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FreeDOS - Wikipedia

FreeDOSは、PC/AT互換ごかんのためのオペレーティングシステム (OS) である。MS-DOS互換ごかん自由じゆう代替だいたい環境かんきょうなどを目的もくてきとしてつくられた。現在げんざい最新さいしんバージョンは2022ねん2がつ20日はつか公開こうかいされた1.3である[3]

FreeDOS
The FreeDOS logo
FreeDOS booting screen shot
FreeDOS でeditプログラムを実行じっこうしている画面がめん
開発かいはつしゃ Jim Hall & The FreeDOS team
プログラミング言語げんご
OSの系統けいとう DOS
開発かいはつじょうきょう 現在げんざい進行しんこうちゅう
ソースモデル オープンソース
最新さいしん安定あんていばん 1.3 / 2022ねん2がつ20日はつか (2ねんまえ) (2022-02-20)
リポジトリ ウィキデータを編集
プラットフォーム x86
カーネル種別しゅべつ モノリシック[1][2]
既定きていUI CUI
ライセンス GPL
ウェブサイト freedos.org ウィキデータを編集
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おおくのハードウェアをサポートしており、1981ねん発売はつばい旧式きゅうしきIBM PCをはじめ、最新さいしんIntel Core i7 CPUや各種かくしゅ機器ききじょうでも動作どうさする。MS-DOSと同様どうように、FreeDOSはカーネルかいしたディスクおよびファイルシステムへのアクセスおよび、簡易かんいメモリ管理かんり機能きのう提供ていきょうしている。GUI搭載とうさいされていないが、OpenGEMがGUIとして推奨すいしょうされている。MS-DOS同様どうようフロッピーディスクまたはハードディスクから起動きどうすることができ、ROMからの起動きどうもサポートされている。MS-DOSとはことなり、CD-ROMからも起動きどうできる。FreeDOSはGNU GPLのもとでライセンスされているオープンソースソフトウェアであり、だれでもロイヤリティをはらうことなしに自由じゆう独自どくじのディストリビューションを作成さくせいし、配布はいふすることができる。

FreeDOSプロジェクトは、マイクロソフトがMS-DOSの販売はんばい中止ちゅうし発表はっぴょうした1994ねん6月26にちに、ジム・ホールによって開始かいしされた。かれはオープンソースの代替だいたいDOSを開発かいはつする声明せいめい発表はっぴょうし、すう週間しゅうかんのうちにパット・ヴィリアーニ("patv", 互換ごかんカーネル「DOS-C」の作者さくしゃ。1954-2011)やティム・ノーマン参加さんかした。そのかれ自身じしんいたコードや当時とうじから利用りよう可能かのうだったコードをあつめ、カーネル本体ほんたいシェル (COMMAND.COM)、基本きほんてきなユーティリティなどが作成さくせいされた。バージョン1.0 は2006ねん9月3にち、バージョン1.3は2022ねん2がつ20日はつかにリリースされた。

そのままでの利用りようしゃすくないが、ヒューレット・パッカードのビジネスけPCで「OSしモデル」を選択せんたくすると、動作どうさ確認かくにんようとしてプリインストールされる、AsusのOSしモデルでも同様どうよう動作どうさ確認かくにんようにプリインストールされるなど、ホビーユースやふる機種きしゅ維持いじ以外いがいにも利用りようされている。

FreeDOSの公式こうしきウェブサイトからは、リリースやソースファイルなど、すべてのプロジェクト関連かんれんファイルがダウンロードできる。

MS-DOSとの関係かんけい

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FreeDOSは、MS-DOSと互換ごかんせいをもっており、従来じゅうらいMS-DOSじょううごいていた旧式きゅうしきMicrosoft WindowsであるWindows 1.0/Windows 2.0/Windows 3.xシステムもFreeDOSじょう動作どうさする。[よう出典しゅってん]

FreeDOSはいくつかのてんでMS-DOSよりも改善かいぜんされており、たとえば国際こくさいしょう電力でんりょく管理かんり統合とうごうされたASPIなど、マイクロソフトがMS-DOSのサポートをった当時とうじには存在そんざいしていなかったあたらしい標準ひょうじゅん規格きかく技術ぎじゅつ対応たいおうしている。またマイクロソフトからスタンドアローンでているMS-DOS (バージョン6.22まで)では公式こうしきにサポートされていなかったLBAFAT32ファイルシステム (FAT32からの起動きどうふくむ) もサポートしている。

互換ごかんせい

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一般いっぱん

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MS-DOSようかれたほとんどのアプリケーションはFreeDOSでも動作どうさする。実行じっこうファイル形式けいしきとしては、以下いかのものがサポートされている:

またHX DOS Extenderを使用しようすることにより、おおくの Win32コンソールアプリケーションや、QEMUBochsなどいくつかのGUIプログラムも FreeDOS じょう動作どうさする。

Windows 1.0 から 3.xx まで

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FreeDOSじょうではWindows 1.0および2.0 がそのまま動作どうさする。しかしi386プロセッサをサポートしたWindows 3.xリリースを「386エンハンスド・モード」ではしらせることはできない。これはFreeDOSのメモリマネージャが、非公開ひこうかいのGlobal EMM Import Specificationに対応たいおうしていないためである[4]。Windows 3.0はリアルモードあるいはスタンダード・モードではしらせることができ、それ以降いこうのWindows 3.xリリースはスタンダード・モードでのみ動作どうさする。Windows for Workgroups 3.11ではスタンダード・モードのサポートがられたためそのままでは FreeDOSじょううごかすことはできないが、FreeDOS ようhimem.exeおよびemm386.exeをそれぞれWindowsに付属ふぞくしているhimem.sysemm386.exeえればうごかすことができる[注釈ちゅうしゃく 1]

Windows 9x および Windows Me

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Windows 9598およびMeはDOSベースのWindowsだが、これらのOSはMS-DOSにてはいるものの独自どくじブートローダうえ動作どうさし、Windowsシステムと一体化いったいかしている。そのためWindows 95、98およびMEをFreeDOSじょう動作どうささせることはできない。しかしこれらのシステムとは独立どくりつにFreeDOSをインストールすることはでき、その場合ばあいはFreeDOS付属ふぞくMETAKERNプログラムや、LILOGRUBなどのブートマネージャ利用りようする。

Windows NT/2000/XP/2003 および ReactOS

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Windows NTけいのオペレーティングシステム(Windows 2000XPおよび2003)は MS-DOS をシステムのかくとして使つかっていない。これらのシステムではMS-DOSおよび以前いぜんのバージョンのWindowsで使つかわれていた FATファイルシステムを使つかうこともできるが、いまではこれらのシステムは既定きていのファイルシステムとしてNTFS使用しようしている。これらのシステムがFATを使つかっている場合ばあい、FreeDOSはおなじパーティションじょう共存きょうぞんできるが、NTFSを使つかっている場合ばあい別々べつべつのパーティションにしなければならない。この場合ばあい、FreeDOSカーネルWindows NT Boot Loader設定せっていファイルのboot.iniか、あるいはReactOSfreeldr.ini設定せっていすることで起動きどうできる。

日本語にほんごあつか

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FreeDOS はおもに英語えいごけん開発かいはつされているため、日本語にほんご表示ひょうじ必要ひつようなソフトウェアをふくんでいない。FreeDOS/Vページでは、FreeDOSを改造かいぞうして日本語にほんごあつか方法ほうほう紹介しょうかいされている。 ただし、2006ねん6がつ11にち以降いこう事実じじつじょうメンテナンスが停止ていししている。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 例外れいがいとしてWindows for Workgroups 3.11はデバッグモードをサポートしておりこれをFreeDOSじょうでもうごかすことができるが、このモードは以前いぜんのWindows標準ひょうじゅんモードよりもさらに制限せいげんされたものになっている。

出典しゅってん

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  1. ^ http://wiki.fdos.org/Kernel/HomePage
  2. ^ FreeDOS Kernel "An MS-DOS Emulator for Platform Independence & Embedded Systems Development", written by Pat Villani, copyright 1996
  3. ^ https://www.phoronix.com/scan.php?page=news_item&px=FreeDOS-1.3-Released
  4. ^ The 386MAX source code has been released

外部がいぶリンク

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