複ふく合あい商業しょうぎょう施設しせつ（ふくごうしょうぎょうしせつ）は、ショッピングセンターをはじめ飲食いんしょく施設しせつやホール、遊技ゆうぎ場じょうなどの施設しせつが集あつまった建物たてもの・地域ちいきの総称そうしょうである。
複数ふくすうの施設しせつを組くみ合あわせる目的もくてきは、主しゅとして集客しゅうきゃく力りょく向上こうじょうのためである。複数ふくすうの施設しせつを持もつために、ある程度ていどの面積めんせきまたは容積ようせきが必要ひつようとなる。
施設しせつは一いちから建設けんせつする場合ばあいもあれば、既存きそんの施設しせつに別べつの施設しせつを併設へいせつする場合ばあいもある。規模きぼも巨大きょだいビルをいくつも造つくるようなものもあれば、一ひとつのビルの中なかにいくつものテナントスペースを持もつものもある。構成こうせいされる主おもな施設しせつとしては、テナントビル、飲食いんしょく施設しせつ、衣類いるいなどの物販ぶっぱん施設しせつ、映画えいが館かんや遊ゆう園地えんちなどの娯楽ごらく施設しせつ、規模きぼによってはマンションやオフィスも作つくられる。変かわったものとしてはスパ施設しせつ（東京とうきょうドームシティのラクーア）などもある。
ポイントは「商業しょうぎょう」がつくことからもわかるように、必かならず商業しょうぎょう施設しせつがあることである。よってオフィスビルだけの施設しせつ、またはマンションだけでは複ふく合あい商業しょうぎょう施設しせつとは呼よばない。娯楽ごらくに特とく化かしている場合ばあいは複ふく合あい娯楽ごらく施設しせつとも呼よばれる。複ふく合あい商業しょうぎょう施設しせつのもう一ひとつの特徴とくちょうは、ほとんどの場合ばあい、複ふく合あい施設しせつとしての統一とういつしたコンセプトやブランドがある程度ていど規定きていされていることである（もちろん統一とういつ規定きてい等とうがない場合ばあいもある）。複ふく合あい商業しょうぎょう施設しせつという形態けいたいは、都市としや地域ちいきの再さい開発かいはつにおいて非常ひじょうに多おおく用もちいられる。学術がくじゅつ団体だんたいについては、1951年ねん4月がつ21日にち、日本にっぽん商業しょうぎょう学会がっかいが慶應義塾大学けいおうぎじゅくだいがく教授きょうじゅ向井むかい鹿松しかまつを初代しょだい会長かいちょうとして設立せつりつされた[1]。
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