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綿谷雪 - Wikipedia

綿谷わたや ゆき(わたたに きよし、1903ねん明治めいじ36ねん1がつ17にち - 1983ねん昭和しょうわ58ねん5月18にち)は、日本にっぽん作家さっか時代じだい考証こうしょういえ日本にっぽん武術ぶじゅつ武道ぶどう研究けんきゅう[1]

雑誌ざっし富士ふじ』より(1952ねん

経歴けいれき

編集へんしゅう

和歌山わかやまけん和歌山わかやま出身しゅっしん牧師ぼくしだったちちに「キヨシ」と名付なづけられるも、生後せいごあいだもなく死別しべつはは再婚さいこんともない、綿谷わたやはい[2]旧制きゅうせい神戸こうべちゅうげん兵庫ひょうご県立けんりつ兵庫ひょうご高等こうとう学校がっこう)をて、1930ねん早稲田大学わせだだいがく政治せいじ経済学部けいざいがくぶそつ在学ざいがくちゅう教授きょうじゅ山口やまぐちつよしから推薦すいせん真山まやま青果せいか師事しじし、創作そうさく歴史れきし考証こうしょうまな[2]

戸伏とぶし 太兵たへい(とぶし たへい)の筆名ひつめい小説しょうせつ戯曲ぎきょくき、『戯曲ぎきょくしゅう 天ノ川あまのがわつじ所収しょしゅうの「天ノ川あまのがわつじ」「十津川とつかわ秋雨あきさめ」「ゆうげきよんばんたい」の3さくだい11かい直木賞なおきしょう候補こうほになっている。

著書ちょしょ江戸えど名所めいしょ100せん』の「はじめに」に、「昭和しょうわよんじゅうななねんきゅうがつろくにちおおきな手術しゅじゅつをしたが、その入院にゅういんちゅう大半たいはん執筆しっぴつした」と記載きさいされている。

著書ちょしょ

編集へんしゅう
  • 言語げんご遊戯ゆうぎこう はつどう 1927
  • 天ノ川あまのがわつじ 戸伏とぶし太兵たへい 牧野まきの書店しょてん 1940
  • ことばの民族みんぞくがく 書房しょぼう 1942 のちゆまに書房しょぼう復刊ふっかん
  • 坂上さかがみ田村たむら麿まろ 戸伏とぶし太兵たへい 大道だいどう書房しょぼう 1942
  • 黎明れいめいはた 十津川とつかわ天誅てんちゅうぐみ 戸伏とぶし太兵たへい 東光とうこうどう 1943
  • 安倍あべそうつとむ / 戸伏とぶし太兵たへい 今日きょう問題もんだいしゃ 1943
  • 八幡はちまんだい菩薩ぼさつ / 戸伏とぶし太兵たへい 国文こくぶんしゃ 1943
  • 由比ゆひ正雪しょうせつ / 戸伏とぶし太兵たへい ます書房しょぼう 1955 (歴史れきし新書しんしょ)
  • 妖婦ようふでん ます書房しょぼう 1955 (コバルト新書しんしょ)
  • 日本にっぽん武芸ぶげいたち人伝ひとづて / 戸伏とぶし太平たへい ます書房しょぼう 1955 (歴史れきし新書しんしょ)
  • 笹野ささのめいやりでん / 戸伏とぶし太兵たへい ます書房しょぼう 1955 (実録じつろく巷談こうだん新書しんしょ)
  • 寛永かんえいさん馬術ばじゅつ / 戸伏とぶし太兵たへい ます書房しょぼう 1955 (実録じつろく巷談こうだん新書しんしょ)
  • 武道ぶどう奇人きじんでん / 戸伏とぶし太兵たへい ます書房しょぼう 1955 (歴史れきし新書しんしょ)
  • 湖底こてい聖地せいち / 戸伏とぶし太兵たへい 学風がくふう書院しょいん 1956 (世界せかいドキュメンタリー文庫ぶんこ)
  • 文楽ぶんらく淡路あわじ人形にんぎょう / 戸伏とぶし太兵たへい 寧楽ねいらく書房しょぼう 1956
  • ふか買収ばいしゅうしろ / 戸伏とぶし太兵たへい 学風がくふう書院しょいん 1956 (世界せかいドキュメンタリー文庫ぶんこ)
  • 情炎じょうえんかん 紅毛こうもう妖婦ようふでん/ 戸伏とぶし太兵たへい ます書房しょぼう 1956 (コバルト新書しんしょ)
  • よう娼史だん / 戸伏とぶし太兵たへい ます書房しょぼう 1956
  • 日本にっぽん美人びじんでん だい1かん / 戸伏とぶし太平たへい 学風がくふう書院しょいん 1957
  • 武芸ぶげい風俗ふうぞく姿すがた / 戸伏とぶし太兵たへい 学風がくふう書院しょいん 1957 (江戸えど風俗ふうぞく だい3)
  • 世界せかい秘境ひきょう 春陽しゅんようどう書店しょてん 1958
  • 剣豪けんごう 虚構きょこう真実しんじつ/ 戸伏とぶし太平たへい 社会しゃかい思想しそう研究けんきゅうかい出版しゅっぱん 1958 (現代げんだい教養きょうよう文庫ぶんこ)
  • すな こう書房しょぼう 1959
  • 江戸えどルポルタージュ史実しじつ虚説きょせつ 歴史れきし地理ちり散歩さんぽ ただしぞく 人物じんぶつ往来おうらいしゃ 1961
  • 日本にっぽん武芸ぶげい小伝しょうでん 人物じんぶつ往来おうらいしゃ 1961
  • 武蔵むさし又兵衛またべえ 郷土きょうど剣豪けんごうたち のじぎく文庫ぶんこ 1963
  • じゅつ 青蛙あおがえるぼう 1964
  • 言語げんご遊戯ゆうぎ系譜けいふ 青蛙あおがえるぼう 1964
  • にゅう川柳せんりゅう妖異よういたん 近世きんせい風俗ふうぞく研究けんきゅうかい 1967
  • 図説ずせつ武道ぶどう 青蛙あおがえる選書せんしょ 1967
  • ぞくにゅう川柳せんりゅう妖異よういたん 近世きんせい風俗ふうぞく研究けんきゅうかい 1969
  • 痛快つうかいせいきかた 日本にっぽんすぐるたん 新人物往来社しんじんぶつおうらいしゃ 1970
  • 日本にっぽん剣豪けんごう100せん 秋田あきた書店しょてん 1971 (100せんシリーズ)、新編しんぺんばん1990.5
  • 考証こうしょう江戸えどはちひゃくはちまち ただしぞく 秋田あきた書店しょてん 1971-1972
  • 武芸ぶげい流派りゅうは100せん 秋田あきた書店しょてん 1972 (100せんシリーズ)
  • 江戸えど名所めいしょ100せん 秋田あきた書店しょてん 1973 (100せんシリーズ)
  • 考証こうしょう東海道とうかいどうじゅうさん 秋田あきた書店しょてん 1974
  • 近世きんせい悪女あくじょ奇聞きぶん 青蛙あおがえる選書せんしょ 1979.5、のち中公ちゅうこう文庫ぶんこ
  • ジンクス うん偶然ぐうぜん研究けんきゅう さん書房しょぼう 1980.9
  • 実録じつろく後藤ごとう又兵衛またべえ 中央公論社ちゅうおうこうろんしゃ 1981.2、中公ちゅうこう文庫ぶんこ 1984.6
  • 考証こうしょう武芸者ぶげいしゃ列伝れつでん さん書房しょぼう 1982.7
  • 考証こうしょう江戸えどきり絵図えず 三樹みき書房しょぼう 1982.2

翻訳ほんやく編纂へんさん共編きょうへん

編集へんしゅう
  • アラスカ探検たんけん ジョン・ミユーア 戸伏とぶし太兵たへいやく ひじりおさむ書房しょぼう 1942
  • 日本にっぽん武芸ぶげい小伝しょうでん やくならびに補註ほちゅう 人物じんぶつ往来おうらいしゃ 1962
  • 武芸ぶげい流派りゅうは辞典じてん 山田やまだ忠史ただし共編きょうへん 人物じんぶつ往来おうらいしゃ 1963
  • 川柳せんりゅう郷土きょうど散歩さんぽ のじぎく文庫ぶんこ 1965
  • 武芸ぶげい流派りゅうはだい事典じてん 山田やまだ忠史ただし共編きょうへん 新人物往来社しんじんぶつおうらいしゃ 1969
  • 武道ぶどう文献ぶんけんしゅう せいぞく 武芸ぶげいじょうしゃ 1969-1971 (まれほんくさむらかん)
  • 幕末ばくまつ明治めいじ実歴じつれきたん 青蛙あおがえるぼう 1971 (青蛙あおがえる選書せんしょ)
  • ねんりゅう馬庭まにわだい 名子なご稿本こうほん 武芸ぶげいじょうしゃ 1972
  • 俳諧はいかい〓・一枝いちえだ筌詳しゃく 江戸えど座高ざこうてん句集くしゅう 有光ありみつ書房しょぼう 1976

出典しゅってん

編集へんしゅう
  1. ^ 綿谷わたや ゆき」『日外にちがいアソシエーツ「20世紀せいき日本人にっぽんじんめい事典じてん」(2004年刊ねんかん)』https://kotobank.jp/word/%E7%B6%BF%E8%B0%B7%20%E9%9B%AAコトバンクより2023ねん8がつ27にち閲覧えつらん 
  2. ^ a b 小田おだ光雄みつお近代きんだい出版しゅっぱん探索たんさく3』(2020)、p.105-108、ISBN 978-4-8460-1963-1