BMX (ビーエムエックス、ビメックス)は、BMXとはBicycle Motocross(バイシクルモトクロス )の略 りゃく で自転車 じてんしゃ 競技 きょうぎ の一種 いっしゅ である。また、その競技 きょうぎ で使 つか われる自転車 じてんしゃ のことである。
BMX
短距離 たんきょり レースやスタント に使用 しよう される車体 しゃたい は、構造 こうぞう が単純 たんじゅん で頑丈 がんじょう 。快適 かいてき 性 せい は無視 むし され変速 へんそく 機能 きのう も持 も たないため長距離 ちょうきょり 走行 そうこう には向 む かない。泥 どろ よけやスタンド、ライトなど競技 きょうぎ に関係 かんけい ない部品 ぶひん は装備 そうび しない。国際 こくさい 自転車 じてんしゃ 競技 きょうぎ 連合 れんごう の規定 きてい では標準 ひょうじゅん では20"ホイール 、クルーザー では24"ホイール と定 さだ められている。
因 ちな みに、類似 るいじ の車両 しゃりょう として20"ホイールを持 も つ競技 きょうぎ 用 よう 自転車 じてんしゃ としてトライアルバイク(バイクトライアル 参照 さんしょう )があるが、国際 こくさい 自転車 じてんしゃ 競技 きょうぎ 連合 れんごう では別 べつ に扱 あつか われ、トライアルバイクをBMXと呼 よ ぶことは無 な い。
1970年代 ねんだい 初期 しょき にアメリカ ・カリフォルニア州 しゅう の子供 こども たちが20インチクルーザーバイク(自転車 じてんしゃ )でモトクロス を真似 まね た事 こと から始 はじ まり、70年代 ねんだい 半 なか ばには専用 せんよう のバイクを使 つか ったレースが全米 ぜんべい で行 おこな われるようになる。他 た の英語 えいご 圏 けん でも広 ひろ まり、1982年 ねん には初 はつ の世界 せかい 選手権 せんしゅけん が開 ひら かれる。
1978年 ねん 、アメリカ・インディアナポリスで初 はつ の世界 せかい 大会 たいかい 1978 WORLD JAG CHAMPIONSHIPS が開催 かいさい され日本 にっぽん からは 佐々木 ささき 潤 じゅん 、益子 ましこ 和男 かずお 、斉藤 さいとう 了 りょう の3名 めい (HOT STAFF 横須賀 よこすか )が TEAM JAGのメンバーとして参加 さんか した。
同 どう 82年 ねん の映画 えいが 『E.T. 』でBMXが重要 じゅうよう な小道具 こどうぐ として登場 とうじょう [ 注 ちゅう 1] 、1983年 ねん にはニコール・キッドマン 主演 しゅえん の『BMX Bandits』(邦題 ほうだい :BMXアドベンチャー)という映画 えいが がオーストラリアで制作 せいさく されている。これら作品 さくひん の影響 えいきょう もあり、80年代 ねんだい 日本 にっぽん でも手頃 てごろ な車 くるま 格 かく きることもあって、BMXないし外観 がいかん をそれ風 ふう に仕立 した てたルック車 しゃ が少年 しょうねん 用 よう 自転車 じてんしゃ として一時 いちじ 流行 りゅうこう した。
1982年 ねん 、日本 にっぽん で初 はじ めてのBMX FREESTYLE TEAM KOMAZAWA FACE DOGSが駒沢公園 こまざわこうえん で結成 けっせい された。
2008年 ねん 、北京 ぺきん オリンピック にて正式 せいしき 種目 しゅもく に採用 さいよう され日本 にっぽん からは阪本 さかもと 章 あきら 史 し がただ一人 ひとり 代表 だいひょう に選出 せんしゅつ され出場 しゅつじょう した。その経験 けいけん から、2017年 ねん 、日本 にっぽん 初 はつ のプロBMXチームGANTRIGGERを立 た ち上 あ げ、次世代 じせだい の選手 せんしゅ 達 たち の環境 かんきょう を整 ととの え活動 かつどう を支援 しえん している。
2015年 ねん 、池田 いけだ 貴広 たかひろ が世界 せかい 的 てき サーカス『シルク・ドゥ・ソレイユ 』のアーティストに抜擢 ばってき され渡米 とべい 。2017年 ねん からはワールドツアー公演 こうえん にも参加 さんか 。
2020年 ねん 、東京 とうきょう オリンピックの新 しん 種目 しゅもく としてBMXフリースタイル・パークが追加 ついか された。
BMXレースの様子 ようす
BMXフリースタイル(パーク)
BMX エアートリック・ショーケース2017年 ねん レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ 千葉 ちば
2020年 ねん 東京 とうきょう オリンピックBMX競技 きょうぎ
BMXの競技 きょうぎ はレースとフリースタイルの2系統 けいとう に分 わ かれている。簡単 かんたん に言 い えばレースは速 はや さを競 きそ うもの、フリースタイルは技 わざ を競 きそ うものである。フリースタイルが誕生 たんじょう した当時 とうじ はレース用 よう の車体 しゃたい を使用 しよう していたが、次第 しだい に競技 きょうぎ ごとに特 とく 化 か していき、現在 げんざい では一 いち 台 だい のBMXをレースとフリースタイル両方 りょうほう に使用 しよう することはない。さらにフリースタイルの中 なか でも各 かく 競技 きょうぎ ごとに車体 しゃたい に特徴 とくちょう がある。
様々 さまざま な形状 けいじょう のジャンプ台 だい やコーナーを含 ふく む400 m程 ほど のダートコースを最大 さいだい 8人 にん のレーサーが一斉 いっせい に走 はし り、予選 よせん 、準決勝 じゅんけっしょう 、決勝 けっしょう と着 ちゃく 順 じゅん を争 あらそ う。更 さら に年間 ねんかん の成績 せいせき でランキングが決 き まり、翌 よく 年度 ねんど のプレートナンバーとなる。他 た の自転車 じてんしゃ 競技 きょうぎ と比 くら べて、幼 おさな い子供 こども でも行 おこな うことができるため、自転車 じてんしゃ 競技 きょうぎ の出発 しゅっぱつ 点 てん となることも多 おお く、ロードレースやマウンテンバイクのレーサーはBMXレース経験 けいけん 者 しゃ であることも多 おお い。国際 こくさい 自転車 じてんしゃ 競技 きょうぎ 連合 れんごう (UCI)の管理 かんり 種目 しゅもく であり、オリンピック競技 きょうぎ であるが、オリンピックでは、従来 じゅうらい のレースのスタイルとは異 こと なりSupercrossと呼 よ ばれる。Supercrossでは、15 mを超 こ えるジャンプが設 もう けられていることもある。レース中 ちゅう の接触 せっしょく や転倒 てんとう 、何 なに が起 お こるか分 わ からない激 はげ しさから「自転車 じてんしゃ の格闘技 かくとうぎ 」とも呼 よ ばれている。
様々 さまざま な技 わざ を披露 ひろう し、その難易 なんい 度 ど ・独創 どくそう 性 せい を競 きそ う。フリースタイルはエクストリームスポーツ のひとつであり、X Games の一 いち 種目 しゅもく としても知 し られる。大会 たいかい はフィギュアスケート のような形態 けいたい をとり、制限 せいげん 時間 じかん 内 ない で自由 じゆう に技 わざ を入 い れていき、ジャッジによるポイントで順位 じゅんい を決 き める。また、ストリートカルチャーの一 ひと つでもあるため、競技 きょうぎ 性 せい を度外視 どがいし して創造 そうぞう 的 てき なライドを楽 たの しむという側面 そくめん もある。
フリースタイルは、さらに以下 いか の5種目 しゅもく に分類 ぶんるい される。ただし、フラットランドを除 のぞ く4種目 しゅもく については、競技 きょうぎ の場所 ばしょ こそ違 ちが うものの技 わざ の性質 せいしつ はかなり近 ちか いため、複数 ふくすう の種目 しゅもく にまたがって参加 さんか する人 ひと も珍 めずら しくない。さらにストリートとパークは特 とく に似 に ているので、しばしば単一 たんいつ 競技 きょうぎ 「ストリート」として扱 あつか われる。
舗装 ほそう された平 たい らな地面 じめん を舞台 ぶたい とする種目 しゅもく 。比較的 ひかくてき 狭 せま い面積 めんせき 内 ない をゆっくりと走行 そうこう しながら、バランスをとりつつ様々 さまざま な技 わざ を連続 れんぞく して入 い れていく。車輪 しゃりん の左右 さゆう に装備 そうび された4本 ほん のペグ に乗 の り、ハンドルやシートをさまざまな体制 たいせい で保持 ほじ し、タイヤを靴 くつ 底 そこ で擦 こす るなどして、あたかも自転車 じてんしゃ とダンスをしているかのように巧 たく みに乗 の りこなす。X Games の一 いち 種目 しゅもく だったが現在 げんざい は廃止 はいし 。
スケートパーク という専用 せんよう の施設 しせつ で行 おこな われる。名前 なまえ の通 とお り、もともとはスケート(sk8、インライン)用 よう の施設 しせつ であるが、BMXのフリースタイルライディングでも使用 しよう されるようになる。クォーター、ピラミッドなどの大 おお きなセクションでダイナミックにエアを決 き める。コンクリートパークでのライディングも人気 にんき がある。BMXはスケートボードに比 くら べて重 おも く、金属 きんぞく の突起 とっき も多 おお いため、セクションの破損 はそん を嫌 きら ってBMX禁止 きんし とするパークもある。現在 げんざい X Gamesの一 いち 種目 しゅもく 。また2016年 ねん よりUCIの管理 かんり 種目 しゅもく となっている[ 2] 。
パークと区別 くべつ するためにリアルストリート と呼 よ ばれることがある。フリースタイルの元祖 がんそ はクォーター等 とう を使 つか ったスタント的 てき なものだったが、BMXがストリートカルチャーの形 かたち で大衆 たいしゅう に広 ひろ まったことで生 う まれたライディングスタイルである。パークセクションの代 か わりに街 まち 中 ちゅう にある縁石 えんせき ・手 て すり・壁 かべ などの地形 ちけい や構造 こうぞう 物 ぶつ を利用 りよう し、思 おも いつくままに技 わざ をしていく。具体 ぐたい 的 てき には、段差 だんさ を利用 りよう して飛 と んだり、壁 かべ を走 はし ったり、階段 かいだん の手 て すりにペグを引 ひ っかけて滑 すべ ったりする(注意 ちゅうい :建造 けんぞう 物 ぶつ を汚損 おそん ・破壊 はかい した場合 ばあい 、器物 きぶつ 損壊 そんかい 罪 ざい に問 と われることがある)。現在 げんざい X Gamesの一 いち 種目 しゅもく 。
ダートジャンプ とも呼 よ ばれる。地面 じめん を掘 ほ り起 お こして大 おお きなこぶを多数 たすう 作 つく った土 ど のコース「トレイル」で、連続 れんぞく してジャンプし空中 くうちゅう で技 わざ を披露 ひろう する競技 きょうぎ 。土 ど のコースを使用 しよう する点 てん はレースと共通 きょうつう であるが、レースのこぶは障害 しょうがい 物 ぶつ の一 ひと つであるのに対 たい し、トレイルのこぶは空中 くうちゅう へ高 たか く飛 と び出 だ すためのジャンプ台 だい であり角度 かくど が急 きゅう である。X Gamesの一 いち 種目 しゅもく だったが現在 げんざい は廃止 はいし 。
ヴァートランプと呼 よ ばれる巨大 きょだい なハーフパイプ (U字 じ 型 がた に組 く まれた大 おお きな台 だい )の中 なか を、ブランコのように往復 おうふく してその勢 いきお いで台 だい から上空 じょうくう へ飛 と び出 だ し、その時 とき に空中 くうちゅう で技 わざ を繰 く り出 だ す競技 きょうぎ 。おそらくフリースタイルの中 なか でも一番 いちばん 危険 きけん で恐怖 きょうふ 感 かん も大 おお きいために、世界 せかい 的 てき に見 み ても競技 きょうぎ 人口 じんこう は少 すく ない[要 よう 出典 しゅってん ] 。現在 げんざい X Gamesの一 いち 種目 しゅもく 。
10mにもなる巨大 きょだい なジャンプで、様々 さまざま な技 わざ を披露 ひろう し、その難易 なんい 度 ど ・独創 どくそう 性 せい を競 きそ う競技 きょうぎ 。現在 げんざい X Gamesの一 いち 種目 しゅもく 。
フリースタイルBMXの黎明 れいめい 期 き 1980年代 ねんだい の車体 しゃたい とトリックを模倣 もほう したスタイル。競技 きょうぎ ではないが一定 いってい の支持 しじ 層 そう がいる。当時 とうじ の本物 ほんもの のパーツを収集 しゅうしゅう して楽 たの しむBMXマニアだけでなく、一部 いちぶ の若者 わかもの の間 あいだ でファッションとして人気 にんき がある。
BMXバイク(BMX bike )には強度 きょうど が求 もと められ、マウンテンバイク と並 なら び最 もっと も頑丈 がんじょう な自転車 じてんしゃ である。車体 しゃたい は特徴 とくちょう 別 べつ にレース、フラットランド、ストリート系 けい と分別 ふんべつ でき、一般 いっぱん に後者 こうしゃ ほど頑丈 がんじょう である。その独特 どくとく の操作 そうさ 法 ほう ゆえ、ペグ、ジャイロ、フリーコースターハブ等 とう 他 た の自転車 じてんしゃ にない独自 どくじ のパーツが複数 ふくすう 存在 そんざい する。どのジャンルでも車体 しゃたい の軽量 けいりょう さが求 もと められ、強度 きょうど を落 お とさずに軽量 けいりょう 化 か するために各 かく パーツの形 かたち や材質 ざいしつ にさまざまな工夫 くふう が凝 こ らされている。
BMX競技 きょうぎ 者 しゃ はメーカーによる完成 かんせい 車 しゃ ではなくフレームから組 く み上 あ げた車体 しゃたい に乗 の っていることが多 おお い。これはより自分 じぶん の体 からだ にあった車体 しゃたい に乗 の ることで技術 ぎじゅつ を向上 こうじょう させたり、見 み た目 め の個性 こせい を強調 きょうちょう したりするためである。また、BMXはその使用 しよう 法 ほう の激 はげ しさから消耗 しょうもう パーツが多 おお く、また消耗 しょうもう 品 ひん でない本体 ほんたい のパーツが壊 こわ れることも多 おお い。
オーソドックスなダイヤモンド形状 けいじょう のフレーム を採用 さいよう している。ただし、フラットランド用 よう のフレームはダウンチューブが内側 うちがわ に湾曲 わんきょく したり、複数 ふくすう のパイプを溶接 ようせつ したりといった独特 どくとく な形状 けいじょう が多 おお い。これはダウンチューブと前 ぜん タイヤの間 あいだ やトップチューブ上 じょう にスペースを確保 かくほ するためのフラットランド特有 とくゆう の形状 けいじょう である。ヘッドセットはオーバーサイズのインテグラルタイプ(41.8X45)がほとんどである。BMXは変速 へんそく 機 き を持 も たないシングルスピードが基本 きほん であるため、リアエンド はトラックエンドである。エンド幅 はば は110 mm。ハブ軸受 じくう け部 ぶ の開口 かいこう 幅 はば は14 mmと3/8インチ(約 やく 10 mm)がある。フレーム素材 そざい は強度 きょうど を重視 じゅうし しクロモリ鋼 こう が主流 しゅりゅう だが、レーサーではアルミ合金 ごうきん やカーボン 、チタン もある。安 やす い完成 かんせい 車 しゃ にはハイテンがよく使 つか われるが、強度 きょうど と重量 じゅうりょう でクロモリに劣 おと っている。
フレームのジオメトリは主 おも にトップチューブ長 ちょう (TTL) 、チェーンステー長 ちょう (CSL)、ヘッド角 かく (HA)、シート角 かく (SCA)、BBハイト、スタックハイトで決定 けってい される。レースフレームやストリートフレームとフラットフレームの決定的 けっていてき な違 ちが いはTTLとCSLであり、レースはTTL20.5 - 21.75、CSL14.5 - 15.5と長 なが く、ストリートはTTL20 - 21.5"、CSL13 - 14.5"程度 ていど なのに対 たい してフラットはTTL18 - 19.5"、CSL12 - 13.5"程度 ていど と小型 こがた である。フレームのサイズは基本 きほん 的 てき にTTLで考 かんが え、身長 しんちょう に比例 ひれい して長 なが いTTを選 えら ぶのが一般 いっぱん 的 てき で、その他 た のジオメトリは好 この みで選 えら ばれる。
BMXのフロントフォーク はすべてサスペンションの無 な いリジッドフォークである。コラム径 みち 1-1/8インチ(約 やく 28.6 mm)のスレッドレスタイプ。エンド幅 はば は他 た のほとんどの自転車 じてんしゃ と共通 きょうつう の100 mm。ハブ軸受 じくう け部 ぶ の開口 かいこう 幅 はば はフレームのリアエンド同様 どうよう 14 mmと3/8インチの2種類 しゅるい がある。レース用 よう と一部 いちぶ のフリースタイル用 よう フォークでは、前 ぜん ブレーキの取 と り付 つ けを想定 そうてい しておらず、初 はじ めからブレーキ台座 だいざ が付 つ いていない。素材 そざい はフリースタイルではクロモリ鋼 こう のみ。レーサーではクロモリ鋼 こう に加 くわ え、カーボンのブレードをアルミのクラウンで支 ささ えたものもよく用 もち いられる。フォークオフセットはフラットが0 - 20 mm程度 ていど 、その他 た フリースタイルとレースでは25 - 35 mm程度 ていど が一般 いっぱん 的 てき 。
BMXは車 くるま 高 だか が低 ひく いため、著 いちじる しいライズにクロスバーと呼 よ ばれる支 ささ え棒 ぼう が入 はい った独自 どくじ 形状 けいじょう のハンドルバーが使用 しよう される。素材 そざい はクロモリ鋼 こう が一般 いっぱん 的 てき であるが、アルミやチタンなどもある。ハンドルバーを構成 こうせい するパイプの本数 ほんすう によって2ピース、4ピース、8ピースなどがある。フラットランドではハンドル幅 はば をより狭 せば められる4ピースや8ピース、そのほかの競技 きょうぎ では2ピースが好 この まれる。ピース数 すう が多 おお いと固 かた く、少 すく ないほどしなりが出 で る。パイプの直径 ちょっけい は22.2 mmで統一 とういつ されている。
グリップは伝統 でんとう 的 てき にフランジ(えりまき)の付 つ いた独特 どくとく な形状 けいじょう のものを使用 しよう する。BMX用 よう グリップはたいてい両側 りょうがわ に穴 あな が開 ひら いており、ハンドルバー端 はし の保護 ほご のためにプラスチック、または金属 きんぞく 製 せい のエンドキャップ(バーエンド)を被 かぶ せる。
ステム はハンドルクランプ径 みち 22.2 mm、コラムクランプ径 みち 1-1/8インチ(約 やく 28.6 mm)のアヘッドステム。BMX用 よう ステムに求 もと められるのは頑丈 がんじょう さと強 つよ いクランプ、ある程度 ていど の軽量 けいりょう さである。突 つ き出 だ しはフラットで25 - 35 mm程度 ていど 、その他 た フリースタイルとレースでは45 - 55 mm程度 ていど が一般 いっぱん 的 てき で、フラット専用 せんよう に0オフセットステムやステムとバーを一体化 いったいか してオフセットを小 ちい さく取 と ったバーもある。ステムの形状 けいじょう としてフロントロード、トップロード等 とう があり、ステムの選択 せんたく によるハンドルの高 たか さの調節 ちょうせつ も可能 かのう だが、ハンドルの高 たか さはハンドル自体 じたい のライズとヘッドスペーサーで調節 ちょうせつ することが多 おお く、ステムの形 かたち は好 この みで選 えら ばれることが多 おお い。素材 そざい は全 すべ てアルミ。
BMXのシート(サドル )の用途 ようと は
手 て でつかむ
両 りょう 膝 ひざ で挟 はさ み車体 しゃたい をコントロールする
技 わざ の失敗 しっぱい 時 じ に臀部 でんぶ を保護 ほご する
休 やす むときに腰掛 こしか ける
等 ひとし である。長時間 ちょうじかん 座 すわ り続 つづ けることはまずないので、快適 かいてき 性 せい はあまり考 かんが えられていない硬 かた めのものが多 おお く、それよりも転倒 てんとう 時 じ を想定 そうてい した強度 きょうど 、耐 たい 摩耗 まもう 性 せい とシート裏 うら のつかみ易 やす い形状 けいじょう が重視 じゅうし されている。破 やぶ れにくいように表面 ひょうめん をケブラー で覆 おお ったものや、クッションも皮 かわ 張 は りも全 まった くないプラスチックボディだけのシートなどもある。
シートの固定 こてい 方法 ほうほう は伝統 でんとう 的 てき なレールとやぐらを用 もち いるものとピボタル方式 ほうしき のものが主流 しゅりゅう 。ピボタル(pivotal)とはMacneil社 しゃ が開発 かいはつ した固定 こてい 方式 ほうしき で、構造 こうぞう のシンプルさと軽量 けいりょう さゆえ発売 はつばい 後 ご 急速 きゅうそく に普及 ふきゅう した。ピボタル方式 ほうしき のサドルは専用 せんよう のシートポストと組 く み合 あ わせる必要 ひつよう があり、レール式 しき のものとは互換 ごかん していない。サドル下 か とポスト上端 じょうたん にある波状 はじょう 面 めん を噛 か み合 あ わせ、サドル上面 うわつら の穴 あな から内部 ないぶ を貫通 かんつう した1本 ほん のボルトによってポストに固定 こてい する。
シートポストの径 みち はストリートでは25.4 mmで、アルミ製 せい のものがほとんどである。フラットではシートをつかむことが多 おお いので、シートポストを長 なが くとっていることが多 おお い。その他 た のフリースタイルでは技 わざ の最中 さいちゅう に膝 ひざ 等 とう がシートに当 あ たることを嫌 きら いシートを非常 ひじょう に低 ひく くするスタイルが多 おお い。
クランクとフロントスプロケット(通常 つうじょう の自転車 じてんしゃ ではチェーンリングに相当 そうとう )
編集 へんしゅう
クランクはクロモリ鋼 こう かアルミの3ピースが主流 しゅりゅう 。以前 いぜん は1ピースも多 おお かったが現在 げんざい はほとんど見 み られなくなった。クランクの軸 じく (スピンドル)の太 ふと さは19 mmと22 mmの2規格 きかく に絞 しぼ られており、このスピンドル径 みち さえ同 おな じならば他 た メーカーでも互換 ごかん 性 せい がある場合 ばあい が多 おお い。レーサーではマウンテンバイク のクランクもよく流用 りゅうよう される。クランク長 ちょう はフラットランドでは135 - 165 mm程度 ていど から好 この みで選 えら ばれる。その他 た のフリースタイルとレースでは170 - 180 mm程度 ていど が一般 いっぱん 的 てき である。
通常 つうじょう の自転車 じてんしゃ (MTBやロードバイク)ではクランクが一体 いったい になった「チェーンリング」という部品 ぶひん があるが、BMXではクランクとフロントスプロケットは完全 かんぜん に個別 こべつ の部品 ぶひん になっている。PCDも統一 とういつ されており、互換 ごかん 性 せい が非常 ひじょう に高 たか い。フロントスプロケットはBMXの顔 かお ともいえる部分 ぶぶん で、趣向 しゅこう を凝 こ らした様々 さまざま なデザインの製品 せいひん がある。1990年代 ねんだい まではレース、ストリート共 ども に歯 は 数 すう は40T前後 ぜんご と巨大 きょだい で、鉄板 てっぱん そのもののきわめて重 おも い物 もの が使用 しよう されていた。2000年代 ねんだい に入 はい ると車体 しゃたい の軽量 けいりょう 化 か が進 すす み、素材 そざい はアルミに、ストリートではスペース的 てき 利点 りてん からもより小径 しょうけい のスプロケットが好 この まれるようになる。フリースタイルでは9Tのリアコグドライバーが一般 いっぱん 化 か し、フラットでは18 - 25T程度 ていど 、その他 た フリースタイルでは23 - 28T程度 ていど のスプロケットを合 あ わせることが多 おお い。レースではペダリングのスムーズさを重視 じゅうし し大 おお きなスプロケットが好 この まれている。
BMXのボトムブラケット (BB)は現在 げんざい 以下 いか の4種類 しゅるい が存在 そんざい する。またBMXのクランク軸 じく の太 ふと さは19 mmと22 mmの2種類 しゅるい があり、各 かく BBのベアリング内径 ないけい もこれに合 あ わせて2種類 しゅるい 用意 ようい されている。
アメリカンBB - 現在 げんざい では安価 あんか な完成 かんせい 車 しゃ のみに見 み られる旧式 きゅうしき のBB。強度 きょうど があるが大 おお きく重 おも い。アルミのカップにベアリングが圧入 あつにゅう してあり、それをボトムブラケットシェルへ圧入 あつにゅう する。ベアリング外 がい 径 みち 41 mm、カップ外 がい 径 みち 51 mm。
ユーロBB - カップをネジ式 しき でフレームに固定 こてい する。マウンテンバイク などと互換 ごかん 性 せい のある規格 きかく 。その軽 かる さと扱 あつか いやすさ故 こ 、一時期 いちじき ストリート、フラット共 ども に主流 しゅりゅう となったが、外 そと 径 みち の小 ちい ささによる強度 きょうど 不足 ふそく からストリートではほとんど見 み られなくなった。レースでは主流 しゅりゅう であり、フラットでもスパニッシュと共 とも に主流 しゅりゅう である。ベアリング外 がい 径 みち 30 mm。
スパニッシュBB - flyバイクが考案 こうあん した独自 どくじ 規格 きかく のBMX専用 せんよう BB。従来 じゅうらい のカップを排 はい し、2個 こ のベアリングとその間 あいだ に挟 はさ むチューブスペーサーだけのシンプルな構造 こうぞう となった。ベアリング外 がい 径 みち はアメリカンBBとユーロBBの中間 ちゅうかん で、強度 きょうど と軽 かる さのバランスが考慮 こうりょ されている。発売 はつばい 以来 いらい スパニッシュBBを採用 さいよう するメーカーは増加 ぞうか しているが、他社 たしゃ 規格 きかく を嫌 きら うメーカーはミッドBBを採用 さいよう する傾向 けいこう がある。ベアリングそのものを万力 まんりき のような工具 こうぐ で直接 ちょくせつ フレームに圧入 あつにゅう する。外 そと 径 みち 37 mm。
ミッドBB - 最 もっと も新 あたら しいタイプで現在 げんざい ストリートの主流 しゅりゅう となっている。スパニッシュBBと同 おな じく、ベアリングを直接 ちょくせつ ボトムブラケットシェルへ圧入 あつにゅう する。ベアリングはアメリカンBBと同 おな じサイズ。つまり、ミッドBBはアメリカンBBのベアリングそのものである。外 そと 径 みち 41 mm。
アメリカンBBがアルミのカップを採用 さいよう しているのは、圧入 あつにゅう 時 じ の変形 へんけい をカップで吸収 きゅうしゅう するためである。ベアリングを直接 ちょくせつ BBシェルに圧入 あつにゅう するタイプは、BBシェルに対 たい して高 たか い加工 かこう 精度 せいど を要求 ようきゅう する。しかし、実際 じっさい にそのような精度 せいど で加工 かこう されたフレームは少 すく なく、新品 しんぴん のBBでも圧入 あつにゅう 直後 ちょくご から回転 かいてん が悪 わる くなってしまうことがあるため、BB圧入 あつにゅう の際 さい に専門 せんもん 工具 こうぐ によるBBシェルのリーマ加工 かこう を行 おこな い、精度 せいど を確保 かくほ することがある。
チェーン はシングルスピード ・固定 こてい ギア用 よう の1/2×1/8サイズを使用 しよう する。軽快 けいかい 車 しゃ 用 よう の安価 あんか なチェーンが使用 しよう できるが、カラーチェーンや激 はげ しいライディングでのダメージを考慮 こうりょ した高 こう 強度 きょうど チェーンも多 おお く出 で ている。トラックエンド を持 も つBMXでは、後 こう 輪 わ 軸 じく を前後 ぜんご に動 うご かすことによって車体 しゃたい を扱 あつか いやすいようにリアセンター長 ちょう (BB - 後 こう 輪 わ 軸 じく の距離 きょり )を調節 ちょうせつ する。このとき半 はん コマや1.5コマと呼 よ ばれる特殊 とくしゅ なコマをチェーンに組 く み込 こ むことがある。これらの部品 ぶひん を使 つか うと、奇数 きすう のリンク数 すう を選択 せんたく することが出来 でき 、微妙 びみょう なリアセンター長 ちょう 調整 ちょうせい が可能 かのう になる(半 はん コマを使 つか わない場合 ばあい 、チェーンのリンク数 すう は偶数 ぐうすう のみ選択 せんたく できる。)。また全 すべ てのコマが半 はん コマからなるチェーンも存在 そんざい する。
BMXのペダルにはグリップ力 りょく 、耐久 たいきゅう 性 せい 、軽 かる さ等 とう が要求 ようきゅう される。素材 そざい にはアルミ、プラスチック(ポリカーボネート )等 とう がある。ベアリングは安価 あんか なボールベアリングとメンテナンスフリーなシールドがある。形 かたち はフラットペダルで、グリップ力 りょく と耐久 たいきゅう 性 せい を得 え るためさまざまな形状 けいじょう をしており、踏 ふ み面 めん は広 ひろ い。クランクに固定 こてい するネジの径 みち は、9/16インチと1/2インチの2種類 しゅるい がある。前者 ぜんしゃ は3ピースクランク用 よう 、後者 こうしゃ は1ピースクランク用 よう だが、1ピースクランクの衰退 すいたい に伴 ともな い1/2はあまり生産 せいさん されなくなった。
フラットではペグの上 うえ に乗 の っていることがほとんどなので、ペダルは軽量 けいりょう なプラスチック製 せい が好 この まれる。ストリートでは強度 きょうど 、グリップ力 りょく 、価格 かかく 等 とう のバランスがいいアルミ製 せい が主流 しゅりゅう であったが、ODYSSEY社 しゃ のTwisted pc pedalの流行 りゅうこう をきっかけにプラスチックペダルが主流 しゅりゅう になった。プラスチックペダルの特徴 とくちょう として
軽 かる い
ぶつけても体 からだ へのダメージが少 すく ない
安 やす い
消耗 しょうもう が激 はげ しい
靴 くつ にやさしい
等 ひとし があり、金属 きんぞく ペダルの場合 ばあい は
食 ぐ いつきがいい
耐久 たいきゅう 性 せい が高 たか い
ピンの交換 こうかん 可能 かのう
等 ひとし の特徴 とくちょう がある。トレイルでのライディングでは土 ど や泥 どろ によるグリップの低下 ていか を防 ふせ ぐため金属 きんぞく ペダルを使用 しよう するのが一般 いっぱん 的 てき である。レースにおいてはスピードを競 きそ うためシマノ 社 しゃ のSPDに代表 だいひょう されるクリップレス・ペダルが主流 しゅりゅう である。
BMXのホイール(車輪 しゃりん )は20インチである。24・26インチホイールのBMX(MTBMX)もあるが、これは「クルーザー」と呼 よ ばれ区別 くべつ される。大 だい 部分 ぶぶん が手 て 組 ぐ みによるスポークホイールである。コンポジット(成型 せいけい プラスチック)ホイールも少数 しょうすう あるが、これはファッション性 せい を重視 じゅうし したもので、重 おも いため競技 きょうぎ には向 む かない。スポークの組 く み方 かた は強度 きょうど の保 たも たれる6本 ほん 組 ぐみ 、8本 ほん 組 ぐみ が普通 ふつう 。フラットランドではたわみの少 すく ないラジアル組 ぐみ を選択 せんたく することもある。スポーク数 すう は36本 ほん が最 もっと も多 おお く、テンションを重視 じゅうし するフラットランドで48本 ほん が使 つか われたり、軽量 けいりょう 化 か のためにフロントに32本 ほん や28本 ほん を選択 せんたく する場合 ばあい もある。ロードバイク やMTB のようにメーカーが自社 じしゃ 部品 ぶひん のみで完成 かんせい したホイールは一般 いっぱん 的 てき ではなく、ユーザーがハブ・リム・スポーク・ニップルを自由 じゆう に選 えら んで組 く み合 あ わせる。
ハブ
BMXのハブは堅牢 けんろう さを重視 じゅうし した設計 せっけい であり、クイックリリースは使用 しよう せずナット止 と めである。壊 こわ れにくくメンテナンスフリーなシールドベアリング使用 しよう のものが多 おお くなっている。ハブ軸 じく 径 みち は14 mmと3/8インチの2種類 しゅるい があるが、前 ぜん ハブは3/8インチ軸 じく が主流 しゅりゅう である。OLD(オーバーロックナット寸法 すんぽう )は前 ぜん ハブが100 mm、後 うし ろハブが110 mm。
BMXの後 うし ろハブには、フリーホイールを使用 しよう するハブ、カセットハブ、フリーコースターハブの3種類 しゅるい がある。
フリーホイール - 内部 ないぶ にラチェット機構 きこう を持 も ったギア部品 ぶひん のことで、ハブシェルに切 き られたネジ部 ぶ に締 し め込 こ んで取 と り付 つ ける。トラックレーサー 等 ひとし と同 おな じもので、以前 いぜん はすべてこのタイプだった。フリースタイルでは走行 そうこう 性能 せいのう は重視 じゅうし されないため、軽量 けいりょう 化 か やスペース確保 かくほ ができる小型 こがた のスプロケットのメリットは大 おお きい。しかし、フリーホイールでは取 と り付 つ けネジの存在 そんざい によりギアの小型 こがた 化 か に限界 げんかい があるため、主流 しゅりゅう はカセットハブに移行 いこう した。最小 さいしょう 歯 は 数 すう は13T。
カセットハブ - ラチェット機構 きこう をハブシェル内部 ないぶ に配置 はいち し、コグの交換 こうかん のみでギア数 すう が変更 へんこう でき、ストリート向 む けには、専用 せんよう コグドライバーを使用 しよう することによってギアの小型 こがた 化 か に対応 たいおう したハブ。レースやフラットランド以外 いがい のフリースタイルでは現在 げんざい 主流 しゅりゅう である。ギア数 すう の変更 へんこう はレースではコグのみ、ストリートではコグドライバーの交換 こうかん により対応 たいおう する。現在 げんざい レース向 む けコグは最小 さいしょう が11T、コグドライバーの最小 さいしょう は8T。ストリートでは9Tが広 ひろ く普及 ふきゅう している。
フリーコースターハブ - ラチェット機構 きこう を持 も たないBMX独自 どくじ の特殊 とくしゅ なハブ。バックスライドハブとも。BMX競技 きょうぎ には、後 うし ろ向 む きに進 すす むという珍 めずら しい動作 どうさ が含 ふく まれるが、このときに通常 つうじょう のハブではクランクが逆 ぎゃく 回転 かいてん し邪魔 じゃま になってしまう。フリーコースターハブは、非 ひ ペダリング時 じ にギアと車輪 しゃりん の回転 かいてん が切 き り離 はな されるような機構 きこう を内蔵 ないぞう しているため、後進 こうしん してもクランクは回 まわ らない。フラットランド専用 せんよう のハブだったが、近年 きんねん はストリートにも取 と り入 い れられるようになった。フリーコースターの起源 きげん はコースターブレーキハブ(後 うし ろに漕 こ ぐとブレーキが掛 か かるハブ)のブレーキ機能 きのう を取 と り除 のぞ いたもので、当時 とうじ のフリースタイラー達 たち はこの改造 かいぞう を自分 じぶん で行 おこな いフリーコースターを実現 じつげん していた。
ストリートでは、後 うし ろハブは右 みぎ ドライブか左 ひだり ドライブかを選択 せんたく する。通常 つうじょう 自転車 じてんしゃ のスプロケットとチェーン(ドライブトレイン)は車体 しゃたい の右側 みぎがわ にあってこれを右 みぎ ドライブと呼 よ ぶが、左 ひだり ドライブのハブを選択 せんたく するとドライブトレインを左側 ひだりがわ に変更 へんこう できる。メインでグラインドをするサイドの逆 ぎゃく にドライブトレインを配置 はいち することでグラインド時 じ にスプロケットやチェーンの破損 はそん を防 ふせ ぐことが出来 でき る。また、グラインド時 じ にハブシェルとスポークの破損 はそん を防 ふせ ぐためハブガードというパーツを装着 そうちゃく することがある。左 ひだり ドライブハブもハブガードもBMX独自 どくじ のパーツである。
リム
リムはすべてアルミ製 せい で、強度 きょうど や安定 あんてい 性 せい を重視 じゅうし し幅 はば が広 ひろ く独特 どくとく の形状 けいじょう をしている物 もの が多 おお い。さらに、強度 きょうど を上 あ げるためにリムの内側 うちがわ に補強 ほきょう を持 も ち断面 だんめん が箱 はこ 形 がた のダブルウォール構造 こうぞう が主流 しゅりゅう となっている。
特 とく にブレーキ性能 せいのう を重視 じゅうし する場合 ばあい はメッキリム・CPリムと呼 よ ばれる鏡面 きょうめん メッキにより制動 せいどう 力 りょく を上 あ げた特殊 とくしゅ なリムが使用 しよう される。近年 きんねん はレース以外 いがい の各 かく 競技 きょうぎ ともブレーキレススタイルの普及 ふきゅう などによってメッキリムは衰退 すいたい し、カラーアルマイト処理 しょり されたものや通常 つうじょう 塗装 とそう のカラフルなリムが人気 にんき がある。
スポーク・ニップル
スポークは錆 さ びないステンレス製 せい と安価 あんか な鉄製 てつせい がある。軽量 けいりょう で独特 どくとく の色 いろ が魅力 みりょく のチタン製 せい も登場 とうじょう しているが非常 ひじょう に高価 こうか である。太 ふと さは14番 ばん が主流 しゅりゅう 。強度 きょうど の必要 ひつよう なフランジ付近 ふきん とニップル付近 ふきん を太 ふと く、重量 じゅうりょう を抑 おさ えるため中央 ちゅうおう を細 ほそ くしたバテッドスポークもある。ニップルは硬 かた い真鍮 しんちゅう 製 せい が定番 ていばん だったが、最近 さいきん は真鍮 しんちゅう の3分 ぶん の1程度 ていど と軽量 けいりょう でカラーの豊富 ほうふ なアルミ製 せい も増 ふ えてきている。
タイヤ・チューブ
タイヤ は競技 きょうぎ により多様 たよう である。レース、トレイルといった土 ど のコースを走 はし る競技 きょうぎ ではブロックタイヤを用 もち いる。路面 ろめん の整 ととの ったフラットランド、パークではスムーズさを重視 じゅうし してスリック系 けい の滑 なめ らかなタイヤが好 この まれる。リアルストリートではさまざまな路面 ろめん に対応 たいおう するため、前 まえ は太 ふとし 目 め のブロックタイヤ、後 うし ろはスリックタイヤといった組 く み合 あ わせもみられる。タイヤの太 ふと さは1.5 - 2.3"程度 ていど (38 mm - 58 mm)。全 すべ てクリンチャータイヤ (HE規格 きかく )であり、チューブ には強度 きょうど のある米 べい 式 しき バルブを採用 さいよう する。
BMXのブレーキは右 みぎ が後 うし ろ、左 ひだり が前 まえ とするのが一般 いっぱん 的 てき で、JIS やSG基準 きじゅん とは異 こと なる。レースではVブレーキ が用 もち いられる。前 ぜん ブレーキは必要 ひつよう ないので後 こう 輪 わ だけに付 つ いている。フリースタイルではUブレーキ (センタープルブレーキ)を採用 さいよう する。競技 きょうぎ と個人 こじん のスタイルにより、前後 ぜんご のブレーキの有無 うむ は様々 さまざま である。車体 しゃたい をより軽量 けいりょう にするため、必要 ひつよう が無 な い場合 ばあい はブレーキを取 と り外 はず すことが多 おお く、ブレーキレスのライダーも多 おお いが、一般 いっぱん 的 てき に公道 こうどう で自転車 じてんしゃ として使用 しよう する場合 ばあい はブレーキをつけなければ道路 どうろ 交通 こうつう 法 ほう 違反 いはん となる[ 5] 。フリースタイルでは、引 ひ っかかってミスの原因 げんいん となりやすい車体 しゃたい の突起 とっき 物 ぶつ を極力 きょくりょく 減 へ らさなければならず、後 うし ろブレーキはフレームのリア三 さん 角 かく の内側 うちがわ に付 つ くという特徴 とくちょう がある。
フリースタイル、特 とく にフラットランドではハンドルを自由 じゆう に回転 かいてん させる必要 ひつよう があるため、フロントブレーキワイヤーはフォークのコラムの中 なか を通 とお し回転 かいてん の際 さい 絡 から まないようにする。リアブレーキを使用 しよう する場合 ばあい はデタングラーと呼 よ ばれる機構 きこう でケーブルの絡 がら みを防 ふせ ぐ。フラットランド以外 いがい の競技 きょうぎ では、ハンドルは一 いち 回転 かいてん できればよしとするスタイルも多 おお く、その場合 ばあい はリアのブレーキワイヤーを一本 いっぽん 引 び きにし、ハンドル前方 ぜんぽう に飛 と び出 だ すように長 なが く取 と る。
フリースタイル専用 せんよう 部品 ぶひん 。『ジャイロ』はアメリカのBMXパーツメーカーODYSSEY社 しゃ が開発 かいはつ したシステム、及 およ び同社 どうしゃ の登録 とうろく 商標 しょうひょう 。一般 いっぱん 名称 めいしょう は『デタングラー』。BMXといえばくるくる回 まわ るハンドルをイメージする人 ひと も多 おお いが、このときに後 こう ブレーキのワイヤーが絡 から まないようにするための仕組 しく み。途中 とちゅう で二股 ふたまた に分 わ かれるブレーキワイヤーと、ステム下 か にある2重 じゅう リングの組 く み合 あ わせで回転 かいてん を吸収 きゅうしゅう する。後 うし ろブレーキのワイヤーを長 なが く取 と ることでもハンドルの回転 かいてん に対応 たいおう できることや、ブレーキレススタイルの流行 りゅうこう によって、ジャイロは(特 とく にストリート・パークで)減 へ りつつある。またジャイロには、ブレーキの感度 かんど が鈍 にぶ くなる、車体 しゃたい の重量 じゅうりょう が増 ま すというデメリットがある。
ペグ(ストリート)
フリースタイル専用 せんよう 部品 ぶひん 。長 なが さ10cmほどの金属 きんぞく パイプで前後 ぜんご 輪 わ のハブ 軸 じく の左右 さゆう に取 と り付 つ ける。フリースタイルの中 なか でも特 とく にストリートとフラットランドで使用 しよう するが、この2種 しゅ では使用 しよう 方法 ほうほう も材質 ざいしつ も全 まった く異 こと なる。ストリートでは縁石 えんせき やパイプなどに引 ひ っ掛 か けて滑 すべ ることを目的 もくてき としており、強度 きょうど と摩擦 まさつ 抵抗 ていこう の少 すく なさが重視 じゅうし される。材質 ざいしつ はクロモリ が一般 いっぱん 的 てき で、より軽 かる いチタン が使 つか われることもある。滑 すべ りを良 よ くするために表面 ひょうめん は滑 なめ らかにされている。フラットランドのペグは、足場 あしば として踏 ふ んだり、手 て でつかむことが目的 もくてき なので、グリップと握 にぎ りやすい形状 けいじょう が第 だい 一 いち に求 もと められ強度 きょうど はそれほど必要 ひつよう でない。取 と り付 つ ける本数 ほんすう については、フラットランドは4本 ほん 、ストリートは左右 さゆう どちらか片側 かたがわ のみ2本 ほん が多 おお いが、スタイル次第 しだい で特 とく に決 き まりはない。公共 こうきょう 施設 しせつ のパークでは他 た の利用 りよう 者 しゃ との接触 せっしょく による重大 じゅうだい 事故 じこ 、施設 しせつ を著 いちじる しく損傷 そんしょう させるなどの事例 じれい が多 おお く使用 しよう が禁止 きんし されている。
阪本 さかもと 章 あきら 史 し - 2008年 ねん 、全日本 ぜんにほん 優勝 ゆうしょう 。北京 ぺきん 五輪 ごりん 出場 しゅつじょう 。世界 せかい BMXレース界 かい メジャーリーグABAのAAPRO参戦 さんせん ライダー(アジア初 はつ )日本 にっぽん BMX界 かい の第一人者 だいいちにんしゃ 。2017年 ねん 、日本 にっぽん 初 はつ のプロBMXチーム【GAN TRIGGER】を立 た ち上 あ げた。
飯端 いいばた 美樹 みき - 2007年 ねん 、全日本 ぜんにほん 優勝 ゆうしょう 。2013年 ねん 、アジア選手権 せんしゅけん 日本 にっぽん 代表 だいひょう 。モデル・タレント活動 かつどう も行 おこな っている。
黒田 くろだ 淳 あつし - 2007年 ねん 、全日本 ぜんにほん 優勝 ゆうしょう (現在 げんざい は競輪 けいりん へ転向 てんこう )。
ロビー・マキュアン (現在 げんざい はロードレースに転向 てんこう )
三瓶 さんべ 将 すすむ 廣 ひろ - 2009年 ねん 、全日本 ぜんにほん 大会 たいかい で阪本 さかもと 章 あきら 史 し を破 やぶ り優勝 ゆうしょう 。ビザを獲得 かくとく しアメリカで活動 かつどう 中 ちゅう 。
ジェミー・スタッフ (元 もと クルーザー級 きゅう 世界 せかい チャンピオン、その後 ご トラックレースに転身 てんしん し、北京 ぺきん 五輪 ごりん で金 きん メダル獲得 かくとく )
伊東 いとう 高志 たかし
森崎 もりさき 弘 ひろし 也
山本 やまもと 亮二 りょうじ
宇野 うの "YORK"陽介 ようすけ
岡村 おかむら 旭 あさひ
田中 たなか 光太郎 こうたろう
内野 うちの 洋平 ようへい
木場 きば 慎一 しんいち
森永 もりなが 智和 ともかず
北山 きたやま 努 つとむ
佐々木 ささき 慶治 けいじ
倉谷 くらたに 太郎 たろう
田邉 たなべ 泰志 やすし
石嶋 いしじま 泰 やすし 也
井谷 いたに 雅 みやび
河村 かわむら 卓 たく 馬 ば
藤井 ふじい 成 しげる 一 いち
坂田 さかた 精二 せいじ
久家 くが 英和 えいわ
池田 いけだ 貴広 たかひろ
志賀 しが 勇 いさむ 也
佐々木 ささき 元 はじめ
吉田 よしだ 尚生 ひさお
内野 うちの 良樹 よしき
中村 なかむら 輪 はなわ 夢 ゆめ
GAN TRIGGER
NSSround
ZEN DISTRIBUTION
Addiction
K-ROCHE
SOUND$YSTEM
FICTION
BGM
HOLLY'S
HANGOUT
dirtnuts
MoyacyRiders
Senju Boyz
ShutChickers
Waltz bmx
T430
930BMX
男気 おとこぎ BIKES
KOMAZAWA FACE DOGS
TEAM DIG-IT
QEST BMX SHOW TEAM
KOASTAL
福島 ふくしま 県 けん
茨城 いばらき 県 けん
ひたち海浜 かいひん 公園 こうえん BMXトラック(ひたちなか市 し )
静岡 しずおか 県 けん
岡山 おかやま 県 けん
笠岡 かさおか 太陽 たいよう の広場 ひろば BMXトラック(笠岡 かさおか 市 し )
広島 ひろしま 県 けん
新潟 にいがた 県 けん
金 きむ 谷山 たにやま BMXトラック(上越 じょうえつ 市 し )
大阪 おおさか 府 ふ
神奈川 かながわ 県 けん
緑山 みどりやま スタジオシティBMXコース(横浜 よこはま 市 し 緑 みどり 区 く )
埼玉 さいたま 県 けん
秩父 ちちぶ 滝沢 たきざわ サイクルパークBMXコース(秩父 ちちぶ 市 し )
三重 みえ 県 けん
福島 ふくしま 県 けん
岩手 いわて 県 けん
宮城 みやぎ 県 けん
元気 げんき フィールド仙台 せんだい (仙台 せんだい 市 し 新田東 しんでんひがし 総合 そうごう 運動 うんどう 場 じょう )
山形 やまがた 県 けん
最上川 もがみがわ ふるさと総合 そうごう 公園 こうえん 内 ない 寒河江 さがえ スケートパーク(寒河江 さがえ 市 し )
福島 ふくしま 県 けん
十 じゅう 六 ろく 沼 ぬま 運動公園 うんどうこうえん (福島 ふくしま 市 し )
神奈川 かながわ 県 けん
うみかぜ公園 こうえん (横須賀 よこすか 市 し )
新 しん 横浜公園 よこはまこうえん スケボー広場 ひろば (横浜 よこはま 市 し 港北 こうほく 区 く )
鵠沼 くげぬま 海浜 かいひん 公園 こうえん スケートパーク(藤沢 ふじさわ 市 し )
兵庫 ひょうご 県 けん
みなとのもり公園 こうえん (神戸 こうべ 市 し 中央 ちゅうおう 区 く )
愛媛 えひめ 県 けん
^ 映画 えいが で使用 しよう されたバイクは、全 すべ て大阪 おおさか の桑原 くわばら 商会 しょうかい (現 げん KUWAHARA BIKE WORKS 社 しゃ )の製品 せいひん 。当時 とうじ アメリカではクワハラワークスチームが大 だい 活躍 かつやく しており、出演 しゅつえん 者 しゃ の子供 こども たちにどのバイクに乗 の りたいかとスピルバーグが聞 き いたところ、「KUWAHARA」との返答 へんとう があったといわれている[ 1] 。なお劇 げき 中 ちゅう でのBMXスタントは、ボブ・ハロを始 はじ めとする当時 とうじ のスーパースター達 たち が演 えん じている。大阪 おおさか のユニバーサル・スタジオ・ジャパン にはE.T.BMXのレプリカが展示 てんじ されている(厳密 げんみつ にはE.T.のグッズが売 う られている店内 てんない にディスプレイの1部 ぶ として)。