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黒字と赤字 - Wikipedia

黒字くろじ赤字あかじ

経済けいざいてき概念がいねんひと

黒字くろじ(くろじ)とは一般いっぱんてきには収入しゅうにゅう支出ししゅつ上回うわまわって剰余じょうよしょうじた状態じょうたい、または剰余じょうよそのものであり、また赤字あかじ(あかじ)とはぎゃく支出ししゅつ収入しゅうにゅう上回うわまわ超過ちょうかした状態じょうたい、または超過ちょうかがくそのものをさす。黒字くろじ財政ざいせい黒字くろじ決算けっさんなどのようにあらゆる組織そしきたい収支しゅうし決算けっさんもちいられる。

概要がいよう

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経済けいざいがくまとにはフロー概念がいねんであり、名目めいもくGDPなどとおなじカテゴリーにぞくする。一方いっぽう資産しさん負債ふさいはストックの概念がいねんである。

黒字くろじ赤字あかじという名称めいしょうは、簿記ぼきにおいてマージンである数字すうじ記載きさいするときに、剰余じょうよくろインクでしるし、超過ちょうかがくあかインクでしるすことからしょうじたものである。

かたり

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西洋せいよう簿記ぼきでは通常つうじょうくろインクでしるすのにたいし、支出ししゅつ収入しゅうにゅう超過ちょうかした場合ばあい預金よきんした場合ばあいなどにあかインクでこれをしるした。言語げんごにも表現ひょうげんとしてれられており、たとえば赤字あかじは、in the red (えい)、dans le rouge (ふつ)、in den roten Zahlen (どく)などと表現ひょうげんされる。日本語にほんごの「赤字あかじ」「黒字くろじ」は、この西洋せいようしき簿記ぼき直接ちょくせつ由来ゆらいするか、あるいは上記じょうき西洋せいようからの借用しゃくようられる。ふるくは1931ねん昭和しょうわ6ねん)に「赤字あかじ」の使用しようれいみとめられる[1]

統計とうけいにおける黒字くろじ赤字あかじ

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統計とうけいにおいて黒字くろじおよび赤字あかじおも家計調査かけいちょうさにおいて使用しようされる。この場合ばあい黒字くろじは、家計かけいじつ収入しゅうにゅうからじつ支出ししゅついた剰余じょうよをさし、金融きんゆう資産しさん純増じゅんぞう借入金かりいれきんじゅんげん財産ざいさん純増じゅんぞう繰越くりこ純増じゅんぞうなどもふくんでおり、処分しょぶん所得しょとくたいする黒字くろじ割合わりあいである黒字くろじりつから金融きんゆう資産しさん純増じゅんぞうりつ土地とち家屋かおく借金しゃっきんじゅんげんりつし、家計かけい分析ぶんせき手段しゅだんとする。もちろんぎゃく赤字あかじ支出ししゅつ超過ちょうかがくをさすが前述ぜんじゅつ手法しゅほうもちいた場合ばあい家計調査かけいちょうさ自体じたいおおくの家計かけい平均へいきんであることや個々ここ家計かけいおおくが赤字あかじ可能かのうせいのある場合ばあい事前じぜん支出ししゅつ削減さくげんすなわち節約せつやくおこなうことなどから赤字あかじることは事実じじつじょういようになっている。 また、黒字くろじりつ平均へいきん消費しょうひ性向せいこう合計ごうけいすると100%になる。

中央ちゅうおう銀行ぎんこう赤字あかじ

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経済けいざいてき主権しゅけん国家こっかおおくの場合ばあい中央ちゅうおう銀行ぎんこうゆうし、そのくに通貨つうか発行はっこう権限けんげん独占どくせんさせている。赤字あかじ負債ふさいとは関連かんれんがあるが、中央ちゅうおう銀行ぎんこう発行はっこうした紙幣しへい中央ちゅうおう銀行ぎんこう負債ふさいとして計上けいじょうされる。簡潔かんけつにいえばおさつ中央ちゅうおう銀行ぎんこうにとっては債務さいむである。流通りゅうつう紙幣しへい中央ちゅうおう銀行ぎんこう負債ふさいとする理由りゆうは、むかし中央ちゅうおう銀行ぎんこう義務ぎむとしてかねぎん自国じこく通貨つうかとの交換こうかん拒否きょひできなかったことにある。

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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黒字くろじ

赤字あかじ

脚注きゃくちゅう

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