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ZiiLABS - Wikipedia

ZiiLABSシンガポールコンピュータ周辺しゅうへん機器ききハードウェアメーカー。

Permedia2V

アメリカGPUおよビデオカード生産せいさんしていたが、2006ねんにGPUから撤退てったい

2009ねん3Dlabsから社名しゃめいえ、現在げんざいおもにモバイルけSoCの製造せいぞうおこなっている。

概要がいよう

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3DlabsはOpenGLとくしたビデオカードを製造せいぞうしていたハードウェアメーカーであり、1990年代ねんだいにはプロフェッショナルけのGLINTシリーズとコンシューマけのPermediaシリーズを、また2000年代ねんだい以降いこうWildcatシリーズを展開てんかいしていた。

同社どうしゃのGPUはOpenGLにかんしては非常ひじょうたか処理しょり能力のうりょく発揮はっきするが、DirectX処理しょりはあまり得意とくいでないため、ゲームなどにはかず、3Dアニメーションの制作せいさくなど、OpenGLを利用りようした専門せんもんせいたか分野ぶんや得意とくいとしていた。一般いっぱん販売はんばいされているビデオカードのなかでもとりわけ高価こうかことや、消費しょうひ電力でんりょくおおきさなど、様々さまざま観点かんてんからても、プロフェッショナルにけた製品せいひんぐんであった。

3DLabsはOpenGLのAPI策定さくてい関与かんよしており、OpenGLのAPI策定さくてい歩調ほちょうわせて製品せいひんをリリースしていた。そのため、特定とくていベンダがんだDirectXの新規しんきAPIファンクションのサポートなどは、つぎ世代せだいのGPUでサポートされることがおおく、また、演算えんざん・レンダリング精度せいど重視じゅうししているために、マルチメディア処理しょりのパフォーマンスや、あるいはゲーム固有こゆうのバグを吸収きゅうしゅうするためのドライバ最適さいてきなどを原則げんそくおこなわなかった。そのためにDirectXによわいという評価ひょうかをなされることがおおかった[1]が、そもそもDirectXの普及ふきゅうがまだ途上とじょうであった1990年代ねんだい中頃なかごろにはそれほど問題もんだいとされず、とく1997ねん発売はつばいされたPermedia2はそのたかいピクセル描画びょうが性能せいのうだいヒットとなった。

しかしDirectXが急速きゅうそく浸透しんとうする1990年代ねんだい後半こうはん以降いこう、DirectXの最新さいしんAPIへの対応たいおうおくれやDirect3D実行じっこう性能せいのうおそさのために、急速きゅうそくにコンシューマでのシェアを低下ていかさせた。それでもOpenGLが重視じゅうしされるプロフェッショナルけGPUではたかいシェアをほこっていたが、2000年代ねんだいはいるとコンシューマけGPUで性能せいのう競争きょうそう激化げきかさせたNVIDIAATIがプロフェッショナルけGPUのシェアをもうにいたって、業績ぎょうせき悪化あっか

2002ねん3がつクリエイティブテクノロジーによって買収ばいしゅうされた。そして2006ねん2がつ24にち親会社おやがいしゃのクリエイティブテクノロジーがプロフェッショナルワークステーショングラフィックス事業じぎょうから撤退てったいさせると発表はっぴょうし、メディアプロセッサの開発かいはつ転換てんかんした。

2009ねんにはZiiLABS社名しゃめいえ、自社じしゃのGPUをARMプロセッサとわせたモバイルけSoCである「ZMS」の開発かいはつおこなっており、おもにクリエイティブ製品せいひん採用さいようされている。

2012ねん11月開発かいはつチームがインテル譲渡ゆずりわたされた。

ビデオチップ

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Permedia採用さいよう製品せいひん(DiamondMM FireGL 1000)

Permediaは3Dlabsがコンシューマけとして販売はんばいしていたビデオチップのシリーズ。PermediaおよびPremediaNTはOpenGLのCADきゃど API専用せんようのジオメトリエンジンとしてGLINT Delta搭載とうさいした。コンシューマけとされているが、Windows 95対応たいおうしなかった。

 
Permedia2採用さいよう製品せいひん(3Dlabs Oxygen ACX)

Permedia2はPermediaでべつチップで構成こうせいされていたジオメトリエンジンを統合とうごうしワンチップおこなった。これはNVIDIAなど他社たしゃよりさきんじていた。128ビットグラフィックコアと64ビットメモリバスをち、メモリは8MBまでのSGRAMをサポートする。インタフェースAGP 1xまたはPCIRAMDAC統合とうごうするが、外部がいぶRAMDACもサポートする。 このPermedia2はおおくベンダーにチップの供給きょうきゅうおこなっており、1997ねんにはおおくのベンダーがOpenGLとDirectXのサポートと銘打めいうってビデオカードを発売はつばいした。後期こうきにはマイナーチェンジばんPermedia2V発売はつばいされている。 このPermedia2は、同社どうしゃがコンシューマ市場いちば成功せいこうした唯一ゆいいつ製品せいひんである。

OpenGLは、バージョン1.2以前いぜんをサポート。 DirectXは、DirectX5以前いぜんのファンクションはおおむ正常せいじょう動作どうさする。ドライバは、DirectX6までサポートする。テクスチャのアルファブレンディングの仕様しようにより、ビルボードの透過とうかまさしくあつかえないことがある。

Permedia3・GLINT R3

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GLINT R3採用さいよう製品せいひん(3Dlabs Oxygen VX1)

Permedia3はPermedia2後継こうけいのコンシューマ製品せいひんとして、GLINT R3はプロフェッショナルワークステーション製品せいひんとして1999ねん発表はっぴょうされた。ほぼおなじチップであるが、Permedia3はドライバのマルチスレッド対応たいおうがされている。 128ビットのメモリバスで接続せつぞくされるSGRAMを32MBまでサポートする。インタフェースはAGP 2xまたはPCIのちにAGP 4x対応たいおうばん発売はつばいされた。MCによる動画どうが再生さいせい支援しえん機能きのう対応たいおうする。 機能きのうてきにはコンパニオンチップとしてGLINT G1ジオメトリプロセッサをサポートし、対応たいおうアプリケーションでは座標ざひょう変換へんかん処理しょりおよび光源こうげん処理しょりてい負荷ふか高速こうそく実行じっこうできる。 また、メインメモリじょうにテクスチャを展開てんかいするVirtual Textures機能きのう対応たいおうしており、搭載とうさいするVRAM以上いじょう容量ようりょうのテクスチャをあつかえる。

OpenGLは、1.3以前いぜんをサポート。 DirectXは、DirectX6以前いぜんのファンクションはおおむ対応たいおうする。 ドライバは、DirectX8.1まで対応たいおう。 ただし、DX7のHWT&L、DX8でのHWT&Lとプログラマブルシェーダは、いずれもサポートしない(GLINT G1は、DirectXをサポート)。

おも搭載とうさい製品せいひん
  • Permedia3 Create!
  • Oxygen VX1
  • Oxygen GVX1
おも搭載とうさい製品せいひん
  • WildCat 4
おも搭載とうさい製品せいひん
  • WildCat VP560

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ なおDirectXけいとされるGPUにしても、初期しょき製品せいひんのぞけば、DirectXのAPI仕様しよう再現さいげんできる汎用はんようDSP/プロセサであり、APIそのものを直接ちょくせつGPUで実行じっこうしているわけではない。そのため、OpenGLきのGPUだからハードウェアてきにDirectXによわい、というのは厳密げんみつにはただしくない。

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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