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F-22USV 76mm野砲 - Wikipedia

76mm師団しだんほうM1939(F-22 USVまたはUSV)(ロシア: 76-мм дивизионная пушка образца 1939 года (УСВ, Ф-22 УСВ)))とは、ソビエト連邦れんぽうF-22野砲やほう後継こうけいとして採用さいようした師団しだん野砲やほうである。

76mm師団しだんほうM1939 (USV)
サンクトペテルブルク砲兵ほうへい博物館はくぶつかん展示てんじされるF-22USV野砲やほう
種類しゅるい 野砲やほう
はら開発かいはつこく ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦れんぽう
開発かいはつ
製造せいぞう期間きかん 1939ねん~1941ねん
製造せいぞうすう 9,812もん
しょもと
重量じゅうりょう 1,470 kg(射撃しゃげき状態じょうたい
2,500 kg(牽引けんいん状態じょうたい
全長ぜんちょう 5.95 m
銃身じゅうしんなが 2,985mm/39.3口径こうけい砲身ほうしんのみ)
3,200mm/42.1口径こうけいくすりしつふくむ)
全幅ぜんぷく 1.94 m
ぜんこう 1.7 m
要員よういんすう 5めい

砲弾ほうだん そうやく固定こてい薬莢やっきょうしき
口径こうけい 76.2 mm
ほう 垂直すいちょくくさりせんしき
反動はんどう えき気圧きあつしきちゅう退すさふく
ほう ひらきあししきほう
仰角ぎょうかく -6° ~ 45°
旋回せんかいかく 60°
発射はっしゃ速度そくど 15はつ/ぶん
最大さいだい射程しゃてい 13,290 m
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開発かいはつ

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ソビエト連邦れんぽう赤軍せきぐん師団しだん砲兵ほうへい配備はいびさせる新型しんがたの76mm野砲やほうとしてF-22野砲やほう開発かいはつしていたが、おもぎるという不満ふまんていた。そこで1937ねんには仰角ぎょうかくを45°までに制限せいげんし、ほう重量じゅうりょうが1,500kgをえないような新型しんがた野砲やほう開発かいはつ開始かいしされた。1938ねん4がつから5がつにかけて運用うんよう試験しけんおこなわれ、1939ねん制式せいしき採用さいようされた。

よく1940ねんには、よりだい口径こうけいM-60 107mm師団しだんほう設計せっけいされたが、これは重量じゅうりょうとコストが過大かだいであったため、ごく少数しょうすう生産せいさんわった。

1941ねんにはじまっただい祖国そこく戦争せんそう序盤じょばん大敗たいはいソ連それんぐんおおくの76mm野砲やほううしなったため、F-22USVは増産ぞうさんきゅうピッチでおこなわれたがほう構造こうぞう複雑ふくざつなために量産りょうさんペースがおもうようにがらなかった。このため1942ねんにはF-22USVの砲身ほうしんZiS-2 57mmたい戦車せんしゃほうほう搭載とうさいしたZiS-3 76mm野砲やほう生産せいさん開始かいしされるとF-22USVの生産せいさん終了しゅうりょうした。

運用うんよう

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F-22USVは1939ねんふゆ戦争せんそうはじめて実戦じっせん投入とうにゅうされた。1941ねんからのだい祖国そこく戦争せんそうにも投入とうにゅうされたが、序盤じょばん劣勢れっせい多数たすうドイツ鹵獲ろかくされている。残存ざんそんほうはその使用しようされつづけたが、逐次ちくじZiS-3に更新こうしんされていった。

ドイツぐんすうひゃくもんのF-22USVを鹵獲ろかくし、7.62cm F.K.297(r)(ロシアせい7.62cm 297がた野砲やほう)の制式せいしきめいあたえて採用さいようした。フィンランド少数しょうすう鹵獲ろかくしたが、こちらは運用うんようされることはなかった。大戦たいせん東欧とうおう諸国しょこく中国ちゅうごく北朝鮮きたちょうせんなどに供与きょうよされたとおもわれる。

関連かんれん項目こうもく

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