道みち南みなみ(どうなん)とは、北海道ほっかいどうの南西なんせい部ぶ(渡島ととう半島はんとうとその周辺しゅうへん)を指さす地域ちいき区分くぶんである。
明確めいかくな定義ていぎづけはないが、以下いかの地域ちいきを指さすことが多おおい。
例たとえば、北海道庁ほっかいどうちょうによる「地域ちいき生活せいかつ経済けいざい圏けん」では、渡島ととう・檜山ひやまの両りょう管内かんないを「道みち南みなみ圏けん」としており[1]、多おおくの場合ばあいは「道みち南みなみ=渡島ととう・檜山ひやま地方ちほう」と定義ていぎされる。
しかしより広ひろい範囲はんいを「道みち南みなみ」とする場合ばあいがある。例たとえば函館はこだて地方裁判所ちほうさいばんしょの管轄かんかつ区域くいきは渡島ととう総合そうごう振興しんこう局きょく・檜山ひやま振興しんこう局きょくに加くわえて後志しりべ総合そうごう振興しんこう局きょくの寿都すっつ郡ぐん寿都すっつ町まち・黒松内くろまつない町まち・島牧しままき郡ぐん島牧しままき村むらを含ふくむ。また、農林水産省のうりんすいさんしょうの地方ちほう組織そしきである北海道ほっかいどう農政のうせい事務所じむしょでは後志しりべ全域ぜんいきを道みち南みなみに含ふくめている[2]。 更さらに国土こくど交通省こうつうしょう「川かわの防災ぼうさい情報じょうほう」は渡島ととう・檜山ひやま、後志しりべのほか胆振いぶり総合そうごう振興しんこう局きょく・日高ひだか振興しんこう局きょくの範囲はんいも道みち南みなみとして扱あつかっている[3]。 観光かんこう業界ぎょうかいでは、渡島ととう・檜山ひやま・後志しりべ・胆振いぶり・日にち高だかのほか石狩いしかりまで道みち南みなみに含ふくめる道外みちそと企業きぎょうもある[4]。 その他た、胆振いぶり管内かんないの室蘭むろらん市しに本社ほんしゃを置おく道みち南みなみバスの主おもな営業えいぎょう地域ちいきは胆振いぶり・日高ひだか管内かんないである[5]。また、全国ぜんこく高等こうとう学校がっこう野球やきゅう選手権せんしゅけん大会たいかいにおける地域ちいき割わりでは、北海道ほっかいどうのうち札幌さっぽろ以南いなん・以西いせいの地域ちいきを「南みなみ北海道ほっかいどう」としている。
なお、道みち南みなみのほかに道みち央ひさし、道北みちきた、道東どうとうという地域ちいき区分くぶんはあるが、道みち西にしという区分くぶんは存在そんざいしない。「南西なんせい部ぶに向むかって半島はんとうが伸のびている」という北海道ほっかいどうの地形ちけい上じょうの特性とくせいから、札幌さっぽろ以南いなん・以西いせいの北海道ほっかいどう西部せいぶを総称そうしょうしたい場合ばあいは「道みち南みなみ」が代かわりに用もちいられる。
道みち南みなみの人口じんこう・面積めんせきは北海道ほっかいどう全体ぜんたいの1割わり足たらずである。