バックアップ
バックアップ(
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データバックアップ
すべてのデータは
リスク分類
バックアップ単位
- ファイルバックアップ
- ファイルシステムを
経由 してバックアップする。[1]すなわちバックアップ対象 はファイルやフォルダである。ファイルシステムが持 つタイムスタンプを利用 できるため、増分 バックアップや差分 バックアップを実現 しやすい。復旧 時 には復元 先 のファイルシステムがあらかじめ構築 されている必要 があり、復旧 までに手順 を要 することがある。 - イメージバックアップ
- ハードディスクのパーティション
単位 でファイルシステムを用 いずにバックアップする。[1]一般 にnullデータを読 み飛 ばすことはできず、全域 をバックアップする。過去 のバックアップデータ全量 が比較 対象 となるため、増分 ・差分 バックアップを実現 しにくい。復旧 時 にはパーティション全体 をリストアするので、ファイルバックアップと比較 して復旧 手順 が少 ない。
レベル
- フルバックアップ
-
必要 なすべてのデータを複製 する。毎回 すべてのデータを複製 しなければならないため時間 がかかる。- すべてのデータが1か
所 にまとまっているので、復旧 時 にデータを探 し回 る必要 がない。 - バックアップ
先 に充分 な空 きが必要 。
差分 バックアップ
前回 のフルバックアップからの変更 /追加 されたデータのみを複製 。- 1
回 はフルバックアップを行 うことが必要 。 最後 のフルバックアップとの差分 を複製 するだけなので時間 は短 い。- バックアップツールを
使 わない場合 は自分 で変更 /追加 したデータを把握 しなければならない。 復旧 は最後 のフルバックアップデータと最後 の差分 バックアップデータが必要 になる。
増分 バックアップ
前回 のフルバックアップ、差分 バックアップ、もしくは増分 バックアップ時 からの変更 /追加 されたデータのみを複製 。- 1
回 はフルバックアップを行 うことが必要 。 最後 のバックアップ以降 に変更 /追加 されたデータを複製 するだけなので時間 は極 めて短 い。- バックアップツールを
使 わない場合 は自分 で変更 /追加 したデータを把握 しなければならない。 復旧 は最後 のフルバックアップデータと(もしあれば)最後 の差分 データと、それ以降 のすべての増分 データが必要 。
そのほかの考慮 すべき項目
範囲 - どのデータをバックアップするか。データベースをバックアップする、
各 ユーザのホーム・ディレクトリをバックアップする等 。 頻度 (目標 復旧 地点 )毎日 、毎週 、月次 、年次 等 。頻度 が低 いほど潜在 的 に失 われる量 も大 きくなる。目標 復旧 地点 (RPO: Recovery Point Objective) に関係 する。保存 期間 - バックアップをどのくらいの
期間 保持 するか。データや業種 によっては、法律 により定 められている場合 がある。 保管 場所 - サイト
全体 の障害 (自然 災害 など)を考慮 し、データを遠隔 地 に保管 することが望 ましい。例 えばリムーバブルメディア、主 に磁気 テープにバックアップし、遠隔 地 に保管 する。または、ネットワークを経由 してオンラインストレージや遠隔 のデータセンターなどにバックアップする方法 がある。媒体 の紛失 や情報 漏洩 を防 ぐため、所定 の場所 に保管 ・管理 することが通常 である。保管 場所 には機密 性 に応 じて施錠 や認証 などのセキュリティを施 し、管理 者 を限定 するなどの対策 が重要 になる。信頼 できる外部 の業者 に委託 することもある。これらの方針 はバックアップだけでなく、セキュリティ方針 にも関係 する。 復旧 時間 - データが
消失 した際 にいつまでにデータ復旧 すべきか。目標 復旧 時間 (RTO: Recovery Time Objective) と呼 ばれる。
メディアの種類
- フロッピーディスク
安価 だが現在 では非常 に小 容量 であり細々 としたファイル単位 でのバックアップ程度 にしか使 われない。磁気 や埃 、汚 れに弱 い。大 容量 磁気 ディスク- ZipやJazなど。
現在 では光 ディスクなどに取 って代 わられている。フロッピーディスクと同様 に磁気 や埃 、汚 れに弱 い。 磁気 テープ(コンピュータ用 )- ランダムアクセスができないため、
細 かいデータのバックアップには向 かないが、容量 が大 きいのでシステム全体 のバックアップに向 く。定期 クリーニングなどのメンテナンスが必要 。記録 装置 (テープドライブ)が非常 に高価 であるため、個人 向 けではない。 - カセットテープ
- データレコーダ(もしくはテープレコーダー)でデータを
音 に変調 してオーディオテープに保存 する手段 が、個人 向 けとして使 われていた。 光 ディスク- CD、DVD、BDなど。ライトワンス(
一 度 だけ書 き込 み可能 、消去 不可 )とリライタブル(書 き換 え可能 )の2種類 がある。熱 や湿気 、紫外線 に弱 い場合 がある。業務 用 には自動 クリーニング機能 を搭載 したメンテナンスフリーな装置 もある。 - フラッシュメモリ
現在 はUSB接続 タイプが主流 。SSDも普及 しつつあるが、長期 のバックアップにはまれである。光 磁気 ディスク現在 は光 ディスクなどに取 って代 わられているが、信頼 性 ・長期 保管 性能 から未 だに使用 されることがある。- ハードディスクドライブ
大 容量 で高速 な一方 で磁気 や衝撃 に弱 い。ただし、外 付 けハードディスクは丈夫 なカバーを設 ける、衝撃 があると磁気 ヘッドを退避 させる仕組 みをもつなどの手段 により、弱点 を補 っている。メディアと記録 装置 部分 が一体 であるため、いずれかの故障 によってデータを損失 する可能 性 があり、ハードウェア障害 に弱 い記録 媒体 と言 える。内部 は埃 を非常 に嫌 う。
特徴 的 な技術
データ
データ復旧
- データのベリファイ
意図 したバックアップ計画 通 りに運用 できているかを確認 するのみならず、データが正 しく読 み出 せることを定期 的 にチェックする必要 がある。チェックサムでデータの一貫 性 をチェックすることが一般 的 な方法 であり、その際 にエラーが発生 した場合 はただちにメディアの交換 とデータの再 記録 を検討 する必要 がある。必要 であれば、遠隔 地 にて保管 しているメディアも呼 び戻 してベリファイする。機器 のヘルスチェック稼働 時間 、書 き込 み容量 および平均 故障 間隔 などを基準 として、定期 的 に機器 のヘルスチェックとメンテナンスを行 うことが必要 である。また、急 な故障 が発生 しても復旧 できるよう、普段 から故障 率 をモニターして過 不足 ない機器 交換 計画 の立案 と予 備品 を調達 しておくことも重要 である。なお、磁気 テープではおおよそのヘルスチェックが可能 な機能 がある。復旧 手順 書 の確認 復旧 手順 書 が存在 しない場合 、管理 者 の異動 や退職 に伴 って復旧 できなくなる可能 性 がある。手順 書 を常 に最新 の状態 に保 ち、災害 発生 時 でも簡単 に取 り出 せる場所 に保管 しておく必要 がある。復旧 訓練 機器 故障 あるいはサイトの火災 ・停電 などを模擬 し、実際 の復旧 訓練 を行 うことも重要 である。思 わぬ因子 で復旧 できなくなる可能 性 、例 えば消火 ガス噴射 の衝撃 音 が大量 のハードディスクとサーバを破壊 したという例 もあり[3]、想定 外 の因子 に備 えるためにも訓練 が必要 である。
システムのバックアップ
リスクマネジメントでシステム
出典
- ^ a b
吉田 幸春 . “ファイル・バックアップとイメージ・バックアップって何 が違 うの?―いまさら聞 けない、2つのバックアップ手法 ”. EnterpriseZine.翔 泳 社 . p. 1. 2021年 2月 10日 閲覧 。 - ^ “バックアップファイルを
分割 してDVDなどへ存 出来 るようにする”. Acronis International GmbH. 2021年 2月 10日 閲覧 。 - ^
消防 訓練 で消火 ガス噴射 の衝撃 音 が大量 のハードディスクとサーバを破壊
関連 項目
冗長 化 - アーカイブ (コンピュータ)
- ディスクのクローニング
- ディザスタリカバリ
可用性 - スナップショット (ファイルシステム)
- レプリケーション
- ミラーリング、ファイル
同期 - rsync
- セーブ (コンピュータ)
- リストア
- フルバックアップ
差分 バックアップ(増分 バックアップ)