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眠狂四郎 - Wikipedia

ねむり狂四郎きょうしろう

柴田しばた錬三郎れんざぶろう剣豪けんごう小説しょうせつシリーズ

ねむり狂四郎きょうしろう(ねむり きょうしろう)は、柴田しばた錬三郎れんざぶろう剣豪けんごう小説しょうせつシリーズ、その主人公しゅじんこう剣客けんかく1956ねんから『週刊しゅうかん新潮しんちょう』に『ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ』として連載れんさい開始かいしし、五味ごみ康祐こうすけ柳生やぎゅう武芸ぶげいちょう』とならんで剣豪けんごうブームをこし、たびたび映画えいがテレビドラマ舞台ぶたいされた。

大菩薩峠だいぼさつとうげ』(中里なかさと介山かいざんちょ)の主人公しゅじんこうつくえりゅうすけはしはっするニヒル剣士けんし系譜けいふと、柴田しばた作風さくふうつらぬダンディズム融合ゆうごうした複雑ふくざつ造形ぞうけいがなされている。ころびバテレン日本人にっぽんじん混血こんけつというちによる虚無きょむかんと、平然へいぜんひとてる残虐ざんぎゃくせいち、豊臣とよとみ秀頼ひでより佩刀はかせつたわるあいがたな無想むそう正宗まさむね」をび「えんがつころせほう」という剣術けんじゅつもちいる。映画えいが評論ひょうろん佐藤さとう忠男ただお指摘してきするように歌舞伎かぶき伝統でんとうでは恋愛れんあいするのは二枚目にまいめで、立役たちやく恋愛れんあいしないことになっているのが西洋せいよう騎士きしどうちがうところで、このシリーズはあきらかにその伝統でんとうやぶっている。

小説しょうせつ

編集へんしゅう

執筆しっぴつ人気にんき

編集へんしゅう

昭和しょうわ30年代ねんだい週刊しゅうかんブームの先駆さきがけとして、1956ねんに『週刊しゅうかん新潮しんちょう』が創刊そうかんされ、創刊そうかんごうからは谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろうかもひがしあやぎぬたん」、大佛だいぶつ次郎じろう「おかしなやつ」、五味ごみ康祐こうすけ柳生やぎゅう武芸ぶげいちょう」の3ほん連載れんさいされた。しかし「かもひがしあやぎぬたん」はモデルの女性じょせいから抗議こうぎされたことで連載れんさい中止ちゅうしとなり、わりにこのとし芥川賞あくたがわしょう受賞じゅしょうしていた石原いしはら慎太郎しんたろう月蝕げっしょく」を掲載けいさいした。つづいて編集へんしゅうちょう斎藤さいとう十一といち柴田しばた錬三郎れんざぶろうおとずれ、柴田しばた過去かこ大衆たいしゅう小説しょうせつひょうで「こんなものが大衆たいしゅう小説しょうせつなら、いつでもたばにしていてみせる」とべていたことにれて時代じだい小説しょうせつ連載れんさい依頼いらいし、さらに1かいずつの読切よみきで20主人公しゅじんこううで剣客けんかくという注文ちゅうもんをつけた。柴田しばたは1951ねん直木賞なおきしょう受賞じゅしょうしたのちは、1954ねんはつ長編ちょうへん時代じだい小説しょうせつ江戸えど群盗ぐんとうでん連載れんさい、1956ねん塚原つかはら卜伝ぼくでん修行しゅぎょう時代じだい題材だいざいにした「いち太刀たち」などを執筆しっぴつしており、『週刊しゅうかん新潮しんちょう』1956ねん5がつ8にちごうに『ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ』のだいいちひなくび」を掲載けいさいした。このねむり狂四郎きょうしろう中里なかさと介山かいざん大菩薩峠だいぼさつとうげ』の主人公しゅじんこうつくえりゅうすけ念頭ねんとう考案こうあんした、混血こんけつ出生しゅっしょうやニヒリストの自虐じぎゃく人物じんぶつぞうだったが、読者どくしゃからの手紙てがみ殺到さっとうし、編集へんしゅうから20かいでなく当面とうめんつづけてしいと要望ようぼうされ、1958ねん5がつまで100連載れんさい、1959ねん1がつから7がつつづけ30連載れんさいされた[1]

柴田しばた執筆しっぴつさいして、それまでの時代じだい小説しょうせつ主人公しゅじんこうが「求道きゅうどう精神せいしん主義しゅぎしゃか、しからずんば正義せいぎであった」ことのぎゃくろうとし、陰惨いんさん生誕せいたんをもつニヒリストで、「ねむり狂四郎きょうしろうが、けん修行しゅぎょうしたのも、けんくのも、従来じゅうらい求道きゅうどう精神せいしんてき図式ずしき埒外らちがい」「近代きんだいじん所有しょゆうする自虐じぎゃく精神せいしんからまれたもの」としている[2]。「ねむり狂四郎きょうしろう」の人気にんき理由りゆうについて遠藤えんどう周作しゅうさくは、従来じゅうらい大衆たいしゅう小説しょうせつ要素ようそくわえて、スピードかんと、ドンデンがえしのある刺激しげきてき構成こうせいサディズムマゾヒズム加味かみされたエロティシズムげ、「虚無きょむ孤独こどくことごと運命うんめいかん宿命しゅくめいかんとを背負しょわされている」ことの魅力みりょくだとべている[3]狂四郎きょうしろう性格せいかく状況じょうきょうには現代げんだいにもつうじるところがあり、それは『しゅみずわらいろく』などでも踏襲とうしゅうされているが、当時とうじ権力けんりょく闘争とうそうわくなか伝奇でんき小説しょうせつてき空想くうそうりょく発揮はっきには限界げんかいがあり、そのてんでは『あか影法師かげぼうし』にいたって「各種かくしゅ各様かくよう剣豪けんごう小説しょうせついちへん集大成しゅうたいせいしたようなおもしろさをみせている」ともひょうされている[4]。また柴田しばたは1976ねんのエッセイ『べたから物申ものもうす』では、ねむり狂四郎きょうしろうを「徹底的てっていてき悪党あくとうにするほぞをきめて、きはじめた」が、「ねむり狂四郎きょうしろうが、おんなおかさなくなり、分別ふんべつくさい傾向けいこうしめしていることに、嫌悪けんおをおぼえているのである」ともべている[5]

狂四郎きょうしろう人物じんぶつぞうは、1953ねんいた短編たんぺん「カステラひがしやす」の混血こんけつ虚無きょむてき冷酷れいこく非情ひじょう主人公しゅじんこうがモデルであり、また『江戸えど群盗ぐんとうでん』の主人公しゅじんこう梅津うめづ長門ながと陰鬱いんうつ容貌ようぼう黒羽くろはじゅう着流きながし、絶妙ぜつみょうけん使つかという共通きょうつうてんがある[6]

箱根はこねとうさわにある、柴田しばたねむり狂四郎きょうしろう執筆しっぴつした旅館りょかんには、「ねむり狂四郎きょうしろう定宿じょうやど」という木札きふだかかげられている[7]

江戸えど時代じだい将軍しょうぐん徳川とくがわ家斉いえなりころ狂四郎きょうしろう祖父そふ大目おおめづけ松平まつだいらしゅみずせい長女ちょうじょせんが、オランダ医師いしころびバテレンのジュアン・ヘルナンドにおかされてまれた。15さいはは千津ちづ死別しべつし、剣法けんぽう修行しゅぎょうはげみ、20さいとき出自しゅつじ究明きゅうめいのため長崎ながさきく。その帰途きとふねあらしにあって孤島ことうおよき、そこで出会であったろう剣客けんかくに1ねんあまりまなんでえんがつころせほうし、しまときろう剣客けんかくより極意ごくい秘伝ひでんしょがわりに無想むそう正宗まさむねあたえられた。『どく歩行ほこう』のなかで、えんがつころせほうは「けんは、てき闘魂とうこんうばはたらきをしめす」「てきをして、空白くうはくねむりにおちいらしめるころせほう」という催眠さいみん剣法けんぽうとして説明せつめいされている[8]

老中ろうじゅう水野みずの忠邦ただくにがわあたまやく武部たけべせん十郎じゅうろうやとわれ、忠邦ただくにによる幕政ばくせい改革かいかく天保てんぽう改革かいかく)をさまたげる水野みずのただしなりをはじめとする勢力せいりょくとの暗闘あんとう渦中かちゅうにあって、次々つぎつぎてきかた隠密おんみつらを斃してゆく。『どく歩行ほこう』では、徳川とくがわ家康いえやす直属ちょくぞく忍者にんじゃ集団しゅうだんであったふう一族いちぞく末裔まつえい幕府ばくふ転覆てんぷくはか陰謀いんぼうを、武部たけべ依頼いらい狂四郎きょうしろう阻止そしする。『ころせ法帖ほうじょう』では佐渡さど金山かなやまかかわる不正ふせい調しらべにおもむき、加賀かが豪商ごうしょうぜに兵衛ひょうえによるみつ貿易ぼうえき秘密ひみつあばきだす。『無情むじょうひかえ』は、大阪おおさか落城らくじょうさいはこされた太閤たいこう用金ようきんさがしに来日らいにちしたやすみなみ日本人にっぽんじんまち人々ひとびと加担かたんすることになり、様々さまざま勢力せいりょくとの暗闘あんとうんでいく。『異端いたんじょう』では、飢餓きがくるしむ秋田あきたはんによるみつ貿易ぼうえきかかわってみなみささえうみあらわれる。

出版しゅっぱんリスト

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  • ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ』(1-7)新潮社しんちょうしゃ 1956-58ねん新潮しんちょう文庫ぶんこ(1-6) 1960-65ねん)、文庫ぶんこかく改版かいはん
  • ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ ぞくさんじゅう新潮社しんちょうしゃ 1959ねん新潮しんちょう文庫ぶんこばん無頼ぶらいひかえ(6)』)
  • ねむり狂四郎きょうしろうどく歩行ほこう』(前後ぜんごへん新潮社しんちょうしゃ 1961ねん新潮しんちょう文庫ぶんこ 1968ねん
  • ねむり狂四郎きょうしろうころせ法帖ほうじょう』(前後ぜんごへん新潮社しんちょうしゃ 1963ねん新潮しんちょう文庫ぶんこ 1970ねん
  • ねむり狂四郎きょうしろう孤剣こけんじゅうさん』(前後ぜんごへん新潮社しんちょうしゃ 1967ねん新潮しんちょう文庫ぶんこ 1978ねん
  • ねむり狂四郎きょうしろう虚無きょむ日誌にっし新潮社しんちょうしゃ 1969ねん新潮しんちょう文庫ぶんこ 1979ねん
  • ねむり狂四郎きょうしろう京洛きょうらく勝負しょうぶじょう 蝦夷えぞかん決戦けっせん広済堂こうさいどう出版しゅっぱん 1969ねん新潮しんちょう文庫ぶんこ 1991ねん
たん編集へんしゅう、「ねむり狂四郎きょうしろう京洛きょうらく勝負しょうぶじょう」「えた兇器きょうき」「花嫁はなよめくび」「悪女あくじょ仇討あだうち」「きつねそう浪人ろうにん」「のぞきからくり」「武蔵むさし弁慶べんけい狂四郎きょうしろう(エッセイ)」収録しゅうろく
  • ねむり狂四郎きょうしろう無情むじょうひかえ新潮社しんちょうしゃ 1972ねん新潮しんちょう文庫ぶんこ 1981ねん
  • ねむり狂四郎きょうしろう異端いたんじょう新潮社しんちょうしゃ 1975ねん新潮しんちょう文庫ぶんこ 1982ねん
  • 邪法じゃほうけん新潮しんちょう文庫ぶんこ 1985ねん(「贋者にせもの助太刀すけだちねむり狂四郎きょうしろう市井いちいたんうち」「義理ぎり人情にんじょうねむり狂四郎きょうしろう市井いちいたんうち収録しゅうろく
  • 新篇しんぺん ねむり狂四郎きょうしろう京洛きょうらく勝負しょうぶじょう集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ、2006ねん
(『京洛きょうらく勝負しょうぶじょう』『邪法じゃほうけん』、エッセイ「ねむり狂四郎きょうしろう生誕せいたん」「わが小説しょうせつⅡ「ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ」」収録しゅうろく
  • その
    • 柴田しばた錬三郎れんざぶろう小説しょうせつ『うろつきよるふとし』( 集英社しゅうえいしゃ 1974)には、ねむり狂四郎きょうしろう登場とうじょう(登場とうじょう人物じんぶつ紹介しょうかいのページには特別とくべつ出演しゅつえん紹介しょうかいされている。)

映像えいぞう作品さくひん

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小説しょうせつ連載れんさい開始かいしした1956ねん鶴田つるた浩二こうじ主演しゅえんで3ほん制作せいさくされたが、ニヒルさにけ、殺陣さつじんがうまくなく、えんがつころせほう小手先こてさきかたなまわすだけで評判ひょうばんくなかったが、3さく戸上とうえじょう太郎たろう敵役かたきやくとなって殺陣さつじん体裁ていさいととのった。1957ねん江見えみわたるテレビ局てれびきょく企画きかくんでドラマされた。えんがつころせほうではおとしのかまえをモデルにして、原作げんさくではかたなみぎるのだが、それではにならないとひだりからかたちえんじた。

1963ねんから市川いちかわ雷蔵らいぞうによる映画えいがシリーズが制作せいさくされる。当初とうしょ興行こうぎょう成績せいせきくなかったが、だい4さくねむり狂四郎きょうしろうじょ妖剣』がヒットし、本格ほんかくてきにシリーズした。「りんとした気品きひんせいきよしさ、そしてなによりも内面ないめんからにじみ知性ちせいで、現代げんだいてき感覚かんかくった狂四郎きょうしろうえんじきった」とひょうされる[9]。1967ねんたいら幹二朗みきじろう主演しゅえんでドラマ、「長身ちょうしん痩躯そうくのスゴみのある狂四郎きょうしろうせた」[9]とされ、殺陣師たてし湯浅ゆあさ謙太郎けんたろうが、えんがつころせほう下段げだんではキマらないので、長身ちょうしんかして上段じょうだんかたならせた。1972ねん田村たむら正和まさかず主演しゅえんでテレビドラマ舞台ぶたいでもえんじた。えんがつころせほうはストロボ撮影さつえい使つかい、かたひざをついてかたなみぎにはねげるかたえんじており、柴田しばた錬三郎れんざぶろうはこの田村たむらっていた。1982ねん片岡かたおか孝夫たかおでテレビドラマえんがつころせほうはビデオ撮影さつえい合成ごうせいで、「深紅しんく大空おおぞら無数むすうちょう幻想げんそう催眠さいみんなか相手あいてる」としてえがかれた[9]

鶴田つるた浩二こうじばん

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鶴田つるた浩二こうじ主演しゅえんのシリーズ(1956ねん - 1958ねん):東宝とうほう京都きょうと製作せいさくぜん3さく

  1. ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ(1956ねん公開こうかい
    監督かんとく日高ひだか繁明しげあき脚本きゃくほん小国おぐに英雄ひでお
  2. ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ だい えんがつころせほう(1957ねん公開こうかい
    監督かんとく日高ひだか繁明しげあき脚本きゃくほん小国おぐに英雄ひでお日高ひだか繁明しげあき
  3. ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ けん地獄じごく(1958ねん公開こうかい
    監督かんとく川西かわにし正純まさずみ脚本きゃくほん川西かわにし正純まさずみ木村きむらたけし

市川いちかわ雷蔵らいぞうばん

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市川いちかわ雷蔵らいぞう主演しゅえんのシリーズ(1963ねん - 1969ねん):大映だいえい京都きょうと製作せいさくぜん12さく映画えいが作品さくひんとしてはのシリーズ作品さくひんよりも圧倒的あっとうてきおおく、雷蔵らいぞう代名詞だいめいしとなるたりやくだった。

  1. ねむり狂四郎きょうしろうころせ法帖ほうじょう(1963ねん11月2にち公開こうかい
    監督かんとく田中たなか徳三とくぞう脚本きゃくほん星川ほしかわ清司せいじ音楽おんがく小杉こすぎ太一郎たいちろう
    出演しゅつえん中村なかむら玉緒たまおじょうけん三朗さぶろう小林こばやし勝彦かつひこ真城まき千都世ちとせ
  2. ねむり狂四郎きょうしろう勝負しょうぶ(1964ねん1がつ9にち公開こうかい
    監督かんとく三隅みすみけん脚本きゃくほん星川ほしかわ清司せいじ音楽おんがく斎藤さいとう一郎いちろう
    出演しゅつえん藤村ふじむら志保しほ高田たかだ美和みわ久保くぼ菜穂子なほこ加藤かとうよしみ須賀すか不二男ふじお
  3. ねむり狂四郎きょうしろうえんがつ(1964ねん5がつ23にち公開こうかい
    監督かんとく安田やすだ公義きみよし脚本きゃくほん星川ほしかわ清司せいじ音楽おんがく斎藤さいとう一郎いちろう
    出演しゅつえん浜田はまだゆう丸井まるい太郎たろう成田なりた純一郎じゅんいちろう毛利もうり郁子いくこ
  4. ねむり狂四郎きょうしろうじょ妖剣(1964ねん10がつ17にち公開こうかい) - ほんさくにおける狂四郎きょうしろうえんがつころせほうのシーンではじめてストロボ撮影さつえいもちいられ、以後いご象徴しょうちょうてきれられた。
    監督かんとくいけ広一ひろかずおっと脚本きゃくほん星川ほしかわ清司せいじ音楽おんがく斎藤さいとう一郎いちろう
    出演しゅつえん藤村ふじむら志保しほ久保くぼ菜穂子なほこじょうけん三朗さぶろう春川はるかわますみ根岸ねぎし明美あけみ毛利もうり郁子いくこ
  5. ねむり狂四郎きょうしろうえんじょうけん(1965ねん1がつ13にち公開こうかい
    監督かんとく三隅みすみけん脚本きゃくほん星川ほしかわ清司せいじ音楽おんがく斎藤さいとう一郎いちろう
    出演しゅつえん中村なかむら玉緒たまお姿すがた美千子みちこ島田しまだ竜三りゅうぞう西村にしむらあきら中原なかはら早苗さなえ
  6. ねむり狂四郎きょうしろう魔性ましょうけん(1965ねん5がつ1にち公開こうかい
    監督かんとく安田やすだ公義きみよし脚本きゃくほん星川ほしかわ清司せいじ音楽おんがく斎藤さいとう一郎いちろう
    出演しゅつえん嵯峨さが三智子みちこ長谷川はせがわ待子まちこ須賀すか不二男ふじお明星みょうじょう雅子まさこ稲葉いなば義男よしお
  7. ねむり狂四郎きょうしろう多情たじょうけん(1966ねん3がつ12にち公開こうかい
    監督かんとく井上いのうえあきら脚本きゃくほん星川ほしかわ清司せいじ音楽おんがく伊福部いふくべあきら
    出演しゅつえん水谷みずたに良重よしえ中谷なかたに一郎いちろう五味ごみ龍太郎りゅうたろう毛利もうり郁子いくこ田村たむら寿子ひさこ
  8. ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいけん(1966ねん11月9にち公開こうかい
    監督かんとく三隅みすみけん脚本きゃくほん伊藤いとう大輔だいすけ音楽おんがく伊福部いふくべあきら
    出演しゅつえん天知あまちしげる藤村ふじむら志保しほ工藤くどう堅太郎けんたろう島田しまだ竜三りゅうぞう遠藤えんどう辰雄たつお
  9. ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ 魔性ましょうはだ(1967ねん7がつ15にち公開こうかい
    監督かんとくいけ広一ひろかずおっと脚本きゃくほん高岩たかいわはじめ音楽おんがく渡辺わたなべ岳夫たけお
    出演しゅつえん鰐淵わにぶち晴子はるこ成田なりた三樹みきおっと久保くぼ菜穂子なほこ金子かねこ信雄のぶお遠藤えんどう辰雄たつお
  10. ねむり狂四郎きょうしろうじょ地獄じごく(1968ねん1がつ13にち公開こうかい
    監督かんとく田中たなか徳三とくぞう脚本きゃくほん高岩たかいわはじめ音楽おんがく渡辺わたなべ岳夫たけお
    出演しゅつえん高田たかだ美和みわ田村たむら高廣たかひろ水谷みずたに良重よしえ小沢おざわ栄太郎えいたろう伊藤いとうつよしこれすけなぎさまゆみ
  11. ねむり狂四郎きょうしろう人肌ひとはだ蜘蛛くも(1968ねん5がつ1にち公開こうかい[10]
    監督かんとく安田やすだ公義きみよし脚本きゃくほん星川ほしかわ清司せいじ音楽おんがく渡辺わたなべちゅうあきら
    出演しゅつえんみどり魔子まこ三条さんじょう魔子まこ川津かわづ祐介ゆうすけ渡辺わたなべ文雄ふみお寺田てらだみのり
  12. ねむり狂四郎きょうしろう悪女あくじょ(1969ねん1がつ11にち公開こうかい
    監督かんとくいけ広一ひろかずおっと脚本きゃくほん高岩たかいわはじめ宮川みやがわ一郎いちろう音楽おんがく渡辺わたなべ岳夫たけお
    出演しゅつえん藤村ふじむら志保しほ江原えばら真二郎しんじろう久保くぼ菜穂子なほこ松尾まつお嘉代かよ小池こいけ朝雄あさお朝丘あさおか雪路ゆきじ

松方まつかた弘樹ひろきばん

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松方まつかた弘樹ひろき主演しゅえん作品さくひん(1969ねん):大映だいえい京都きょうと製作せいさくぜん2さく雷蔵らいぞう死後しご製作せいさくされた後継こうけいシリーズで、東映とうえいから松方まつかたをレンタル移籍いせきさせ、シリーズ継続けいぞくはかったがヒットにはいたらなかった。

  1. ねむり狂四郎きょうしろうえんがつころせほう
    監督かんとくもり一生かずお脚本きゃくほん高田たかだ宏治こうじ高橋たかはしみのる
  2. ねむり狂四郎きょうしろう まんじ
    監督かんとくいけ広一ひろかずおっと脚本きゃくほん依田よだ義賢よしかた  
    狂四郎きょうしろうおそ混血こんけつ虚無僧こむそうやくで、すうねんにTVばんきょうよんろうたりやくとなった田村たむら正和まさかず出演しゅつえん

テレビドラマ

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  • ねむり狂四郎きょうしろう勝負しょうぶ大阪おおさかしん歌舞伎座かぶきざ、1966ねん市川いちかわ雷蔵らいぞう主演しゅえん
  • ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ明治めいじ、1973ねんかく田村たむら正和まさかず主演しゅえん
    • ねむり狂四郎きょうしろう〜クルスのはは子守こもりうた大阪おおさかしん歌舞伎座かぶきざ、1981ねん
  • ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ明治めいじ、1976ねんはやし与一よいち主演しゅえん
  • ねむり狂四郎きょうしろう大阪おおさかしん歌舞伎座かぶきざ、1988ねん片岡かたおか孝夫たかお主演しゅえん
  • ねむり狂四郎きょうしろう大阪おおさかしん歌舞伎座かぶきざ御園座みそのざ、1994ねんすぎ良太郎りょうたろう主演しゅえん
  • ねむり狂四郎きょうしろう えんがつ無頼ぶらいじょう京都きょうと南座みなみざ名古屋なごや中日ちゅうにち劇場げきじょう、2000ねん-2001ねん舟木ふなき一夫かずお主演しゅえん
  • ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ(NEMURI×GACKT PROJECT)』 2010ねん5がつ-2011ねん2がつGACKT主演しゅえん
  • ねむり狂四郎きょうしろう
    漫画まんが柳川やながわ喜弘よしひろ新潮社しんちょうしゃの『週刊しゅうかんコミックバンチ』に2001ねん創刊そうかん1ごうから2003ねん43ごうまで連載れんさいされた。単行本たんこうぼん同社どうしゃ「バンチコミック」ぜん10かん刊行かんこうされた。
  • からふね ねむり狂四郎きょうしろう異聞いぶん
    漫画まんが(およびシナリオ)は崗田愉一集英社しゅうえいしゃ隔月かくげつグランドジャンプPREMIUM』に2017ねん3がつごうから2018ねん11がつごうまで連載れんさい株式会社かぶしきがいしゃLDH映画えいが企画きかくとのタイアップとして開始かいしされた。企画きかく頓挫とんざしたのちの3以降いこう、それまでの「原案げんあん 柴田しばた錬三郎れんざぶろう」からクレジットが「原作げんさく 柴田しばた錬三郎れんざぶろう」に変更へんこうされている。
  • CRねむり狂四郎きょうしろう(2012ねん):ニューギン実写じっしゃ演出えんしゅつ細川ほそかわ茂樹しげき菊地きくち美香みか出演しゅつえん。オリジナルとなるドラマや映画えいが存在そんざいせず、実写じっしゃ映像えいぞうふくめてパチンコオリジナルで製作せいさくされたものである。

関連かんれん文献ぶんけん

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 大村おおむら彦次郎ひこじろう文壇ぶんだん栄華えいが物語ものがたり』ちくま文庫ぶんこ、2009ねん(12しょう 柴田しばた錬三郎れんざぶろうの「ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえ」)
  2. ^ 柴田しばた錬三郎れんざぶろうねむり狂四郎きょうしろう生誕せいたん」(『新篇しんぺん ねむり狂四郎きょうしろう京洛きょうらく勝負しょうぶじょう』)
  3. ^ 遠藤えんどう周作しゅうさく解説かいせつ」(『ねむり狂四郎きょうしろう無頼ぶらいひかえいち)』新潮しんちょう文庫ぶんこ、1960ねん
  4. ^ 瀬沼せぬま茂樹しげき解説かいせつ」(『あか影法師かげぼうし新潮しんちょう文庫ぶんこ、1963ねん
  5. ^ 悪党あくとうよ」(『べたから物申ものもうす』集英社しゅうえいしゃ文庫ぶんこ、1995ねん
  6. ^ 磯貝いそがい勝太郎かつたろう解説かいせつ」(『もと浪人ろうにん江戸えど姿すがた富士見書房ふじみしょぼう時代じだい小説しょうせつ文庫ぶんこ、1986ねん
  7. ^ 尾崎おざき秀樹ひでき解説かいせつ」(『ねむり狂四郎きょうしろうころせ法帖ほうじょう新潮しんちょう文庫ぶんこ、1970ねん
  8. ^ 寺田てらだひろしひゃくさつ時代じだい小説しょうせつ文春ぶんしゅん文庫ぶんこ、2003ねん
  9. ^ a b c 縄田なわた一男かずお永田ながた哲朗てつろう図説ずせつ 時代じだい小説しょうせつのヒーローたち』河出書房新社かわでしょぼうしんしゃ、2000ねん
  10. ^ cf.「市川いちかわ雷蔵らいぞうのすごさをよ!」『するめ映画えいがかん』(吉本よしもと由美ゆみ所収しょしゅう文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう 2010ねん10がつ30にち

関連かんれん項目こうもく

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