頬骨ほおぼね

頬骨ほおぼね（きょうこつ、ラテン語らてんご: os zygomaticum、英語えいご: zygomatic bone、cheekbone、malar bone）は、頭蓋骨ずがいこつの頬骨ほおぼね弓ゆみの構成こうせい要素ようそである骨ほね。頬ほおを持もつ脊椎動物せきついどうぶつがこれをそなえる。

骨ほね: 頬骨ほおぼね
頭蓋とうがい内ないでの頬骨ほおぼねの位置いち
名称めいしょう
日本語にほんご	頬骨ほおぼね
英語えいご	zygomatic bone
ラテン語らてんご	os zygomaticum
関連かんれん構造こうぞう
上位じょうい構造こうぞう	頭蓋骨ずがいこつ
画像がぞう
アナトモグラフィー	三さん次元じげんCG
関連かんれん情報じょうほう
MeSH	Zygoma
グレイ解剖かいぼう学がく	書籍しょせき中ちゅうの説明せつめい（英語えいご）

頬骨ほおぼねの形状けいじょうを様々さまざまな方向ほうこうから見みた動画どうが。頬骨ほおぼねを赤あかで、それ以外いがいの骨ほねを半はん透明とうめいにして示しめしてある。

概要がいよう

頬骨ほおぼねはこれを具そなえる動物どうぶつ（ヒトを含ふくむ）の顔面がんめんの左右さゆうに位置いちしており、上顎じょうがく骨こつ頬骨ほおぼね突起とっき上じょうにおいて眼窩がんか、頬骨ほおぼね弓ゆみの前半ぜんはんをなす。頬骨ほおぼねは外側そとがわ面めん、眼窩がんか面めん、側がわ頭あたま面めんの3面めんと側がわ頭あたま突起とっき、前頭まえがしら突起とっきの2突起とっきによって構成こうせいされている。側がわ頭あたま突起とっきは頬骨ほおぼね弓ゆみの一部いちぶ（前半ぜんはん）を構成こうせいし、前頭まえがしら突起とっきは眼窩がんかの外側そとがわ縁えんを構成こうせいしている。

頬骨ほおぼねは体からだ表ひょうに近ちかく、起おこり始はじめする筋肉きんにくも比較的ひかくてき少すくない（#筋肉きんにく）。そのため頬骨ほおぼねは体からだ表ひょうから触診しょくしんできる。また頬骨ほおぼねおよび頬骨ほおぼね起おこり始はじめ筋すじは正面しょうめん顔かおの輪郭りんかくへ大おおきな影響えいきょうを与あたえる。

頬骨ほおぼねには、頬骨ほおぼね顔面がんめん神経しんけいを通とおすための孔あなである頬骨ほおぼね顔面がんめん孔あな（きょうこつがんめんこう）が空あいている。

部位ぶい

前頭まえがしら突起とっき

頬骨ほおぼねの前頭まえがしら突起とっき（ぜんとうとっき、（英えい: frontal process）は上方かみがたの突起とっきである。

前頭まえがしら突起とっきは上方かみがたへ伸のび、前ぜん頭骨とうこつの頬骨ほおぼね突起とっきと連結れんけつする。前頭まえがしら突起とっきは眼窩がんか縁えんをなす部分ぶぶんとそこから後こう内側うちがわ方向ほうこうにアーチを描えがく薄うすいシート部ぶがあり、シート部ぶは眼窩がんかの外側そとがわ壁かべおよび側がわ頭あたま窩（そくとうか、（英えい: temporal fossa）の前ぜん壁かべをなす。

筋肉きんにく

頬骨ほおぼねに起おこり始はじめ・停止ていしする筋肉きんにくには以下いかが挙あげられる：

• 起おこり始はじめ
  • 小しょう頬骨ほおぼね筋すじ（顔面がんめん筋すじ）
  • 大だい頬骨ほおぼね筋すじ（顔面がんめん筋すじ）
  • 咬筋

参考さんこう文献ぶんけん

• 原著げんちょ 森もり於菟おと 改訂かいてい 森もり富とみ「骨ほね学がく」『分担ぶんたん 解剖かいぼう学がく1』（第だい11版はん第だい20刷さつ）金原出版かねはらしゅっぱん、東京とうきょう都と文京ぶんきょう区く、2000年ねん11月がつ20日はつか、19-172頁ぺーじ。ISBN 978-4-307-00341-4。 
• Drake, Richard (2011). グレイ解剖かいぼう学がく (原著げんちょ第だい2版はん ed.). エルゼビア・ジャパン. ISBN 978-4860347734 

関連かんれん項目こうもく

• 人間にんげんの骨ほねの一覧いちらん

外部がいぶリンク

• 頬骨ほおぼね - 慶應けいおう医学部いがくぶ解剖かいぼう学がく教室きょうしつ 船戸ふなと和弥かずや