細川ほそかわ宗そう英すぐる

細川ほそかわ 宗そう英すぐる（ほそかわ むねひで、1930年ねん7月がつ25日にち - 1994年ねん4月がつ30日にち）は日本にっぽんの彫刻ちょうこく家か。号ごうは観かん無水むすい。

生涯しょうがい

長野ながの県けん松本まつもと市しに生うまれ、同どう県けん諏訪すわ市しで育そだった。長野ながの県けん諏訪すわ清陵せいりょう高等こうとう学校がっこうを経へて東京藝術大学とうきょうげいじゅつだいがく美術びじゅつ学部がくぶ彫刻ちょうこく科か専攻せんこう科かを卒業そつぎょう。1956年ねんに同どう大学院だいがくいん彫刻ちょうこく科か専攻せんこう科か修了しゅうりょう。同年どうねん同どう大学だいがく美術びじゅつ学部がくぶ助手じょしゅ、1981年ねんに彫刻ちょうこく科か教授きょうじゅに就任しゅうにん。

大学だいがく在学ざいがく中ちゅうから新しん制作せいさく協会きょうかい展てんに出品しゅっぴんし、1950年代ねんだいから1960年代ねんだい初頭しょとう、日本にっぽんへ流入りゅうにゅうする欧米おうべい現代げんだい美術びじゅつの影響えいきょうを受うけつつも、やがて日本にっぽん的てきなものへ回帰かいきするイメージから生うまれた「装飾そうしょく古墳こふんシリーズ」を制作せいさくし、第だい8回かい高村たかむら光太郎こうたろう賞しょうを受賞じゅしょう。

1968年ねん、第だい1回かい文化庁ぶんかちょう芸術げいじゅつ家か在外ざいがい研修けんしゅう員いんとして海外かいがい派遣はけんとなった際さいにメキシコのマヤ文明ぶんめいに触ふれ、自みずからが目指めざす彫刻ちょうこくの本質ほんしつを確信かくしんする。帰国きこく後ご、人間にんげんの内面ないめんを赤裸々せきららにえぐり出だす「男おとこと女おんな」「王おうと王妃おうひ」のシリーズ、鎌倉かまくら室町むろまちの彫刻ちょうこくから想そうを得えた「道元どうげん」、平安へいあん末期まっきから鎌倉かまくら初期しょきの絵巻えまき『地獄じごく草紙ぞうし』『餓鬼がき草紙ぞうし』による物語ものがたり絵画かいがを彫刻ちょうこく化かしたシリーズなどを発表はっぴょう。風化ふうかしゆく人ひとやモノの姿すがたをとおし、時間じかんや歴史れきしを超越ちょうえつして存在そんざいするもの、内うちに向むかって削そぎ落おとしていくような造形ぞうけいを探求たんきゅうした。

参考さんこう

• 宝たから月がつ圭吾けいご編へん 『長野ながの県けん風土記ふどき』 旺文社おうぶんしゃ、1986年ねん

主おもな作品さくひん所蔵しょぞう先さき

• 松本まつもと市し美術館びじゅつかん−3F美術びじゅつ情報じょうほう図書としょ室しつに常設じょうせつ展示てんじされている。
• 岡谷おかや湖畔こはん公園こうえん　野外やがい彫刻ちょうこく作品さくひんが展示てんじされている。
• 諏訪すわ市し美術館びじゅつかん−1Fに常設じょうせつ展示てんじコーナーがある。
• 茅野ちの市し美術館びじゅつかん

外部がいぶリンク

• 細川ほそかわ宗そう英すぐる