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Autodesk Inventor - Wikipedia

Autodesk Inventor(オートデスク・インベンター)とは、オートデスクより販売はんばいされる製造せいぞうぎょうけ3次元じげんCADきゃどソフトウェアである。

Autodesk Inventor
開発元かいはつもと Autodesk
最新さいしんばん
2024
対応たいおうOS Windows
種別しゅべつ CADきゃど
ライセンス プロプライエタリ
公式こうしきサイト Inventor
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概要がいよう

編集へんしゅう

オートデスクが販売はんばいするAutoCADは、中小ちゅうしょう企業きぎょうけ2次元じげんCADきゃど市場いちばでは圧倒的あっとうてきなシェアをち、ほぼ業界ぎょうかい標準ひょうじゅんえる地位ちい獲得かくとくしていた。しかし、だい企業きぎょうけに1988ねんにPTCよりリリースされた3次元じげんCADきゃどであるPro/ENGINEERはそれまでのCADきゃど一線いっせんかく使つかいやすさで急速きゅうそく普及ふきゅうし、だい企業きぎょうとの取引とりひき中小ちゅうしょう企業きぎょうでも3次元じげん需要じゅよう急速きゅうそくたかまった。

この市場いちば要望ようぼうたいしオートデスクでは、AutoCADのつ2次元じげん図面ずめん資産しさんかしながら、3次元じげん可能かのうなAutodesk Mechanical Desktopをリリースした。これはAutoCADを基本きほんシステムとして3次元じげんモデルも作成さくせいできるようにしたもので、その基本きほん操作そうさはAutoCADとおなじであった。しかし、3次元じげん実現じつげんするため、コマンドがえるとともに、MS-DOS時代じだい操作そうさ環境かんきょう継承けいしょうしており、3次元じげんモデリングは容易よういではなかった。

さらに、AutoCADとおな市場いちばをターゲットとした3次元じげんCADきゃどであるSolidWorksSolid Edgeといったミドルレンジとわいれる廉価れんかばん3次元じげんCADきゃどが1990年代ねんだいはじめにまったくあたらしいCADきゃどとしてリリースされると、使つかいやすいWindows準拠じゅんきょ操作そうさ環境かんきょうやフィーチャーベースモデリングといわれる設計せっけい履歴りれき管理かんり人気にんき集中しゅうちゅうし、さらにこれらのCADきゃどが2次元じげん図面ずめん作図さくず機能きのう充実じゅうじつさせてきたため、AutoCADの市場いちばうばわれかねない情勢じょうせいとなった。

オートデスクではこれに対抗たいこうするため、1999ねんにAutodesk Inventorをリリースした。しかし当初とうしょはまだまだ2次元じげん図面ずめん需要じゅようおおく、オートデスクもユーザーはAutoCADの資産しさんてられまいとていたため、Autodesk Mechanical Desktopとの併売へいばいとなった。Autodesk Inventor自体じたいのミドルレンジ3次元じげんCADきゃど同様どうよう操作そうさ環境かんきょう実現じつげんするため、まったくあたらしいプログラムとして登場とうじょうし、オートデスク製品せいひんでありながら、AutoCADの図面ずめん満足まんぞくめないという、不十分ふじゅうぶん製品せいひんであった。このことで、不十分ふじゅうぶんながらAutoCAD図面ずめん読込よみこみに対応たいおうした、CADきゃどまったおなじレベルでの比較ひかくとなり、操作そうさ環境かんきょうだい規模きぼモデルへの対応たいおう、モデリング処理しょりなどで、おおきくおとっていたAutodesk Inventorの販売はんばいまったびなかった。

しかし、AutoCADの図面ずめんめるが3次元じげん操作そうさむずかしいAutodesk Mechanical Desktopと、3次元じげん完全かんぜん対応たいおうしているものの機能きのう貧弱ひんじゃくなAutodesk Inventorをかかえていても、3次元じげんすすCADきゃど市場いちばでは他社たしゃ製品せいひんにシェアをうばわれるばかりであったことから、オートデスクでは2001ねんリリースのバージョン5から徐々じょじょ開発かいはつとマーケティング・プロモーションのじくあしをAutodesk Inventorにうつした。2005ねんにリリースされたバージョン10からはAutoCAD図面ずめんにもほぼ完全かんぜん対応たいおう連携れんけいした操作そうさ可能かのうになり、他社たしゃ製品せいひんとも対等たいとう競争きょうそう可能かのうとなってきた。さらにAutodesk InventorにAutoCAD Mechanical(当初とうしょはAutodesk Mechanical Desktop)をどうこりすることで、従来じゅうらいのAutoCADユーザーやAutodesk Mechanical DesktopユーザーをAutodesk Inventorに誘導ゆうどうし、現在げんざいではオートデスクの製造せいぞうぎょうCADきゃどシステムの中心ちゅうしんとなっている。

Autodesk Inventorの商品しょうひん構成こうせい

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  • Autodesk Inventor Suite
Autodesk Inventor本体ほんたい、AutoCAD Mechanical、Autodesk Vault(設計せっけい履歴りれき管理かんり
  • Autodesk Inventor Simulation Suite
Autodesk Inventor Suiteにくわえ、ダイナミックシミュレーション(機構きこう解析かいせき)、構造こうぞう解析かいせき
  • Autodesk Inventor Routed Systems Suite
Autodesk Inventor Suiteにくわえ、チューブ&パイプ設計せっけい、ケーブル&ハーネス設計せっけい、IDFインポート
  • Autodesk Inventor Professional
Autodesk Inventor Simulation SuiteおよびAutodesk Inventor Routed Systems Suiteのすべての機能きのう

外部がいぶリンク

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