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CADきゃど

コンピュータによる設計せっけい支援しえん
曖昧さ回避 「CADきゃど」のその他たの用法ようほうについては「CADきゃど (曖昧あいまいさ回避かいひ)」をご覧らんください。

CADきゃど（キャド、英えい: computer-aided design）は、コンピュータ支援しえん設計せっけいとも訳やくされ、コンピュータを用もちいて設計せっけいをすること、あるいはコンピュータによる設計せっけい支援しえんツールのこと（CADきゃどシステム）。[1][2][3]人ひとの手てによって行おこなわれていた設計せっけい作業さぎょうをコンピュータによって支援しえんし、効率こうりつを高たかめるという目的もくてきからきた言葉ことばである。

CADきゃどを「コンピュータに支援しえんされる製図せいず（システム）」と解げする場合ばあいは「英えい: computer-assisted/aided drafting」[4]、「英えい: computer-assisted/aided drawing」を指さし、同義どうぎとして扱あつかわれることもある。

設計せっけい対象たいしょうや目的もくてきによりCADきゃどD（コンピュータ支援しえん設計せっけいと製図せいず（英語えいご版ばん））[5][6]、CAID（コンピュータ支援しえん工業こうぎょうデザイン（英語えいご版ばん））[7]、CAAD（コンピュータ支援しえん建築けんちく設計せっけい（英語えいご版ばん））[8][9]などと区分くぶんされる場合ばあいもある。

日本にっぽんでの定義ていぎとしてはJIS B3401に記載きさいがあり、「製品せいひんの形状けいじょう、その他たの属性ぞくせいデータからなるモデルを、コンピュータの内部ないぶに作成さくせいし解析かいせき・処理しょりすることによって進すすめる設計せっけい」となっている[10]。

3次元じげんの作業さぎょうの場合ばあいでも、数値すうちの精密せいみつさの必要ひつようがないコンピュータゲームや映画えいがやアニメーションなどの制作せいさく関係かんけいの事柄ことがらについては「3DCG」を参照さんしょう

概要がいよう

編集へんしゅう

CADきゃど自体じたいはコンピュータを使用しようして設計せっけいや製図せいずをするシステムであり、製図せいず作業さぎょうや図面ずめん作成さくせいが時間じかんはかかるが正確せいかくに処理しょりできること、編集へんしゅうが容易よういであること、データ化か、ソフト間あいだの互換ごかん性せいがあること、10年ねん程度ていどの学習がくしゅう期間きかんで技術ぎじゅつ修得しゅうとくが可能かのうになる等とうの利点りてんがあるとされるが、大おおきく分わけて汎用はんよう型がたと専用せんよう型がたがあり、汎用はんよう型がたは図面ずめんを模様もようとして細こまかく描えがくことを最大さいだいの目的もくてきとし、あらゆる図面ずめんを描えがくことができる。しかし、積算せきさんまでは単独たんどくではできない。専用せんよう型がたはある特定とくていの分野ぶんやにおける省力しょうりょく化か・迅速じんそく化かを目的もくてきとしている。

その後ご、コンピュータ上じょうのデータを下流かりゅうの生産せいさん工程こうていで有効ゆうこう活用かつようするためにCAM[11][12]、コンピュータ支援しえん検査けんさなど、逆ぎゃくに上流じょうりゅうで強度きょうどや振動しんどうなどを解析かいせきするためにCAEなどの技術ぎじゅつが開発かいはつ提供ていきょうされ、[13][14][15]これらを EDPS/MIS[16][17][18]といった情報処理じょうほうしょりシステムと統合とうごうして CIMSという概念がいねんに発展はってんした。[19]

CADきゃどによって、設計せっけい作業さぎょうにおいては、以下いかのように効率こうりつ化かや正確せいかくさの向上こうじょうがなされた。

  1. 繰くり返かえし図形ずけいをコピーで作つくれるので効率こうりつ的てきに作図さくず可能かのう。また、類似るいじ図面ずめんの作成さくせいが容易ようい
  2. コンピュータが持もつデータから寸法すんぽうを記入きにゅうするため、単純たんじゅんな寸法すんぽうミスを無むくせる
  3. 設計せっけい途中とちゅうでの寸法すんぽうや面積めんせきの測定そくていにより、手て計算けいさんの手間てまを省はぶける
  4. 設計せっけいしたデータはプロッターに出力しゅつりょくするので、細部さいぶまで正確せいかくな描画びょうがが可能かのう

一方いっぽう、電気でんき系けいではプリント基板きばんのパターンを効率こうりつ良よく設計せっけいするためのシステムが、半導体はんどうたい産業さんぎょうでは集積しゅうせき回路かいろのフォトマスクを設計せっけいするためのシステムが開発かいはつされた。また、電気でんき回路かいろの動作どうさシミュレーションのためのシステムなどを加くわえて電気でんき系けいCADきゃどの分野ぶんやが生うまれ、後のちに EDAという言葉ことばが使つかわれるようになった。[20][21][22]

市販しはんのCADきゃどは一般いっぱん的てきに毎年まいとしのようにバージョンアップが存在そんざいし、その度たびにアプリ本体ほんたいとWindows OSの高額こうがくなライセンス料りょうや高価こうかな業務ぎょうむ用ようグラフィックスカードの買かい替かえが発生はっせいするため、中小ちゅうしょう企業きぎょうにとっては大おおきな痛手いたででもある。仮かりにバージョンアップをしなかった場合ばあい、数すう年ねん後ごのバージョンでは現在げんざいの保存ほぞん形式けいしきがサポートされないなど、かなり強引ごういんな販売はんばい手法しゅほうを使つかう企業きぎょうも少すくなからず存在そんざいする。また、官公庁かんこうちょうや元請もとうけにお墨付すみつき（指定してい）のCADきゃども存在そんざいし、下請したうけはなかなか他たのCADきゃどに変更へんこうできないなどの問題もんだいもある。近年きんねんでは電子でんし納品のうひんにおけるSXFへのファイル形式けいしき統一とういつ、Jw_cadやFreeCADのような無償むしょうで利用りようできる汎用はんようCADきゃどの登場とうじょうにより多少たしょうは緩和かんわされている。[23]

CADきゃどの種類しゅるい

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各かく分野ぶんや用ように各種かくしゅのCADきゃどが用意よういされている。

  • 機械きかい用ようCADきゃど（メカCADきゃど）
  • 建築けんちく用ようCADきゃど
  • 建築けんちく設備せつび用ようCADきゃど
  • 土木どぼく用ようCADきゃど
  • 電気でんき用ようCADきゃど（回路かいろ用ようCADきゃど、基板きばん用ようCADきゃど）
  • 半導体はんどうたい分野ぶんや - 半導体はんどうたい回路かいろ設計せっけいの分野ぶんやでは、単たんなる形状けいじょう設計せっけいに留とまらなくなりEDAと呼よばれることが多おおい。半導体はんどうたいの製造せいぞう分野ぶんやではTCADという用語ようごがあるが、このTは技術ぎじゅつを意味いみする英語えいご「technology」で、CADきゃどというよりは他たの分野ぶんやにおけるCAEの範囲はんいに近ちかい。
  • その他た、熱ねつ解析かいせき用よう、電磁波でんじは解析かいせき用よう等とうの専用せんようのCADきゃどがある。
  • 服飾ふくしょくデザイン、配管はいかん、橋梁きょうりょうなどの分野ぶんやにも専用せんようのCADきゃどがある。

機械きかい用ようCADきゃど（メカCADきゃど）

編集へんしゅう

内部ないぶ的てきにデータが2次元じげん   で表現ひょうげんされているものを2次元じげんCADきゃど(2DCAD)と呼よび、表示ひょうじ上じょうでは、立体りったいを正面しょうめん図ず・側面そくめん図ず・平面へいめん図ず等とうの平面へいめん図形ずけいとして表示ひょうじ・操作そうさする。内部ないぶ的てきにデータを3次元じげん   で表現ひょうげんするものを3次元じげんCADきゃど(3DCAD)と呼よび、ディスプレイモニターなどの表示ひょうじデバイスで陰影いんえいなどを付つけ、3次元じげん的てきに表示ひょうじ・操作そうさする。内部ないぶ的てきには2次元じげんプラス高たかさ情報じょうほうで表現ひょうげんされて、表示ひょうじ上じょう3次元じげんCADきゃどに似にた表示ひょうじをするものを2.5D（または2+1/2次元じげん）と呼よぶ場合ばあいがある。

2次元じげん

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一般いっぱん的てきな2次元じげんグラフィックソフトウェアのデータを大別たいべつすると、主おもに線分せんぶん要素ようそで表示ひょうじするベクトルデータ（ベクタ形式けいしき）と、ビットマップ画像がぞうで表示ひょうじするラスタ形式けいしきとに分わけることができる。作図さくずソフトとしての2次元じげんCADきゃどでは、ごく簡易かんいなものを除のぞいてベクトルデータによる。ベクトルデータは、2次元じげんでは始点してんから終点しゅうてんを示しめす  、3次元じげんでは   のような座標ざひょう値ちで線分せんぶん要素ようそを表現ひょうげんする。

2次元じげんCADきゃどが機械きかい製図せいず図面ずめんの電子でんし化かの位置いちづけであるのに対たいして、3次元じげんCADきゃどでは3次元じげん形状けいじょうをデータモデルとして正ただしく表現ひょうげんすることが要求ようきゅうされる。すなわち対象たいしょうの頂点ちょうてんや辺あたり、面めんなどの連れん節ぶしを位相いそう構造こうぞうとして表現ひょうげんすること、辺あたりや面めんに対応たいおうする幾何きか要素ようその形状けいじょうが数学すうがく的てきに厳密げんみつに定義ていぎされていること、その上うえで立体りったい同士どうしの和わ、差さ、積せきなどの集合しゅうごう演算えんざんを実施じっしできること、などである。このような3次元じげんCADきゃどのデータ構造こうぞうは境界きょうかい表現ひょうげん（英語えいご版ばん） B-reps と呼よばれる。

3次元じげん

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3次元じげんCADきゃどは、業務ぎょうむで用もちいる対象たいしょうと取とり扱あつかえる形状けいじょう要素ようそのタイプと価格かかく帯たいにより、ハイエンド、ミッドレンジなどに種類しゅるい分わけされる。

ハイエンドCADきゃどでは、自動車じどうしゃ・航空機こうくうき他た、強つよい意匠いしょう性せいが求もとめられる民生みんせい品ひんの設計せっけいに用もちいられ、特とくに自動車じどうしゃの車体しゃたい・部品ぶひんはDassault Systems社しゃのCATIA 、PTC社しゃのPTC Creo Parametric (旧きゅうPro/ENGINEER)、[24]Siemens PLM Software社しゃのNXの3製品せいひんでシェアを寡占かせんしている。

ミッドレンジCADきゃどでは、家電かでん製品せいひん・一般いっぱんOA製品せいひんなどの分野ぶんやで、量産りょうさん前まえの試作しさく回数かいすうを減へらす目的もくてきでの普及ふきゅうがめざましく、SolidWorks社しゃのSolidWorks[25][26][27]、オートデスク社しゃのInventor[28]がシェアの大だい部分ぶぶんを確保かくほしている。また、一方いっぽうで工作こうさく機械きかい・生産せいさん設備せつび、専用せんよう機きなど意匠いしょう性せいよりも性能せいのう・精度せいど・開発かいはつ期間きかんが重要じゅうよう視しされる分野ぶんやでのミッドレンジCADきゃども普及ふきゅう期きに入はいりつつあり、富士通ふじつう(子会社こがいしゃのデジタルプロセス社しゃ)製せいのICAD/SXが国産こくさんのミッドレンジ3次元じげんCADきゃどとして有名ゆうめいである。[29]

近年きんねん、ラピッドプロトタイピングである3Dプリンタの小型こがた・低てい価格かかくが進すすみ、[30]ミッドレンジ3Dプリンタの普及ふきゅうとともに、上記じょうきのミッドレンジ3DCADソフトウェアやRobert McNeel & Associates社しゃのRhinoceros 3Dなどの普及ふきゅうが製造せいぞう業ぎょうを中心ちゅうしんに急速きゅうそくに進すすみ、様々さまざまな用途ようとで使つかわれている。[31]

クラウドベースのCADきゃどのOnshapeやAutodesk Fusion 360も登場とうじょうした。[32][33]

ボーイング777は、史上しじょう初はじめて機体きたいの全ぜん設計せっけいを3次元じげん機械きかい系けいCADきゃどによって行おこなったことでも知しられている。

ソフトウェア モデリング NURBSへの変換へんかん
パラメトリック (ヒストリー) ダイレクト (ノンヒストリー) クラスAサーフィス コンセプト (細分さいぶん化か曲面きょくめん) T-スプライン メッシュから 細分さいぶん化か曲面きょくめんから
CATIA Yes Live Shape[34] ?[m 1][35][36][37] Imagine & Shape[38] No ? ?
Siemens NX Yes Synchronous Modeling Yes Realize Shape[39] No ? ?
Autodesk Alias（英語えいご版ばん） ? Yes Yes Yes[40] No[m 2] ? ?
Fusion 360 Yes[41] Yes[41] ? ? Yes ? ?
PTC Creo Yes (Creo Direct) No Freestyle[42] No ? ?
Solid Edge Synchronous Technology Yes No Yes[43] No ? ?
Rhinoceros 3D Grasshopper (ノードベース)[m 3] Yes No[m 4][44][45] 7以降いこう[46][m 5] No ? ToNURBS (7以降いこう)[47]
ソフトウェア モデリング 製造せいぞう 可視かし化か
板金ばんきん設計せっけい ジェネラティブデザイン CAM 付加ふか製造せいぞう レンダリング VR
CATIA Generative Sheetmetal Design Generative Shape Design ? (3DEXPERIENCE DELMIA) CATIA Live Rendering[m 6] ?
Siemens NX NX Sheet Metal / NX Advanced Sheet Metal Yes[48] (NX CAM) ?[49] Advanced Studio、Ray Traced Studio[m 7] NX Virtual Reality
Autodesk Alias（英語えいご版ばん） ? Dynamo統合とうごう[50] ? ? Yes[51] Yes[51]
Fusion 360 Yes[52] (Generative Design Extension[注ちゅう 1][53]) 4軸じく以上いじょうはFusion 360 Machining Extensionが必要ひつよう[54] (Fusion 360 Additive Build Extension) Yes[m 8][55] ?
PTC Creo ? 7.0以降いこう[m 9][56] Yes (Creo Additive Manufacturing Extension) Creo Render Studio[m 10] ?
Solid Edge Yes Yes 3軸じく以上いじょうはSolid Edge CAM Proが必要ひつよう[57] Yes[58] KeyShot[59] ?
Rhinoceros 3D ? Grasshopper ? ? Raytraced (RhinoCycles) ?
  1. ^ Freestyle OptimizerやCATIA ICEM Shape Design Center (ICM)もある。またCATIA 5R16まではAutomotive Class-A (ACA)/Automotive Class-A Optimizer (ACO)が存在そんざいした。
  2. ^ 以前いぜんはAlias SpeedFormがTスプラインに対応たいおうしていたもののディスコンとなった。
  3. ^ 以前いぜんはサードパーティー製せいプラグインにRhinoParametrics社しゃ製せいのRhinoParametricsやBricsys製せいのRhinoWorksが存在そんざいした。
  4. ^ 以前いぜんはサードパーティー製せいプラグインにVSR Shape Modelingが存在そんざいしたものの、開発元かいはつもとのVSRがAutodeskに買収ばいしゅうされ開発かいはつ終了しゅうりょうとなった。
  5. ^ Rhinoceros 3D 6以前いぜんはサードパーティー製せいプラグインのClayooが必要ひつようであった。
  6. ^ NVIDIA Irayベース
  7. ^ NVIDIA Irayベース
  8. ^ Autodesk Raytracerベース
  9. ^ 買収ばいしゅうしたFrustumの技術ぎじゅつを使用しよう
  10. ^ Luxion製せいKeyShotベース

クラスAサーフィス

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詳細しょうさいは「:en:Class A surface」を参照さんしょう

自動車じどうしゃや航空機こうくうきなどのハイエンドの製品せいひんには曲きょく率りつの連続れんぞく性せいを保たもつクラスAサーフィス（英語えいご版ばん）が使つかわれている。クラスAサーフィスにはCATIAやSiemens NX、ICEM Surf（英語えいご版ばん）、Autodesk Alias[60]などが対応たいおうしている。

コンセプトモデリング

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CADきゃどで一般いっぱん的てきに使つかわれているNURBS曲面きょくめんでのモデリングには様々さまざまな制限せいげんが存在そんざいしているため、コンセプトモデリングの段階だんかいでは精度せいどの問題もんだいがあるものの3DCGで一般いっぱん的てきに使つかわれているポリゴンの細分さいぶん化か曲面きょくめん (サブディビジョンサーフェス、SubD)[61] が使つかわれることもある。

細分さいぶん化か曲面きょくめんに対応たいおうするCADきゃどソフトウェアとしてはAutodesk Alias（英語えいご版ばん）[62]、CATIA (Imagine & Shape機能きのう)、PTC Creo (Freestyle機能きのう)、[24]NX (Realize Shape機能きのう)、Altair Inspire Studio (旧きゅうsolidThinking Evolve)、Solid Edge 2021以降いこう[63]、Rhinoceros 3D 7以降いこうなどが存在そんざいする。CADきゃどソフトウェアに細分さいぶん化か曲面きょくめんモデリングを追加ついかするプラグインもある (SolidWorks用ようプラグインのPower Surfacingなど)。

またコンセプトモデリングではMayaなどのアニメーションやシミュレーションの強つよい3DCGソフトウェアも使つかわれており[64][65][66]、3DCGソフトウェア用ようの細分さいぶん化か曲面きょくめんからNURBS曲面きょくめんへと変換へんかんするプラグインやソフトウェアも存在そんざいしている (Rhinoceros 3D 7以降いこうのToNURBS機能きのう[47]、IntegrityWare製せいのPower SubD-NURBSなど)。

なおNURBS曲面きょくめんと互換ごかん性せいがありながら細分さいぶん化か曲面きょくめんのように扱あつかえるT-スプライン曲面きょくめんも存在そんざいしており、これにはFusion 360が対応たいおうしている (以前いぜんはSolidWorks及およびRhinoceros 3D用ようのT-スプラインプラグインが存在そんざいした[67][45]ほか、T-スプラインに対応たいおうするAlias SpeedFormもあった[66][68])。

リバースエンジニアリング

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Cyborg3D MeshToCAD、QUICKSURFACE、XTract3D (SolidWorks向むけ)などが存在そんざいする。

ジェネレーティブデザイン

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トポロジー最適さいてき化かなど。Rhinoceros 3DのGrasshopper、Fusion 360のGenerative Design Extension、Revit 2021以降いこう[69]、PTC Creo 7以降いこう[56]などが存在そんざいする。建築けんちくと製品せいひんの両方りょうほうに使つかわれている。

電気でんき用ようCADきゃど

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電気でんき用ようCADきゃどでは機械きかい用ようCADきゃどと連携れんけいできるものが増ふえており、Autodesk Inventorとの連携れんけいが可能かのうなAutoCAD Electrical、[70]Fusion 360内蔵ないぞうのElectronics Design機能きのう (買収ばいしゅうしたEAGLE（英語えいご版ばん）を統合とうごう)[71][72]、SolidWorksとの連携れんけいが可能かのうなSolidWorks Electrical、Solid EdgeアドオンのSolid Edge Wiring & Harness Design (買収ばいしゅうしたメンター・グラフィックスの「Capital」を統合とうごう[73]) 及およびSolid Edge PCB Design[73] などが存在そんざいする。

建築けんちく用ようCADきゃど

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建築けんちく分野ぶんやでは、建物たてものや構造こうぞう物ぶつなどの建築けんちく物ぶつの立体りったいを平面へいめん図ず・立だて面めん図ず・断面だんめん図ず、あるいは透視とうし図ず等とうの図面ずめんとして表現ひょうげんし、それにより建築けんちく物ぶつを製作せいさく＝施工しこうしていくことになる。技術ぎじゅつ者しゃの専門せんもん領域りょういきに応おうじて、意匠いしょう、構造こうぞう、設備せつびなどの図面ずめん群ぐんが存在そんざいし、それらの図面ずめんを作成さくせいするソフトウェアを建築けんちくCADきゃどと呼よぶ。図面ずめんは設計せっけい行為こういの成果せいか物ぶつであるが、建築けんちくCADきゃどのレベルも製図せいずをするだけのものから、より専門せんもん的てきな検討けんとう、解析かいせき、シミュレーションなどを含ふくんだ高度こうどなレベルまで存在そんざいすることになる。

汎用はんようCADきゃど

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基本きほん機能きのうは機械きかい用ようCADきゃどに準じゅんずるが、建築けんちく向むけの機能きのうを付加ふかしている。Jw_cad、VectorWorks、[74]AutoCAD、[75]DRA-CADきゃどなどが日本にっぽんの建築けんちく分野ぶんやでよく利用りようされている。 Jw_cadが純粋じゅんすいな2次元じげんCADきゃどであるのに対たいし、VectorWorks、AutoCAD、DRA-CADきゃど等とうは、3次元じげんモデルを作成さくせいするモデリング機能きのうが搭載とうさいされている。

導入どうにゅうコストの安やすさから手軽てがるに利用りようできる反面はんめん、レイヤーや線せん種しゅ等とうの作図さくずルールを使用しよう者しゃ個人こじん、企業きぎょう、あるいはプロジェクト毎ごとで自由じゆうに決きめることが出来できてしまうため、後述こうじゅつするBIMに見みられるような、建設けんせつのライフサイクルや社会しゃかい資本しほんとしての図面ずめんデータの一元化いちげんかや再さい活用かつように対応たいおうできず、結果けっか、全体ぜんたいとしての効率こうりつや生産せいさん性せいは低ひくい。

BIM（Building Information Modeling)

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詳細しょうさいは「BIM」を参照さんしょう

近年きんねんBIM(Building Information Modeling)という概念がいねんが登場とうじょうし、3次元じげんモデルを建物たてものの設計せっけい・工程こうてい・ライフサイクル全般ぜんぱんにわたって活用かつようする取とり組くみが各国かっこくで始はじまっている。[76][77][78][79]Nemetschek Vectorworks社しゃのVectorworks Architect、Bentley社しゃのAECOsim (旧きゅうBentley Architecture)、オートデスク社しゃのRevit、[80]グラフィソフト社しゃのArchiCADなどが代表だいひょう的てきであり、[81][82]日本にっぽんの建築けんちく法規ほうきに最適さいてき化かされたものとしては、福井ふくいコンピュータアーキテクト社しゃよりGLOOBEが登場とうじょうしている。

BIMはIFCと呼よばれるファイルフォーマットに対応たいおうし、意匠いしょう・構造こうぞう・設備せつび・積算せきさん・施工しこう・維持いじ管理かんりにおけるデータを包括ほうかつすることで、建設けんせつ業界ぎょうかいのソフトウェア・アプリケーション間あいだのデータ共有きょうゆう化かとその相互そうご運用うんようを可能かのうにする。

国土こくど交通省こうつうしょうは2010年度ねんど、官庁かんちょう営繕えいぜん事業じぎょうにBIMを試行しこう導入どうにゅうし、設計せっけい・施工しこうから維持いじ管理かんりに至いたる過程かていで一貫いっかんしてBIMを活用かつようし、「施設しせつ整備せいび・保全ほぜんに係かかる行政ぎょうせいコストの削減さくげん、官庁かんちょう施設しせつの品質ひんしつ確保かくほ、及および官庁かんちょう施設しせつにおける顧客こきゃく満足まんぞく度どの向上こうじょう」を目指めざす取とり組くみを開始かいししている。[83][84][85][86]

建築けんちく3次元じげんCADきゃど

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日本にっぽんの住宅じゅうたくや比較ひかく的てき低層ていそうの建物たてものに特とく化かしたものとして、市販しはんのメーカー建材けんざいの価格かかくや仕様しようの情報じょうほうまでをモデル内ないに取とり込こんで設計せっけい図ずから構造こうぞう計算けいさん、積算せきさんまで作成さくせいする製品せいひんが存在そんざいする。基本きほん的てきに、部屋へや名めいに対たいし高たかさや仕上しあげの仕様しようを登録とうろくしたデータベースと、3次元じげんのモデルと2次元じげんの姿すがた図ず・詳細しょうさい図ず・断面だんめん図ず等とうがパック化かされた建具たてぐ・建材けんざい・住宅じゅうたく設備せつび・家具かぐ・部品ぶひん等とうのデータベースから構成こうせいされ、方眼ほうがん紙しを模もした画面がめん（平面へいめん図ず）上じょうに部屋へやや建具たてぐ・部品ぶひんをパズルのように割わり付つけるオペレーションを採用さいようしている。これにより作業さぎょうの単純たんじゅん化かを実現じつげんしている。

BIMがモデル内ないのオブジェクト自体じたいに規格きかく化かされた情報じょうほう(仕様しよう)を内包ないほうし、ライフサイクルにおけるデータの再さい利用りようを担保たんぽしているのに対たいし、建築けんちく3次元じげんCADきゃどは、情報じょうほう(仕様しよう)は各々おのおのの製品せいひん内ないで保持ほじしているため、製品せいひんごとあるいはライフサイクルにおけるデータの再さい利用りようは、ごく一部いちぶの情報じょうほうに限かぎられている。 このような特性とくせいの違ちがいから、BIMが比較的ひかくてき自由じゆうなモデリングを可能かのうにしているのに対たいし、建築けんちく3次元じげんCADきゃどは作業さぎょうの単純たんじゅん化かとのトレードオフで定型ていけい的てきなモデリングに限かぎられ、デザイン上じょうの制約せいやくが多おおい。

殆ほとんどの製品せいひんは平面へいめん図ずと3次元じげんモデル（パース）については相互そうごに連携れんけいしているが、一旦いったん立だて面めん図ずや矩のり計けい図ずなどに変換へんかんしてしまうと、設計せっけい変更へんこうで各かく図面ずめん上じょうで再さい編集へんしゅうをしても元もとの3次元じげんモデルには反映はんえいしない。これは3次元じげんモデルから2次元じげんの図面ずめんに変換へんかんされる際さいにベクトルデータに処理しょりされ、元もとの3次元じげんデータとのリンクが切きれてしまうためである。これらの製品せいひんを使用しようする場合ばあい、図面ずめんごとの「整合せいごう性せい」のチェックは従来じゅうらいのJw_cad等とうの2次元じげんCADきゃどと同等どうとうの生産せいさん性せい（目視もくしによる確認かくにん）に落おちることになる。2022年ねん現在げんざい、この問題もんだいを回避かいひ(3次元じげんモデルと2次元じげんデータの相互そうご連動れんどう)に対応たいおうしているのは、福井ふくいコンピュータアーキテクト社しゃのARCHITREND ZEROがある。

建築けんちく設備せつび用ようCADきゃど

編集へんしゅう

一般いっぱん的てきに、建築けんちく用ようCADきゃどとは意匠いしょう設計せっけい図ずを作成さくせいするためのCADきゃどを指さすが、建築けんちく設備せつび (MEP) という専門せんもん分野ぶんやに特とく化かした専用せんようCADきゃども多々たた存在そんざいする。基本きほん機能きのうとしては部材ぶざい記号きごうや配管はいかん・配線はいせんを表示ひょうじする線せん種しゅが標準ひょうじゅん登録とうろくされており、配置はいち・ルートの変更へんこうなどを容易よういに行おこなうことができるなど、さまざまな機能きのうを有ゆうしている。国内こくないで圧倒的あっとうてきシェア[要よう出典しゅってん]を誇ほこるCADWe'll CAPE、後継こうけいバージョンのCADWe'll Tfas（株式会社かぶしきがいしゃダイテック）が有名ゆうめいである。他たにはCADEWA Real[87][88] / CRAFT-CADきゃど（株式会社かぶしきがいしゃ四電工よんでんこう）、Rebro（株式会社かぶしきがいしゃNYKシステムズ）、DesignDraft（株式会社かぶしきがいしゃシスプロ）、FILDER_PLUS / FILDER Rise（ダイキン工業だいきんこうぎょう株式会社かぶしきがいしゃ）、BrainGear（株式会社かぶしきがいしゃジオプラン）、EQ-II（株式会社かぶしきがいしゃマイティネット）、POWERSP（株式会社かぶしきがいしゃコモダ工業こうぎょう）、 CustomARCH / i/Draft(株式会社かぶしきがいしゃライトプランニング)、SD-7などもある。作図さくずする図面ずめん種類しゅるいによりシェアが異ことなり、空調くうちょう・給排水きゅうはいすい（衛生えいせい）、電気でんき設備せつびの施工しこう図ずでは上述じょうじゅつのCADWe'll CAPE/Tfas、設計せっけい図ずではAutoCAD[75]が主流しゅりゅうとなっている。また、2009年ねん前後ぜんこうよりBIM (英えい: Building information modeling) に注目ちゅうもくが集あつまり、建築けんちく用ようCADきゃど（意匠いしょう､構造こうぞう）に加くわえ、設備せつび用ようCADきゃどにもBIMへの対応たいおうが求もとめられている。

土木どぼく・測量そくりょう用ようCADきゃど

編集へんしゅう

道路どうろや鉄道てつどうにはクロソイド曲線きょくせんなどの緩和かんわ曲線きょくせんや曲線きょくせん部ぶの横断おうだん勾配こうばい (カント、バンク) が使つかわれており、土木どぼく用ようCADきゃどはそれに対応たいおうしている。土木どぼく (Civil)・測量そくりょう (Survey)用ようCADきゃどにはAutodesk Civil 3D、[89]Bentley OpenRoads Designer/OpenSite Designer、12d Model、LISCAD、Trimble Business Center、Carlson Civil Suite、MAGNET Site、MicroSurvey CADきゃど、日本にっぽんの規格きかくに準拠じゅんきょしたものは福井ふくいコンピュータ社しゃのEX-TREND武蔵むさし、[90]TREND-ONEなどが存在そんざいする。

CADきゃどによるガーデンデザイン

編集へんしゅう

ガーデンデザインのプロセスを、設計せっけい製図せいずにコンピュータ設計せっけい支援しえんソフトウェアパッケージで簡略かんりゃく化かにして向上こうじょうさせることがある。

ガーデンデザイナーはCADきゃどについても他た業務ぎょうむ用ように製造せいぞうされたCADきゃどパッケージ等とうを使用しようする傾向けいこうがある。特とくに建築けんちくの新築しんちくと合あわせて庭園ていえんをデザインする際さいには、建築けんちく設計せっけい者しゃ側がわと共通きょうつうのソフトウェアであると利便りべん性せいが上あがるからである。また、庭にわや外そと構などにガーデンファニチャーやガーデン関連かんれんの既成きせい品ひんを使用しようする際さいに、既成きせい品ひんを販売はんばいしている製造せいぞうメーカーなどが自社じしゃ製品せいひんのCADきゃどデータをウェブサイトを通とおして提供ていきょうしている場合ばあいも多おおいが、主おもには汎用はんようCADきゃどソフトに合あわせたデータを提供ていきょうしているために、当該とうがいの汎用はんようCADきゃどソフトを利用りようしていることがある。

CADきゃどパッケージ等とうとは庭にわの設計せっけい図ずを作成さくせいするために使用しようする汎用はんようCADきゃどや建築けんちく設計せっけい専用せんようのソフトウェア、3DCGソフトウェア、視覚しかく的てきな表現ひょうげんを構築こうちくするためのデジタル画像がぞう編集へんしゅうソフトウェアも含ふくまれる。このようなソフトを数々かずかず使用しようするため、より高度こうどなプログラムの機能きのうの一部いちぶを使つかいやすい形式けいしきにパッケージしてあり、オーダーメイドのCADきゃどソフトも一般人いっぱんじんのガーデンデザイン制作せいさく市場いちば向むけにも提供ていきょうされている。

ただしガーデンデザインでのCADきゃど使用しようには限界げんかいがある。複雑ふくざつな地形ちけいを有ゆうするものやフリーカーブを多用たようする自然しぜん界かいのデザインの提案ていあんには不向ふむきであることがある。そのためそうしたラインをCADきゃどで表現ひょうげんしにくい場合ばあいは手書てがきの図面ずめんになることも多おおく、パースも手書てがきで起おこすことになる。さらに全体ぜんたいのイメージは手書てがきでも伝つたえにくい場合ばあいもあるため、その場合ばあいに模型もけいで表現ひょうげんすることとなる[91]。

日本にっぽんではガーデンデザイン用ようの専用せんようCADきゃどは、主おもにエクステリア分野ぶんやのCADきゃどソフトウェアとして開発かいはつされている[注ちゅう 2]。 こうした専用せんようCADきゃどの場合ばあい、平面へいめんとパースが同時どうじにモニター上じょうに描写びょうしゃされ、作図さくず方法ほうほうも部品ぶひんを選えらんで置おくだけなどの作図さくず手法しゅほう。パース画面がめん自体じたいで色彩しきさいの変更へんこうや植うえ栽を動うごかすこともでき、全体ぜんたい像ぞうを確認かくにんしながら作業さぎょうが可能かのうである。そして積算せきさんの情報じょうほうが平面へいめん図ずやパースと連動れんどうしている。このため自動じどうで拾ひろい出だし、数量すうりょう算出さんしゅつ・数量すうりょう計算けいさんが可能かのうとなっている。また、建物たてものの基礎きそをクリックすることで建物たてものが立たち上あがり、窓まどや屋根やねの変更へんこうも可能かのうなソフトウェアや、自動じどうで作成さくせいされるQRコードをスマホやタブレットなどで読よみ込こめば、誰だれでもVRによる確認かくにんも可能かのうなソフトウェアもある。

なお、レンダリングもサーバーで行おこなうソフトウェアが主おもなため、これであれば手元てもとのパソコンの性能せいのうに関かかわらず、早はやくて綺麗きれいに仕上しあがる状況じょうきょうになっている。

専用せんようCADきゃどを導入どうにゅうしている場合ばあい、連携れんけいしている見積みつもりソフトも開発かいはつ販売はんばいされている。こうしたソフトウェアは建材けんざいデータの自動じどう更新こうしんや社内しゃない共有きょうゆうも可能かのうなものも多おおく、また業務ぎょうむに特とく化かしたCADきゃどと連動れんどうした積算せきさんを可能かのうにしており、集計しゅうけい管理かんりや損失そんしつが大おおきい見積みつもりミスなどをなくすことができる。CADきゃど連動れんどうしているため、一括いっかつ拾ひろいだけでなく、門柱もんちゅうなどでのオリジナルデザイン建材けんざいの詳細しょうさい拾ひろいなどの拾ひろいが可能かのうなものや、CADきゃどから拾ひろった数量すうりょうは理想りそうの見積みつもりへの加工かこう、また拾ひろい出だした数量すうりょうの単位たんいサイズを変換へんかんや変更へんこう、施工しこう部位ぶい別べつや発注はっちゅう先さき別べつにまとめられたり、掛かけ率りつでの調整ちょうせい、拾ひろい出だし数量すうりょうを基もとにした拾ひろい漏もれのない仕分しわけや、売上うりあげ総そう利益りえきを確保かくほしながらの見積みつもり作業さぎょう、さらに自分じぶん流りゅうの出力しゅつりょくレイアウトも可能かのうなものもある。

また、建設けんせつ業ぎょう用ようの見積みつもりソフトもガーデン・エクステリア工事こうじの見積みつもりも可能かのうなものもある。通常つうじょうは見積みつもり作成さくせいと同時どうじに実行じっこう予算よさんと請求せいきゅう書しょ作成さくせいが連動れんどうしているほか、簡単かんたんに階層かいそう型がた工事こうじ見積みつもり書しょを作成さくせいすることや労務ろうむ費ひの積算せきさんと法定ほうてい福利ふくり費ひの計算けいさん、表おもて計算けいさんソフトウェアファイルに変換へんかんするや印刷いんさつの書式しょしきも複数ふくすうでカスタマイズやオリジナル帳票ちょうひょうの作成さくせい、専用せんようの表おもて計算けいさんソフトウェアファイルを使用しようしてのスマートフォンなどの媒体ばいたいでの簡単かんたんな編集へんしゅう、請求せいきゅう書しょから実行じっこう予算よさん管理かんり、注ちゅう文書ぶんしょ作成さくせい、工事こうじごとの書類しょるいの管理かんりなどが可能かのうとなっている。さらにソフトウェアによっては操作性そうさせいわるが表おもて計算けいさんソフト感覚かんかくで操作そうさでき、インストールしたその日ひから簡単かんたんに利用りよう、作成さくせいすることや、データベースエンジンなども不要ふようなものもあり、そうしたソフトであればパソコン内ないで他たの業務ぎょうむソフトとのバッティングなども気きにする必要ひつようもなく、設定せっていも手間てまなく出来できるようになっている。

また細心さいしんのニーズにも対応たいおうできる編集へんしゅう機能きのうで、様々さまざまなパターンの帳票ちょうひょうを作成さくせいすることが可能かのうであったり、多彩たさいな見積みつもり金額きんがく調整ちょうせい機能きのうや実行じっこう予算よさん書しょ作成さくせい機能きのうなどや、予算よさん・仕入しいれ原価げんかを一緒いっしょに入いれることで見積みつもり金額きんがくと予算よさん金額きんがくの差額さがくを確認かくにん出来でき、粗そ利益りえき計算けいさんも同時どうじに行おこなうことができるものもある。カスタマイズ性せいとして、印刷いんさつフォームの修正しゅうせいや、見積みつもり書しょ以外いがいにも必要ひつようとなる送付そうふ状じょう、予算よさん書しょ、利益りえき計算けいさん書しょ、請求せいきゅう書しょなど様々さまざまな印刷物いんさつぶつを作成さくせいし出力しゅつりょくするオリジナルの文書ぶんしょ形式けいしき作成さくせい機能きのう、画面がめんそのものの修正しゅうせいも自由じゆうにでき、客人きゃくじんごとに使つかいやすい画面がめん設定せっていにすることが可能かのうであるものもある。

ほかにも実行じっこう予算よさん、基準きじゅん見積みつもり、提出ていしゅつ見積みつもり の3種類しゅるいの単価たんか構成こうせいや、効率こうりつのよい入力にゅうりょく作業さぎょうが行おこなえる軽快けいかいな操作性そうさせいわる、深ふかく入いり組くんだ階層かいそう構造こうぞうによってどの部分ぶぶんにいるかが一目いちもくでわかる特徴とくちょうのある画面がめん表示ひょうじ、蓄積ちくせきされた以前いぜんの見積みつもり書しょの洗練せんれんされた流用りゅうよう方法ほうほう、ネットワーク対応たいおう、工程こうてい表ひょう/予算よさん/日報にっぽう管理かんりシステムとの連携れんけいなど機能きのうも搭載とうさいしたものもある。契約けいやくも2ライセンス以降いこうは安価あんかになることや、リース契約けいやく（月額げつがく）で契約けいやくの場合ばあいもある。

なお、建設けんせつ業ぎょう用ようの見積みつもりソフトの場合ばあいは、クラウド型がたもあるがOSへのインストール型がたが多おおい。

服飾ふくしょくデザイン用ようCADきゃど (アパレルCADきゃど)

編集へんしゅう

当初とうしょは型紙かたがみ作成さくせい用ようの2D CADきゃどが多おおかったが、その後ご、フィッティングや布ぬのシミュレーションに対応たいおうする3D対応たいおうCADきゃどが登場とうじょうした。[92][93]3D対応たいおうのものは、Technoa社しゃのi-Designer、Browzwear社しゃのV-Stitcher、OptiTex社しゃのO/DEV、Lectra社しゃのModaris、CLO Virtual Fashion社しゃのCLO (旧きゅうCLO 3D)、TG3D Studio (旧きゅうPhysan) 社しゃのScanatic DC Suite (旧きゅうPhysan DC Suite)、東とうレACSのCREACOMPOⅡ、AGMS社しゃのAGMS、Audaces社しゃのAudaces 4Dなどが存在そんざいする。

以前いぜんはCLOのOEM製品せいひんに、Audaces社しゃのAudaces 3Dやユカアンドアルファ社しゃのmyu3Dが存在そんざいした。

履物はきもの用ようCADきゃど

編集へんしゅう

Rhinoceros用ようプラグインとしてDigital Evolution SystemのLastElf/ImagineElf[94]、単体たんたいソフトウェアとしてCSM3DのShoemaster[94]が存在そんざいする。

過去かこにはAutodesk Footwear (旧きゅうDelcam Crispin)[95]、INESCOPのForma 3D/Sipeco[94]、Rhinoceros用ようプラグインとしてTDM SolutionsのRhinoShoe[94]等ひとしも存在そんざいした。

ジュエリーCADきゃど

編集へんしゅう

Rhinoceros用ようプラグインとして、Peacockなどが存在そんざいするほか、単体たんたいソフトウェアとしてType3 (旧きゅうVision Numeric) の3DESIGN、3D Space ProのFirestorm CADきゃど、Jewellery CADきゃど/CAM社しゃのJewelCADが存在そんざいする。またRhinoceros用ようプラグインとしてGemvision (Stuller子会社こがいしゃ[96]) のMatrixGold（MatrixとRhinoGold（元もとTDM Solutions製せい[96]）の統合とうごう品ひん）がある。

過去かこにはRhinoceros用ようプラグインとしてTechjewelのRhinojewelが存在そんざいしたほか、AutodeskのArtCAM PremiumにジュエリーCADきゃどであったDelcam ArtCAM JewelSmithの機能きのうが統合とうごうされていた[97]。

パッケージデザイン用ようCADきゃど

編集へんしゅう

ArtiosCAD（英語えいご版ばん）、[98][99]Prinect Package Designerなどが存在そんざいする。

レゴCADきゃど

編集へんしゅう

ブロック玩具おもちゃの一ひとつ「レゴ」にも設計せっけい用ようのCADきゃどが存在そんざいする。レゴ設計せっけい用ようCADきゃどには、公式こうしきソフトウェアであるLego Digital Designer（英語えいご版ばん）の他ほかに、サードパーティー製せいのMLCAD（英語えいご版ばん）、[100][101]LeoCAD（イタリア語ご版ばん）、SR 3D Builder、Mecabricks、Stud.ioなどが存在そんざいする[102]。

3次元じげんCADきゃどソフトウェアの例れい

編集へんしゅう

製造せいぞう業ぎょう向むけ3次元じげんCADきゃどソフトウェア

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建築けんちく業ぎょう向むけCADきゃどソフトウェア

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BIM

「BIM#BIMソフトウェア」を参照さんしょう

建築けんちく3次元じげんCADきゃど

  • 福井ふくいコンピュータアーキテクト
  • DTS
    • Walk in Home
  • コンピュータシステム研究所けんきゅうじょ
    • ALTA Revolution
    • ALTA SS（旧きゅうSupersoftⅡ：コンピュータシステム研究所けんきゅうじょが買収ばいしゅう　2021年ねん12月31日にちにて販売はんばい終了しゅうりょう）
  • シーピーユー
    • Madric A's
  • ハウテック
    • B-MOS

土木どぼく・測量そくりょう用ようCADきゃど

編集へんしゅう
  • 福井ふくいコンピュータ
    • EX-TREND武蔵むさし[90]
    • TREND-ONE
    • TREND-CORE
    • Mercury-ONE
  • Autodesk
    • Autodesk Civil 3D[89]
  • ベントレー
    • Bentley OpenRoads Designer (InRoads、GEOPAK、MXROAD、PowerCivilなどの後継こうけい[106])
    • Bentley OpenSite Designer (InRoads Site、GEOPAK Site、MXSite、PowerCivil、topoGraphなどの後継こうけい[107])
  • 12d Solutions（日本にっぽんでの販売元はんばいもとはフォーラムエイト）
    • 12d Model
  • ライカジオシステムズ (ヘキサゴン子会社こがいしゃ)
    • LISCAD
  • Trimble（日本にっぽんでの発売はつばい元もとはニコン・トリンブル）
    • Trimble Business Center
  • Carlson Software
    • Carlson Civil Suite
  • Topcon Positioning Systems
    • MAGNET Site (旧きゅうMAGNET Office Site)
  • MicroSurvey Software
    • MicroSurvey CADきゃど

主要しゅようファイルフォーマット

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  • DXF（座標ざひょう数値すうちのみのファイル。多おおくのソフトウェアで座標ざひょう数値すうちをやりとりできる。）
  • DWF
  • DWG（AutoCAD / AutoCAD LTシリーズ用ようファイルフォーマット）
  • IGES
  • JAMA
  • SIMA
  • STEP
  • STL
  • SXF(SFC,P21)
  • IFC

CADきゃど資格しかく

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 旧きゅうAutodesk Generative Design
  2. ^ 日本にっぽんのエクステリアデザイン界かいで2大だい巨頭きょとうとなっているソフトとして、07CADきゃどオーセブン・キャド[1]とRIKCAD[2]がある。 高額こうがくな為ためか日本にっぽんのIT補助ほじょ金きん制度せいどにも対応たいおうしている

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編集へんしゅう
 

この項目こうもくは、コンピュータに関連かんれんした書かきかけの項目こうもくです。この項目こうもくを加筆かひつ・訂正ていせいなどしてくださる協力きょうりょく者しゃを求もとめています（PJ:コンピュータ/P:コンピュータ）。

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