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Microsoft Windows 3.x - Wikipedia

Microsoft Windows 3.x

MS-DOSを拡張かくちょうする16ビットオペレーティング環境かんきょう
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Microsoft Windows 3.xマイクロソフト ウィンドウズ 3.x)は、メジャーバージョン番号ばんごうが3であるMicrosoft Windows総称そうしょうWindows 2.x後継こうけいである。2001ねん12月31にち米国べいこく日時にちじ)にサポートは終了しゅうりょうしている。

Windows 3.x
Microsoft Windows ファミリー
開発かいはつしゃ
Microsoft
リリース情報じょうほう
リリース 1990ねん5月22にち[1]
最新さいしん安定あんていばん 日本語にほんごばん:3.1(1993ねん5月[2]
英語えいごばん:3.11(1993ねん12月[3]
ソースモデル クローズドソース
ライセンス Microsoft EULA
カーネルかた (3.0) なし / (3.1) ?
先行せんこうひん Windows 2.0
後続こうぞくひん Windows 95
サポート状態じょうたい
サポート終了しゅうりょう:2001ねん12月31にち米国べいこく日時にちじ
ライセンス発行はっこう終了しゅうりょう:2008ねん11月1にち米国べいこく日時にちじ[4][5]
Windows 3.1 日本語にほんごばんパッケージ

おもに、1990ねん発売はつばいされた「Windows 3.0」(日本語にほんごばんは1991ねん)と、1992ねん発売はつばいされた改良かいりょうばん「Windows 3.1」(日本語にほんごばんは1993ねん)をす。その一部いちぶ機種きしゅではマルチメディアに対応たいおうした「Windows 3.0 with Multimedia Extensions (Windows MME)」も提供ていきょうされ、幾度いくどかのマイナーバージョンアップがおこなわれた。英語えいごばんではネットワークをサポートする「Windows for Workgroup(Windows 3.1ベース)」も発売はつばいされた。

なお追加ついかモジュールとしては、32ビットアプリケーションを動作どうささせるための「Win32s」、画像がぞう表示ひょうじ高速こうそくするための「WinG」、AVI形式けいしき動画どうが再生さいせいするための「Video for Windows」、LANに接続せつぞくするための「LAN Manager」、インターネット電子でんしメール利用りようするための「Internet Explorer(16ビットばん)」がある。

Microsoft Windows 1.0 - 3.xは、16ビットオペレーティングシステム(OS)のMS-DOSうえ動作どうさするGUIフロントエンドであり、Windows 3.0まではオペレーティング環境かんきょうoperating environment)とばれていた[6]。Windows 3.1からはoperating systemという名称めいしょうになったが[7]正確せいかくには3.1も独立どくりつしたオペレーティングシステムではない。いずれもMS-DOSまたは互換ごかん環境かんきょうPC-DOS/VDR-DOS)あるいはOS/2のWindows互換ごかん環境かんきょうから起動きどうさせるものであり、事前じぜんにそのようなOSをコンピュータじょう動作どうささせておく必要ひつようがある。Windows 3.1以前いぜんはMS-DOSの拡張かくちょう製品せいひんとしてそれぞれが別々べつべつ販売はんばいされたため、MS-DOSなどをっていない場合ばあい別途べっと購入こうにゅうする必要ひつようがあった。

Windows 2.x (Windows 2.11, Windows/386 2.11) の後継こうけいとなるWindows 3.0は、ユーザーインターフェイスの大幅おおはば改良かいりょうIntel 8028680386プロセッサのメモリ管理かんり機能きのう有効ゆうこう活用かつようする技術ぎじゅつてき改善かいぜんおこなわれた。

グラフィカルユーザインタフェース (GUI) 機能きのう複数ふくすうタスク同時どうじ実行じっこうできるマルチタスク可能かのうなことが利点りてんであった。しかし、1つのWindowsプログラムCPU占有せんゆうしてしまいほかのプログラムがまってしまうこともあった(ノンプリエンプティブ[8]。Windows/386ではMS-DOSようのテキストモードプログラムはぜん画面がめん占有せんゆうし、ショートカットキー画面がめんえる仕様しようとなっていたが、Windows 3.0ではウィンドウうち動作どうささせることができ、旧来きゅうらいのプログラムも擬似ぎじマルチタスクとして利用りようできるようになった[9]。しかし、家庭かてい市場いちばではおおくのゲームやエンターテイメントソフトがMS-DOSへの直接ちょくせつアクセスを必要ひつようとしていたため、あまり恩恵おんけいけられなかった[10]

Windows 2.xはメニューウィンドウわくでの非常ひじょうかぎられたいろしか使つかうことができなかったが、Windows 3.xのアイコンやグラフィックはEGAVGAモードで16しょく完全かんぜんにサポート。256しょくVGAモードやMCGAモードがはじめてサポートされた。また、ディスプレイ出力しゅつりょく使用しようするカラーパレットはディスプレイドライバ管理かんりし、アプリケーションごとには論理ろんりてきなカラーパレットが用意よういされたことで、アプリケーションがわはカラーパレットの状態じょうたい制限せいげんにする必要ひつようがなくなった[11]

MS-DOSウィンドウ(ファイルマネージャ・プログラムランチャー機能きのう)は、アイコンベースの「プログラムマネージャ」と一覧いちらんベースの「ファイルマネージャ」にえられた。ぜんバージョンではアプレットとなっていた「コントロールパネル」はAppleClassic Mac OS類似るいじのものにつくえられた[12]

いくつか簡単かんたんなアプリケーションもどうこりされた。テキストエディタのメモちょう文書ぶんしょ作成さくせいソフトのライト(ワードパッド)、一連いちれんのキー操作そうさマウス操作そうさマクロとして記録きろくしてあと実行じっこうできる「レコーダー」、ペイント電卓でんたくなど。ゲームはWindows 3.0ではリバーシくわえてソリティア搭載とうさいされた[12][ちゅう 1]、Windows 3.1ではソリティア・マインスイーパ付属ふぞく[ちゅう 2]

Windows 3.0に搭載とうさいされたプロテクトモードやエンハンスドモードはDOSアプリケーションでおこなわれていた方法ほうほうより簡単かんたんに、よりおおくのメモリをWindowsアプリケーションで使つかえるようになった。Windows 3.0ではリアルモード8086相当そうとうCPUの機能きのう利用りよう)、スタンダードモード(80286相当そうとうCPUの機能きのう利用りよう)、386エンハンスドモード(i386相当そうとうCPUの機能きのう利用りよう)があり[13]通常つうじょう自動じどう適切てきせつなモードを選択せんたくするが、/r(リアルモード)、/s(「スタンダード」286プロテクトモード)、/3(386エンハンスドプロテクトモード)といったスイッチを使つかって特定とくていのモードで起動きどうすることもできた[14]。386エンハンスドモードではやや動作どうさおもくなり、実用じつようてきには486以上いじょうのマシンパワーを必要ひつようとした[15]

プロテクトモードの恩恵おんけい

編集へんしゅう

WindowsはWindows 3.0のスタンダードモードおよびエンハンスドモードからプロテクトモード本格ほんかくてきにサポートされた。

厳密げんみつには、WindowsはWindows/386からプロテクトモードを利用りようしているが、このバージョンでは内部ないぶてきに80386で導入どうにゅうされた機能きのうをプロテクトモードで使用しようし、アプリケーションには仮想かそう86モード提供ていきょうするというものであり、EMS対応たいおうMS-DOSアプリケーションと同様どうよう実行じっこうプログラムをすうひゃくKBというかぎられたスペースにおさまるようつく必要ひつようがあった[9]。またEMSはバンクえがあるため、その作業さぎょうにかかる時間じかんだけ低速ていそくになる。とくだい規模きぼなアプリケーションはほぼ常時じょうじバンクえをかえすために低速ていそくだった[9]。これがWindows 3.xのスタンダードモードとエンハンスドモードは、Windowsの大半たいはんのモジュールがプロテクトモードで動作どうさする16ビットのコードで構成こうせいされ、アプリケーション(WIN16アプリケーション)もプロテクトモードで動作どうさする16ビットのコードで構成こうせいされるように変更へんこうされた。さらにエンハンスドモードでは、80386で導入どうにゅうされたメモリ管理かんり機能きのうをプロテクトモードで動作どうさするシステムのコードに実装じっそうし、IA-32のページングを利用りようした仮想かそう記憶きおくもサポートし、じつメモリ以上いじょうのメモリをアプリケーションが確保かくほできるようになった。また Windows ようのデバイスドライバとして、80386で導入どうにゅうされた機能きのうをプロテクトモードで活用かつようした VxD デバイスドライバもサポートされた。従来じゅうらいのWindowsはつねにメモリが不足ふそく気味ぎみだったが、3.0からのプロテクトモードをサポートした結果けっか、Windows自身じしんとそのアプリケーションは、(コンベンショナルメモリ)+(EMS)よりも高速こうそく大量たいりょうのメモリを使用しよう可能かのうプロテクトメモリ利用りよう可能かのうになった[16]。そのため、MS-DOSではメモリ不足ふそくから実現じつげん不可能ふかのうだった大型おおがたアプリケーションも、Windowsよう開発かいはつされるようになった。

ユーザーインターフェイス

編集へんしゅう

GUIはマイクロソフトがIBM共同きょうどう開発かいはつしていたOS/2 1.2のプレゼンテーション・マネージャと類似るいじ外観がいかんをしている。ウィンドウのメニューバーとパネル本体ほんたいという構成こうせいダイアログボックスなど、IBMが提唱ていしょうしたSystems Application ArchitectureCommon User Access (CUA) におおむね準拠じゅんきょしている。しかし、シフトキーとマウスをわせた操作そうさはCUAでの規定きていはんしており完全かんぜん準拠じゅんきょではない[17]。このデザインはアップルより同社どうしゃ開発かいはつしたClassic Mac OSのルック・アンド・フィール盗用とうようしたとしてWindows 2.xとともに著作ちょさくけん侵害しんがい指摘してきされたが、裁判さいばんではアップルのうったえは退しりぞけられ、のち両者りょうしゃ和解わかいした(詳細しょうさいWindows 2.0#アップルとの法的ほうてき抗争こうそう参照さんしょう)。

ウィンドウ
一番いちばんみぎじょう(タイトルバーのみぎはし)のボタン[▲]は最大さいだいぜん画面がめん表示ひょうじ)のボタンで、すで最大さいだいしている場合ばあいはウィンドウ表示ひょうじもどすボタン(上下じょうげに▲と▼がならんだ[◆]じょうのボタン)が表示ひょうじされる。そのとなりのボタン[▼]は最小さいしょう(タスクアイコン)のボタンである。Windows 95以降いこうでのウインドウをじる[×]に相当そうとうするボタンは存在そんざいしない。終了しゅうりょうはタイトルバー左上ひだりうえの[-]ボタン(コントロールメニューボックス)やメニューバーからのプルダウンメニューからおこなえるが、左上ひだりうえの[-]そのものをダブルクリックすることでも終了しゅうりょうする[18]。MS-DOSボックスの場合ばあいはメニューバーやタイトルバーから終了しゅうりょうさせることはできず、コマンドプロンプトでEXITと入力にゅうりょくする必要ひつようがある[ちゅう 3][19]。また、エンハンストモードであればControl-Alt-Deleteでアクティブなウィンドウの強制きょうせい終了しゅうりょうおこなえる。
ポインティング
当時とうじはまだマウスは推奨すいしょうであって必須ひっすではなかった[20]。セットアップにマウスし(使用しようしない)を選択せんたくすることもでき、Windowsの主要しゅようシステム自体じたいはキーボードだけでも操作そうさできるようになっていた[ちゅう 4]。ただし実際じっさいにはGUIである以上いじょうはマウス前提ぜんていつくられたアプリケーションがすくなくなく、Windows 95以降いこうはマウスが必須ひっすになっている。
なおみぎクリックによる操作そうさはアプリケーションがわ対応たいおうしている場合ばあいにのみ有効ゆうこうであり、Windowsを操作そうさするじょうでは特別とくべつ意味合いみあいをっていなかった[8]。Windows標準ひょうじゅん付属ふぞくのアプリケーションとしてはペイントブラシマインスイーパみぎクリックを活用かつようできる[ちゅう 1]
シェル
Windows 3.xで標準ひょうじゅんシェル後述こうじゅつのプログラムマネージャというメニューソフトに相当そうとうする機能きのうつプログラムランチャーだった。また、設定せってい変更へんこうすることにより、ファイルマネージャやそれ以外いがい(コマンドプロンプトやNorton Desktopなどのサードパーティーせいシェルソフトなど)の特定とくていのアプリケーションをシェルに指定していすることも可能かのうである。
なお、プログラムマネージャ・ファイルマネージャともに、おや画面がめんなか画面がめん複数ふくすうひらくことができた (MDI)。
プログラムマネージャ
プログラムの起動きどう原則げんそくとしてプログラムマネージャからおこなう。プログラムマネージャはプログラムをあらわす「アイコン」およびアイコンを分類ぶんるいする「グループ」を画面がめん表示ひょうじするためのプログラムであり、アイコンをダブルクリックすることでプログラムを起動きどうすることができた。ただし、プログラムマネージャじょうのアイコン(およびグループ)とディスクじょうのファイル(およびディレクトリ)とのあいだには対応たいおう関係かんけいく、エクスプローラーのようにファイルを操作そうさする機能きのう統合とうごうされていない[8]
ファイルマネージャ
ファイル操作そうさは、Windows 2.x以前いぜんのシェルだった「MS-DOSウィンドウ」にファイルマネージャというプログラムでおこなう。ファイルのダブルクリックでプログラムを直接ちょくせつ実行じっこうすることもでき、拡張子かくちょうしによるアプリケーションの関連かんれんけもファイルマネージャじょうおこなうことができる。Windows 2.xでMS-DOSアプリケーションを実行じっこうするにはPIFファイル(情報じょうほうファイル)にあらかじめ実行じっこう環境かんきょう設定せっていする必要ひつようがあったが、Windows 3.0ではPIFファイルがなくても標準ひょうじゅん設定せってい実行じっこうするようになった[21]。MS-DOSウィンドウはファイルめい羅列られつされるだけであったが、ファイルマネージャでは画面がめんひだり現在げんざいひらいているディレクトリの位置いちしめすディレクトリツリーが表示ひょうじされ、画面がめんみぎには項目こうもくめいとその種類しゅるいしめちいさなアイコンが一覧いちらん表示ひょうじされるようになった[11]。プログラムマネージャやデスクトップのタスク(後述こうじゅつ)とちがって「おおきなアイコン」を表示ひょうじする機能きのうい。また、ファイルの種類しゅるいごとにアイコンが用意よういされたWindows 95以降いこうことなり[22]、ファイルマネージャでは自身じしん数種類すうしゅるいのアイコンしか表示ひょうじできなかった。
ファイルマネージャには2000ねん以上いじょうとし表示ひょうじ文字もじけするという不具合ふぐあいがあったが、のち2000ねん問題もんだい対応たいおうばんがマイクロソフトから配布はいふされた[23]
デスクトップ
デスクトップ[ちゅう 5]領域りょういきには実行じっこうちゅうのプログラムを最小さいしょうしたときのアイコンが表示ひょうじされる[18]。ファイルなどのオブジェクトをくことのできるデスクトップ・メタファーではなく、Windows 95以降いこうでのタスクバー相当そうとうする場所ばしょであった。Windows 2.xからの変更へんこうてんとして、画像がぞう模様もよう背景はいけいとしてかざることができるようになった。デスクトップをダブルクリックするとタスクマネージャ画面がめんすことができた。

マルチメディア

編集へんしゅう

アップルは1991ねん6がつQuickTime発表はっぴょう、12月には出荷しゅっかしており、パソコン市場いちば拡大かくだいのかげりからあたらしい分野ぶんやとしてマルチメディアかつがれていた時期じきであった[24][25]

Windows 3.0は当初とうしょ動画どうが音声おんせいあつかうことができなかった。それらのマルチメディア機能きのうは1991ねん10がつに「Windows 3.0 with Multimedia Extensions」というWindows 3.0の拡張かくちょうばんおよびアップグレードキットとしてリリースされた[26]。その、Windows 3.1では標準ひょうじゅんでマルチメディア機能きのう搭載とうさいされた。

同時どうじに、マイクロソフトや複数ふくすうのパソコンメーカーによりマルチメディア対応たいおうパソコンを認定にんていするため Multimedia PC英語えいごばん (MPC) 規格きかく策定さくていされたが、最初さいしょのバージョンにおける最小さいしょう構成こうせいのパソコンではおおくのアプリケーションで力不足ちからぶそくであった[27]日本にっぽんでも、当時とうじ標準ひょうじゅんでマルチメディア機能きのう使つかえるWindowsの存在そんざいしたPCはFM TOWNS程度ていどだった。

それでもWindows 3.1でマルチメディア機能きのう標準ひょうじゅん搭載とうさいされた利点りてんはあり、FM音源おんげん程度ていどしかたないMPC以前いぜん機種きしゅであっても、簡単かんたんなMIDIファイル程度ていどのマルチメディアであればOS標準ひょうじゅん利用りようできるようになった[28][よう検証けんしょう]

1992ねん11月には動画どうが再生さいせいをサポートするVideo for Windows発表はっぴょうされた[29]当初とうしょサポートしていた解像度かいぞうどフレームレートは320x240ピクセル/30fpsとひくかったものの[30]AVI再生さいせいできるようになり、マルチメディアCD-ROMソフトがWindows 3.1けに発売はつばいされるようになった。マイクロソフトからはVideo for Windowsの発表はっぴょう同時どうじエンカルタCinemania英語えいごばんの2ほんのCD-ROMソフトが発表はっぴょうされた[31]。1995ねんはいるとGPU性能せいのう競争きょうそう一時いちじてき停滞ていたいし、わりに動画どうが拡大かくだい表示ひょうじ綺麗きれいおこな補間ほかん機能きのうといった動画どうが再生さいせい支援しえん機能きのう注目ちゅうもくされるようになった[22]

MPC規格きかくのバージョンアップはPC/AT互換ごかんではWindowsの環境かんきょう改善かいぜんよりもDOSの環境かんきょう改善かいぜんとしての効果こうかおおきく、結果けっかとしてゲームプレイには最低さいてい環境かんきょうだったPC/AT互換ごかん一気いっきにPCゲーム標準ひょうじゅんまでげることになった。ただしこのことがゲーム環境かんきょうのWindowsへの移行いこうおくらせる原因げんいんになり、マイクロソフトがWinGDirectX開発かいはつするつよ動機どうきとなった。[よう出典しゅってん]

ネットワーク / インターネット

編集へんしゅう

Windows 3.0、3.1では、標準ひょうじゅんネットワーク (LAN) 機能きのう自体じたい搭載とうさいされておらず、LAN Manager ClientなどDOSベースのネットワーク機能きのうたよっていた。LAN Manager ClientはWindows NT ServerのCD-ROMなどに収録しゅうろくされ、TCP/IPNetBEUINetWare互換ごかんプロトコルなどのプロトコルが使つかえた。また、Windows for Workgroups (WfW) 3.1はWindows 3.1にWindowsベースでのネットワーク機能きのう付加ふかするアドオンとして発表はっぴょう販売はんばいされた。ただし、この段階だんかいではネットワークプロトコルとしてNetBEUIかNetWare互換ごかんプロトコルしか選択せんたくできなかった。その、WfW 3.11が完全かんぜんなWindows製品せいひんとして発売はつばいされ、このWfW3.11けにTCP/IPプロトコルようドライバも提供ていきょうされた[32]

WfWの日本語にほんごばん発売はつばいされなかったため、日本にっぽんのユーザーが手軽てがるにネットワークをむにはWindows 3.1との互換ごかんせいとぼしく高性能こうせいのうパソコンを要求ようきゅうするWindows NTを購入こうにゅうするか、Windows 95登場とうじょうつしかなかった[33]

日本にっぽんでは1994ねん時点じてん個人こじんユーザーにインターネット接続せつぞくサービスを提供ていきょうするISPIIJ富士通ふじつう(InfoWeb、1999ねんニフティ統合とうごう)の2しゃしか存在そんざいせず、まだ黎明れいめいにあった。1995ねんはいるとISPは10しゃ以上いじょうになり、インターネットをあつかった参考さんこうしょ急増きゅうぞうした。しかしWindows 3.1標準ひょうじゅんではネットワーク機能きのう搭載とうさいされていないため、市販しはんのInternet CHAMELEON(ネットマネージジャパン、19800えん)といったダイヤルアップ接続せつぞくツール(ダイヤラーメーラーFTPクライアントなどをまとめたパッケージ)を購入こうにゅうするか、パソコン通信つうしんつうじてTrumpet Winsockといったツールをそろえていく必要ひつようがあった。ウェブブラウザにはNCSA Mosaicやその登場とうじょうしてすぐに標準ひょうじゅんとなったNetscape Navigator使つかわれた。[34]

Windows 95と同時どうじ発売はつばいMicrosoft Plus!どうこりされたウェブブラウザ「Internet Explorer」は1996ねん4がつにWindows 3.1対応たいおう16ビットはん公開こうかいされ[35]、これにはメーラーのOutlook Express(16ビットばん)やダイヤラーなどが添付てんぷされていた。インターネットの閲覧えつらんやメールの送受信そうじゅしんはInternet Explorer添付てんぷのダイヤラーを使つかったダイヤルアップのほか、LAN Manager Clientをインストールしてある場合ばあいやWfWではLAN経由けいゆでも可能かのうである。ただし、Internet Explorer標準ひょうじゅん添付てんぷのダイヤラーはPC/AT互換ごかんようのため、PC-9800シリーズでダイヤルアップ接続せつぞくする場合ばあい市販しはんソフトなどを別途べっと用意よういする必要ひつようがあった[36]

設定せっていファイル

編集へんしゅう

かくプログラムの設定せっていは、それぞれのプログラムがiniという拡張子かくちょうしけられたファイル、もしくはwin.iniやsystem.iniなどのWindowsのシステムファイルでおこなっていた。Windowsそのものの設定せっていもwin.iniとsystem.iniでおこなっていた。これらはテキストファイルであり、標準ひょうじゅん付属ふぞくするシステムエディタ (sysedit) などのテキストエディタ編集へんしゅうおこなうことができた。また、設定せってい変更へんこうミスや諸々もろもろのトラブルからWindowsが起動きどうしなくなっても、MS-DOS環境かんきょうからテキストエディタを使つかってwin.iniやsystem.iniの中身なかみ修正しゅうせいして復旧ふっきゅうすることができた。これらの設定せってい内容ないようはマイクロソフトが監修かんしゅうした解説かいせつしょ『Windows 3.1 リソースキット』で公開こうかいされた[37]。Windows 3.1の登録とうろく情報じょうほうデータベース(レジストリ)は、ファイルマネージャでひらファイルのフォーマットとアプリケーションとの関連かんれんけやOLE情報じょうほう使用しようされるのみであった[38]

メモリ容量ようりょう最大さいだい

編集へんしゅう

Windows 3.0やWindows 3.1では32ビット386プロテクトモードではなく16ビット286プロテクトモードで動作どうさしていたため、標準ひょうじゅん構成こうせいでは64KBセグメント・メモリモデルを使用しようするようになっていた。しかし、32ビットCPUではプログラマーはよりおおきなメモリポインタにアクセスして、プログラム・セグメントをどんなおおきさにも拡張かくちょうすることができた(セグメント・ディスクリプタが24ビットであるため最大さいだいサイズは16MBに制限せいげんされている)。当時とうじWindows APIファンクションは16ビットであったため、それらは32ビットポインタを使用しようできず、コードに32ビット命令めいれいふくんでいてもDOSと同様どうように64KBセグメントでOSしをおこなうプログラムコードの一部いちぶ配置はいちする必要ひつようがあった[39][40]。このため、理論りろんじょうは4GBのメモリ空間くうかん使用しようできる386以上いじょうのCPUであっても、Windows 3.0は合計ごうけい16MBのメモリにしかアクセスできない。

Windows 3.1では16MBの制限せいげんはなくなり、理論りろんてきには最大さいだい4GBのメモリを使用しようできる(現実げんじつてき上限じょうげんは256MB)[41]。ただし、先述せんじゅつのとおり1つのプログラムが使用しようできるメモリは最大さいだい16MBである。

32ビットへの限定げんていてき対応たいおう

編集へんしゅう

Windows NTの登場とうじょうによる32ビットOSへの移行いこううなが意味いみもあり、Win32sというドライバ/APIがマイクロソフトから供給きょうきゅうされた。これはWindows 3.1の386エンハンスドモードじょう動作どうさする32bitプログラムのためのドライバ/APIであり(WinNTのAPIであるWin32のサブセットなのでWin32s[よう出典しゅってん])、これによりアプリケーションをWindows 95やWindows NTと共通きょうつうの32ビットコードでWindows 3.1に供給きょうきゅうすることが可能かのうになり[42]初期しょきの32ビットアプリケーションの開発かいはつ多少たしょう容易よういにした。

また、ファイルシステムにおいてはBIOSかいした16ビットディスクアクセスが基本きほんてきもちいられていたものの、Windows 3.1の386エンハンスドモードでは常設じょうせつスワップファイルたいしてのみ32ビットでのアクセスが可能かのうとなった。さらに、Windows for Workgroups 3.11では完全かんぜんな32ビットディスクアクセスが実現じつげんされ、ディスクアクセスを高速こうそくさせることを可能かのうにした[43]

システム要件ようけん

編集へんしゅう

Windows 3.0(英語えいごばん)の公式こうしきなシステム要件ようけんつぎのようになっている。

Windows 3.0(英語えいごばん) システム要件ようけん
プロセッサ 8086/8088プロセッサ
物理ぶつりメモリ 384KBのきコンベンショナルメモリ(リアルモード)、1MB(スタンダードモード)、2MB(エンハンスドモード)[44]
ハードディスク 6-7MBの容量ようりょう
MS-DOS バージョン 3.1以上いじょう[3]
ディスプレイ CGAEGAMCGAVGAHercules8514/AまたはXGAグラフィック、および互換ごかんモニター
その マイクロソフト互換ごかんマウス推奨すいしょう[45]

Windows 3.1ではリアルモードが廃止はいしされたため、8086/8088プロセッサ搭載とうさい機種きしゅ動作どうさ対象たいしょうがいになった[46]

Windows 3.1へのアップグレード

編集へんしゅう

Windows 3.1には、Windows 3.0からアップグレードすることができる。また、インストールさきディレクトリを変更へんこうすればきゅうバージョンと共存きょうぞんすることもできる。Windows 2.11以前いぜん場合ばあい新規しんきセットアップをおこなうことになる。[47]

Windows 3.1からあたらしいバージョンへのアップグレード

編集へんしゅう

Windows 3.1からは、Windows 95Windows 98(Second Editionもふくむ)にのみアップグレードできる[48]。その後継こうけいであるWindows MeWindows 2000にできない[49][50]。また、Windows 95かWindows 98のどちらにアップグレードしても、のちにそのバージョンをアンインストールしてWindows 3.1にもどせる。

開発かいはつとリリース

編集へんしゅう

Windows 3.0は25にん構成こうせいされた開発かいはつグループ「Win3チーム」によって2ねんはん期間きかん開発かいはつされた。画面がめんデザインはWindows 2.1のユーザーの意見いけんれ、きゅうバージョンのあかあおわせからビジネス環境かんきょうてきしたきのある色彩しきさい変更へんこうされた。[1]

1990ねん5がつ22にち、Windows 3.0はニューヨーク・シティ・センター英語えいごばん正式せいしき発表はっぴょうされた。この模様もよう米国べいこく7都市とし会場かいじょうロンドンアムステルダムといった世界せかい各地かくちの12都市とし会場かいじょうにテレビのなま中継ちゅうけい報道ほうどうされた。これには300まんドルという多額たがく宣伝せんでん投入とうにゅうされ、さらに広告こうこくや25まんまい体験たいけんばんディスク配布はいふ、デモンストレーション、セミナーに700まんドルの予算よさんまれていた。[1]

日本にっぽんでは1991ねん1がつ23にち日本にっぽん時間じかん)に日本電気にほんでんきよりPC-9800シリーズよう発売はつばいされ[51]、それに追随ついずいしてやく20しゃのパソコンメーカーからも発売はつばいされた[2]PC/AT互換ごかん動作どうさするDOS/V対応たいおうばん日本にっぽんIBMより1991ねん3がつ13にち発売はつばいされた[52]

Windows 3.1(コードネーム: Janus)[53][54][55]は1992ねん4がつ6にちシカゴ開催かいさいされたWindows Worldで正式せいしき発表はっぴょうされた[56][57][58]。マイクロソフトはWindows 3.1の出荷しゅっかにあたって125まんほん用意ようい世界中せかいじゅうの9カ所かしょのマイクロソフト製造せいぞう工場こうじょういちにちさん交替こうたいでディスクを生産せいさんし、最初さいしょの1かげつで800まんまい以上いじょうのディスクが生産せいさんされ、英語えいごばん同時どうじに6言語げんごがリリースされた[58]

のちにアップデートがリリースされ、雑誌ざっし付録ふろくCDやニフティサーブひとしのパソコン通信つうしん修正しゅうせいファイルが配布はいふされた[59][60]、またMSしゃからのFD送付そうふサービスも存在そんざいした[61]


マイクロソフト日本にっぽん法人ほうじんは1991ねん10がつにWindows 3.1日本語にほんごばん開発かいはつ着手ちゃくしゅした。Windows 3.0日本語にほんごばんはセットアップの方法ほうほうやメニューがむずかしいというこえがっていた。また、Windows 3.0日本語にほんごばんはOEMさきによって別々べつべつ日本語にほんご入力にゅうりょくシステム、プリンタードライバフォント供給きょうきゅうされていたため、おなじWindowsアプリケーションでも機種きしゅあいだ完全かんぜん互換ごかんせい保証ほしょうできないという問題もんだいしょうじた。そこでWindows 3.1日本語にほんごばんでは標準ひょうじゅん日本語にほんご入力にゅうりょくシステム「MS-IME」を供給きょうきゅう。また、Windows標準ひょうじゅん日本語にほんごフォントをリコー共同きょうどう開発かいはつし、プリンタードライバについてはかくメーカーの開発かいはつをサポートして公開こうかいまえ互換ごかんせい確認かくにんしていた。Windows 3.1日本語にほんごばんベータばんは3かい累計るいけい6000ほん出荷しゅっかされ、ユーザーのフィードバックをもとに1600の改善かいぜんほどこされた。発売はつばい当初とうしょ予定よていであった1992ねん5がつから1992ねんあき、1993ねん5がつとなり、大幅おおはばおくれることになった。開発かいはつには5おくえんついやされた[57][62]

日本語にほんごばん開発かいはつおくれにたいして、世間せけんでは「PC-9800シリーズへの移植いしょく作業さぎょう手間取てまどっているため。」「Windows 3.0日本語にほんごばん開発かいはつしゃかれたため。」といった憶測おくそくった[63]コンパックは1992ねん10がつてい価格かかく486のProLinea 4/25sをDOS/Vパソコンとして発売はつばいしたが、のインタビューでは「Windows 3.1と登場とうじょうするはずだった。」とコメントした[64]

1993ねん5がつ12にち日本電気にほんでんきからPC-9800シリーズよう、5月18にちにマイクロソフトからPC-9800シリーズようとMS-DOS 5.0/Vよう発売はつばいされた[2]。その直後ちょくごの5がつ19にちより東京とうきょう国際こくさい見本市みほんいち会場かいじょう開催かいさいされたビジネスシヨウや、6月16にちより幕張まくはりメッセ開催かいさいされたWindows World Expo Tokyoでは、パソコンメーカー各社かくしゃがこぞってWindows 3.1プリインストールパソコンを展示てんじした[57]

Windows 3.0からのおも変更へんこうてんは、動作どうさ高速こうそくやセットアップの簡便かんべんくわえ、以下いかてんげられる。[46][65][66]

TrueTypeフォント
マイクロソフトはアップルが開発かいはつしたアウトラインフォント仕様しよう「TrueType」のライセンスを[67]Monotype Corporation英語えいごばん共同きょうどうでTrueTypeフォントを開発かいはつしてWindowsに標準ひょうじゅん搭載とうさいした[46]日本語にほんごばんにはマイクロソフトがリコーと2ねんかけて共同きょうどう開発かいはつしたMS ゴシックMS 明朝みょうちょうの2書体しょたい追加ついか付属ふぞくした[68]。これによりWYSIWYGいちちかづいた。
マルチメディア機能きのう
サウンド レコーダー」や「メディア プレーヤー」など、Windows 3.0よう拡張かくちょうソフト「Multimedia Extensions」に収録しゅうろくされていた機能きのう一部いちぶ統合とうごうした。
OLE
アプリケーションあいだ情報じょうほう共有きょうゆうするOLE機能きのうをサポートした。たとえば、文書ぶんしょ作成さくせいソフトで作成さくせいした文書ぶんしょファイルにおもて計算けいさんソフトで作成さくせいしたおもてデータをOLEを利用りようしてむと、おもて計算けいさんソフトで作成さくせいしたおもてデータファイルへの変更へんこう文書ぶんしょ作成さくせいソフトで作成さくせいした文書ぶんしょにも自動じどう反映はんえいされるようになる。
ドラッグ・アンド・ドロップ機能きのう拡張かくちょう
ファイルマネージャからファイルをアプリケーションのアイコンやウィンドウにドラッグ・アンド・ドロップ入力にゅうりょくする操作そうさをサポートした。また、ファイルマネージャない複数ふくすうのウィンドウをひらき、項目こうもくをウィンドウあいだでドラッグ・アンド・ドロップすることでことなるディレクトリへファイルを移動いどう・コピーできるようになった。
リアルモードを廃止はいし
Windows 3.0にてWindows 2.xやふるいシステムとの互換ごかんせい目的もくてき実装じっそうされていたリアルモードが廃止はいしされた。もっとも、リアルモードに対応たいおうするWindowsアプリケーションをつくることは開発かいはつしゃにとって「難題なんだい」であり、リアルモードの廃止はいししむものはいなかった[46]。これにより8086プロセッサは動作どうさ対象たいしょうがいとなった。
MS-IME 日本語にほんご入力にゅうりょくシステム(日本語にほんごばん
Windows 3.0以前いぜんでは日本語にほんご入力にゅうりょくシステムはアプリケーションインターフェイスのみが実装じっそうされ、かくOEMさきメーカーによってことなる日本語にほんご入力にゅうりょくシステムが使つかわれていた。Windows 3.1日本語にほんごばんでは標準ひょうじゅん日本語にほんご入力にゅうりょくシステムの Microsoft IME (MS-IME) が付属ふぞくした。
用語ようご見直みなおし(日本語にほんごばん
了解りょうかい」→「OK」、「し」→「キャンセル」、「複写ふくしゃ」→「コピー」など。Windows 3.1ベータばんのユーザー調査ちょうさもとにメニューやマニュアルなどで使つかわれる用語ようご変更へんこうされた。
マイクロソフト自社じしゃブランドでの発売はつばい(PC/AT互換ごかん・PC-9800シリーズよう日本語にほんごばん
日本にっぽんにおいてはWindows 3.0以前いぜんかくパソコンメーカーごとにそれぞれのパソコンけにOEM供給きょうきゅうされていた。その結果けっか、ソフトウェアメーカーはいずれかのパソコンメーカーのWindowsにわせてWindowsソフトを開発かいはつすることになり、機種きしゅ依存いぞんしないはずのWindowsソフトが動作どうさ機種きしゅ限定げんていして発売はつばいされる場合ばあいてきた。そのため、マイクロソフトがリファレンスとして自社じしゃブランドのWindowsを販売はんばいすることで、機種きしゅ限定げんていしないWindowsソフトの開発かいはつうながした。その一方いっぽうぜんバージョンにつづきOEM供給きょうきゅうによるパソコンメーカー(日本にっぽんIBM・NEC・セイコーエプソン)からの販売はんばいおこなわれ、これらは付属ふぞくするアプリケーションや日本語にほんご入力にゅうりょくシステムなどに一部いちぶ独自どくじ要素ようそがあった。一方いっぽう、シェアのすくないPC-9800シリーズよう英語えいごばん[ちゅう 6]富士通ふじつうFMRシリーズFM TOWNSはん東芝とうしばJ-3100シリーズはんかくメーカーによるOEMばんのみの発売はつばいとなった。

そののバージョン

編集へんしゅう

日本にっぽんけにローカライズされなかったが、以下いかのものが存在そんざいした。

Windows for Workgroups 3.1
1992ねん10がつ27にちリリース[69]。Windows 3.1 にファイル共有きょうゆうなどのネットワーク機能きのう追加ついかするアドオンパッケージ。NetBIOSうえSMBプロトコルを利用りようするものであった[70]。Windows for Workgroupsの日本語にほんごばん発売はつばいされなかった。1994ねん次期じきWindows(Windows 95)が発売はつばいされる見込みこみであったことから、米国べいこくのマイクロソフト本社ほんしゃ開発かいはつしない決定けっていくだしたためと推測すいそくされた[69]
Windows 3.11
1992ねん12月31にちリリース[3]。Windows 3.1 のアップデートばんいまうところのサービスパック適用てきようばん)であり、Windows 3.1のパッケージをしょう変更へんこうしたかたち発売はつばいされた。この修正しゅうせいファイルはCompuServeひとしパソコン通信つうしんでも配布はいふされた[71]
Windows for Workgroups 3.11
1993ねん11月リリース[69]。P2P通信つうしん無効むこう設定せってい追加ついかIPX/SPXプロトコルスタック、32ビットファイルアクセスとう Windows 95実装じっそうされる予定よていのものを一部いちぶ先取さきどりで実装じっそうしている[72]TCP/IPをサポートするアドオンもパソコン通信つうしんつうじて供給きょうきゅうされた[32]日本語にほんごばん発売はつばいされなかった。Windows 3.11とはべつのフルパッケージとして発売はつばいされている。
Windows 3.2
1994ねんリリース。Windows 3.11 を簡体字かんたいじ中国ちゅうごく(中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくけ)へローカライズしたバージョン[73]。なお、簡体字かんたいじ中国語ちゅうごくご市場いちばへはそれまで英語えいごばんをリリースしていた。

反響はんきょう

編集へんしゅう

きと評価ひょうか

編集へんしゅう

発売はつばいまえからながらく期待きたいあつめていたWindows 3.0は、北米ほくべい中心ちゅうしん急速きゅうそく普及ふきゅうした。1ねんたずして100まんほん出荷しゅっか記録きろく[74]、マイクロソフトの売上うりあげだかは1990年度ねんど(1989ねん7がつ-1990ねん6がつ)の11.8おくドルから1991年度ねんど(1990ねん7がつ-1991ねん6がつ)は55.8%ぞうの18.4おくドルとなった。ソフトウェア市場いちばにおけるWindowsアプリケーションの売上うりあげはDOSアプリケーション市場いちばの40 %に相当そうとうするとされた[75]。1990ねんまつには数々かずかず主要しゅようなコンピュータ雑誌ざっしから賞賛しょうさんびた。

PC時代じだい年代ねんだいかれるとしたら、1990ねん5がつ22にちはIBM互換ごかんPCがしん時代じだいはいった最初さいしょとして記録きろくされることになろう。この、マイクロソフトがWindows 3.0をリリースした。そしてこの時代遅じだいおくれの文字もじベース・オペレーティングシステムと70年代ねんだいスタイルのソフトにあしられていたIBM互換ごかんPCが、マルチタスクが可能かのうでグラフィカルな操作そうさ環境かんきょうとパワフルなしんソフトの時代じだい飛翔ひしょうするコンピュータとしてまれわった。Windows 3.0は、先輩せんぱいたち(VisiOnGEM初期しょきバージョンのWindows、OS/2のプレゼンテーションマネージャ)にできなかったことを、見事みごとにやってのけた。しんバージョンは十分じゅうぶん強力きょうりょくで、既存きそんのDOSアプリケーションをけ、PCにぴったりっている。この149ドルのプログラムは、マルチタスク機能きのうつグラフィカルな環境かんきょうをPCじょう提供ていきょうするこころみのなかで、もっともうまくいったれいえよう。
Daniel Ichbiah/Susan L.Knepper 「だい20しょう ミライのビジョン」『マイクロソフト-ソフトウェア帝国ていこく誕生たんじょう軌跡きせき-』 むくでん直子なおこやく、アスキー、1992ねん7がつ1にち、390-391ぺーじISBN 978-4-7561-0118-1訳文やくぶん原文げんぶんは『PC Computing』1990ねん12がつごうより。

Windows 3.0のユーザーインターフェイスやファイルマネージャはMacintoshにおよばないが使つかいやすくなったと評価ひょうかされた[11]。メモリ管理かんりやDOSとの互換ごかんせい改善かいぜん複数ふくすう雑誌ざっし評価ひょうか[74]一方いっぽうで、多数たすうのユーザーが所有しょゆうするIntel 80286では満足まんぞくする動作どうさ見込みこめず、比較的ひかくてきあたらしいIntel 80386(i386)以上いじょうのシステムが必要ひつようだというてん最大さいだい問題もんだいとして指摘してきされた[1]。これにたいしマイクロソフトがわは「プラットフォームにかかわらずユーザーはWindows 3.0の恩恵おんけいられる。386ベースのシステムでもっと性能せいのう発揮はっきするが、最小さいしょうシステムではタスクスイッチャーとしてはたらく。また、ユーザーはDOSのグラフィカルインターフェイスを獲得かくとくする。」と回答かいとうした[74]

日本にっぽんにおいてWindows 3.0は米国べいこくほどひろがりをせなかったが、その要因よういんとして以下いか問題もんだいがった。

  • 一太郎いちたろうなどWindows 3.0にネイティブに対応たいおうするソフトウェアがまだ十分じゅうぶん出揃でそろっていなかった。[76]
  • 当時とうじ日本にっぽんではPC-9800シリーズがパソコン市場いちばの50 %以上いじょうめていた。英語えいごばんでは複数ふくすうのDOSアプリケーションをウィンドウでならべ、従来じゅうらい資産しさん有効ゆうこう活用かつようできることをセールスポイントにしていたが、PC-9800シリーズばんではきゅうバージョンと同様どうようぜん画面がめんでの排他はいた利用りようしかできなかった。そのため、販売はんばいてんがわ販促はんそくデモの展示てんじにあたってウィンドウ表示ひょうじ活用かつようすることに苦慮くりょした。[76]
  • WindowsじょうでDOSアプリケーションを使用しようするにはPIFエディタであらかじめ環境かんきょう設定せっていおこな必要ひつようがあったが、MS-DOSのメモリ管理かんり複雑ふくざつしており、初心者しょしんしゃにはむずかしい作業さぎょうであった。おおくのソフトウェアメーカーは設定せってい方法ほうほう公開こうかいしたが、ロータスアスキーなどサポートの都合つごうから設定せってい方法ほうほう公開こうかいしないメーカーも存在そんざいした。[77]
  • PC-9800シリーズをふくめ、Windowsを快適かいてき動作どうささせるために必要ひつようなハードウェアをそろえるとなると多額たがく投資とうし必要ひつようになった。[76]

スティーブ・バルマー当時とうじ、マイクロソフト上級じょうきゅうふく社長しゃちょう)もよく1992ねん来日らいにち記者きしゃ会見かいけんにて同様どうよう見解けんかいしめした。

スティーブ・バルマー。「マイクロソフトふく社長しゃちょう日本にっぽん出荷しゅっか予定よていどおり―ウィンドウズNT、来年らいねんちゅう。」『日経にっけい産業さんぎょう新聞しんぶん』1992ねん10がつ13にち、6めん引用いんようぶんより。

PC-9800シリーズばん発売はつばい当初とうしょ受注じゅちゅう生産せいさんいつかない状況じょうきょうつづいた。これについて日本電気にほんでんきは、受注じゅちゅう予想よそう上回うわまわったためメディアやマニュアルの生産せいさんいついていないことを説明せつめいした[78]。これにたいしてソフトハウスのあいだでは「機種きしゅちがいで画面がめんあらわれるフォント(書体しょたい)がことなったり、印刷いんさつくるうなどの不具合ふぐあいバグ)をつけて出荷しゅっかめているのでは。」という推測すいそくながれた[76]

日本にっぽんIBMのDOS/VはんはMS-DOSアプリケーションの複数ふくすうウィンドウ表示ひょうじ対応たいおうしていたが、PC-9800シリーズ対応たいおうソフトがやく1まんほんであったことにくらべ、1990ねん発売はつばいされたばかりのDOS/Vに対応たいおうするアプリケーションはやく200ほんすくなく、こちらもきゅう資産しさん継承けいしょうという訴求そきゅう材料ざいりょうだけでは不十分ふじゅうぶんであった[79]

 
日本にっぽんのPC国内こくない出荷しゅっか台数だいすうあおせん)と出荷しゅっかがくあかせん)(JEITA調しらべ)

Windows 3.1にたいする雑誌ざっし反応はんのう使つか勝手がって信頼しんらいせい向上こうじょうしたという好意こういてきなものであった。米国べいこくのPC Magazineはレビュー記事きじに「UAE(修復しゅうふく不可能ふかのうなアプリケーションエラー)のわり、あたらしい印刷いんさつエンジン、かしこくなったSMARTDriveなど。マイクロソフトはWindowsを安定あんていしたゆたかな環境かんきょうにするためにみがきをかけた。」という序文じょぶん[80]日本にっぽん日経にっけいパソコンは「ドラマチックな変化へんかはないものの、信頼しんらいせいひくい、処理しょり速度そくどおそいなど、Windows 3.0での不満ふまんてん改良かいりょうした。」とひょうした[81]

マイクロソフト日本にっぽん法人ほうじん自社じしゃのWindows対応たいおうソフトのみを強化きょうかし、Windowsの普及ふきゅう推進すいしんした。たとえば、おもて計算けいさんソフトのExcel 4.0は1993ねん5がつに98000えんから58000えんへと40%の値下ねさげ。6月25にちから他社たしゃ日本語にほんご文書ぶんしょ作成さくせいソフトを使用しようしているユーザーを対象たいしょうに、58000えんWord 5.0を25000えん販売はんばいする「え・アップグレード・サービス」を開始かいしした。これは1993ねん4がつ発売はつばいされた一太郎いちたろう Ver.5(4ねんぶりとなるしんバージョン)に対抗たいこうしたものとおもわれた[82]同日どうじつにWordとExcelをセットにした、日本語にほんごばん最初さいしょのバージョンとなるMicrosoft Office発売はつばい[83]よく1994ねん2がつのOffice 1.5発表はっぴょうまでに8まんほん出荷しゅっか[84]、1994ねん後半こうはんになるとつき20まんほんペースの出荷しゅっかになる[85]。オフィスソフト市場いちばにおけるマイクロソフトのシェアはきゅう拡大かくだいすることになった。

Windows 3.1のマルチメディア機能きのう個人こじん市場いちば開拓かいたくうながし、ExcelやOfficeは企業きぎょうにWindowsの導入どうにゅううながした[86]

後年こうねん評価ひょうかとしては、日本にっぽんでのWindows 3.1はWindowsがパソコンユーザーにれられた期間きかんであったものの、パソコンが本当ほんとう一般いっぱん普及ふきゅうはじめたのはWindows 95からとされている[87][88]。しかしWindows 3.1のひろがりは、日本にっぽんメーカーの国内こくないけパソコンを独自どくじ開発かいはつから世界せかい標準ひょうじゅんPC/AT互換ごかん転換てんかんさせ、「鎖国さこく状態じょうたい」を解消かいしょうしたことで競争きょうそうりょくがり、パソコンのてい価格かかくすすんだことで普及ふきゅう後押あとおしすることになった[87][89]

OS/2とIBMとの対立たいりつ

編集へんしゅう

マイクロソフトとIBMが共同きょうどう開発かいはつしていたOS/2との関係かんけいについて、Windows 3.0発売はつばい当初とうしょ両者りょうしゃ明確めいかく立場たちばしめさなかったため、このことはマスコミや公衆こうしゅうあいだ物議ぶつぎかもした。Windowsはユーザーのニーズに対応たいおうしたことで多数たすうのユーザーを獲得かくとくしているが、ふたをけるとそこには旧態きゅうたい依然いぜんのDOSが存在そんざいする。業界ぎょうかいでは、技術ぎじゅつてきにはOS/2のほう上回うわまわっており、ながればOS/2やUNIXほう有利ゆうりであるという意見いけん一致いっちした[1][74][11]

1990ねん9がつ17にち、マイクロソフトとIBMは共同きょうどう声明せいめいして、マイクロソフトはDOSとWindows、IBMはOS/2の開発かいはつ専念せんねんすることをあきらかにした[90][91]日本にっぽんIBMは1991ねん5がつ7にちけのOS/2 J2.0の発表はっぴょう資料しりょうで、Windowsを個人こじんユーザーけのエントリーGUIシステム、OS/2を企業きぎょうユーザーけの統合とうごうプラットフォームとして位置いちづけ[92]、OS/2 2.0はDOS 5.0とWindows 3.0を統合とうごうしたエンタープライズけシステムとして紹介しょうかいしていた[93]。IBMはOS/2を情報じょうほうシステムを構成こうせいするものとして企業きぎょうユースにかんがえていたのにたいし、マイクロソフトはスタンドアロンで使用しようする個人こじんユースを想定そうていしていたため、営業えいぎょう戦略せんりゃく不一致ふいっち決別けつべつ一因いちいんとなった。べつ要因よういんとして、開発かいはつ体制たいせい社風しゃふうちがいでしょうじた企業きぎょうあいだかべ指摘してきされた。[94][95]

マイクロソフトとIBMの対立たいりつは1992ねんにかけてふかまっていった。1991ねん10がつ21にち、IBMがOS/2 2.0を12月31にちまでに出荷しゅっかすると発表はっぴょうすると、マイクロソフトのスティーブ・バルマーは「12月31にちまでに、IBMがOS/2 2.0を出荷しゅっかできたら、フロッピー・ディスクべてみせる」と公言こうげんした。結局けっきょくOS/2 2.0の出荷しゅっかは1992ねん3がつ31にち延期えんきされたが、この出来事できごとはマイクロソフトとIBMの対立たいりつ印象いんしょうづけるものになった[90]どう時期じき発売はつばいされたWindows 3.1はさらにいきおいをけ、1993ねんにはWindowsの圧勝あっしょう様相ようそうとなった[94]。これについてOS/2の共同きょうどう開発かいはつ参加さんかしたマイクロソフトの開発かいはつしゃつぎのようにかたっている。

OS/2はハイエンドなマシンけでマイクロプロセッサもインテルの386以上いじょうになりますし、メモリーもたくさん必要ひつようとします。技術ぎじゅつてきすぐれ、パフォーマンスもいし、製品せいひんとしてはすぐれているとおもいます。しかしアプリケーション・ソフトがすくないんです。ウィンドウズはマイクロプロセッサは286以上いじょう(ウィンドウズ3.1では386以上いじょう)が必要ひつようですが、アプリケーション・ソフトもおおくてハードウェアもやすいので、価格かかくてんでウィンドウズが一般いっぱんてきにはよくわれるようになったのです。
シンディ・ダーキン。 『マイクロソフト・ウィンドウズ戦略せんりゃくのすべて - しん情報じょうほうネットワーク時代じだいへの挑戦ちょうせん』 TBSブリタニカ、1993ねん10がつ7にち。143ぺーじ引用いんようぶんより。

なお、マイクロソフト日本にっぽん法人ほうじん日本にっぽんIBMはDOS/Vの営業えいぎょう協力きょうりょく関係かんけいにあり[95]、1993ねん12月にもMS-DOS 6.2/VとPC DOS J6.1/Vを共同きょうどう記者きしゃ会見かいけん発表はっぴょうするなど[96]良好りょうこう関係かんけいをアピールした。

日本にっぽんでのPC/AT互換ごかん市場いちば

編集へんしゅう
 
PC-9800シリーズと日本にっぽん国内こくないPC本体ほんたい出荷しゅっか台数だいすう(1990ねんから1998ねん

りしも発売はつばい時期じきDOS/V登場とうじょうとマニアあいだきたDOS/Vブームがかさなったこともあり、日本にっぽんでのIBM PC/AT互換ごかん市場いちば形成けいせいおおいに貢献こうけんした。

1991ねん当時とうじ日本にっぽんでのパーソナルコンピュータ (PC) 市場いちば国内こくないメーカーで市場いちばをほぼ独占どくせんしていた。さらにえばNECのPC-9800シリーズで寡占かせん状態じょうたいにあった。PC/AT互換ごかん世界中せかいじゅう販売はんばいされるため開発かいはつコストは日本にっぽん市場いちばでしか販売はんばいできない国内こくない専用せんよう製品せいひんくらものにならないほど安価あんかだったが[97]日本語にほんごという障壁しょうへきのため参入さんにゅうできない状態じょうたいにあった。NECの製品せいひん展開てんかい同社どうしゃオフィスコンピュータ(オフコン)などとのいからどう時期じきのPC/AT互換ごかんよりもひく性能せいのうレベルにかれ、価格かかくげられなかった[よう出典しゅってん]。しかし、安価あんかかつ高性能こうせいのうなPC/AT互換ごかん日本語にほんごあつか国産こくさんPCとも共通きょうつうアプリケーション利用りようできるWindowsの事実じじつじょう完成かんせいにより、国内こくないにおけるPC/AT互換ごかん市場いちばは1994ねんにかけてきゅう拡大かくだいすることになった[22]。NECも同社どうしゃのPCけにWindowsを提供ていきょうしていたが、MS-DOS環境かんきょうにおいて存在そんざいしていたアプリケーションの優位ゆういせいうしなわれる結果けっかとなった。

DOS/VばんWindows 3.0では、標準ひょうじゅんVGAでも640*480/16しょく表示ひょうじ可能かのう当時とうじ主力しゅりょくNECのPC-9800シリーズの640*400/16しょく上回うわまわっていたうえ、当時とうじすでにほとんどのDOS/VではSVGAモードをそなえていた(もしくはグラフィック回路かいろ拡張かくちょうボードとして独立どくりつしており交換こうかん容易よういだった)ことから、市販しはんドライバで800*600のこう解像度かいぞうどをWindowsから利用りようすることができた[98]一部いちぶ英語えいごばんディスプレイドライバではさらにこう解像度かいぞうど多色たしょく(640*480/256しょく、800*600/256しょく、1024*768/16しょくなど)のGUI表示ひょうじおこなうためのパッチファイルや英語えいごばんドライバで日本語にほんご表示ひょうじおこなう DDD (Display Dispatch Driver) が販売はんばいされて上級じょうきゅうユーザを中心ちゅうしんにPC-9800シリーズよりもハードウェア価格かかくやすくて高性能こうせいのうなPC/AT互換ごかんもとめるケースがえ、市場いちばがりはじめた。[99][100]

つぎのDOS/VばんWindows 3.1ではおおくの英語えいごばんディスプレイドライバを直接ちょくせつ使用しようしてもこう解像度かいぞうど多色たしょくのGUI表示ひょうじができるようになる。また発売はつばいにあわせてTVCMも放映ほうえいされ、本木もとぎ雅弘まさひろが「Windows!」を連呼れんこするというインパクトのあるもので[101]国内こくないにおいてWindowsの名前なまえひろらしめたことにより、PC-9800シリーズにこだわる必要ひつようがないというユーザーがえていった。日本語にほんごばんWindows 3.1からアウトラインフォント TrueType および、マイクロソフトばんにおいてはかな漢字かんじ変換へんかんソフト Microsoft IME標準ひょうじゅんとして採用さいようされ[ちゅう 7]かくアーキテクチャけにて相違そういがあった日本語にほんご入出力にゅうしゅつりょく環境かんきょう統一とういつはかった。[102][103][104][105]さらにPCパーツてんによるてPC外国がいこくのPCメーカーによるこのわせでの新規しんき参入さんにゅう相次あいつぎ、市場いちばニーズがPC/AT互換ごかんへシフトするきっかけとなる。

 
つぎいたいパソコン(日経にっけいパソコン1993ねん5がつ調しらべ)

とはえ、まだこの段階だんかいではPC-9800シリーズ強力きょうりょくだった。オープンであるがゆえに規格きかく統一とういついまひとつのOADG規格きかくとその派生はせい製品せいひんはこれらのオプションるい利用りようにPC-98シリーズより手間てまようした。当然とうぜん日本にっぽんのパソコン周辺しゅうへん機器ききメーカーはPC-9821シリーズのWindows 3.1よう周辺しゅうへん機器きき発売はつばいし、量販りょうはん効果こうかですぐに値下ねさがりした。企業きぎょうユースやゲーム市場いちばでは、PC-98ようソフトの互換ごかんせいもとめるユーザーもまだ相当そうとうすう存在そんざいしていた。さらに、製造元せいぞうもとであるNECやPC-98互換ごかんメーカーであるセイコーエプソンによる価格かかくげなどの対抗たいこうさくもあり、1995ねんまで50%のシェアを確保かくほつづけた[22][106][107]。このながれが本格ほんかくするのは、機器きき相違そういをデバイス仮想かそうなどの方法ほうほうによってOSがわ吸収きゅうしゅうしたWindows 95以降いこうである。

後継こうけいバージョンへの移行いこう

編集へんしゅう

1995ねん8がつ発売はつばいされたWindows 95はそれまでパソコンに興味きょうみたなかった人々ひとびと関心かんしんあつめ、個人こじん市場いちば開拓かいたく成功せいこうした。企業きぎょうでもWindows 95を要望ようぼうする従業じゅうぎょういんこえをききいれてえを支援しえんするうごきがられた。日経にっけいパソコンが1996ねん2がつ日本にっぽん企業きぎょう110しゃたいしてった調査ちょうさでは、Windows 95の「導入どうにゅう予定よていあり」が64%、「未定みてい」が42%、「導入どうにゅう予定よていなし」が4%となった。「Windows 95の導入どうにゅうをどのようにすすめていくか」のいにたいして、「新規しんき導入どうにゅうしたパソコンを中心ちゅうしん徐々じょじょ移行いこうする」が30%となったものの、「既存きそんのパソコンをふくめて積極せっきょくてきえる」はわずか8%にまり、既存きそん環境かんきょう移行いこうには慎重しんちょう姿勢しせいられた。「Windows 95の導入どうにゅうで、とく問題もんだいおおかった項目こうもくは」のいにたいしては、「MS-DOS対応たいおうやWindows 3.1対応たいおうソフトの動作どうさ」(39%)、「既存きそんのネットワークやデータベースとの接続せつぞく」(35%)、「インストール関連かんれん」(32%)となった。[108]

マイクロソフトはOffice 95Visual Basic 4.0など、自社じしゃ製品せいひんのWindows 3.1にたいするサポートをまもなくった。しかし、1996年度ねんどにIDCがおこなったデスクトップOS選択せんたくりつ調査ちょうさでは、Windows 95が62.9%、Windows 3.1/3.11が17.4%となり、データクエストが米国べいこくだい企業きぎょう対象たいしょうった調査ちょうさでは、マイクロソフトしゃせいOS利用りようしゃのうち86%がWindows 3.1/3.11を使用しようしていると報告ほうこくした。あるソフトウェア・エンジニアは「マイクロソフトはまだおおくの3.1が使つかわれていることを把握はあくしているが、はやくすべてを移行いこうしてそれをわすれることをのぞんでいる。」とコメントした。[109]

1999ねん日経にっけいパソコンが日本にっぽん企業きぎょう中心ちゅうしんった調査ちょうさでは、Windows 95の使用しようりつが79.7%にのぼり、Windows 3.1の使用しようりつは6.2%となった。[110]

出荷しゅっか本数ほんすう推移すいい

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  • Windows 3.0(ぜん世界せかい
  • Windows 3.0(日本にっぽん
    • 1991ねん1がつ23にち - NECばん発売はつばい
    • 1991ねん3がつ13にち - 日本にっぽんIBMばん発売はつばい
    • 1991ねん5がつ - 日本電気にほんでんきばん受注じゅちゅう累計るいけい6まんほん[78]
    • 1993ねん5がつ - 44まんほん[65][113]
  • Windows 3.1(ぜん世界せかい
    • 1992ねん4がつ6にち発売はつばい - 受注じゅちゅう100まんほん[112]
    • 初日しょにち出荷しゅっか100まんほん[114]
    • 1992ねん4がつ12にち - 1週間しゅうかんで100まんほん販売はんばい[115]
    • 1993ねん5がつ - 2500まんほん[116]
    • 1994ねん1がつまつ - 4000まんほん[よう出典しゅってん]
    • 1995ねん1がつ - 6000まんほん[よう出典しゅってん]
    • 1995ねん8がつ - 1おくほん[114]
  • Windows 3.1(北米ほくべい
    • 1995ねん5がつ26にち - 発売はつばいから50にちで100まんほん販売はんばい[117]
  • Windows 3.1(日本にっぽん
    • 1993ねん5がつ12にち - 日本電気にほんでんきばん発売はつばい
    • 1993ねん5がつ14にち - 日本電気にほんでんきばん受注じゅちゅう6.5まんほん[116]
    • 1993ねん5がつ18にち - マイクロソフトばん発売はつばい
    • 1993ねん6がつまつ - 40まんほん[113]
    • 1994ねん5がつ17にち - 146まんほん[118]
    • 1995ねん2がつ - 300まんほん突破とっぱ[119]
    • 1995ねん5がつまつ - 402まんほん[119]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ a b ソリティアではくみさつ移動いどう可能かのうなカードを瞬時しゅんじにすべてむ(Ctrl + A)機能きのうみぎクリックにてられていることがられるが、この機能きのう実装じっそうされたのはWindows 2000からであり、当時とうじのソリティアにはまだみぎクリックに特別とくべつ機能きのうてられていなかった。
  2. ^ Windows 3.0からアップグレードインストールした場合ばあいはリバーシもつづ利用りようできる。
  3. ^ ただし、MS-DOSアプリケーションが応答おうとうしなくなったときの最終さいしゅう手段しゅだんとして、コントロールメニューから「設定せってい」ダイアログをひらき、「強制きょうせい終了しゅうりょう」ボタンで終了しゅうりょうすることができる。
  4. ^ Windows 3.1付属ふぞくのマニュアル『Microsoft Windows Operating System Version 3.1 機能きのうガイド』にはほとんどの操作そうさ手順てじゅんにマウスとキーボードの両方りょうほう手順てじゅん記載きさいされている。
  5. ^ Windowsの背景はいけい画面がめんのこと。Windows 3.0ではデスクトップという名称めいしょうであったが、Windows 3.1ではデスクトップの名称めいしょう使用しようされていない。
  6. ^ 要求ようきゅうされる性能せいのうがPC/ATばんよりたかく、486SX(25MHz)以上いじょうのCPUと3.6MB以上いじょう推奨すいしょう5.6MB以上いじょう)のメモリを必要ひつようとし、ノーマル(スタンダード)モードでしか使用しようできなかった。
  7. ^ なお、NECばんではNEC独自どくじのIME「NECAI」が採用さいようされていた。IBMばんではMS-IMEとIASインタフェースかな漢字かんじ変換へんかんプログラムが切替きりかえ可能かのうだった。セイコーエプソンばんではMicrosoft IMEと同一どういつながら名称めいしょう開発元かいはつもとのエーアイ・ソフトによる「WXA-WIN」の名称めいしょう採用さいようされ、東芝とうしばばんでは当時とうじ市販しはんされていなかったATOK7(ジャストシステム)のWindowsばん採用さいようされていた。

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  116. ^ a b 「ウィンドウズ3.0はつ改訂かいていばん、マイクロソフトあす発売はつばい。」『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん』1993ねん5がつ17にち夕刊ゆうかん、3めん
  117. ^ 「ウィンドウズ95、出走しゅっそうから"大物おおもの"ぶり発揮はっき―わずか4にちで100まんほん販売はんばい。」『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん』1995ねん8がつ30にち夕刊ゆうかん、3めん
  118. ^ 「マイクロソフト、ウィンドウズ3.1、販売はんばい140まんほん達成たっせい。」『日経にっけい産業さんぎょう新聞しんぶん』1994ねん6がつ9にち、6めん
  119. ^ a b 「マイクロソフト、ウィンドウズの国内こくない出荷しゅっか400まんほんに。」『日本経済新聞にほんけいざいしんぶん』1995ねん6がつ20日はつか朝刊ちょうかん、11めん

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう
  • わき英世ひでよ『MS-Windowsとはなにか - ウィンドウがパソコンをえる』講談社こうだんしゃ、1991ねん1がつ20日はつかISBN 4-0613-2853-0 
  • 特集とくしゅう : Windows 3.0とはなにか - ついに日本語にほんごばん発売はつばいとなるWin3を解剖かいぼうする」『月刊げっかんアスキーだい15かんだい3ごう、1991ねん、229-252ぺーじ 
  • 『Microsoft Windows Operating System Version 3.1 お使つかいになるまえに』Microsoft Corporation、1993ねん。KPN890076-9406。 
  • 『Microsoft Windows Operating System Version 3.1 機能きのうガイド』Microsoft Corporation、1993ねん。KPN890078-9406。 
  • 特集とくしゅう : Windows 3.1の実力じつりょく」『日経にっけいパソコン』1993ねん5がつ24にち、96-117ぺーじ 
  • 岩淵いわぶち明男あきお『マイクロソフト・ウィンドウズ戦略せんりゃくのすべて - しん情報じょうほうネットワーク時代じだいへの挑戦ちょうせん』TBSブリタニカ、1993ねん10がつ7にちISBN 4-4849-3228-8 
  • わき英世ひでよ『WINDOWSの時代じだい - マイクロソフトはパソコンをどうえるか』講談社こうだんしゃ、1994ねん3がつ22にちISBN 4-0615-4211-7 
  • マイクロソフト(監修かんしゅう)『Windows 3.1 リソースキット』インプレス、1993ねん12月21にちISBN 4-8443-4631-8 

外部がいぶリンク

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