デッカ・レコード
デッカ・レコード(Decca Records)は、イギリスのレコード
デッカ・レコード Decca Records | |
---|---|
ユニバーサル ミュージック グループ | |
1929 | |
エドワード・ルイス | |
| |
ジャンル | |
イギリス | |
イギリス・ロンドン・ケンジントン | |
イギリス・デッカ
1929
1962
しかし、1960
なお、
1980
沿革
- 1929
年 元 株式 仲買人 のエドワード・ルイスによって、設立 される。 - 1941
年 頃 第 2次 世界 大戦 中 に、潜水 艦 の音 をき分 ける目的 として、ffrr(Full Frequency Range Recording)という当時 としては画期的 な高音 質 録音 方式 を開発 する。 - 1944
年 デッカ航法 を開発 [2]。 - 1945
年 ffrr方式 による高音 質 録音 のSP盤 を発売 。 - 1949
年 頃 テープ・レコーダーを使 った録音 を開始 。 - 1950
年 6月 ffrr方式 を採用 した高音 質 仕様 でLPの発売 を開始 する。(詳細 は、ffrrの項 を参照 のこと) - 1953
年 11月4日 自社 のハムステッド・スタジオにて、ステレオ録音 の実験 を開始 。録音 媒体 は、自社 で開発 した垂直 -水平 (V-L)方式 (後 にステレオ・レコードの正式 規格 となった45/45方式 とは違 う方式 )によるディスク・カッターだった。(マントヴァーニ楽団 の演奏 を録音 ) - 1954
年 5月13日 スイスのジュネーブにあるビクトリア・ホールにて、米 アンペックス社 のステレオ・テープ・レコーダー(350 model 1)を使 い、ステレオの実用 化 試験 録音 を開始 。(R・コルサコフ作曲 、交響 曲 第 2番 「アンタール」。演奏 はエルネスト・アンセルメ指揮 、スイス・ロマンド管弦楽 団 ) - 1954
年 7月 ローマのサンタ・チェチーリア音楽 院 にて、オペラのステレオ録音 を開始 する。(アルベルト・エレーデ指揮 によるヴェルディ「オテロ」全曲 など) - 1955
年 7月 当時 の西独 のバイロイト祝祭 劇場 での「バイロイト音楽 祭 」にて、世界 初 のステレオによるワグナーの楽劇 「ニーベルングの指 環 」全 4部 作 を録音 する。(ヨーゼフ・カイルベルト指揮 による。しかし、独唱 者 の当時 のレコード会社 の契約 関係 の問題 により発売 は見送 られ、2006年 にようやくテスタメント社 から発売 される) - 1956
年 EMIが米 キャピトル社 を買収 したことにより、米 RCAビクターの発売 権 を取得 。同時 に、自社 の専属 契約 アーティストを使 っての米 RCAビクターへの録音 をステレオで開始 する(ライナー指揮 ウィーン・フィルによるR・シュトラウス「死 と変容 」など)。 - 1958
年 ヨーロッパや米 RIAAのステレオ・レコードの規格 としてが45/45方式 を採用 したのを期 に、自社 で開発 したV/L方式 を断念 し、西独 テルデック社 に45/45方式 のステレオ・カッターを注文 、納入 する。 - 1958
年 7月 ステレオ・レコードの標準 規格 となった45/45方式 によるステレオ・レコードの発売 を開始 。ffss(Full Frequency Stereophonic Sound)をキャッチ・フレーズとして、自社 のステレオ録音 の優秀 性 をアピールする。また、ステレオ・レコードのカッティングに於 いては、世界 初 のハーフ・スピード・カッティングを行 った(1968年 のノイマン社 のSX-68の導入 以前 まで続 けられた)。詳細 は、ffssの項 を参照 のこと。 - 1958
年 9月24日 ウィーンのゾフィエンザールにて、ワグナーの楽劇 「ニーベルングの指輪 」全 4部 作 のスタジオ録音 を開始 する。(ゲオルク・ショルティ指揮 、ウィーン・フィルほか。最初 の録音 は「ラインの黄金 」。1965年 に「ワルキューレ」を最後 に全曲 録音 を完了 する) - 1963
年 アンペックス社 の4トラック・テープ・レコーダーを使 って録音 した新 シリーズ「フェイズ4」レコードを発売 開始 。 - 1966
年 デラム・レコードを設立 - 1966
年 ドルビー研究所 が開発 したノイズ・リダクション・システムを使 った世界 初 の録音 を行 う。 - 1968
年 レコードのカッティング・マシーンにノイマン社 のSX-68を導入 、運用 開始 。 - 1971
年 頃 RCAのレコードの販売 権 が消滅 する。これにより、同社 の自社 アーティストを使 った録音 が終了 し、更 に、一部 を除 き、今 までRCA向 けに録音 した自社 録音 の原盤 権 をRCA社 から自社 に移 した。 - 1978
年 18ビット直線 、48kHz という、当時 としては最 高性能 であるデジタル録音 機 を開発 、同機 を使 ったデジタル録音 を開始 する。(最初 の録音 は同年 12月 で、ドホナーニ指揮 、ウィーン・フィルによるメンデルスゾーン「イタリア」ほか) - 1979
年 1月 1日 、ボスコフスキー指揮 ウィーン・フィルによる「ニューイヤー・コンサート」をデジタル録音 、同年 春 に同社 初 のデジタル録音 レコードとして発売 する。 - 1980
年 ポリグラムに買収 される。 - 1982
年 10月 コンパクト・ディスク・ソフトの発売 を開始 する(西独 ポリグラム社 のプレスによる)。 - 1998
年 ポリグラムがシーグラムに買収 され、シーグラムの音楽 部門 「ユニバーサルミュージック」に吸収 される。 - 2001
年 頃 フィリップス・レコードのクラシック部門 が、自社 グループの傘下 に入 る。 - 2009
年 クラシックに於 いてのフィリップス・レコード原盤 でのPHILIPSロゴの表示 を一切 停止 し、全 てDECCAに置 き換 える。
主 なアーティスト(ロック、ポピュラー音楽 部門 )
主 なアーティスト(クラシック部門 )
- エーリヒ・クライバー
- クレメンス・クラウス
- ヴィルヘルム・バックハウス
- ハンス・クナッパーツブッシュ
- キャスリーン・フェリア
- マリオ・デル=モナコ
- レナータ・テバルディ
- ジュリエッタ・シミオナート
- エットーレ・バスティアニーニ
- チェーザレ・シエピ
- ジョーン・サザーランド
- ヴィリー・ボスコフスキー
- エルネスト・アンセルメ
- カール・ベーム
- ピエール・モントゥー
- ベンジャミン・ブリテン
自作 自演 を含 む多数 の作品 を録音
- ピーター・ピアーズ
- ゲオルク・ショルティ
- カール・ミュンヒンガー
- クリフォード・カーゾン
- イシュトヴァン・ケルテス
- ジュリアス・カッチェン
- ホルヘ・ボレット
- ルチアーノ・パヴァロッティ
- ウラディーミル・アシュケナージ
- シャルル・デュトワ
- キリ・テ・カナワ
- ラドゥ・ルプー
- チョン・キョンファ
- クリストファー・ホグウッド(オワゾリールにも
数多 く録音 ) - クリストフ・フォン・ドホナーニ
- リッカルド・シャイー
- アンドラーシュ・シフ
- マティアス・ゲルネ
- チェチーリア・バルトリ
- レネ・フレミング
- アンジェラ・ゲオルギュー
小澤 征爾 - タカーチ
弦楽 四 重奏 団 - ヴァレリー・ゲルギエフ(フィリップスがデッカの
傘下 に入 ってからはデッカにも度々 録音 ) - ウィーン・フィルハーモニー
管弦楽 団
一時期 は専属 契約 も結 んでいた。本来 ドイツ・グラモフォンの専属 であるベームがウィーン・フィルとの録音 をデッカに残 しているのはそのためである。
- ベルリン・フィルハーモニー
管弦楽 団 - ロイヤル・コンセルトヘボウ
管弦楽 団 - ライプツィヒ・ゲヴァントハウス
管弦楽 団 - スイス・ロマンド
管弦楽 団 - モントリオール
交響 楽団 - シカゴ
交響 楽団 - クリーヴランド
管弦楽 団
アメリカ・デッカ
1962
沿革
- 1934
年 英 デッカの子会社 として設立 。 - 1939
年 英 デッカ創業 者 のエドワード・ルイスが株式 を売却 。ただし、ルイスは終戦 (1945年 )まで会長 に留 まる[3]。 - 1940
年 ブランズウィックを買収 する[3]。 - 1942
年 ニューヨーク証券 取引 所 に上場 [3]。 - 1952
年 ユニヴァーサル映画 を買収 する。 - 1962
年 MCAに買収 される。 - 1973
年 MCAレコードと改名 する。 - 1995
年 親会社 のMCAがシーグラムに買収 される。 - 1996
年 ユニバーサルミュージックと改名 する。 - 1998
年 シーグラムがポリグラムを買収 し、ユニバーサルミュージックと合併 させる。
主 なアーティスト(ポピュラー音楽 、ジャズ部門 )
- ルイ・アームストロング
- カウント・ベイシー
- ジミー・ランスフォード(en:Jimmie Lunceford)
- ジェーン・フローマン(en:Jane Froman)
- ボズウェル・シスターズ(en:Boswell Sisters)
- ビリー・ホリデイ
- アンドリュース・シスターズ(en:The Andrews Sisters)
- テッド・ルイス(en:Ted Lewis (musician))
- ディアナ・ダービン
- ジュディ・ガーランド
- ミルズ・ブラザーズ(en:Mills Brothers)
- ビリー・コットン(en:Billy Cotton)
- ガイ・ロンバード(en:Guy Lombardo)
- チック・ウェッブ(en:Chick Webb)
- ルイ・ジョーダン
- ボブ・クロスビー(en:Bob Crosby)
- ドーシー・ブラザーズ(en:The Dorsey Brothers)
- コニー・ボズウェル(en:Connee Boswell)
- ジャック・ヒルトン(en:Jack Hylton)
- ヴィクター・ヤング
- アール・ハインズ
- クロード・ホプキンス(en:Claude Hopkins)
- シスター・ロゼッタ・サープ
- チャーリー・ヘイデン
- ビング・クロスビー
- ペギー・リー
脚注
注釈
- ^ アメリカ・デッカ
音源 も一時期 ブランズウィックのレーベルを使用 して配給 していた。
出典
- ^ Newman, Melinda (18 December 2018). “Tony Winner Cynthia Erivo Signs With Verve Records: Exclusive”. Billboard 29 January 2019
閲覧 。 - ^ “デッカ
運用 終了 50年 の歴史 に幕 |海自 掃海 業務 支援 隊 ”.防衛 日報 社 . (2020年 9月 15日 ) - ^ a b c Milton R. Rackmil (1954-8-28). “A 20-Year History of Decca”. Billboard: 13-14 .