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Mac OS X v10.5 - Wikipedia
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Mac OS X v10.5

MacOSシリーズの6番目ばんめのバージョン
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Mac OS X v10.5 Leopard（マック オーエス テン バージョンじってんご レパード）は、Appleが開発かいはつ・販売はんばいしたMac OS Xの6番目ばんめのバージョンである。バージョンナンバーは10.5。愛称あいしょうは、コードネームでもある“Leopard”（レパード）。Mac OS X v10.4の後継こうけいである。

Mac OS X v10.5 Leopard
macOS ファミリー
開発かいはつ者しゃ
Apple
ウェブサイト http://www.apple.com/jp/support/leopard/
リリース情報じょうほう
リリース日び 2007年ねん10月26日にち [info]
最新さいしんの安定あんてい版ばん 10.5.8 (9L31a) - 2009年ねん8月がつ13日にち [info]
ソースモデル クローズドソース（基盤きばんとなるDarwinはオープンソース）
ライセンス APSL、Apple EULA
カーネル型かた ハイブリッドカーネル (XNU)
先行せんこう品ひん Mac OS X v10.4(Tiger)
後続こうぞく品ひん Mac OS X v10.6(Snow Leopard)
サポート状態じょうたい
終了しゅうりょう

後継こうけいバージョンMac OS X v10.6以降いこうはIntel Mac専用せんようであり、当とうバージョンはPowerPCで動作どうさする最後さいごのMac OS Xとなった。OS本体ほんたいの最終さいしゅうセキュリティアップデートは、2011年ねん6月がつ23日にちにリリースされた セキュリティアップデート 2011-004[1]である（Javaは2011年ねん6月がつ28日にち[2]、Safariは2011年ねん7月がつ20日はつか[3]、QuickTimeは2011年ねん8月がつ3日にち[4]、古ふるいFlash Playerを無効むこうにするためのLeopard セキュリティアップデート 2012-003[5]まで提供ていきょう）。

概要がいよう

編集へんしゅう

開発かいはつは、2005年ねんのWWDCで発表はっぴょうされた。2006年ねんのWWDCでは一部いちぶの機能きのうの紹介しょうかいが行おこなわれた。 Appleは、当初とうしょ2007年ねん初頭しょとうのリリースを予定よていしていたが、春はるに延期えんきされ、さらにiPhone開発かいはつの優先ゆうせんを理由りゆうに2007年ねん10月がつリリースへと延期えんきしている[6]。2007年ねん10月がつ26日にち18:00（現地げんち時間じかん）に世界せかい各国かっこくで発売はつばいが開始かいしされた[7]。

ベータ以前いぜんの段階だんかいながら、デベロッパープレビュー版ばんのプレビューもWWDCなどADC (Apple Developer Connection) メンバー向むけ非公開ひこうかいセッションでいくらか行おこなわれている。2007年ねんのWWDCでもデベロッパープレビュー版ばんが開発かいはつ者しゃに配布はいふされた。

Leopardには300以上いじょうにも及およぶ新しん機能きのうが搭載とうさいされた。レガシーなものとの決別けつべつも特徴とくちょうであり、NeXTから引ひき継ついで使つかわれていたディレクトリ・サービスのNetInfoがDSlocalへ置おき換かえられ、Mac OS 9.2.2を動うごかすためのClassic環境かんきょうが排除はいじょされた。

CocoaおよびJava仮想かそうマシンを含ふくむOS全体ぜんたいが64ビットに対応たいおうする（ただしCarbonのUI部分ぶぶんは64ビットに対応たいおうしておらず、Carbonアプリケーションを64ビット対応たいおうさせるにはCocoaでのラッピングが必須ひっすとなる）。64ビット環境かんきょうに対応たいおうするプロセッサならば、Intel・PowerPCの別べつを問とわず自動的じどうてきに64ビットに対応たいおうし、一ひとつのシステム上じょうで、32ビットアプリケーションと64ビットアプリケーション、32ビットドライバと64ビットドライバが同時どうじに動作どうさ可能かのう[8]。これを実現じつげんするためにカーネルを32ビットモードにしており、OS全体ぜんたいとしては64ビットではない[9]。

画面がめんデザインでは、ウインドウのタイトルバーが白しろからグレーに変更へんこうされた。デフォルトで搭載とうさいされるアプリケーションのアイコンやツールバーが立体りったい感かんや透明とうめい感かんの少すくないソリッドなものになった。

対応たいおう環境かんきょう／システム条件じょうけん

編集へんしゅう
  • IntelプロセッサまたはPowerPC G4（867MHz以上いじょう）、PowerPC G5プロセッサ
  • DVDドライブ
  • FireWireポート標準ひょうじゅん装備そうび
  • 512MB以上いじょうのメモリ
  • 9GB以上いじょうのディスクスペース

新しん機能きのう

編集へんしゅう
Time Machine
ローカルに接続せつぞくされた別べつボリュームへの履歴りれきバックアップの自動じどう機能きのう。ユーザが消失きえうせ、もしくは変更へんこうしたファイルを復元ふくげんできる。Mac OS X Server v10.5のネットワークボリュームや、Time Capsuleにもバックアップできる。
Spaces
仮想かそうデスクトップ。デスクトップ上じょうにグループ化かされたスペース（空間くうかん）に、複数ふくすうのアプリケーションやウインドウを分わけたり、移動いどうすることができる。
Boot Camp
再さい起動きどうすることで、Mac OS XとWindows XP/Vistaを切きり替かえるデュアルブートを実現じつげんする機能きのう。
Quick Look
Finderから直接ちょくせつ中身なかみを表示ひょうじする機能きのう。文書ぶんしょやPDF、動画どうがなどのファイルを関連かんれんアプリケーションを起動きどうすることなく、簡単かんたんに素早すばやく閲覧えつらんすることができる。FinderだけでなくTime Machineなど他たのアプリケーション上じょうでも利用りようできる。
デスクトップ
Dockは奥行おくゆきのある3次元じげん表示ひょうじへと変かわり、スタックと呼よばれる機能きのうによって、Dock上じょうで複数ふくすうのファイルを一ひとつにまとめて表示ひょうじすることができるようになった。
Spotlight
ブーリアン演算えんざん子こと括弧かっこ付つき構文こうぶんに対応たいおう。ネットワーク上じょうの共有きょうゆうフォルダを検索けんさくすることができるようになったほか、計算けいさん機能きのうも付属ふぞくするようになった。
Dashboard
WebページをウィジェットにできるWebクリップ機能きのうがついた。
ユニバーサルアクセス
ブライユ点字てんじディスプレイに対応たいおう。音声おんせい合成ごうせい機能きのうが進化しんかし、より自然しぜんで人間にんげんの音声おんせいに近ちかいイントネーションになっている。
iChat
新あらたにAAC-LDコーデック対応たいおう。相手あいてに動画どうがやKeynoteでのプレゼンテーション、iPhotoから取とり込こんだ画像がぞうをストリーミングで見みせることができ、Quick Lookに対応たいおうする。
AppleScript
Ruby、Python、Objective-Cなどの言語げんごを使つかって、AppleScript対応たいおうアプリケーションの照会しょうかいと制御せいぎょができるようになった。
プロパティリストの作成さくせいと編集へんしゅうに対応たいおう。
ネットワーク機能きのうの強化きょうか
広域こういきBonjour、Kerberos対応たいおうNFSをサポート。どこでもMy Mac機能きのうでインターネットにつながったどのMacからでもアクセスできる。

付属ふぞくアプリケーション

編集へんしゅう
Finder
新あらたにiTunesに似にたデザインとなり、従来じゅうらいの表示ひょうじ方法ほうほうに加くわえ、Cover Flowによる表示ひょうじが可能かのう。Quick Lookによりプレビュー機能きのうが強化きょうかされた。
メール
新あらたにメモ機能きのうやToDoリスト機能きのうが付属ふぞく。メモには画像がぞうや動画どうが、音声おんせいなども貼はり付づけ可能かのう。ステーショナリ作成さくせい機能きのうを装備そうびし、30種類しゅるい以上いじょうのテンプレートも付属ふぞく。
データ検出けんしゅつ機能きのうが実装じっそうされ、住所じゅうしょの自動じどう抽出ちゅうしゅつができるようになった。
iCal
新あらたにCalDAVに対応たいおう。Mac OS X Sever v10.5のiCal Server と共ともに利用りようすることでグループウェア的てきな活用かつようが可能かのうとなった。
テキストエディット
自動じどう保存ほぞん機能きのうがついた。OpenDocumentとMicrosoft Word 2007フォーマットをサポート。
辞書じしょ
小学館しょうがくかんの国語こくご辞典じてん『大辞泉だいじせん』、英和えいわ・和英かずひで辞典じてん『プログレッシブ英和えいわ・和かず英えい中ちゅう辞典じてん』、類語るいご辞典じてん『類語るいご例れい解かい辞典じてん』とAppleの用語ようご辞典じてんが標準ひょうじゅんで付属ふぞくしており、インターネットへの接続せつぞく環境かんきょうがあればさまざまな言語げんご版ばんのウィキペディアも参照さんしょうして内容ないようを表示ひょうじする。

テクノロジー

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Cocoa (API)
64ビット化かされたアプリケーションが作成さくせいできるようになった。並列へいれつ演算えんざん機能きのうが強化きょうかされた。
CoreService
メモリ管理かんり、TCP/IPプロトコルスタックなどのサービスが高度こうどにマルチスレッド化かされ、マルチコアを前提ぜんていとした並列へいれつ処理しょり環境かんきょうへの最適さいてき化かが進すすんだ。
OpenGL
最新さいしんのOpenGL 2.1に対応たいおう。徹底てっていしたマルチスレッド化かによりマルチコア環境かんきょうでのパフォーマンスが大幅おおはばに向上こうじょう。64ビットに対応たいおう、LLVM上うえでの動作どうさにより、あらゆる環境かんきょう上じょうで最適さいてきなパフォーマンスを実現じつげんする。
Core Animation
簡単かんたんな指定していを行おこなうだけで、高機能こうきのうなアニメーションを生成せいせいする機能きのう。
Core Text
テキスト描画びょうがとレイアウト用ようのAPI。設計せっけいが一新いっしんされ、Core Foundation互換ごかんになった。
Input Method Kit
インプットメソッドの実装じっそうを簡略かんりゃく化かする。

セキュリティ

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アドレス空間くうかんレイアウトのランダム化か (ASLR)
それぞれのプロセスのメモリアドレスをメモリ空間くうかん上じょうにランダムに割わり当あてて、不正ふせいなプログラムが特定とくていのコードがどこにあるか予測よそくしづらくする。
アプリケーションへの署名しょめい
Leopard用ように設計せっけいされたすべてのアプリケーションは、Appleまたはサードパーティーの開発かいはつ者しゃの署名しょめいが付つけられる。
アプリケーションベースのファイアウォール
ユーザは個々ここのアプリケーションにファイアウォール機能きのうを割わり当あてることができる。
ファイル暗号あんごう化かの強化きょうか
ディスクユーティリティが256ビットAES暗号あんごう化かに対応たいおう。

UNIX

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UNIX認定にんていを受うけたOpen Brand UNIX 03登録とうろく製品せいひんである。本ほん製品せいひんはサン・マイクロシステムズのSolaris 10から移植いしょくされた機能きのうも多おおい。以下いかに挙あげる。

DTrace
Solaris 10（初期しょきバージョンから）に搭載とうさいされたシステム情報じょうほう取得しゅとく機能きのうを移植いしょくおよびDarwinカーネルに最適さいてき化かしたもの。もともとのDTrace独自どくじ言語げんごのほかに、Java、Ruby、Python、Perlからもコールできるように拡張かくちょうされている。

開発かいはつ環境かんきょう

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開発かいはつ言語げんごがObjective-C 2.0になり、ガベージコレクションが導入どうにゅうされた。Python・RubyとCocoaとのスクリプティングブリッジがバンドルされるようになり、Rubyでの開発かいはつが可能かのうに。

Xcode 3.1
プロジェクトのスナップショット機能きのう、キーワード補完ほかん機能きのうを搭載とうさい。ソースコードリファレンス・関連かんれんAPIなどの情報じょうほうを提供ていきょうするResearch Assistantが付属ふぞくする。

廃止はいしされた機能きのう

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Classic環境かんきょう
撤廃てっぱいにより、Mac OS X上うえでMac OS 9.2.2を動うごかす環境かんきょうがなくなった。
Sherlock
Mac OS 8.5で初はじめて追加ついかされたローカルディスクとネットサービスのサーチエンジンクライアントアプリケーション。機能きのう的てきには、既すでにMac OS X v10.4 TigerでDashboardやSpotlightに置おき換かえられていた。
NetInfo
NEXTSTEPから引ひき継つがれた管理かんり情報じょうほうデータベースおよびディレクトリ・サービス機能きのう。ネットワーク資源しげんの管理かんりはOpen Directoryに置おき換かえられ、ローカル資源しげんの管理かんりはDSlocalに引ひき継つがれる。
Service Location Protocol (SLP)
サービス発見はっけんのためのプロトコル。Mac OS 8.5からSLP Version 1、Mac OS 9からSLP Version 2が利用りようできたが、Mac OS X v10.2からはBonjourと併用へいようされ、v10.5でSLPは廃止はいしされた。

バージョン履歴りれき

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脚注きゃくちゅう

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[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

出典しゅってん

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  1. ^ セキュリティアップデート 2011-004 (Leopard デスクトップシステム用よう)
  2. ^ Java for Mac OS X 10.5 Update 10 のセキュリティコンテンツについて
  3. ^ About the security content of Safari 5.1 and Safari 5.0.6
  4. ^ QuickTime 7.7 のセキュリティコンテンツについて
  5. ^ Leopard セキュリティアップデート 2012-003
  6. ^ “Apple、Leopardのリリースを10月がつに延期えんき”. ITmedia. 2007年ねん10月がつ1日にち閲覧えつらん。
  7. ^ “アップル、Mac OS X Leopardを10月26日にちに出荷しゅっか”. アップル. 2007年ねん10月がつ18日にち閲覧えつらん。
  8. ^ Mac OS X Leopard - テクノロジー - 64ビット
  9. ^ ターミナルで"file /mach_kernel"を行おこなうと確認かくにんできる。
  10. ^ Mac OS X 10.5.1 Update について
  11. ^ Mac OS X 10.5.2 Update について
  12. ^ Time Machine and AirPort Updates v1.0
  13. ^ Mac OS X 10.5.3 Update について
  14. ^ Mac OS X 10.5.4 Update について
  15. ^ Mac OS X 10.5.5 Update について
  16. ^ Mac OS X 10.5.6 Update について
  17. ^ Mac OS X 10.5.7 Update について
  18. ^ Mac OS X 10.5.8 Update について
 

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