計算けいさん機き

計算けいさん機き（けいさんき）は、計算けいさんを機械きかい的てきに、さらには自動的じどうてきに行おこなう装置そうちである。人間にんげんが行おこなう計算けいさんを援助えんじょするのみのものや、手動しゅどう操作そうさで自動的じどうてきではないものなどは計算けいさん器きという文字もじ表現ひょうげんをすることがある。

アナログ計算けいさん機き

詳細しょうさいは「アナログ計算けいさん機き」を参照さんしょう

「長ながさ」「力ちから」「電圧でんあつ」などといった、連続れんぞく的てきな物理ぶつり量りょうを、実数じっすう値ねであらわすものとして、アナログ量りょうのまま利用りようする計算けいさん機きがアナログ計算けいさん機きである。

ディジタル計算けいさん機き

計算けいさん器き（の一いち例れい）

詳細しょうさいは「コンピュータ」、「電卓でんたく」、および「機械きかい式しき計算けいさん機き」を参照さんしょう

計数けいすう型がた計算けいさん機きとも言いう。計算けいさんの対象たいしょうを、整数せいすうのような区切くぎられた離散りさん値ち(digital value)を取とるもの（ディジタル）として計算けいさんする計算けいさん機きである。

算盤そろばんやそろばんのように計算けいさんの補助ほじょとして利用りようする器具きぐも古ふるくから利用りようされている。

日本にっぽんにおける用語ようご

現在げんざいの日本にっぽんでは、法律ほうりつなどでは、「コンピュータ」の訳語やくごとしては「電子でんし計算けいさん機き」という言葉ことばが広ひろく浸透しんとうし、用もちいられている。法的ほうてきには（電卓でんたくなども指さす）「計算けいさん機き」は区別くべつされており、国税庁こくぜいちょうの通達つうたつでは、『電子でんし計算けいさん機きのうち検査けんさビット（パリティビット）を除のぞく記憶きおく容量ようりょうが12万まんビット未満みまんのもの』は「計算けいさん機き」として扱あつかうことができる、と定義ていぎしている。

また「電算でんさん機き」という語かたりがある。派生はせいしてコンピュータを配置はいちした部屋へやを電算でんさん室しつ、電算でんさん機き室しつと呼よぶこともある。メインフレーム時代じだいに多用たようされた語かたりであるが、誕生たんじょうはもっと古ふるく、「電子でんし」でないリレー式しき計算けいさん機きだった最初さいしょ期きの富士通ふじつうコンピュータFACOMによる計算けいさんサービスにおいて「電子でんしではないけれど」といったニュアンスで使つかい始はじめた語かたりだ、としている文献ぶんけんがある。コンピュータの利用りよう形態けいたいの変化へんかにともない、近年きんねんはサーバ室しつやデータセンターの語かたりがある。

学術がくじゅつ用語ようご

計算けいさん機き科学かがく（コンピュータ科学かがく、Computer Science）をはじめとして、周辺しゅうへんの学術がくじゅつ分野ぶんやではComputer (コンピュータ) の訳語やくごとして「計算けいさん機き」が使つかわれることが多おおいが、専門せんもん用語ようご・学術がくじゅつ用語ようごというよりジャーゴン的てきである。なお、コンピュータ科学かがくの専門せんもん用語ようご・学術がくじゅつ用語ようごとして、コンピュータという語かたりが指さすよりもより広ひろく計算けいさんする機械きかいを指さす言葉ことばに、「計算けいさん機械きかい」がある。

英単語えいたんごとの対応たいおうとしては、computer（computing machine）の他ほか、calculator（calculating machine）に対応たいおうする。

関連かんれん項目こうもく

• 計算けいさん手しゅ - 人間にんげんを計算けいさん機きとして利用りようする。

外部がいぶリンク

• 1911 Encyclopædia Britannica/Calculating Machines（英語えいご）