Adobe Flash

Adobe Flash（アドビ・フラッシュ）は、かつてアドビが開発かいはつしていた動画どうがやゲームなどを扱あつかうための規格きかく、およびそれを作成さくせい・動作どうささせるアプリケーション群ぐん。かつてフューチャーウェーブ・ソフトウェアと、それを買収ばいしゅうしたマクロメディアが開発かいはつしていた。旧称きゅうしょうはFutureSplash（フューチャー・スプラッシュ）、Macromedia Flash（マクロメディア・フラッシュ）。競合きょうごうとしては、Microsoft Silverlightがあったが、両社りょうしゃとも現在げんざいはHTML5を推奨すいしょうしている。 かつてはFlash規格きかくのアプリケーションを制作せいさくする同社どうしゃのオーサリングツール群ぐんとしてFlash Professional、Flash Builder/Flash Catalystが存在そんざいしたが、後者こうしゃはすでに開発かいはつ終了しゅうりょうしたほか、Flash Professionalは2016年ねんにAdobe Animateに名称めいしょうを変更へんこうしており、HTML5のオーサリングツールに移行いこうしている。

Adobe Flash Professional

開発元かいはつもと	（フューチャーウェーブ・ソフトウェア→） （マクロメディア→） アドビ
最新さいしん版ばん	CC (2015) / 2015年ねん6月がつ15日にち (2015-06-15)
対応たいおうOS	Windows, macOS
種別しゅべつ	Multimedia Content Creator
ライセンス	プロプライエタリ
公式こうしきサイト	Adobe Flash - ウェイバックマシン

Adobe Flash Player

開発元かいはつもと	（フューチャーウェーブ・ソフトウェア→） （マクロメディア→） アドビ
最新さいしん版ばん	32.0.0.465 / 2020年ねん12月8日にち (2020-12-08)
対応たいおうOS	【開発かいはつ終了しゅうりょう】 Windows, macOS, BlackBerry, Pocket PC, OS/2, HP-UX, IRIX, Symbian OS, webOS, Windows Mobile, Solaris, Motrola Webtop, Android, MeeGo 【単独たんどく配布はいふなし】 Linux
サポート状じょう況きょう	サポート終了しゅうりょう
ライセンス	プロプライエタリ
公式こうしきサイト	www.adobe.com/jp/products/flashplayer.html

Adobe Flash Catalyst

開発元かいはつもと	アドビ
最新さいしん版ばん	CS5 (1.0.0) / 2010年ねん4月がつ30日にち (2010-04-30)
対応たいおうOS	Windows, macOS
サポート状じょう況きょう	2020年ねん12月31日にちにサポート終了しゅうりょう
ライセンス	プロプライエタリ
公式こうしきサイト	www.adobe.com/jp/products/flashcatalyst.html

アドビは、2020年ねん12月末まつをもって中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくを除のぞいた国くにと地域ちいきでのFlash Playerの開発かいはつと配布はいふを終了しゅうりょうしアンインストールを勧告かんこくして、翌年よくねん1月がつ12日にち以降いこうはFlash Playerの実行じっこうをブロックしている。Windows 10では、2020年ねん10月がつ27日にち以降いこうのアップデートパッチ「KB4577586」をもって、Flash PlayerがWindowsから完全かんぜんに削除さくじょされた。

概要がいよう

ベクターイメージが規格きかくの中心ちゅうしんで、それにスクリプトで制御せいぎょすることによりマウスの動うごきに合あわせてアニメーションをしたり、音おとを鳴ならしたりなど、動うごきのあるウェブサイトを作成さくせいするのに向むいている。アニメーション、ゲーム、ウェブサイトのナビゲーション、音楽おんがく再生さいせいなどのコンテンツを作つくるためのソフトウェア。再生さいせい環境かんきょうへの依存いぞん度どが低ひくく、ベクターイメージを扱あつかう場合ばあい、ウインドウサイズを変かえても画質がしつが劣化れっかしないという特徴とくちょうがある。ラスターイメージを扱あつかうこともでき、この場合ばあいビットマップスムージングで画質がしつの劣化れっかを目立めだたなくすることができる機能きのうがある。

Flashを用もちいるとインタラクティブ性せいの高たかいウェブサイトにすることも可能かのうだが、ウェブブラウザやプレーヤーからテキスト検索けんさくできない。ただし、Google検索けんさくなど一部いちぶの検索けんさくエンジンはFlash内ないのテキストを抜ぬき出だして、検索けんさく対象たいしょうとすることができた。

Flash再生さいせいソフトとしては主おもにFlash Player（フラッシュ・プレイヤー）が使つかわれる。Windows、macOS、Linuxなどのオペレーティングシステム上うえで動作どうさし、代表だいひょう的てきなウェブブラウザの中なかでプラグインとして動作どうささせることができた。携帯けいたい電話でんわ機きにも再生さいせいソフトが搭載とうさいされているものがあった（以前いぜんは機能きのう制限せいげんを加くわえたAdobe Flash Lite（アドビ・フラッシュ・ライト）が提供ていきょうされていた）。

また、アドビはFlashをウェブ以外いがいにも利用りようできるようにする意向いこうを発表はっぴょうしている。Flashのファイルフォーマットは仕様しようが一般いっぱんに公開こうかいされており、アドビ以外いがいの企業きぎょう、個人こじんでもFlashデータを加工かこう、生成せいせいするソフトウェアを自由じゆうに開発かいはつ、配布はいふすることができる。しかし、仕様しよう書しょに基もとづいてFlashファイルを再生さいせいするソフトウェアを開発かいはつすることは認みとめられていなかった。そのため、例たとえばFlash再生さいせいソフトであるGnashでは、ウェブ上じょうに存在そんざいするFlashを収集しゅうしゅうし、それらを解析かいせきすることを通つうじて開発かいはつが行おこなわれていた。その後ご、ライセンスの変更へんこうが行おこなわれ、現在げんざいでは互換ごかんソフトの開発かいはつが可能かのうになっている。

Flashによるアニメーションは、ポータルサイトや企業きぎょうや公的こうてき機関きかん、歌手かしゅや個人こじんのウェブサイト等とうにおいてトップページに使用しようされていたが、HTMLの代替だいたいページを用意よういしていない場合ばあいは、アクセシビリティの観点かんてんから批判ひはんも受うけることも多おおかった。また、Flash上じょうに表示ひょうじされたテキストは、通常つうじょうのテキストや画像がぞうのようにブラウザの機能きのうを用もちいてコピーや印刷いんさつ、保存ほぞんすることが不可能ふかのうなため、たとえば歌詞かしなどのテキストをFlashを用もちいて表示ひょうじし、コピー・アンド・ペーストを出来できない様ようにする特殊とくしゅな使つかわれ方かたもあった。そのほか、バナー広告こうこくをはじめとしたウェブ広告こうこくの分野ぶんやにおいても広ひろく使用しようされていた。

後期こうきのバージョンでは、インタラクティブなコンテンツの表現ひょうげん手段しゅだんだけにとどまらずリッチインターネットアプリケーション向むけの機能きのうが拡充かくじゅうされており、高度こうどなユーザインタフェース、複数ふくすうファイルの同時どうじアップロード、シームレスな動画どうがの再生さいせいなど、DHTMLなどで賄まかないきれない柔軟じゅうなんで利便りべん性せいの高たかいインタフェースをクロスプラットフォームで比較的ひかくてき容易よういに提供ていきょうできる手段しゅだんとしても普及ふきゅうしていた。

特とくに、2006年ねんに脚光きゃっこうを浴あびた動画どうが共有きょうゆうサイトYouTubeと伴ともに急きゅう成長せいちょうした動画どうが配信はいしんの分野ぶんやにおいては、（デジタル著作ちょさく権けん管理かんりの保護ほごが必要ひつような一部いちぶのケースを除のぞいて）非常ひじょうに広ひろく使つかわれ、従来じゅうらいのWindows Media Player、QuickTime、RealPlayerによるストリーミング再生さいせいに替かわって、動画どうが配信はいしんにおいて欠かかせない技術ぎじゅつのひとつとなっていたが、2007年ねん発売はつばいのiPhoneは、コンピュータセキュリティの問題もんだいから、Flashの使用しようを許可きょかしなかった（サードパーティのアプリを用もちいれば使用しようできた）ことやプロプライエタリの問題もんだいをきっかけに、急速きゅうそくに衰退すいたいしていった。

終了しゅうりょう決定けってい後ごも、メディア・アート、インタラクティブ・アートやインスタレーションの制作せいさくツールとしてFlashが使用しようされることもある。

Adobe Flash (Macromedia Flash)（開発かいはつソフト）

かつてはAdobe Flash (Macromedia Flash) 規格きかくのアプリケーションを開発かいはつするソフトウェアのことも「Flash」と呼よばれていた。しかし2000年代ねんだい後半こうはん以降いこうは類似るいじ技術ぎじゅつとしてW3CやWHATWGにより標準ひょうじゅん化かの過程かていにあるHTML5が台頭たいとうしつつあり、Flash Professional CS6以降いこうではHTML5での開発かいはつにも対応たいおうした。さらにWebGLやAdobe AIRなどにも対応たいおうし、そちらの用途ようとで使つかわれることも多おおくなったため、Adobe Animateに名称めいしょうを変更へんこうした。

10.1-11.1までは携帯けいたい端末たんまつにも対応たいおうしているが、それ以前いぜんの携帯けいたい端末たんまつ向むけはAdobe Flash Liteで、11.2以降いこうは携帯けいたい端末たんまつはAdobe AIRのみになった。

バージョンアップの歴史れきし

Flash 1, 2

1996年ねんにアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのコンピュータ・ソフトウェア会社かいしゃフューチャーウェーブ・ソフトウェア (FutureWave Software) が、アニメーション・データを作成さくせいするソフトFutureSplash Animatorと再生さいせいプラグインFutureSplash Player（フューチャースプラッシュ・プレイヤー）を開発かいはつ。これをマクロメディアが会社かいしゃごと買収ばいしゅう、「FutureSplash」の頭文字かしらもじ「F」と接尾せつび「lash」をとって略称りゃくしょうを「Flash」とし、Shockwaveシリーズに組くみ込こんで「Shockwave Flash」とした。ファイルフォーマット名めい及および拡張子かくちょうしとして使つかわれている「SWF」は元々もともと「small Web format」（スモール・ウェブ・フォーマット）の略りゃくであったが、マクロメディアによって「Shockwave Flash」の略りゃくとして改称かいしょうされた（現在げんざいは再ふたたび元もとの略称りゃくしょうへ改称かいしょう）。作成さくせいソフトはMacromedia Flashに改名かいめいされた。このころからすでに数すう多おおくの基本きほん的てきな機能きのうを備そなえており、またベクターイメージで描画びょうがすることにより、動画どうがデータとしては非常ひじょうにデータ量りょうを小ちいさくしたことで注目ちゅうもくされる。

Flash 3, 4

1998年ねん、Flash 3のベータ版ばん公開こうかいと同時どうじにShockwave Flash (SWF) の仕様しようをオープン・スタンダード化かする事ことが発表はっぴょうされる。同年どうねん発売はつばいされたMacromedia Flash 3からインタラクティブ関連かんれんの機能きのうが強化きょうかされ、次第しだいに「アニメーションソフト」の枠わくにとどまらない発展はってんをするようになる。Flash 4で変数へんすう、文字もじ列れつ処理しょり、条件じょうけん分岐ぶんきができるようになる。

Flash 5, 6

Macromedia Flash 5、Macromedia Flash MX (Flash Player 6) でActionScriptが搭載とうさいされ、プログラミングの機能きのうが大幅おおはばに強化きょうかされたため、プログラマたちもMacromedia Flashを使つかうようになる。MXは「miracle experience」（奇跡きせき体験たいけん）の略称りゃくしょうである。

Flash 7, 8

2004年ねん春はるにリリースされたMacromedia Flash MX 2004 (Flash Player 7) では、ActionScript 2が搭載とうさいされ、動画どうが配信はいしんもサポートする。Mac OS 9、Windows NT、Windows 95に対応たいおうする最終さいしゅうバージョン。2005年ねん秋あきにリリースされたMacromedia Flash 8 Professionalではアニメ、グラフィック関連かんれんを中心ちゅうしんに大幅おおはばなバージョンアップが行おこなわれ、また新規しんき層そう向むけの機能きのう制限せいげん版ばんMacromedia Flash 8 BASICも同時どうじリリースされた。

アドビシステムズによる買収ばいしゅう

2005年ねん4月がつにマクロメディアはアドビに買収ばいしゅうされ、プレイヤーはAdobe Flash Playerに改名かいめいされる。作成さくせいソフトは新しんバージョンの発売はつばいまでMacromedia Flashの名称めいしょうのまま販売はんばいが継続けいぞくされた。2007年ねん4月がつアドビシステムズのクリエイティブ製品せいひん群ぐんである「Adobe Creative Suite 3」に組くみ込こまれて新しんバージョンとなるAdobe Flash CS3 Professionalが発売はつばいされ、作成さくせいソフトの名称めいしょうもAdobe Flashに改名かいめいされた。

Flash CS3 (9)

Windows 98に対応たいおうする最後さいごのバージョン。第だい8版はんまではMacromedia FlashとFlash Playerがほぼ同時どうじにリリースされていたが、Windows、Mac OS用ようのFlash Player 9が2006年ねん6月がつにリリースされた（開発かいはつ環境かんきょうは現在げんざい、Adobe Flash CS3 ProfessionalかFlex 2およびFlex 3）。

Linux用ようについて見みると、Flash Player 8はそのリリースが見送みおくられることとなった。その後ご、Flash Player 9がWindows、Mac OS用ようよりも数すうヵ月かげつ遅おくれた2007年ねん1月がつにリリースされた。Linux用ようのリリースが遅おくれた理由りゆうは、多おおくのLinuxディストリビューションに対応たいおうさせる必要ひつようから、開発かいはつに相当そうとう時間じかんがかかったためであるといわれている。

2007年ねん12月3日にちリリースされたFlash Player 9 update 3 (9,0,115,0) からはMPEG-4 (H.264, AAC, HE-AAC) に対応たいおう。以後いごバージョン10.3まで同どう形式けいしき再生さいせい時じはSSE対応たいおうCPU必須ひっすとなった。

Flash CS4 (10)

CS4製品せいひんの米国べいこくでの発表はっぴょうは2008年ねん9月2日にち、発売はつばいは同年どうねん10月15日にち。日本語にほんご版ばんの発表はっぴょうは同年どうねん11月11日にち、発売はつばいは同年どうねん12月19日にちであった。

3D変換へんかん、H.264のエンコード、Adobe AIRとの連携れんけい、新しんフォーマットXFLなどをサポートしている。

Flash Professional CS5 (10.1)

全ぜん世界せかいでの発表はっぴょうは2010年ねん4月がつ12日にち、日本にっぽんでの発売はつばいは同年どうねん5月28日にち。

Flash Catalyst CS5 (1)

CS5から新設しんせつされたソフト。

Flash Player 10.2

2011年ねん2月がつ8日にち公開こうかい。以下いかの機能きのうを追加ついか。対応たいおうするAdobe AIRは2.6。SWFバージョン11。

• StageVideoのハードウェアアクセラレーション
• 複数ふくすうのモニターでのフルスクリーンモード
• Internet Explorer 9でのハードウェアアクセラレーションによるレンダリング
• カスタム ネイティブマウスカーソル
• サブピクセルテキストレンダリング

Flash Player 10.3

2011年ねん5月がつ12日にち公開こうかい。以下いかの機能きのうを追加ついか。対応たいおうするAdobe AIRは2.7。SWFバージョン12。

• メディアの測定そくてい - ビデオの使用しよう状じょう況きょうの分析ぶんせき
• 音声おんせいエコーの除去じょきょ - ヘッドセットを利用りようしていない状況じょうきょうで、より強力きょうりょくなエコー除去じょきょやノイズ除去じょきょなど
• ローカル記憶きおく領域りょういきの管理かんりの改善かいぜん
• ネイティブ制御せいぎょパネル
• Mac OS Xでのアップデートの自動じどう通知つうち

Flash Professional CS5.5

2011年ねん5月がつ20日はつか販売はんばい開始かいし。

Flash Player 11.0

2011年ねん10月がつ3日にち公開こうかい。以下いかの機能きのうを追加ついか。対応たいおうするAdobe AIRは3.0。SWFバージョン13。

• GPUによる2D, 3Dのハードウェアアクセラレーションレンダリング。Stage3D API「Molehill」。
  • レンダリング性能せいのうが1,000倍ばい高速こうそく化かするケースが存在そんざいする
  • DirectX 9 (Windows)、OpenGL 1.3 (Mac OS X, Linux)、OpenGL ES 2.0 (Android, iOS, BlackBerry Tablet OS) などを使用しよう。未み対応たいおうなら、SwiftShaderを使用しよう。
  • シェーダ言語げんごのAdobe Pixel Bender 3Dも2011年ねん3月がつ2日にちに発表はっぴょう。シェーダ言語げんごのアセンブリ言語げんごとして、Adobe Graphics Assembly Language (AGAL) も利用りよう可能かのう。
• キュービックベジェ曲線きょくせん（3次じベジェ曲線きょくせん）
• 64ビットブラウザサポート
• Linuxベクター印刷いんさつ
• G.711
• H.264/AVCソフトウェア圧縮あっしゅく
• JSON
• ガベージコレクションのタイミング指示しじ
• ソケットプログレスイベント
• 安全あんぜんな乱数らんすう生成せいせい機き
• HTTPダイナミックストリーミングがコピーガード対応たいおう
• JPEG-XR
• 大おおきなBitmapDataのサポート
• LZMAによるSWFの圧縮あっしゅく
• DisplayObjectContainer.removeChildren、MovieClip.isPlaying
• 非同期ひどうきのビットマップデコード
• TLS

Flash Player 11.1

2011年ねん11月がつ10日とおか公開こうかい。対応たいおうするAdobe AIRは3.1。SWFバージョン14。

• iOS 5 (AIR) 対応たいおう
• モバイル版ばんFlash PlayerおよびWindows 2000対応たいおうの最終さいしゅう版ばん
  • Android版ばんは、Android 2.2-4.0のみをサポート。加くわえて、2012年ねん8月がつ15日にちからは、工場こうじょう出荷しゅっか時じにインストール済ずみのAdobe認証にんしょう端末たんまつや2012年ねん8月がつ15日にちより前まえにインストール済ずみの端末たんまつ以外いがいには新規しんきインストールが出来できなくなった。

Flash Player 11.2

2012年ねん3月がつ27日にち公開こうかい。以下いかの機能きのうを追加ついか。対応たいおうするAdobe AIRは3.2。SWFバージョン15。

• マルチスレッド ビデオデコード (Windows, OS X, Linux)
  • 幾いくつかのエンコーディング、典型てんけい的てきにはライブストリームやリアルタイムインタラクティブで時々ときどき見みられたジッターを除去じょきょ。
  • 幾いくつかのプラットフォームでビットレートの高たかいコンテンツで、ドロップされるフレームを減へらすことにより、フレームレートを最大さいだい50%改善かいぜん。
  • フレームシークを正確せいかくにした。
  • 解像度かいぞうどが高たかかったり、ビットレートの高たかいコンテンツをデコードしても、メインUIスレッドを止とめないようにした。
  • HTTPストリーミングで、シークの反応はんのう性せいが良よくなり、シーク後ごにより素早すばやく再生さいせいできるようにした。
• Flash Playerバックグラウンドアップデート（Windowsのみ） - 「可能かのうな場合ばあいにアップデートを自動的じどうてきにインストールする (推奨すいしょう)」を選択せんたくした場合ばあい、何なにも通知つうちせずに自動的じどうてきにバージョンアップするようになる
• フルスクリーンモードでのマウスロック、相対そうたいマウス座標ざひょう（モバイルのAdobe AIRは対応たいおうしない）
• 右みぎクリック・中ちゅうクリック（Adobe AIRだけでなく、Flash Playerも対応たいおう）
• Flash Player 11.1までは、Windowsでビデオカードのデバイスドライバの日付ひづけが、2009年ねん1月がつ1日にちよりも前まえの場合ばあいは、wmode="direct" の時ときでも、ソフトウェアレンダリングを使用しようしていたが、その判定はんてい日時にちじを2008年ねん1月がつ1日にちに切きり替かえた。
• ウェブブラウザでタブが背後はいごに隠かくれたり、最小さいしょう化かしたときに、ThrottleEventを生成せいせい。
• SWFバージョン13以降いこうを指定していした場合ばあい、高速こうそくなメモリ操作そうさのオペコードが無効むこうになり、2008年ねん版ばんの古ふるい方ほうのAdobe Alchemy 1、haXeのflash.Memory、ApparatのMemoryExpansionなどが動作どうさしなくなった。同時どうじに新あたらしいAdobe Alchemy 2とStage3Dを併用へいようする場合ばあいは別途べっと課金かきんをすることが発表はっぴょうされた。

Flash Professional CS6

2012年ねん5月がつ11日にち販売はんばい開始かいし。Flash Player 11.2、Adobe AIR 3.2対応たいおう。以下いかの機能きのうを追加ついか。

• スプライトシートの生成せいせい
• HTML5を生成せいせいする拡張かくちょう機能きのう
• 幅広はばひろいプラットフォームおよびデバイスのサポート
• あらかじめパッケージ化かされたAdobe AIRアプリケーションの作成さくせい
• Adobe AIRモバイルシミュレーション
• Stage 3D対応たいおう

Flash Player 11.3

2012年ねん6月がつ8日にち公開こうかい。以下いかの機能きのうを追加ついか。対応たいおうするAdobe AIRは3.3。SWFバージョン16。開発かいはつコードCyril。

• フルスクリーンモードでのキーボード入力にゅうりょくのサポート（Adobe AIRだけでなく、Flash Playerも対応たいおう）。ESCキー以外いがいが利用りよう可能かのう。
• NetStreamでの低てい遅延ちえんオーディオ
• Sound APIでの低てい遅延ちえんオーディオ
• Windows Vista以降いこうかつFirefox 4以降いこうでのプロテクトモードでの実行じっこう
• OS Xでの自動じどうアップデート
• Stage 3Dコンテンツ用ようのテクスチャのプログレッシブ・ストリーム
• Context3D.driverinfoにハードウェアアクセラレーションの失敗しっぱい情報じょうほうを含ふくめた
• フレームラベル イベント Event.FRAME_LABEL
• 外そとでマウスボタンをリリースしたというイベント取得しゅとく MouseEvent.RELEASE_OUTSIDE
• Linux版ばんでのサポートを終了しゅうりょうし、PPAPIのみサポートになり、Google Chromeのみ対応たいおうとなり、Flash Playerの単独たんどく配布はいふを終了しゅうりょう。Linux版ばんをWiNPAPIndows・OS X版ばんとは同時どうじ公開こうかいせず。Solaris版はんは開発かいはつ終了しゅうりょう。
• Bitmap.drawWithQuality
• BitmapData.encode() - PNG, JPEG, JPEG XRへの圧縮あっしゅく
• ApplicationDomain.getQualifiedDefinitionNames()
• Mac App Storeの対応たいおうの改善かいぜん
• モバイル版ばん (AIR)
  • Android 4.0でのスタイラスサポート
  • iOS (AIR) 版ばんのサンドボックス対応たいおう
  • iOSでのUSBデバッグ
  • iOSでバックグラウンドで位置いち情報じょうほうの取得しゅとくやネットワーク通信つうしん
  • iOS版ばんのシミュレータのサポート
  • アスペクト比ひ対応たいおうの改善かいぜん
  • 144x144サイズのアイコンのサポート
  • Capabilities.screenDPIがiPad (第だい3世代せだい) で正ただしい値ねを返かえすようになった
  • WindowsでiOS SDKのサポート

Flash Player 11.4

2012年ねん8月がつ21日にち公開こうかい。以下いかの機能きのうを追加ついか。対応たいおうするAdobe AIRは3.4。SWFバージョン17。開発かいはつコードDolores。

• サンドボックスブリッジ
• ByteArrayのLZMAのサポート
• Stage3Dでアルファチャンネル付つきの圧縮あっしゅくテクスチャ
• StageVideoのattachCameraの改良かいりょう
• OS XでCarbon APIのサポートの廃止はいし
• OS XでiTunesなしでのAIRの配布はいふ
• iOSプッシュ通知つうち
• Ambient音声おんせい再生さいせいモード
• iOS 5.1サポート
• iOSのネイティブエクステンションでC++/Objective-Cの例外れいがいサポート
• ADTで接続せつぞくされているモバイルデバイスの一覧いちらん
• ActionScriptワーカー（並列へいれつ実行じっこう）。デスクトップ版ばんのみ
  • flash.systemパッケージのWorker, MessageChannelなど
• 2006年ねん以降いこうのビデオカードでのGPUアクセラレーション
• 新あたらしいdomainMemory API
  • Flash C++ Compiler対応たいおう（Adobe Alchemyの後継こうけい）
  • プレミアム機能きのう - Stage 3DとdomainMemory APIの両方りょうほう (XC API) を使用しようする場合ばあいは有償ゆうしょう契約けいやくが必要ひつよう（Flash Playerのみ）
    • この契約けいやくは、2013年ねん1月がつをもって5か月げつで終了しゅうりょうになり、無償むしょうで利用りよう可能かのうになった。
    • 無む契約けいやくで両方りょうほうを使用しようしようとした場合ばあい、Stage 3Dはソフトウェアレンダリングとなる
    • デバッグプレーヤーでは、両方りょうほうの機能きのうを使用しようした場合ばあい、ウォーターマークが表示ひょうじされる。ただし、Stage 3Dはハードウェアレンダリングとなる。

Flash Player 11.5

2012年ねん11月6日にち公開こうかい。パフォーマンスおよび安定あんてい性せいの向上こうじょうが目的もくてき。対応たいおうするAdobe AIRは3.5。SWFバージョン18。開発かいはつコードはEllis。

追加ついかされる主おもな新しん機能きのう

• ActionScriptワーカーでの共有きょうゆうメモリをサポート
  • Flash C++ CompilerでPOSIXスレッドのサポート。
  • ByteArray.shareable, atomicCompareAndSwapIntAt(), atomicCompareAndSwapLength()
  • flash.concurrentパッケージ
• リリースビルドにおけるスタックトレースのデバッグ
• 静的せいてきリンクDRM（デスクトップ版ばんのみ）
• InvokeEventReason.OPEN_URL（モバイル版ばんのみ）
• iOS
  • 複数ふくすうライブラリのパッケージング
  • 複数ふくすうSWFのパッケージングとロード
  • iPhone 5サポート

ActionScript Compiler 2.0

ActionScript 3用ようのコンパイラだが、ActionScript Compiler 1がActionScriptの仕様しよう書しょとずれている部分ぶぶんがあり、仕様しよう書しょ通どおりに正まさしくコンパイルするように修正しゅうせい。Flash Builder 4.7に搭載とうさい。開発かいはつコードはFalcon。

CrossBridge（旧称きゅうしょう Flash C++ Compiler）

2012年ねん12月4日にち公開こうかい。C/C++からSWFへのコンパイラ。リリース当初とうしょはFlash C++ Compilerという名称めいしょうだったが、リリース後ごにCrossBridgeに名称めいしょう変更へんこうになった。Adobe Game Developer Toolsの一環いっかんとして配布はいふされている。

Flash Player 11.6

2013年ねん2月がつ12日にち公開こうかい。セキュリティの強化きょうかと安定あんてい性せいの向上こうじょうが目的もくてき。対応たいおうするAdobe AIRは3.6。SWFバージョン19。開発かいはつコードはFolsom。

追加ついかされる主おもな新しん機能きのう

• Adobe AIRでMac Retinaのサポート
• フルスクリーン許可きょかダイアログのユーザインタフェース改善かいぜん
• ランタイム時じにグラフィックスベクトルデータにクエリをかける
• 複数ふくすうSWFのサポート - AOTモードでiOSにデプロイしたAIRアプリケーションのランタイム時じにSWFを読よみ込こむ機能きのう
• AIRアプリケーションとしてiOS端末たんまつにデプロイする際さいに、サポート対象たいしょうの画像がぞう解像度かいぞうどをより細こまかく制御せいぎょ
• iOSでiCloudへのバックアップの拒否きょひ指定してい
• Context3D.setSamplerStateAt()

Flash Player 11.7

2013年ねん4月がつ9日にち公開こうかい。対応たいおうするAdobe AIRは3.7。SWFバージョン20。開発かいはつコードはGeary。このバージョンは長期ちょうきサポートを行おこなう。以下いかの機能きのうを追加ついか。

• サンドボックスに機能きのう追加ついか
• iOS
  • Shared ObjectのiCloudバックアップの拒否きょひ
  • 特定とくていのデバイスはCPUレンダリング、別べつのデバイスはGPUレンダリングという指定していを可能かのうにした
  • 第だい2のSWFファイルを外部がいぶホスティング可能かのうにした
• Android
  • GameInput API, OUYAコントローラのサポート
  • captiveランタイムのみでパッケージング

Flash Professional CC

2013年ねん6月18日にち販売はんばい開始かいし。2016年ねんに「Animate CC」に変更へんこうされる予定よてい。

Flash Player 11.8

2013年ねん7月がつ9日にち公開こうかい。対応たいおうするAdobe AIRは3.8。SWFバージョン21。開発かいはつコードはHarrison。以下いかの機能きのうを追加ついか。

• サンドボックスの機能きのう拡張かくちょう
• ムービークリップの再帰さいきストップAPI
• iOS, Android
  • Datagramソケット、サーバーソケット
  • SWFのLZMA圧縮あっしゅくのサポート
• 4096x4096のテクスチャサポート
• 長方形ちょうほうけいのテクスチャサポート

Flash Player 11.9

2013年ねん10月8日にち公開こうかい。対応たいおうするAdobe AIRは3.9。SWFバージョン22。開発かいはつコードはIrving。以下いかの機能きのうを追加ついか。

• Flash Player自体じたいのOS Xでの.pkgでのインストール
• Safari 6.1以降いこうのセーフモードのサポート
• モバイルAIRでバックグラウンド実行じっこうしてる際さいの、ダイレクトレンダリングモードのサポート
• iOS 7, OS X 10.9対応たいおう
• AndroidでのAIR XXHDPI (144x144) アイコンのサポート

Flash Player 12

2014年ねん1月がつ14日にち公開こうかい。対応たいおうするAdobe AIRは4。SWFバージョン23。開発かいはつコードはJones。本ほんバージョンより0.1単位たんいでバージョン番号ばんごうを振ふるのを止とめ、3ヶ月かげつ単位たんいでバージョンアップする予定よてい。以下いかの機能きのうを追加ついか。

• iOS向むけの新あたらしいパッケージツール
• Flash Player自体じたいのOS Xでの.pkgでのインストールのUIの改善かいぜん
• Internet Explorer 11 on Windows 7のサポート
• Safari 6.1以降いこうのセーフモードのサポートの改善かいぜん
• Google Chromeでの64ビットPPAPIのサポート
• Stage3D
  • Stage3DでのBuffer Usageフラグ
  • Stage3D.requestContext3DMatchingProfiles()
• Android
  • Android 4.4のサポート
  • AndroidでのWorkersサポート
  • Androidでのネイティブリソースへのアクセス

Flash Player 13

2014年ねん4月がつ8日にち公開こうかい。対応たいおうするAdobe AIRは13。SWFバージョン24。開発かいはつコードはKing。このバージョンは長期ちょうきサポートを行おこなう。本ほんバージョンより、Adobe AIRとAdobe Flash Playerのバージョンを揃そろえることとなった。以下いかの機能きのうを追加ついか。

• 基本きほん多言たげん語ご面めん以外いがいのUnicodeのサポート
• 動画どうがをフルスクリーンにしたときの警告けいこくメッセージの改善かいぜん
• Stage3DのテクスチャラッピングにREPEAT_U_CLAMP_VとCLAMP_U_REPEAT_Vを追加ついか
• Stage3DにsetRenderToTexture()追加ついか
• ゲームプレビュー（Androidのみ）

Flash Player 14

2014年ねん6月がつ10日とおか公開こうかい。Adobe AIRもバージョンが14になる。SWFバージョン25。開発かいはつコードはLombard。以下いかの機能きのうを追加ついか。

• 異あや方かた性せいフィルタリング
• 新あたらしいStage3Dの標準ひょうじゅんプロファイル
• Android x86のサポート
• iOSのパッケージ化かの改善かいぜん

Flash Player 15

2014年ねん9月9日にち公開こうかい。Adobe AIRもバージョンが15になる。SWFバージョン26。開発かいはつコードはMarket。以下いかの機能きのうを追加ついか。

• Windows 8以降いこうのInternet Explorerにおける100%を超こえるズームに関かんする不具合ふぐあいの改善かいぜん
• Windowsで全ぜん画面がめん表示ひょうじやデバイスの向むきを変更へんこうした場合ばあいの動作どうさ改善かいぜん
• ソフトウェアレンダリングでのStageVideo対応たいおう

Flash Player 16

2014年ねん12月9日にち公開こうかい。SWFバージョン27。

なお、アドビシステムズは次つぎのメジャーバージョンアップとして、根本こんぽん的てきに再さい設計せっけいされたバーチャルマシンやアーキテクチャーを備そなえたFlash Player "Next" と開発かいはつ言語げんごの革新かくしんを図はかるActionScript "Next" の2013年ねんリリースを計画けいかくしていた。しかし2013年ねん1月がつ30日にち、この手ての設計せっけい・仕様しよう変更へんこうは、従来じゅうらいとの継続けいぞく性せいに欠かけることが多おおく、後方こうほう互換ごかん性せいを犠牲ぎせいにして開発かいはつ者しゃに大おおきな負担ふたんがかかるため、またブラウザベースのバーチャルマシンに対たいする要望ようぼうが高たかまっているとして、この計画けいかくをキャンセルした。今後こんごは既存きそんのFlash Playerアーキテクチャーを継続けいぞくしつつ、Webベースの次世代じせだいバーチャルマシンおよび言語げんごの開発かいはつに携たずさわっていく意向いこうを示しめした。計画けいかくされていた新しん機能きのうは以下いかのとおり。

• ActionScriptで型かたの強化きょうか
  • 動的どうてき型付かたつけは利用りよう可能かのうであるものの、明示めいじ的てきに指定していしないといけなくなる
  • 型かた推論すいろん
  • int, uint, float, float4, byte, short, longといったプリミティブ型がたの導入どうにゅう。これらの型かたでは桁けたあふれ時じに型かた変換へんかんせずにC言語げんごと同おなじような動作どうさをする。

Flash Player 32

2018年ねん12月4日にち公開こうかい。SWF バージョン 43。

iPhone XS、iPhone XS Max、iPhone XR の起動きどうイメージがサポートされるようになった。iOS アプリケーションでの Geolocation の機能きのう強化きょうかがされた。

バージョン

作成さくせい環境かんきょう

• 1996年ねん Future Splash Animator (Macromedia Flash 1)
• 1997年ねん Macromedia Flash 2
• 1998年ねん Macromedia Flash 3
• 1999年ねん Macromedia Flash 4
• 2000年ねん Macromedia Flash 5
• 2002年ねん Macromedia Flash MX (6)
• 2003年ねん Macromedia Flash MX2004 (7)
• 2003年ねん Macromedia Flash MX Professional 2004 (7)
• 2005年ねん Macromedia Flash Basic 8
• 2005年ねん Macromedia Flash Professional 8
• 2007年ねん Adobe Flash CS3 (9) Professional
• 2008年ねん9月がつ23日にち Adobe Flash CS4 (10) Professional、日本語にほんご版ばんの発売はつばい日びは12月19日にち。
• 2010年ねん5月がつ28日にち Adobe Flash Professional CS5 (11.0)
• 2011年ねん5月がつ20日にち Adobe Flash Professional CS5.5 (11.5)
• 2012年ねん5月がつ11日にち Adobe Flash Professional CS6 (12.0)
• 2013年ねん6月がつ18日にち Adobe Flash Professional CC (13.0)

再生さいせい環境かんきょう

• 1996年ねん Future Splash Player (Macromedia Flash Player 1)
• 1997年ねん Macromedia Flash Player 2
• 1998年ねん Macromedia Flash Player 3
• 1999年ねん Macromedia Flash Player 4
• 2000年ねん Macromedia Flash Player 5
• 2002年ねん Macromedia Flash Player 6
• 2003年ねん Macromedia Flash Player 7
• 2005年ねん9月がつ13日にち Macromedia Flash Player 8
• 2006年ねん6月がつ28日にち Adobe Flash Player 9
• 2008年ねん10月がつ15日にち Adobe Flash Player 10.0
• 2010年ねん
  • 6月10日にち Adobe Flash Player 10.1
  • 8月がつ17日にち Android版はん
• 2011年ねん
  • 2月がつ8日にち Adobe Flash Player 10.2
  • 5月12日にち Adobe Flash Player 10.3
  • 10月3日にち Adobe Flash Player 11.0
  • 11月10日にち Adobe Flash Player 11.1
• 2012年ねん
  • 3月27日にち Adobe Flash Player 11.2
  • 6月8日にち Adobe Flash Player 11.3
  • 8月がつ21日にち Adobe Flash Player 11.4
  • 11月6日にち Adobe Flash Player 11.5
• 2013年ねん
  • 2月がつ12日にち Adobe Flash Player 11.6
  • 4月がつ9日にち Adobe Flash Player 11.7
  • 7月がつ9日にち Adobe Flash Player 11.8
  • 10月8日にち Adobe Flash Player 11.9
• 2014年ねん
  • 1月がつ14日にち Adobe Flash Player 12
  • 4月がつ8日にち Adobe Flash Player 13
  • 6月10日にち Adobe Flash Player 14
  • 9月9日にち Adobe Flash Player 15
  • 12月9日にち Adobe Flash Player 16
• 2015年ねん
  • 3月12日にち Adobe Flash Player 17
  • 6月9日にち Adobe Flash Player 18
  • 9月24日にち Adobe Flash Player 19
  • 12月8日にち Adobe Flash Player 20
• 2016年ねん
  • 3月10日にち Adobe Flash Player 21
  • 6月16日にち Adobe Flash Player 22
  • 9月13日にち Adobe Flash Player 23
  • 12月13日にち Adobe Flash Player 24
• 2017年ねん
  • 3月14日にち Adobe Flash Player 25
  • 6月13日にち Adobe Flash Player 26
  • 9月12日にち Adobe Flash Player 27
  • 12月12日にち Adobe Flash Player 28
• 2018年ねん
  • 3月13日にち Adobe Flash Player 29
  • 6月7日にち Adobe Flash Player 30
  • 9月11日にち Adobe Flash Player 31
  • 12月4日にち Adobe Flash Player 32

必要ひつようシステム構成こうせい

Adobe Flash Player

必要ひつようシステム構成こうせいは以下いかの通とおり。

Windows

• 対応たいおうOS（32ビット）

• Windows XP SP3
• Windows Vista
• Windows 7
• Windows 8.1
• Windows 10
• 最新さいしんバージョンのMicrosoft Internet Explorer、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Google Chrome、Opera

• 対応たいおうOS（64ビット）

• Windows 7
• Windows 8.1
• Windows 10
• 最新さいしんバージョンのMicrosoft Internet Explorer、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Google Chrome、Opera

Mac OS X

• OS X 10.9以降いこう
• 最新さいしんバージョンのSafari、Mozilla Firefox、Google Chrome、Opera

Linux

• NPAPIおよびPPAPI対応たいおうのYUM、TAR.GZ、RPM、APTパッケージ
• 最新さいしんバージョンのFirefox、Google Chrome

HTML5との比較ひかく

Appleは、Safariがクラッシュする原因げんいんの大半たいはんはFlash Playerによるものだとし、動作どうさが重おもくセキュリティ問題もんだいを抱かかえるFlashは携帯けいたい機器ききには不向ふむきであるとして、iOS上うえでは動作どうさしないようにしている。同社どうしゃはまた、Flashの代替だいたいとして、プラグインを必要ひつようとしないHTML5を強つよく推奨すいしょうしている。

しかし、上うえの表明ひょうめいがなされた時点じてん（2010年ねん4月がつ）ではHTML5はまだ仕様しようが確定かくていしていない発展はってん途上とじょうの段階だんかいであり（2014年ねんに正式せいしきの仕様しようが勧告かんこくされた）、実装じっそう状じょう況きょうはブラウザによって異ことなっていた。そのため、Flashを完全かんぜんに置おき換かえる要素ようそにはなっていなかった。

Googleは、HTML5を強つよく推進すいしんし、また独自どくじの動画どうが規格きかくWebMを開発かいはつしている一方いっぽう、AndroidをFlashに対応たいおうさせたり、Google Chromeのデスクトップ版ばんにFlash Playerを内蔵ないぞうさせているが、2016年ねん第だい4四半期しはんき中ちゅうに無効むこう化かされることが正式せいしきに発表はっぴょうされた。モバイル分野ぶんやではAndroid 4.1以降いこうをFlash Player非ひ対応たいおうとするなど、Adobeのモバイル版ばんFlash Player開発かいはつ中止ちゅうしに同調どうちょうした動うごきを取とっている。

また、アドビシステムズ自身じしんもFlashからの変換へんかんツールを開発かいはつする等ひとし、HTML5を推進すいしんする立場たちばをとっている。

ブラウザへのインストール

下記かきブラウザは、Flash Playerを搭載とうさいされた状態じょうたいで配布はいふされ、アップデートも自動じどうで行おこなわれる。

• Internet Explorer 10以降いこう（Windows 8もしくはWindows Server 2012）。ただし、Windows Serverはデスクトップ・エクスペリエンスを有効ゆうこうにすること。
• Google Chrome 5以降いこう (但ただし、76以降いこうではデフォルト設定せっていで Flash Player はオフになっている。)

他たのブラウザはFlash Playerをインストールする必要ひつようがある。Windows用ようでは、「Internet Explorer」版ばん (ActiveX) と「その他たのブラウザ」版ばん（プラグイン）に分わかれていてInternet Explorerとその他たのブラウザ両方りょうほうで利用りようしたい場合ばあい、それぞれインストールする必要ひつようがある。「その他たのブラウザ」版ばんを一いち回かいインストールすると、NPAPIに対応たいおうしたブラウザ（Firefox・Safari・Opera等ひとし）の全すべてで利用りよう可能かのうになる。Flash Player 11.0から64ビット版ばんもリリースされており、64ビットネイティブ版ばんブラウザでも利用りようすることができるようになった。Windows・macOS版ばんでは32ビット・64ビット両りょう対応たいおうのインストーラが配布はいふされている。

アンインストールについては、アドビシステムズから「Flash Player Uninstaller」がリリースされており、それを利用りようするとすべてのブラウザのFlash Playerが削除さくじょされる。

アドビ以外いがいの実装じっそう

再生さいせいソフトウェア

SWFのファイルフォーマットの仕様しようは公開こうかいされているが、ライセンス上じょうは、この仕様しよう書しょを再生さいせいソフトウェアの作成さくせいに用もちいることはできなかった。2008年ねん5月1日にちに、ライセンスが変更へんこうされてOpen Screen Projectが始はじまり、仕様しよう書しょに基もとづいた互換ごかんプレーヤーを作つくることが可能かのうになった。

• Gnash（クロスプラットフォーム）開発かいはつ終了しゅうりょう
• Swfdec（LinuxとFreeBSD）開発かいはつ終了しゅうりょう
• Lightspark（クロスプラットフォーム）
• Ruffle（クロスプラットフォーム）

作成さくせいソフトウェア

FlashのファイルフォーマットであるSWFは仕様しようが公開こうかいされており、サードパーティー製せいのFlash作成さくせいソフトも多数たすう存在そんざいする。

• クロスプラットフォーム
  • flaave
  • Toon Boom Studio
  • かんたんWebアニメーション
  • サーバベース・コンバータ
• Windows
  • frimo 3（Free Motionの後継こうけいソフトウェア）
  • In A Flash
  • jaMing
  • Liveswif lite
  • MotionMaker 4（FlashMakerの後継こうけいソフトウェア）
  • MotionSWF
  • ParaFla!
  • Powerbullet
  • Suzuka
  • SWiSH

統合とうごう開発かいはつ環境かんきょう

ActionScriptの統合とうごう開発かいはつ環境かんきょう。Adobe製せいはAdobe Flash Builder。

• デスクトップアプリ
  • FDT - Eclipseプラグイン
  • FlashDevelop - Windowsのみ
  • IntelliJ IDEA
• ウェブアプリ
  • wonderfl

SWFライブラリ

SWFファイルを読よみ書かきするライブラリ。

• Ming - ウェイバックマシン（2013年ねん5月がつ18日にちアーカイブ分ぶん）
• SSWF
• swfmill
• SWF Scout SDK - ウェイバックマシン（2012年ねん5月がつ5日にちアーカイブ分ぶん）
• SWFTOOLS
• Transform SWF For Java

Adobe Flashをめぐる動向どうこう

米国べいこく

2010年ねん4月がつ、AppleのiPhoneやiPadがAdobe Flashをサポートしない理由りゆうについて、スティーブ・ジョブズは自社じしゃウェブサイト上じょうで「Flashはパソコン (PC) とマウスの時代じだいに作つくられたものだ。しかしモバイル時代じだいといえば低てい消費しょうひ電力でんりょく機器きき、タッチスクリーン、オープンなウェブ標準ひょうじゅんなどだ。どれもFlashが及およんでいない分野ぶんやだ」と発表はっぴょうした。

2011年ねん11月9日にち、アドビはAdobe Flashの携帯けいたい端末たんまつ版ばんの開発かいはつ中止ちゅうしを表明ひょうめいし、今後こんごはHTML5の開発かいはつに注力ちゅうりょくすることを発表はっぴょうした。

日本にっぽん

日本にっぽんでの本格ほんかく的てきな流通りゅうつうはFlash 2の頃ころからであるが、実際じっさいにはFutureSplashの直輸入ちょくゆにゅう版ばんも一部いちぶ店舗てんぽでは取とり扱あつかわれていた。

日本にっぽんにおいてウェブサイトの一般いっぱんユーザーに広ひろくFlashが認知にんちされるようになったのはFlash 4の時期じきとされる。数々かずかずの企業きぎょうサイトで採用さいようされるに至いたっていたが、特とくにフォークデュオのゆずの公式こうしきサイトは、そのほとんどをFlashで構築こうちくした上うえ、「ゆず一家いっかの家いえの中なか」を探索たんさくするアドベンチャーゲーム風ふうの演出えんしゅつをそれに取とり入いれていた。他方たほうで個人こじん制作せいさくされたFlash作品さくひんもこの時期じきを境さかいに増ふえ始はじめており、個人こじん制作せいさくFlashの「投稿とうこう型がたコミュニティ」や、自動じどうリンクを用もちいて主催しゅさい者しゃが気きに入いった作品さくひんを登録とうろくする形式けいしきで紹介しょうかいするウェブサイトが派生はせいしてきたのもこの時代じだいである。

制作せいさくコストや人材じんざい費ひ、時間じかんコストなどはデジタルアニメよりも更さらに費用ひようがかからない安やすいアニメを作つくることが可能かのうだった。

いわゆるMADムービーの制作せいさくツールとしてFlashが多用たようされていた時期じきがあり、『サザエさん』や『ドラえもん』、コミックソング等ひとしを素材そざいに使用しようした作品さくひんが数多かずおおく公開こうかいされた。一方いっぽうで個人こじん制作せいさくながら表現ひょうげんにおいて高こうレベルの水準すいじゅんに到達とうたつした『つきのはしずく』（森野もりのあるじ）や、脚本きゃくほんに注力ちゅうりょくされFlashに興味きょうみの無ない一般いっぱん層そうも抵抗ていこう無なく作品さくひん世界せかいへ引ひき入いれた感動かんどう系けいの始祖しそ『キミとボク』（やまがらしげと）など、黎明れいめい期きを代表だいひょうする作品さくひんが発表はっぴょうされている。

2006年ねん春はる、『菅井すがい君くんと家族かぞく石せき』で注目ちゅうもくされていたFROGMAN（蛙かえる男おとこ商会しょうかい）により、全編ぜんぺんFlashで制作せいさくされたテレビアニメシリーズ『THE FROGMAN SHOW』が制作せいさくされ、テレビ朝日てれびあさひ・朝日放送あさひほうそうにて放映ほうえい。映画えいが化かやゲーム化かなども行おこなわれた。

2ちゃんねる「FLASH・動画どうが板ばん」におけるFlash動画どうがブームについては、「PC等とう (2ちゃんねるカテゴリ)#FLASH」の記事きじを参照さんしょう。

セキュリティ問題もんだい

Flash Playerは、本格ほんかく的てきなプログラミング言語げんごであるActionScriptの処理しょり系けいを含ふくんでいる。そのためFlashデザイナーやFlexプログラマーは任意にんいの機能きのうを実現じつげんできるが、信頼しんらい性せいの保証ほしょうがないサーバから読よみ込こまれたコンピュータプログラムが動作どうさすることについて、コンピュータセキュリティ上うえの懸念けねんが存在そんざいする。

Flash Playerにはサンドボックスモデルに基もとづいたセキュリティ機構きこうが実装じっそうされている。ローカルストレージや周辺しゅうへん機器ききへのアクセス、ダウンロード元もとと異ことなるドメインのサーバとの通信つうしんは制限せいげんされており、例たとえば自由じゆうに読よみ書かきできるローカルストレージはWebブラウザのCookieに相当そうとうするSharedObjectに限かぎられ、ファイルの読よみ書かきにはユーザの選択せんたくによる許可きょかを必要ひつようとする。

このため、通常つうじょうはFlashによってシステムが破壊はかいされたり、ローカルファイルに保存ほぞんした情報じょうほうが盗ぬすまれることはないが、Flash PlayerやPDFに埋うめ込こまれたFlashを再生さいせいできるAdobe Readerには、コンピュータシステムのクラッシュや悪意あくいのあるプログラムの実行じっこうを許ゆるす脆弱ぜいじゃく性せいが、過去かこにいくつか発見はっけんされている。多おおくのユーザは、ウェブブラウザに組くみ込こまれたFlash Playerを有効ゆうこうにした状態じょうたいでWebを利用りようしているので、それらの脆弱ぜいじゃく性せいを突つくJSRedir-RやTROJ PIDIEF.INのようなコンピュータウイルスは、修正しゅうせいアップデートが公開こうかいされるまでの間あいだに急速きゅうそくに感染かんせんを拡大かくだいした。

また、サイトを閲覧えつらんしていると、「アップデートが必要ひつよう」などのポップアップが現あらわれるが、これは偽物にせもので、クリックすると通知つうちを許可きょかさせようとしたりアプリをインストールさせようとする。

Flash 10以降いこうでは、ダウンロードのページにあるチェックボックスを手動しゅどうで外はずさない限かぎり、McAfee Security Scanが自動じどうインストールされるようになった。旧版きゅうばんのアンインストールについては、アドビシステムズから「Flash Player Uninstaller」がリリースされており、それを利用りようすると、すべてのウェブブラウザのFlash Playerが削除さくじょされる。

アドビは2020年ねん12月31日にちでFlashの配布はいふと更新こうしんを終了しゅうりょうした。Maxthon Nitroなどと言いった一部いちぶのウェブブラウザでは現在げんざいもAdobe Flashを使用しよう可能かのうである。

参考さんこう文献ぶんけん

• 「Flashアニメの歴史れきし」『蛙かえる男おとこ商会しょうかいの本ほん』講談社こうだんしゃ、2007年ねん3月がつ9日にち発行はっこう、ISBN 9784-063646870、52-55頁ぺーじ。

関連かんれん項目こうもく

• 2Dアニメーション制作せいさくソフト一覧いちらん
• リッチインターネットアプリケーション
• アドビ
  • Adobe Flash Lite
  • Adobe Flash Media Server
  • Adobe Flash Builder
  • Adobe Media Player
  • Adobe Shockwave
  • ActionScript
  • Flash Video
  • FlashPaper
  • Local Shared Object
• Microsoft Silverlight - マイクロソフトの製品せいひん

外部がいぶリンク

• Adobe Animate
• Adobe Flash Player
• Firefox のプラグインロードマップ - ウェイバックマシン（2021年ねん11月6日にちアーカイブ分ぶん）
• Adobe Flash Player - Debug Downloads at the Wayback Machine (archived 2022-04-01) - Flash Player projector（スタンドアロン版ばんFlash Player）の配布はいふサイト