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1963年ドイツグランプリ - Wikipedia

1963ねんドイツグランプリ (1963 German Grand Prix) は、1963ねんのF1世界せかい選手権せんしゅけんだい6せんとして、1963ねん8がつ4にちニュルブルクリンク開催かいさいされた。

西ドイツ 1963ねんドイツグランプリ
レース詳細しょうさい
1963ねんF1世界せかい選手権せんしゅけんぜん10せんだい6せん
ニュルブルクリンク北コース(1927-1967)
ニュルブルクリンクきたコース(1927-1967)
日程にってい 1963ねん8がつ4にち
正式せいしき名称めいしょう XXV Grosser Preis von Deutschland
開催かいさい ニュルブルクリンク
西ドイツの旗 西にしドイツ ニュルブルク
コース 恒久こうきゅうてきレース施設しせつ
コースちょう 22.810 km (14.173 mi)
レース距離きょり 15しゅう 342.150 km (212.602 mi)
決勝けっしょう天候てんこう はれ (ドライ)
ポールポジション
ドライバー ロータス-クライマックス
タイム 8:45.8
ファステストラップ
ドライバー イギリスの旗 ジョン・サーティース フェラーリ
タイム 8:47.0 (9しゅう
決勝けっしょう順位じゅんい
優勝ゆうしょう フェラーリ
2 ロータス-クライマックス
3 BRM

15しゅうおこなわれたレースはフェラーリジョン・サーティース予選よせん2から優勝ゆうしょうし、ロータスジム・クラークが2BRMリッチー・ギンサーが3となった。

レース概要がいよう

編集へんしゅう

ジム・クラークがいつものとおポールポジション獲得かくとくした。

レース序盤じょばんからアクシデントやマシントラブルで脱落だつらくするドライバーが続出ぞくしゅつする。ロレンツォ・バンディーニがスピンをきっしてイネス・アイルランドのフロントに接触せっしょくした。ウィリー・メレスはクラッシュをきっし、りょううで両足りょうあし負傷ふしょうしてF1キャリアを事実じじつじょうえたばかりでなく[1]、メレスのマシンからはずれたタイヤが観客かんきゃくせきんでしまい、観客かんきゃく1人ひとり死亡しぼうする惨事さんじになってしまった。クリス・エイモンもステアリングがこわれてコースがい激突げきとつし、ひざ負傷ふしょうした。グラハム・ヒルはギアボックスのトラブルでリタイアした。トレバー・テイラーにエンジンの問題もんだい発生はっせいし、クラークも8気筒きとうエンジンのうち1気筒きとうこわれて後退こうたいしたことで、サーティースは2のクラークに1ふん以上いじょうけてはつ優勝ゆうしょうげるとともに、フェラーリに2ねんぶりの勝利しょうりをもたらした[2]。クラークはF1世界せかい選手権せんしゅけんにおいて唯一ゆいいつ2わったレースとなった。序盤じょばんはチームメイトのヒルとともにギアボックスの問題もんだいかかえていたリッチー・ギンサーが3表彰台ひょうしょうだい獲得かくとくした[1]地元じもと出身しゅっしんゲルハルト・ミッタージム・ホールヨアキム・ボニエおさえて4入賞にゅうしょうする活躍かつやくせた。

エントリーリスト

編集へんしゅう
チーム No. ドライバー コンストラクター シャシー エンジン
  オーウェン・レーシング・オーガニゼーション 1   グラハム・ヒル BRM P57 BRM P56 1.5L V8
2   リッチー・ギンサー
  チーム・ロータス 3   ジム・クラーク ロータス 25 クライマックス FWMV 1.5L V8
4   トレバー・テイラー
  クーパー・カー・カンパニー 5   ブルース・マクラーレン クーパー T66 クライマックス FWMV 1.5L V8
6   トニー・マグス
  スクーデリア・フェラーリ SpA SEFAC 7   ジョン・サーティース フェラーリ 156/63 フェラーリ Tipo178 1.5L V6
8   ウィリー・メレス
  ブラバム・レーシング・オーガニゼーション 9   ジャック・ブラバム ブラバム BT7 クライマックス FWMV 1.5L V8
10   ダン・ガーニー
  オートモビリ・ツーリズモ・エ・スポート 11   フィル・ヒル 1 ATS 100 ATS 100 1.5L V8
12   ジャンカルロ・バゲッティ 1
  ブリティッシュ・レーシング・パートナーシップ 14   イネス・アイルランド ロータス 24 BRM P56 1.5L V8
20   ジム・ホール
  スクーデリア・セントロ・スッド 15   ロレンツォ・バンディーニ BRM P57 BRM P56 1.5L V8
22   マリオ・カブラル クーパー T60 クライマックス FWMV 1.5L V8
  R.R.C. ウォーカー・レーシングチーム 16   ヨアキム・ボニエ クーパー T66 クライマックス FWMV 1.5L V8
  エキュリー・マールスベルゲン 17   カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 718 ポルシェ 547/3 1.5L F4
26   ゲルハルト・ミッター
  シフェール・レーシングチーム 18   ジョー・シフェール ロータス 24 BRM P56 1.5L V8
  R.H.H. パーネル 19   マステン・グレゴリー 2 ロータス 24 BRM P56 1.5L V8
  レグ・パーネル・レーシング 21   クリス・エイモン ローラ Mk4A クライマックス FWMV 1.5L V8
  シロッコ・レーシング・カーズ 23   トニー・セッテンバー シロッコ SP BRM P56 1.5L V8
24   イアン・バージェス
  イアン・ラビー・レーシング 25   イアン・ラビー ギルビー 62 BRM P56 1.5L V8
  クルト・クーンケ 27   クルト・クーンケ ロータス 18 ボルクヴァルト 1500 RS 1.5L L4
  ベルナール・コロンブ 28   ベルナール・コロンブ ロータス 24 クライマックス FWMV 1.5L V8
  ティム・パーネル 29   アンドレ・ピレット ロータス 18/21 クライマックス FPF 1.5L L4
30   ティム・パーネル
ソース:[3]
追記ついき
  • タイヤは全車ぜんしゃダンロップ
  • ^1 - ATSは輸送ゆそうちゅう事故じこでマシンが破損はそんしたため欠場けつじょう[4]
  • ^2 - マシンが準備じゅんびできず
順位じゅんい No. ドライバー コンストラクター タイム グリッド
1 3   ジム・クラーク ロータス-クライマックス 08:45.8 1
2 7   ジョン・サーティース フェラーリ 08:46.7 +0.9 2
3 15   ロレンツォ・バンディーニ BRM 08:54.3 +8.5 3
4 1   グラハム・ヒル BRM 08:57.2 +11.4 4
5 5   ブルース・マクラーレン クーパー-クライマックス 08:57.3 +11.5 5
6 2   リッチー・ギンサー BRM 09:02.8 +17.0 6
7 8   ウィリー・メレス フェラーリ 09:03.5 +17.7 7
8 9   ジャック・ブラバム ブラバム-クライマックス 09:04.2 +18.4 8
9 18   ジョー・シフェール ロータス-BRM 09:11.1 +25.3 9
10 6   トニー・マグス クーパー-クライマックス 09:11.6 +25.8 10
11 14   イネス・アイルランド ロータス-BRM 09:14.6 +28.8 11
12 16   ヨアキム・ボニエ クーパー-クライマックス 09:16.0 +30.2 12
13 10   ダン・ガーニー ブラバム-クライマックス 09:17.2 +31.4 13
14 21   クリス・エイモン ローラ-クライマックス 09:20.1 +34.3 14
15 26   ゲルハルト・ミッター ポルシェ 09:20.9 +35.1 15
16 20   ジム・ホール ロータス-BRM 09:22.7 +36.9 16
17 17   カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 09:25.1 +39.3 17
18 4   トレバー・テイラー ロータス-クライマックス 09:33.8 +48.0 18
19 24   イアン・バージェス シロッコ-BRM 09:52.2 +1:06.4 19
20 22   マリオ・カブラル クーパー-クライマックス 09:53.1 +1:07.3 20
21 28   ベルナール・コロンブ ロータス-クライマックス 10:01.0 +1:15.2 21
22 23   トニー・セッテンバー シロッコ-BRM 10:02.0 +1:16.2 22
23 29   アンドレ・ピレット ロータス-クライマックス 10:20.0 +1:34.2 DNQ
24 25   イアン・ラビー ギルビー-BRM 10:44.7 +1:58.9 DNQ
25 30   ティム・パーネル ロータス-クライマックス 11:07.2 +2:21.4 DNQ
26 27   クルト・クーンケ ロータス-ボルクヴァルト 11:23.5 +2:37.7 DNQ
ソース:[5]
追記ついき
  • 上位じょうい22だい決勝けっしょう進出しんしゅつ

決勝けっしょう

編集へんしゅう
順位じゅんい No. ドライバー コンストラクター 周回しゅうかいすう タイム/リタイア原因げんいん グリッド ポイント
1 7   ジョン・サーティース フェラーリ 15 2:13:06.8 2 9
2 3   ジム・クラーク ロータス-クライマックス 15 +1:17.5 1 6
3 2   リッチー・ギンサー BRM 15 +2:44.9 6 4
4 26   ゲルハルト・ミッター ポルシェ 15 +8:11.5 15 3
5 20   ジム・ホール ロータス-BRM 14 +1 Lap 16 2
6 16   ヨアキム・ボニエ クーパー-クライマックス 14 +1 Lap 12 1
7 9   ジャック・ブラバム ブラバム-クライマックス 14 +1 Lap 8
8 4   トレバー・テイラー ロータス-クライマックス 14 +1 Lap 18
9 18   ジョー・シフェール ロータス-BRM 10 ディファレンシャル 9
10 28   ベルナール・コロンブ ロータス-クライマックス 10 +5 Laps 21
Ret 17   カレル・ゴダン・ド・ボーフォール ポルシェ 9 ホイール 17
Ret 6   トニー・マグス クーパー-クライマックス 7 エンジン 10
Ret 10   ダン・ガーニー ブラバム-クライマックス 6 ギアボックス 13
Ret 22   マリオ・カブラル クーパー-クライマックス 6 ギアボックス 20
Ret 24   イアン・バージェス シロッコ-BRM 5 ステアリング 19
Ret 23   トニー・セッテンバー シロッコ-BRM 5 アクシデント 22
Ret 5   ブルース・マクラーレン クーパー-クライマックス 3 アクシデント 5
Ret 1   グラハム・ヒル BRM 2 ギアボックス 4
Ret 21   クリス・エイモン ローラ-クライマックス 1 アクシデント 14
Ret 8   ウィリー・メレス フェラーリ 1 アクシデント 7
Ret 14   イネス・アイルランド ロータス-BRM 1 アクシデント 11
Ret 15   ロレンツォ・バンディーニ BRM 0 アクシデント 3
DNQ 29   アンドレ・ピレット ロータス-クライマックス 予選よせん通過つうか
DNQ 25   イアン・ラビー ギルビー-BRM 予選よせん通過つうか
DNQ 30   ティム・パーネル ロータス-クライマックス 予選よせん通過つうか
DNQ 27   クルト・クーンケ ロータス-ボルクヴァルト 予選よせん通過つうか
WD 11   フィル・ヒル ATS 輸送ゆそうちゅうにマシンが破損はそん
WD 12   ジャンカルロ・バゲッティ ATS 輸送ゆそうちゅうにマシンが破損はそん
WD 19   マステン・グレゴリー ロータス-BRM マシンが準備じゅんびできず
ソース:[6]
ラップリーダー[7]

だい6せん終了しゅうりょう時点じてんのランキング

編集へんしゅう
  • ちゅう: トップ5のみ表示ひょうじ。ベスト6せんのみがカウントされる。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b German GP, 1963”. grandprix.com. 2018ねん10がつ30にち閲覧えつらん
  2. ^ (はやし信次しんじ 1997, p. 63)
  3. ^ Germany 1963 - Race entrants”. statsf1.com. 2018ねん10がつ3にち閲覧えつらん
  4. ^ (はやし信次しんじ 1997, p. 61)
  5. ^ Germany 1963 - Qualifications”. statsf1.com. 2018ねん10がつ2にち閲覧えつらん
  6. ^ 1963 German Grand Prix”. formula1.com. 6 October 2013てんオリジナルよりアーカイブ。20 September 2015閲覧えつらん
  7. ^ Germany 1963 - Laps led”. statsf1.com. 2018ねん10がつ14にち閲覧えつらん

参照さんしょう文献ぶんけん

編集へんしゅう
  • en:1963 German Grand Prix(2018ねん7がつ13にち 23:26:23(UTC))より翻訳ほんやく
  • はやし信次しんじ『F1ぜん 1961-1965』ニュにゅズ出版ずしゅっぱん、1997ねんISBN 4-938495-09-0 

外部がいぶリンク

編集へんしゅう
まえせん
1963ねんイギリスグランプリ
FIA F1世界せかい選手権せんしゅけん
1963ねんシーズン
つぎせん
1963ねんイタリアグランプリ
前回ぜんかい開催かいさい
1962ねんドイツグランプリ
  ドイツグランプリ 次回じかい開催かいさい
1964ねんドイツグランプリ