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預託証券 - Wikipedia

預託よたく証券しょうけん(よたくしょうけん、えい:Depositary Receipt)とは、代替だいたい証券しょうけん一種いっしゅで、信託しんたく銀行ぎんこうひとし海外かいがい企業きぎょう本国ほんごく発行はっこうした株式かぶしき預託よたくけて、発行はっこうするものである。これを証券しょうけん取引とりひきしょ上場じょうじょうすることにより、海外かいがい企業きぎょう直接ちょくせつ上場じょうじょうせずに、第三国だいさんごくでの資金しきん調達ちょうたつ可能かのうとなる。投資とうしにとっては、自国じこく証券しょうけん取引とりひきしょにおいて自国じこく通貨つうかによって、海外かいがい企業きぎょう株式かぶしき取得しゅとくするのとほぼおな権利けんり(配当はいとう受取うけとり議決ぎけつ行使こうしけん)享受きょうじゅしたり、それを売買ばいばいすることが可能かのうとなる。各国かっこくにおいて株式かぶしきかんする規制きせい制度せいどことなり、海外かいがいからの上場じょうじょうむずかしい場合ばあい資金しきん調達ちょうたつ容易よういおこないたい場合ばあいなどに、もちいられる手段しゅだんである。

もっと有名ゆうめいなのは、NYSENASDAQ取引とりひきされている米国べいこく預託よたく証券しょうけん(ADR)の事例じれいである。ほかにも欧州おうしゅう預託よたく証券しょうけん(EDR)やドイツ無記名むきめい証券しょうけん(GBC)、ロンドン証券しょうけん取引とりひきしょ売買ばいばいされるグローバル預託よたく証券しょうけん(GDR)、香港ほんこんのHKDR、シンガポールのSDR、台湾たいわんのTDRがある。日本にっぽんではアジア諸国しょこくなど海外かいがい企業きぎょう上場じょうじょうが1990ねん前後ぜんこうをピークに減少げんしょうしていることから、東京とうきょう証券しょうけん取引とりひきしょにおいて代替だいたい手段しゅだんとして日本にっぽん預託よたく証券しょうけん(JDR)制度せいど導入どうにゅう予定よていされている[1]