足立あだち篤郎とくろう

足立あだち 篤郎とくろう（あだち とくろう、1910年ねん〈明治めいじ43年ねん〉7月がつ22日にち - 1988年ねん〈昭和しょうわ63年ねん〉8月がつ14日にち）は、日本にっぽんの政治せいじ家か。

日本にっぽんの政治せいじ家か 足立あだち 篤郎とくろう あだち とくろう
生年月日せいねんがっぴ	(1910-07-22) 1910年ねん7月がつ22日にち
出生しゅっしょう地ち	静岡しずおか県けん周智しゅうち郡ぐん山梨やまなし村むら （現げん・袋井ふくろい市し）
没ぼつ年月日ねんがっぴ	(1988-08-14) 1988年ねん8月がつ14日にち（78歳さい没ぼつ）
出身しゅっしん校こう	京都きょうと帝国ていこく大学だいがく法学部ほうがくぶ
前ぜん職しょく	南みなみ満まん洲しゅう鉄道てつどう参事さんじ
所属しょぞく政党せいとう	（民主みんしゅ自由党じゆうとう→） （自由党じゆうとう→） 自由民主党じゆうみんしゅとう
称号しょうごう	正せい三さん位い 勲一等くんいっとう旭日大綬章あさひだいじゅしょう 袋井ふくろい市し名誉めいよ市民しみん
第だい28代だい 科学技術庁かがくぎじゅつちょう長官ちょうかん
内閣ないかく	第だい2次じ田中たなか角栄かくえい第だい2次じ改造かいぞう内ない閣かく
在任ざいにん期間きかん	1974年ねん11月11日にち - 1974年ねん12月9日にち
第だい43代だい 農林のうりん大臣だいじん
内閣ないかく	第だい1次じ田中たなか角栄かくえい内閣ないかく
在任ざいにん期間きかん	1972年ねん7月がつ7日にち - 1972年ねん12月22日にち
衆議院しゅうぎいん議員ぎいん
選挙せんきょ区く	旧きゅう静岡しずおか3区く
当選とうせん回数かいすう	12回かい
在任ざいにん期間きかん	1949年ねん1月がつ24日にち - 1952年ねん8月がつ28日にち 1953年ねん4月がつ20日はつか - 1963年ねん10月23日にち 1967年ねん1月がつ30日にち - 1986年ねん6月2日にち

科学技術庁かがくぎじゅつちょう長官ちょうかん（第だい28代だい）、農林のうりん大臣だいじん（第だい43代だい）、衆議院しゅうぎいん議員ぎいん（12期き）などを歴任れきにん。

来歴らいれき・人物じんぶつ

静岡しずおか県けん周智しゅうち郡ぐん山梨やまなし村むら（現げん袋井ふくろい市し）生うまれ。掛川かけがわ中学校ちゅうがっこう（現げん静岡しずおか県立けんりつ掛川西かけがわにし高等こうとう学校がっこう）、旧制きゅうせい静岡高等学校しずおかこうとうがっこうを経へて、1934年ねん、京都きょうと帝国ていこく大学だいがく法学部ほうがくぶを卒業そつぎょう。南みなみ満まん洲しゅう鉄道てつどうに入社にゅうしゃする。戦後せんごは静岡しずおか県けん農業のうぎょう共済きょうさい組合くみあい連合れんごう会かい会長かいちょうなどを経へて、1949年ねんの第だい24回かい衆議院しゅうぎいん議員ぎいん総そう選挙せんきょで吉田よしだ茂しげる率ひきいる民主みんしゅ自由党じゆうとう公認こうにんで旧きゅう静岡しずおか3区くから立候補りっこうほし、初はつ当選とうせん。以後いご当選とうせん12回かい。

自民党じみんとうでは佐藤さとう栄作えいさく派は－田中たなか角栄かくえい派はに所属しょぞく。大蔵おおくら政務次官せいむじかん、衆議院しゅうぎいん大蔵おおくら委員いいん長ちょう、衆議院しゅうぎいん農林のうりん水産すいさん委員いいん長ちょうなどを経へて1972年ねんに第だい1次じ田中たなか角栄かくえい内閣ないかくで農林のうりん大臣だいじん、1974年ねんには第だい2次じ田中たなか角栄かくえい第だい2次じ改造かいぞう内ない閣かくで科学技術庁かがくぎじゅつちょう長官ちょうかんとして入閣にゅうかくする。

大柄おおがらな体形たいけいから「殿様とのさまガエル」のあだ名なが付つけられ、気きさくかつ大だいらかな人柄ひとがらで知しられた。1972年ねん、角すみ福ぶく戦争せんそうで大だい荒あれとなった自民党じみんとう総裁そうさい選せんで選挙せんきょ管理かんり委員いいんを務つとめた際さいは、田中たなかの勝利しょうりを確信かくしんするや否いなや、壇上だんじょうからおもむろに右手みぎてでOKサインを掲かかげてみせ、テレビ中継ちゅうけいを観みていた視聴しちょう者しゃをも驚おどろかせた。1984年ねん秋あきの叙勲じょくんで勲一等くんいっとう旭日大綬章あさひだいじゅしょう受章じゅしょう。

1985年ねん、竹下たけした登のぼるが田中たなか派は内部ないぶで「創そう政せい会かい」（のちの経世会けいせいかい）を旗揚はたあげすると、田中たなか派は長老ちょうろうで唯一ゆいいつ、最高さいこう顧問こもんとして参加さんか。既すでに次期じき総そう選挙せんきょでの引退いんたいを表明ひょうめいしていたが、「（田中たなかのプレッシャーに負まけず）この運動うんどうを成なし遂とげよう」と会合かいごうに参加さんかした後輩こうはいたちを激励げきれいしたと言いわれる。ちなみに、1983年ねんに足立あだちと同おなじ旧きゅう静岡しずおか3区くから衆議院しゅうぎいん議員ぎいんに初はつ当選とうせんしていた熊谷くまがい弘ひろしは、足立あだちの引退いんたい表明ひょうめいにより田中たなか派は入いりが叶かない、事実じじつ上じょう、足立あだちの後継こうけい者しゃとなった。1986年ねん政界せいかいを引退いんたい。1988年ねん8月がつ14日にち死去しきょ、78歳さい没ぼつ。死没しぼつ日びをもって正せい三さん位いに叙じょされる。遺志いしにより遺体いたいは医学いがく発展はってんのために献体けんたいされた。

脚注きゃくちゅう

議会ぎかい
先代せんだい 本名ほんな武たけし	衆議院しゅうぎいん農林のうりん水産すいさん委員いいん長ちょう 1968年ねん	次代じだい 丹羽にわ兵助へいすけ
先代せんだい 山本やまもと勝まさる市し	衆議院しゅうぎいん大蔵おおくら委員いいん長ちょう 1960年ねん - 1961年ねん	次代じだい 小川おがわ平二へいじ
公職こうしょく
先代せんだい 森山もりやま欽司きんじ	科学技術庁かがくぎじゅつちょう長官ちょうかん 第だい28代だい：1974年ねん	次代じだい 佐々木ささき義武よしたけ
先代せんだい 森山もりやま欽司きんじ	総理府そうりふ原子力げんしりょく委員いいん会かい委員いいん長ちょう 第だい28代だい：1974年ねん	次代じだい 佐々木ささき義武よしたけ
先代せんだい 赤城あかぎ宗徳むねのり	農林のうりん大臣だいじん 第だい43代だい：1972年ねん	次代じだい 桜内さくらうち義雄よしお