(Translated by https://www.hiragana.jp/)
RICOH THETA - Wikipedia

RICOH THETA(リコー シータ)はリコー発売はつばいしたぜん天球てんきゅうカメラのシリーズめい。スティックがたのボディに搭載とうさいしたふたつの屈曲くっきょく光学こうがくレンズによって、ワンショットでぜん天球てんきゅう撮影さつえいすることができる世界せかいはつのデジタルカメラ[1]

RICOH THETA

概要がいよう

編集へんしゅう
 
RICOH THETAによる撮影さつえいれい
 
RICOH THETA SCによる撮影さつえいれい距離きょりれない場所ばしょでその全体ぜんたいぞう撮影さつえい可能かのう
 
さい上位じょうい機種きしゅのRICOH THETA Z1

ぜん天球てんきゅう撮影さつえい専用せんようのデジタルカメラ。いちまい魚眼ぎょがんレンズ同時どうじ使用しようして、1直線ちょくせんじょうせい反対はんたい方向ほうこう画像がぞう撮影さつえい。その2まいさかな画像がぞう座標ざひょう変換へんかん合成ごうせいし、せい距円とう図法ずほうぜん天球てんきゅう写真しゃしん英語えいごばん作成さくせいすることができる。撮影さつえいした画像がぞうはアプリケーションソフトを使用しようすることで上下じょうげふくめた360°のゆがみのすくないパノラマ写真しゃしん展開てんかいすることができる。また、アプリケーションを使用しようしたさいには視点してん移動いどう可能かのう[2]Google ストリートビューのような画像がぞう撮影さつえいすることができる。撮影さつえいした画像がぞうは、専用せんようサイト「theta360」を経由けいゆすることで、FacebookやTwitterなどに投稿とうこうすることができる。2014ねん発売はつばいのm15からは動画どうが撮影さつえいにも対応たいおうし、YouTubeにぜん天球てんきゅう動画どうが英語えいごばんをアップロードできるようになった。本体ほんたいにディスプレイは内蔵ないぞうされておらず、撮影さつえいした画像がぞう確認かくにん専用せんようのアプリケーションをインストールしたパソコンやスマートデバイスの画面がめん使用しようする[3]

THETAの開発かいはつチームはのちにリコーからカーブアウトされ、2019ねんに「ベクノス」として独立どくりつよく2020ねんに「IQUI」を発売はつばいしたが[4]、2021ねん12月で生産せいさん終了しゅうりょうしベクノスも事業じぎょう終息しゅうそく、リコーがサポートをいだ[5]

RICOH THETA
2013ねん9がつ5にち、IFA2013で発表はっぴょう[6]欧米おうべいでは10がつに、日本にっぽんでは同年どうねん11がつ9にち発売はつばいされた[6]制御せいぎょようAPIはPTP-IPに独自どくじ拡張かくちょうおこなったものである。
RICOH THETA m15
2014ねん11月14にち発売はつばい外観がいかん光学こうがくけいぜんモデルからかれた。MOV形式けいしき最大さいだい3分間ふんかん動画どうが撮影さつえいはじめて対応たいおうした。動画どうが静止せいし同様どうよう視点してんうごかすことができる。従来じゅうらいのホワイトカラーにくわえてピンク、イエロー、ブルーのカラーバリエーションを展開てんかいした[7]
RICOH THETA S
2015ねん10がつ23にち発売はつばい以前いぜん機種きしゅよりも大型おおがたの1/2.3がたイメージセンサーと、6ぐん7まいによって構成こうせいされるF2のレンズを2セット搭載とうさいしている。60びょうまでの低速ていそくシャッターと、スマートデバイスとWi-Fi利用りようしたライブビューに対応たいおう動画どうが撮影さつえい時間じかん最長さいちょう25ふん(または4GB)に延長えんちょう。カラーはブラックのみ[8]。APIはGoogleのOpen Spherical Camera APIに準拠じゅんきょする仕様しよう変更へんこうされた。
RICOH THETA SC
2016ねん10がつ28にち発売はつばい。RICOH THETA Sの外周がいしゅうをアルミから樹脂じゅし変更へんこうし、動画どうが連続れんぞく撮影さつえい時間じかん短縮たんしゅく最大さいだい5ふん)、ライブストリーミングようHDMI端子たんし省略しょうりゃくした廉価れんかモデル[9]
RICOH THETA V
2017ねん9がつ15にち発売はつばい。4K動画どうが空間くうかん音声おんせい対応たいおう加速かそくセンサー以外いがいにジャイロセンサーを搭載とうさいしている。Wi-FiとBluetoothの2つの通信つうしん方式ほうしき対応たいおう。Wi-Fiは5GHzたい対応たいおうによりスマホやタブレットなどとの通信つうしん高速こうそくした。自作じさくもできるプラグイン(プログラム)により機能きのう拡張かくちょう可能かのう公式こうしきサイトで配布はいふされている。また、GoogleのサービスであるGoogleストリートビューへの投稿とうこうたいし、ビデオモードでの投稿とうこう可能かのうとなり、通過つうかした地点ちてん自動的じどうてきにストリートビューあおせん)できるのもVからが対応たいおう機種きしゅとなっている[10]
RICOH THETA Z1 / Z1 51GB
2019ねん5がつ24にち発売はつばい本体ほんたい大型おおがたと1インチ光学こうがくセンサーの採用さいようにより、RAW: 7296x3648/JPEG:6720x3360と高画質こうがしつした。マイク端子たんし廃止はいしされ本体ほんたいないに4chのマイクを内蔵ないぞう。USBはType-Cに変更へんこうされた。 しぼがF2.1 - F3.5 - F5.6 から選択せんたく可能かのうとなり、しぼ優先ゆうせんモードも搭載とうさいされた。またファームウェアアップデートにより手持てもちHDR撮影さつえいがV以降いこう使用しよう可能かのうとなった。2021ねん4がつ28にち内蔵ないぞうメモリ容量ようりょう増加ぞうかしたRICOH THETA Z1 51GBが発売はつばい[11][12]
RICOH THETA SC2 / SC2 for Business
2019ねん12月13にち発売はつばい。RICOH THETA SCの後継こうけい。SCからの追加ついかてんはBluetooth機能きのう静止せいし撮影さつえいようのプリセット設定せってい状態じょうたい表示ひょうじパネル、セルフタイマーボタンなど。イメージセンサーはVと同等どうとうひんで4K動画どうが撮影さつえいにも対応たいおうしたが、撮影さつえい時間じかんは3ふんまでに短縮たんしゅくされている[13]。2020ねん3がつ19にち不動産ふどうさん自動車じどうしゃ販売はんばい業者ぎょうしゃ利用りよう念頭ねんとういたビジネスモデルとしてRICOH THETA SC2 for Businessが発売はつばい[14]
RICOH THETA X
2022ねん7がつ22にち発売はつばい[15]。THETA Vにわるアドバンスドモデル[16][17]。シリーズはつのタッチパネルモニター(2.25がた)を搭載とうさい本体ほんたいのみでだい部分ぶぶん操作そうさ完結かんけつできるようになった。イメージセンサーやレンズは一新いっしんされ、静止せいし(JPEGのみ)の解像度かいぞうどは11K(やく6,000まん画素がそ相当そうとう)と5.5K(やく1,500まん画素がそ相当そうとう)の2種類しゅるい動画どうが解像度かいぞうどは8K/10fps[18][19]、5.7K/30fps、4K/60fpsに対応たいおうした。天頂てんちょう補正ほせい動的どうてきつなぎ処理しょり本体ほんたいがわおこなえるようになり、アプリでの後処理あとしょり不要ふようとした。GPSを内蔵ないぞうし、本体ほんたいのみでの位置いち情報じょうほう付加ふか対応たいおう内蔵ないぞうメモリはやく46GBで、くわえて外部がいぶメモリ(microSDXC)スロットをそなえた。バッテリーは交換こうかん可能かのうとなり、外部がいぶ給電きゅうでんによるバッテリーレス操作そうさにも対応たいおう
  • RICOH THETA for Windows/Mac
  • RICOH THETA for Android
  • RICOH THETA for iPhone

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
  1. ^ 世界せかいはつ※の画像がぞうインプットデバイス「RICOH THETA」しん発売はつばい”. リコー. 2015ねん9がつ30にち閲覧えつらん
  2. ^ リコーが「THETA」でねらあたらしい映像えいぞう体験たいけんとは”. AV Watch. 2015ねん10がつ1にち閲覧えつらん
  3. ^ ぜん天球てんきゅうカメラ RICOH THETA 発表はっぴょう、360ワンボタン撮影さつえいでストリートビュー感覚かんかく”. engadget 日本にっぽんばん. 2019ねん5がつ14にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2015ねん10がつ1にち閲覧えつらん
  4. ^ しみせら直人なおと (2020ねん12月28にち). “[しみせら直人なおとのVRカメラ最前線さいぜんせん]Vol.08 ベクノスしゃ IQUI開発かいはつ責任せきにんしゃとマーケティングのキーパーソンにインタビュー”. PRONEWS. 2021ねん2がつ17にち閲覧えつらん
  5. ^ ベクノス株式会社かぶしきがいしゃ 製品せいひん販売はんばい終了しゅうりょうのおらせ | リコーグループ 企業きぎょう・IR”. リコー. 2022ねん8がつ30にち閲覧えつらん
  6. ^ a b ぜん天球てんきゅうカメラ「RICOH THETA」の体験たいけんイベントが開催かいさい”. デジカメWatch. 2015ねん9がつ30にち閲覧えつらん
  7. ^ 速報そくほう:リコー、ぜん天球てんきゅうカメラ RICOH THETA のしんモデル発表はっぴょう動画どうが撮影さつえい、WiFi転送てんそう高速こうそく、3まん5000えん”. engadget 日本にっぽんばん. 2019ねん5がつ14にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2015ねん10がつ1にち閲覧えつらん
  8. ^ 360カメラのハイスペックばん「RICOH THETA S」新型しんがたセンサー&しん開発かいはつレンズで高画質こうがしつ ライブビューやちょうびょう撮影さつえい”. デジカメWatch. 2015ねん9がつ30にち閲覧えつらん
  9. ^ いやすくなった360カメラ「RICOH THETA SC」”. デジカメWatch. 2017ねん7がつ31にち閲覧えつらん
  10. ^ 「RICOH THETA V」が9月15にち発売はつばい”. デジカメWatch. 2017ねん10がつ26にち閲覧えつらん
  11. ^ 鈴木すずきまこと (2021ねん3がつ25にち). “だい容量ようりょうになった360カメラ「RICOH THETA Z1 51GB」”. デジカメWatch. 2021ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  12. ^ 宮本みやもと義朗よしろう (2021ねん4がつ15にち). “だい容量ようりょうした360カメラ「RICOH THETA Z1 51GB」が4がつ28にち発売はつばい”. デジカメWatch. 2021ねん9がつ7にち閲覧えつらん
  13. ^ 飯塚いいづかただし (2019ねん11月19にち). “ぜん天球てんきゅうカメラのエントリーけモデル「RICOH THETA SC2」”. デジカメWatch. 2021ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  14. ^ 鈴木すずきまこと (2020ねん2がつ5にち). “ビジネスけの360カメラ「RICOH THETA SC2 for Business」”. デジカメWatch. 2021ねん4がつ9にち閲覧えつらん
  15. ^ 野澤のざわけいさとる (2022ねん7がつ6にち). “リコー、ディスプレイ搭載とうさいの360カメラ「THETA X」。7月22にち発売はつばい”. AV Watch. インプレス. 2022ねん8がつ30にち閲覧えつらん
  16. ^ 阿久津あくつ良和よしかず (2022ねん3がつ31にち). “リコー、360カメラ「THETA」しん製品せいひん--GPSを内蔵ないぞう不動産ふどうさん建設けんせつ焦点しょうてん”. ZDNet Japan. 2022ねん8がつ30にち閲覧えつらん
  17. ^ しみせら直人なおと. “Vol.19 「RICOH THETA X」登場とうじょう。360°ぜん天球てんきゅうカメラTHETAシリーズの最新さいしんアドバンスドモデル[しみせら直人なおとのVRカメラ最前線さいぜんせん]”. PRONEWS : デジタル映像えいぞう制作せいさくWebマガジン. 2022ねん8がつ30にち閲覧えつらん
  18. ^ ファームウェアアップデートにて対応たいおう
  19. ^ 『RICOH THETA X』本体ほんたいのファームウェアバージョンアップのおらせ | RICOH THETA”. 2022ねん8がつ30にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

編集へんしゅう

外部がいぶリンク

編集へんしゅう