規制きせい

規制きせい（きせい、英えい: Regulation）とは、特定とくていの目的もくてきの実現じつげんのために、許認可きょにんか・介入かいにゅう・手続てつづき・禁止きんしなどのルールを設もうけ、物事ものごとを制限せいげんすることをいう。

直接ちょくせつ規制きせい（政せい規ぶんまわし規制きせい）と間接かんせつ規制きせいに区別くべつされ、さらに直接ちょくせつ規制きせいは経済けいざい的てき規制きせいと社会しゃかい的てき規制きせいに区別くべつされる

規制きせいの目的もくてき

外部がいぶ性せいの回避かいひ: 環境かんきょう規制きせい・安全あんぜん規制きせいなど
情報じょうほうの非対称ひたいしょう性せいによる不利益ふりえきの回避かいひ: 品質ひんしつ表示ひょうじ・安全あんぜん表示ひょうじなど
規模きぼの経済けいざい性せいが存在そんざいすることによる不利益ふりえきの回避かいひ: 発電はつでん所しょなど大だい規模きぼである方ほうが効率こうりつがよい産業さんぎょうなど
幼稚ようち産業さんぎょうの育成いくせいや衰退すいたい産業さんぎょうの円滑えんかつな構造こうぞう転換てんかん: 参入さんにゅう規制きせいなど
食料しょくりょう需給じゅきゅう調整ちょうせい: 食料しょくりょうの価格かかく安定あんていなど
公益こうえき性せいの実現じつげん・ユニバーサルサービスの達成たっせい・安全あんぜん性せいの達成たっせい: 郵便ゆうびん・通信つうしん・交通こうつうなどにおける、参入さんにゅう規制きせい・価格かかく規制きせい・撤退てったい規制きせい、有害ゆうがい物質ぶっしつの閾値規制きせい・安全あんぜん規制きせいなどがある

Command and Control型がた: 命令めいれいと規制きせいによって直接的ちょくせつてきに管理かんりを行おこなう手法しゅほう。発生はっせいしてはならないことを確実かくじつに防止ぼうしするのに有効ゆうこうである。
経済けいざい的てき手法しゅほう: 外部がいぶ性せい(社会しゃかい的てきコスト)を価格かかくに反映はんえいさせるよう介入かいにゅうすることで間接かんせつ的てきに管理かんりを進すすめる手法しゅほう。達成たっせい手段しゅだんが各かく主体しゅたいに委ゆだねられ自由じゆう度どが出でることで、完全かんぜん市場いちば下かではより経済けいざい的てきに効率こうりつ的てきになるのが特徴とくちょう。
完全かんぜん競争きょうそう市場いちば実現じつげんのための諸しょ規制きせい: 市場いちばがうまく機能きのうするための、市場いちば規制きせい・情報じょうほう公開こうかい規制きせい・市場いちばルールの整備せいびなど。; 情報じょうほうの非対称ひたいしょう性せいの解消かいしょう、モラルハザードの防止ぼうし、逆ぎゃく選択せんたくの防止ぼうし、独占どくせん禁止きんし、情報じょうほう公開こうかい、ラベリングなど