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HTML要素 - Wikipedia

HTML要素ようそ

HTML文書ぶんしょ構成こうせいする各種かくしゅ要素ようそ

HTML要素ようそ(HTMLようそ、えい: HTML element)の記事きじでは、HTML文書ぶんしょ構成こうせいする各種かくしゅ要素ようそ解説かいせつする。なお、一般いっぱんに「HTML要素ようそ」とった場合ばあい、HTML文書ぶんしょにおいて「html」というタグめいのルート要素ようそすことがおおい。

要素ようそ構成こうせい

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れい

<strong>強調きょうちょう部分ぶぶんです。</strong>

要素ようそ (element) は、開始かいしタグ (Start-tag)・内容ないよう (Content)・終了しゅうりょうタグ (End-tag) の3つから構成こうせいされる[ちゅう 1]要素ようそ<>かこまれる開始かいしタグではじまり、</>かこまれる終了しゅうりょうタグでわる。開始かいしタグと終了しゅうりょうタグではさまれた部分ぶぶん内容ないようとなる。また開始かいしタグないに、任意にんいの、属性ぞくせい (attribute) と属性ぞくせい (value) のペア(HTML属性ぞくせい(HTML attribute))をふくむことができる。

要素ようそ」と「タグ」はこのような関係かんけいにあり、明確めいかく区別くべつし、用語ようご明確めいかく使つかける必要ひつようがある。

また、XMLでは、開始かいしタグや終了しゅうりょうタグとはべつに、そら要素ようそのためのそら要素ようそタグ (Empty-Element Tags)が規程きていされている。そら要素ようそタグは</>かこまれ、内容ないようたない。意味いみ<elem></elem>のように記述きじゅつされた場合ばあい基本きほんてきにはまったおなじにあつかわれる(ツールるい実装じっそうによっては、内部ないぶでは識別しきべつしているものもある)。

HTML構文こうぶんとXML構文こうぶんとのちが

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HTMLを表記ひょうきするための構文こうぶんは、独自どくじのHTML構文こうぶんとXMLアプリケーションであるXML構文こうぶん大別たいべつされる。HTML構文こうぶんは、HTML 2~4.01までのあいだSGMLアプリケーションとして定義ていぎされていた。しかし、現実げんじつにはウェブブラウザのほとんどでSGMLとして処理しょりされることはなく、そのためSGMLであることをやめて独自どくじ構文こうぶん定義ていぎするようになった[1][2]。もう一方いっぽうのXML構文こうぶんXHTML由来ゆらいする。

HTML構文こうぶんとXML構文こうぶん相違そうい以下いかのようになる。

タグの省略しょうりゃく

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一部いちぶ開始かいしタグ・終了しゅうりょうタグは省略しょうりゃく可能かのう定義ていぎされている[3][4]。また、そら要素ようそ (void elements)と指定していされている要素ようそでは開始かいしタグのみを記述きじゅつし、終了しゅうりょうタグをいてはならない[5][6]

HTML 4.01までは、SGMLの省略しょうりゃくタグ機構きこうによって同様どうようのタグの省略しょうりゃくみとめられていた。

XMLはタグの省略しょうりゃく不可能ふかのうである。そのため、XMLアプリケーションであるXML構文こうぶんではそら要素ようそ表現ひょうげんする場合ばあいつぎのうちどちらかをもちいる必要ひつようがある。

  • そら要素ようそタグを使つかい「<要素ようそめい />」や「<要素ようそめい/>」を使つかう。
  • 開始かいしタグの直後ちょくご終了しゅうりょうタグを記述きじゅつする(「<要素ようそめい></要素ようそめい>」)。

なお、ふるいユーザーエージェントのためには、前者ぜんしゃのうち「/>」のまえにスペースをれる記述きじゅつ推奨すいしょうされている[7]

属性ぞくせい省略しょうりゃく

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属性ぞくせいかんしてつぎのような省略しょうりゃく可能かのうである。

  • 属性ぞくせい以下いか文字もじふくまない場合ばあい属性ぞくせいくく引用いんよう省略しょうりゃく可能かのう[8][9]
    • ASCII空白くうはく文字もじ
    • U+0022 じゅう引用いんよう
    • U+0027 アポストロフィー
    • U+003D 等号とうごう
    • U+003C 不等号ふとうごう(よりしょう)
    • U+003E 不等号ふとうごう(よりだい)
    • U+0060 グレイヴ・アクセント
  • そら属性ぞくせい: 属性ぞくせいめい択一たくいつしきである場合ばあい属性ぞくせいめい省略しょうりゃく可能かのう

XHL構文こうぶんでは、HTML構文こうぶんゆるされていた属性ぞくせいかんする省略しょうりゃく不可能ふかのうである。これはXMLの特徴とくちょうる。

HTML要素ようそ一覧いちらん

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基本きほんてき構造こうぞうあらわ要素ようそ

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html
HTML文書ぶんしょルート要素ようそ (document root element)。
head
HTML文書ぶんしょのヘッダ部分ぶぶん (document head) を指定していする要素ようそ。HTML文書ぶんしょ自身じしんかんする情報じょうほうれい:タイトルやスタイルシートにかんする情報じょうほうなど)を指定していできる。
body
HTML文書ぶんしょ本体ほんたい部分ぶぶん (document body) を指定していする要素ようそ

HTML文書ぶんしょは、ヘッダ部分ぶぶん本体ほんたい部分ぶぶんの2つにけることができる。2007ねん11がつ現在げんざい有効ゆうこうなスキーマでは、ルート要素ようそであるhtml要素ようそ直下ちょっかにはhead要素ようそ、body要素ようそをこのじゅんで1つずつだけることができる。

HTML文書ぶんしょつぎのような構造こうぞうとなる。

<html>
  <head>
    head要素ようそ以下いかることができる要素ようそぐん。
    title要素ようそなどをはじめとしたそのHTML文書ぶんしょ自身じしんかんする情報じょうほうからなる。
  </head>
  <body>
    body要素ようそ以下いかることができる要素ようそぐん。
    HTML文書ぶんしょ本文ほんぶんとなる情報じょうほう記述きじゅつする。
  </body>
</html>

ヘッダない記述きじゅつ可能かのう要素ようそ

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title
タイトル (document title) を指定していする。おおくのウェブブラウザ実装じっそうけいでは、タイトルバー表示ひょうじされる。たとえば、このページのタイトルは "HTML要素ようそ - Wikipedia" である。
HTML文書ぶんしょ唯一ゆいいつ必須ひっすかつ省略しょうりゃくのできない要素ようそ
base
相対そうたいパスの基準きじゅんURL (document base URI) をhref属性ぞくせい指定していする。

ヘッダない複数ふくすう記述きじゅつできる要素ようそ (repeatable head elements)

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link
自分じぶん自身じしんとhref属性ぞくせい指定していしたファイルとの関係かんけいをrel属性ぞくせい定義ていぎする。
rel属性ぞくせいはHTML4.01で有効ゆうこうなものには alternate, stylesheet, start, next, prev, contents, index, glossary, copyright, chapter, section, subsection, appendix, help, bookmarkがあり、使つかわれるものとして、shortcut iconがある。
meta
文書ぶんしょ情報じょうほう (generic metainformation) を定義ていぎする。
object
みオブジェクト (generic embedded object) であることをしめす。大抵たいてい場合ばあいはインライン要素ようそとして使用しようする。data属性ぞくせいURI、type属性ぞくせいMIMEタイプ(image/gifとう)を指定していすることでFLASH音楽おんがくなど様々さまざま種類しゅるいのオブジェクトを出力しゅつりょくすることができる。
内容ないようには代替だいたい(オブジェクト要素ようそ)を記述きじゅつする。たとえばいち番外ばんがいからオブジェクト要素ようそ (FLASH)、オブジェクト要素ようそ画像がぞう)、説明せつめいぶん、のようににするとFLASHの利用りようできない環境かんきょうでは画像がぞうが、FLASHと画像がぞう利用りようできない環境かんきょうでは説明せつめいぶん出力しゅつりょくされる。これはimg要素ようそとうalt属性ぞくせいくらべると高性能こうせいのう代替だいたいシステムであるが、これに対応たいおうしないウェブブラウザすくなくない。
param
プロパティ設定せってい (named property value) をおこなう。object要素ようそ使用しようするメディアにたいしての初期しょき設定せっていするために使用しようする。
内容ないようそら終了しゅうりょうタグは存在そんざいしない。
style
スタイル情報じょうほう (style info) を記述きじゅつする。
type属性ぞくせい記述きじゅつ必要ひつよう(text/cssとう)。
script
スクリプト (script statements) を記述きじゅつする。
type属性ぞくせい(text/javascriptなど)とmeta要素ようそでスクリプトタイプの宣言せんげん必要ひつよう

文書ぶんしょ更新こうしん情報じょうほうしめ要素ようそ

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ins
追加ついかされた文書ぶんしょ (inserted text) であることをしめす。
datetime属性ぞくせい追加ついか日時にちじ記載きさいできる。
del
削除さくじょされた文書ぶんしょ (deleted text) であることをしめす。
datetime属性ぞくせい削除さくじょ日時にちじ記載きさいできる。

ブロックレベル要素ようそ

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p
段落だんらく (paragraph) を構成こうせいする。
blockquote
引用いんようぶん (long quotation) であることをしめす。
ウェブブラウザによってはインデントして表示ひょうじすることがあるが、この要素ようそはあくまで引用いんよう目的もくてきもちいるべきであり、たんにインデントするためにもちいるのはこのましくない。また、内容ないようにクォーテーションマーク(「"」 や 「'」)をもちいるのはけるほうがい。
cite属性ぞくせい引用いんようもと出典しゅってん明示めいじすることができる。
pre
整形せいけいみテキスト (preformatted text) のふしであることをしめす。
内容ないようにはインライン要素ようそふくめることもできるがimg、object、big、small、sub、sup要素ようそ使用しようできない。
ウェブブラウザのサイズによるかえしがされなくなるため、リキッドレイアウトおこなうには不向ふむき。
div
ブロックレベルでのスタイルコンテナ。
この要素ようそ自体じたい意味いみい。文書ぶんしょ構造こうぞうしめすときや、既存きそん要素ようそにはふくめられないもの代用だいよう要素ようそとして使用しようする。
noscript
スクリプト動作どうさしない環境かんきょうでの代替だいたいコンテンツ (alternate content container for non script-based rendering) であることをしめす。スクリプトが動作どうさする環境かんきょうでは無視むしされる。
代替だいたいとなりうるコンテンツしめ要素ようそである。
hr
水平すいへいせん (horizontal rule) をしめす。内容ないようそら終了しゅうりょうタグは存在そんざいしない。
address
著者ちょしゃ情報じょうほう連絡れんらく方法ほうほう (information on author) をしめす。
メールアドレスを記述きじゅつするのが一般いっぱんてき。ただし、address要素ようそないのメールアドレスがメールアドレス検索けんさくロボット標的ひょうてきになりスパムメールなどの被害ひがい可能かのうせいもある。
form
コントロール要素ようそまとめたものであることをしめす(interactive form)。
action属性ぞくせい必須ひっすで、入力にゅうりょくされたデータの処理しょりおこなうURIを指定していする。
fieldset
フォームコントロールのグループ (form control group) をしめす。
関連かんれんしたフォームコントロールを記述きじゅつすることで利便りべんせいたかめることが出来できる。
legend
fieldset要素ようそ表題ひょうだい (fieldset legend) をしめす。

以下いかにfieldset要素ようそとlegend要素ようそ記述きじゅつれいしめす。

<form action="http://...">
  <fieldset>
    <legend>名前なまえ</legend>
    <label>せい:<input type="text"></label>
    <label>:<input type="text"></label>
  </fieldset>
  <fieldset>
    <legend>住所じゅうしょ</legend>
    <label>けん:<input type="text"></label>
    <label>:<input type="text"></label>
  </fieldset>
</form>

見出みだし (heading)

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h1h6
文章ぶんしょう見出みだし (heading) をしめす。h1がさい上位じょうい見出みだしで、h6が最下位さいかい見出みだし。

リスト (list)

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ul
順序じゅんじょなしリスト (unordered list) をしめす。ひと以上いじょうのli要素ようそふく必要ひつようがある。
ol
順序じゅんじょきリスト (ordered list) をしめす。ひと以上いじょうのli要素ようそふく必要ひつようがある。
li
リストの項目こうもく (list items) をしめす。ブロック要素ようそふくめられるため、のリストを作成さくせいすることもできる。
dl
定義ていぎのリスト (definition list) であることをしめす。dt要素ようそかdd要素ようそを1つ以上いじょうふく必要ひつようがある。
dt
定義ていぎする用語ようご (definition term) であることをしめす。
dd
定義ていぎ説明せつめい (definition description) であることをしめす。

ひょう構成こうせいする要素ようそ

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おもて形式けいしきのデータをあらわ要素ようそぐん。その特性とくせいからレイアウト使用しようされることがあるが間違まちがいである

またまさしくマークアップするためには(要素ようそくらべ)多少たしょう知識ちしきようする。これは音声おんせいブラウザ挙動きょどうなど、アクセシビリティ考慮こうりょした場合ばあい制約せいやくおおいため。

table
ひょう (table) を構成こうせいする要素ようそ大枠おおわくしめす。summary属性ぞくせいひょう要約ようやく解説かいせつ記述きじゅつする。
内容ないよう要素ようそにはこまかく順番じゅんばん規定きていされていて以下いかとおりである。
01個いっこのcaption要素ようそ、0以上いじょうのcolgroup要素ようそとcol要素ようそ、0以上いじょうのthead要素ようそ、0以上いじょうのtfoot要素ようそ1個いっこ以上いじょうのtbody要素ようそ
caption
表題ひょうだい (table caption) をしめす。table要素ようそ直下ちょっか記述きじゅつする。
theadtfoottbody
それぞれヘッダ (table header)、フッタ (table footer)、本体ほんたい (table body) で、ひょうないでのふし (table section) をしめす。
内容ないようはtr要素ようそのみで、1つ以上いじょう記述きじゅつ必要ひつようである。また、かく要素ようそないにおいてのれつかずひとしくなくてはならない。
colgroup
構造こうぞうてきれつのグループ (table column group) をしめす。
グループさせるには2つの方法ほうほうがあり、span属性ぞくせいれつすう指定していする方法ほうほうかcol属性ぞくせいれつすうふん記述きじゅつする方法ほうほうである。
col
れつのグループ (table column) をしめす。
colgroup要素ようそちがい、構造こうぞうてきなグループをしめさず、スタイルの指定していおもとしたグループおこなう。
span属性ぞくせいでグループするれつすう指定していする。内容ないようそら終了しゅうりょうタグは存在そんざいしない。
tr
ひょうないくだり (table row)をしめす。
内容ないように1つ以上いじょうのth要素ようそかtd要素ようそ必要ひつよう
thtd
それぞれ、ヘッダのセル (table header cell)、データのセル (table data cell) をしめす。
視覚しかくけいでないユーザーエージェント対応たいおうするためにいくつかの整形せいけい方法ほうほうがある。
  • ヘッダ要素ようそのid属性ぞくせいと、データ要素ようそのheaders属性ぞくせいむすびつける (おな指定していする)。これによって音声おんせいブラウザではヘッダとデータの内容ないよう交互こうごげることが出来できる。
  • 上記じょうき省略しょうりゃくけいといえるscope属性ぞくせいもちいる。ヘッダ属性ぞくせいにcolを指定していすることでたて方向ほうこう・rowを指定していすることでよこ方向ほうこうのデータとむすびつけることが出来できる。
  • ヘッダ要素ようそにabbr属性ぞくせい短縮たんしゅくけい指定していする。たとえば、ヘッダ要素ようそ内容ないようが"価格かかくえん)"とう場合ばあい逐一ちくいちげるのは冗長じょうちょうになる。abbr属性ぞくせいが"価格かかく"となっていれば、「価格かかく100」とうげられ、冗長じょうちょうさは解消かいしょうされる。

以下いかにtable要素ようそ記述きじゅつれいしめす。

<table summary="あつか商品しょうひん一覧いちらんひょう商品しょうひんごとに価格かかく備考びこう表記ひょうきする。" border="1">
  <capthion>商品しょうひん一覧いちらん</capthion>
  <colgroup class="head" span="1"></colgroup>
  <colgroup class="data" span="2"></colgroup>
  <thead>
    <tr>
      <th id="t1">商品しょうひんめい</th>
      <th id="t2" abbr="価格かかく">価格かかくえん</th>
      <th id="t3" abbr="備考びこう">備考びこう産地さんち在庫ざいこなど)</th>
    </tr>
  </thead>
  <tbody>
    <tr><td headers="t1">りんご</td><td headers="t2">100</td><td headers="t3">青森あおもりさん</td></tr>
    <tr><td headers="t1">みかん</td><td headers="t2">150</td><td headers="t3">在庫ざいこ</td></tr>
  </tbody>
</table>

インライン要素ようそ

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物理ぶつり要素ようそ (fontstyle)

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定義ていぎする要素ようそスタイルシート代替だいたい可能かのう。これらのうち、ibなどはHTML5以降いこうあらたに意味いみづけがなされており[10]たんなる定義ていぎする要素ようそではなくなっている。

i
文字もじ斜体しゃたい (italic) にする。(れいhtml
b
文字もじ太字ふとじ (bold) にする。(れいhtml
u
文字もじ下線かせん (underline) をく。(れいhtml
HTML 4.01 でCSS代用だいよう可能かのう推奨すいしょうとなった
HTML5 で復活ふっかつし、意味いみが「注釈ちゅうしゃく自体じたい明示めいじてき表現ひょうげんされているものの、その注釈ちゅうしゃく内容ないよう具体ぐたいてき明記めいきされていないもの。」とさい定義ていぎされた。
s
strike
文字もじ中央ちゅうおうせん (strike-through) をく。(れいhtml, html)CSSで代用だいよう可能かのう推奨すいしょう
strikeはHTML5で廃止はいしされた。sあるいはdel代替だいたい
big
文字もじおおきく(large)する。(れいhtml
HTML5で廃止はいしされた。
small
文字もじちいさく(small)する。(れいhtml

論理ろんり要素ようそ (phrase)

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論理ろんりてき意味いみ表現ひょうげんする要素ようそ

em
強調きょうちょう (Indicates emphasis) する。(れいhtml
strong
つよ強調きょうちょう (Indicates stronger emphasis) する。(れいhtml
dfn
定義ていぎされた用語ようご (defining) をしめす。
code
プログラムなどのソースコード (computer code) をしめす。
samp
プログラムなどによる出力しゅつりょくのサンプル (sample output from programs, scripts, etc.) をしめす。
kbd
ユーザが入力にゅうりょくする文字もじ (text to be entered by the user) をしめす。
アプリケーションチュートリアルなどでユーザが自由じゆう入力にゅうりょくできる箇所かしょであることをしめさいなどにもちいる。
var
プログラムなどにもちいる変数へんすう (variable or program argument) をしめす。
cite
出典しゅってん (citation or a reference) をしめ
abbr
略語りゃくご (abbreviated form) をしめす。
title属性ぞくせいりゃくさない状態じょうたいかたり明示めいじすることができる。
acronym
頭字かしらじ (acronym) をしめす。
abbr要素ようそ同様どうように、title属性ぞくせいりゃくさない状態じょうたいかたり明示めいじすることができる。
HTML5より推奨すいしょうとなっており、わりにabbr要素ようそ使用しようすることが推奨すいしょうされている。

特別とくべつ要素ようそ (special)

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a
アンカー (anchor) であることをしめす。href属性ぞくせいにリンクさきURI指定していハイパーリンク作成さくせいする。
内容ないようにはリンクさき概要がいよう表記ひょうきする。内容ないようだけをてリンクさき判断はんだんできることのぞましく、「ここをクリックとう使つかうべきでないとされる。内容ないよう冗長じょうちょうになる場合ばあいはtitle属性ぞくせい説明せつめい付加ふかすることができる。
accesskey属性ぞくせいショートカットキー設定せっていすることができ、ユーザビリティ向上こうじょう期待きたいできる。
audio
音声おんせい再生さいせいただし、ファイルによっては対応たいおうコーデックを導入どうにゅうしないと再生さいせい実現じつげんできない場合ばあいがある。詳細しょうさい上記じょうき内部ないぶリンクを参照さんしょう
canvas
解像度かいぞうど依存いぞんしたビットマップキャンバスを表示ひょうじ。グラフやゲームよう表示ひょうじ画像がぞう描画びょうがすることができる。HTML5導入どうにゅうされた。かつては Internet Explorer けに、Adobe FlashVMLなどを使つかい、canvas タグを実現じつげんするライブラリがあった。
img
画像がぞう (Embedded image) であることをしめす。src属性ぞくせいにURIを指定してい画像がぞう表示ひょうじさせる。内容ないようそら終了しゅうりょうタグは存在そんざいしない。
alt属性ぞくせい画像がぞう説明せつめい記述きじゅつすることが必要ひつようである。これは画像がぞう対応たいおうできないユーザーのため。たんにレイアウトよう画像がぞうスペーサー画像がぞうひとし)の場合ばあいにはaltはそらにする。また「画像がぞう表示ひょうじできません」や「画像がぞう」とった代替だいたいテキストはユーザにとっては有用ゆうようでなく、「いぬ写真しゃしん」など簡素かんそ説明せつめいや「いぬのポチが…」など情景じょうけい把握はあくできる説明せつめい有用ゆうようである。説明せつめい長文ちょうぶんになる場合ばあいlongdesc属性ぞくせいにURIを指定していし、説明せつめい文書ぶんしょしめこともできる。
のドメインの画像がぞう指定していすることも可能かのうであるため、著作ちょさくけん観点かんてんから問題もんだいされることもある(詳細しょうさい無断むだんリンク項目こうもく参照さんしょう)。
video
動画どうが再生さいせい前者ぜんしゃのaudio要素ようそ同様どうよう、ファイルによっては対応たいおうコーデックを導入どうにゅうしないと再生さいせい実現じつげんできない場合ばあいがある。
<!-- ここにコメントをく -->
コメントは、文書ぶんしょソースの任意にんい場所ばしょ追加ついかすることができる。たとえば doctype のまえにもコメントを記入きにゅうできる。しかし、のタグないれることはできない。ただし、doctype のまえ空白くうはく文字もじ以外いがい文字もじがあると、Internet Explorer 6 は ブラウザの互換ごかんモードでその文書ぶんしょをひらく仕様しようになっている。

コメントない文字もじは、ブラウザによって処理しょり表示ひょうじ)されないで無視むしされる。 コメントは構造こうぞうできない。

AttributeとProperty

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HTML要素ようそいを取得しゅとく変更へんこうするにはAttributeかいした手法しゅほうPropertyかいした手法しゅほう存在そんざいする。AttributeとPropertyはたがいの変更へんこう反映はんえいされるように定義ていぎされている場合ばあいおおいが、かならずしもそうとはかぎらない(かくHTML要素ようそ定義ていぎによる)。

HTMLの要素ようそElements)はattributesをもつ[11][12]。またElementsWeb IDL英語えいごばん記述きじゅつされるDOM interfaceをもち、そのなかにWeb IDLのattributesをもつ[13][14]。2つのattributesをけるために、前者ぜんしゃのHTML attributesContent attributes後者こうしゃWebIDL attributeはIDL attributesばれる[15]。JavaScriptはWeb IDLでかれたDOM interface実装じっそうすることでWebページの操作そうさ可能かのうにしており、そのさいIDL attributesはJavaScript object propertiesとして実装じっそうされるため、しばしば俗称ぞくしょうとしてContent attributesはattribute、IDL attributesはpropertyばれる[16]

Table. HTML attributesとWeb IDL attributes
spec formal name formal alt. name informal name
HTML attributes Content attributes attributes
Web IDL attributes IDL attributes properties

歴史れきしてき理由りゆう言語げんごてき制約せいやくなどにより、対応たいおうするattributeとpropertyはかならずしも名前なまえ一致いっちしない。たとえばclass attributeはclassName propertyに対応たいおうする。大半たいはんのattribute-propertyは名前なまえ一致いっちしているが一致いっちしているかかに規則きそくせいはなく、逐一ちくいち仕様しようしょ確認かくにんする必要ひつようがある。

リフレクション

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このようにHTML要素ようそにはattribute(Content attribute)とproperty(IDL attribute)の2つの側面そくめんがある。あるattributeを変更へんこうしたとき、対応たいおうするpropertyにも変更へんこう反映はんえいされないとアクセスする方法ほうほうによってられる結果けっか矛盾むじゅんしょうじてしまう。それをふせぐために、いくつかのpropertyは対応たいおうするattributeを反映はんえいreflect)する、と定義ていぎされている[17]。reflectされるかかは要素ようそごとにきまり、統一とういつされたルールはない[18]

参考さんこう

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 開始かいしタグ・終了しゅうりょうタグをあわせてHTMLタグ(もしくはタグ)とぶこともあるが仕様しようさだめられた表現ひょうげんではない。

出典しゅってん

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  1. ^ HTML Standard 12.2 Parsing HTML documents”. WHATWG (2019ねん10がつ31にち). 2019ねん10がつ27にち閲覧えつらん
  2. ^ WHATWG HTML 標準ひょうじゅん HTML Standard 12.2. HTML 文書ぶんしょ構文こうぶん解析かいせきほう”. ウェブ関連かんれん仕様しよう 日本語にほんごやく (2019ねん10がつ25にち). 2019ねん10がつ27にち閲覧えつらん
  3. ^ HTML Standard, Developer's Edition 12.1.2.4 Optional tags”. WHATWG (2019ねん10がつ31にち). 2019ねん11月2にち閲覧えつらん
  4. ^ HTML Standard, Developer's Edition 日本語にほんごやく 12.1.2.4 任意にんいのタグ”. 2019ねん11月2にち閲覧えつらん
  5. ^ HTML Standard, Developer's Edition 12.1.2 Elements”. WHATWG (2019ねん10がつ31にち). 2019ねん11月2にち閲覧えつらん。 “Void elements only have a start tag; end tags must not be specified for void elements.”
  6. ^ HTML Standard, Developer's Edition 日本語にほんごやく 12.1.2 要素ようそ”. 2019ねん11月2にち閲覧えつらん。 “そら要素ようそたいして終了しゅうりょうタグは指定していしてはならない。”
  7. ^ XHTML 1.0 The Extensible HyperText Markup Language HTML C. Compatibility Guidelines
  8. ^ HTML Standard, Developer's Edition 12.1.2.3 Attributes Unquoted attribute value syntax”. WHATWG (2019ねん10がつ31にち). 2019ねん11月2にち閲覧えつらん
  9. ^ HTML Standard, Developer's Edition 日本語にほんごやく 12.1.2.3 属性ぞくせい 引用いんようかこまれない属性ぞくせい構文こうぶん”. 2019ねん11月2にち閲覧えつらん
  10. ^ HTML5から意味いみわる要素ようそ <b>、<i>、<em>、<strong>、<small>、<hr>”. HTMLクイックリファレンス. 2021ねん3がつ9にち閲覧えつらん
  11. ^ 3.2.4.1 Attributes
  12. ^ Content attributes /n A normative list of attributes that may be specified on the element [1]
  13. ^ 2.1.9 Dependencies / Web IDL / The IDL fragments in this specification must be interpreted as required for conforming IDL fragments, as described in Web IDL. [2]
  14. ^ A normative definition of a DOM interface that such elements must implement. [3]
  15. ^ they are referred to as content attributes for HTML and XML attributes, and IDL attributes for those defined on IDL interfaces. HTML Living Standards
  16. ^ The IDL attribute is also known as a JavaScript property. MDN web docs
  17. ^ Some IDL attributes are defined to reflect a particular content attribute. [4]
  18. ^ Unfortunately, there are no clear rules and the way IDL attributes behave in conjunction with their corresponding content attributes depends on the attribute. [5]