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SC/MP - Wikipedia

SC/MP(スキャンプ)は、ナショナル セミコンダクター1974ねん発表はっぴょうした初期しょきの8ビットマイクロプロセッサである(実際じっさいにリリースされたのは1976ねんわれている)。SC/MP は "Simple Cost-effective Micro Processor" のりゃくとされている。

  • 動作どうさ周波数しゅうはすう:1MHz (クロック発振はっしん回路かいろ内蔵ないぞう)
  • アドレスバス:16ビット(ただし上位じょうい4ビットはアドレスバス専用せんようピンがい)
  • データバス:8ビット
  • レジスタセット:汎用はんよう8ビットレジスタ×2ほん、プログラムカウンタ16ビット、ポインタレジスタ16ビット×3ほん

プログラムカウンタは、通常つうじょうのカウントアップとうでは下位かい12ビット(4KBのページない)しか変化へんかせず、それをえるとラップアラウンドする。プログラムカウンタの上位じょうい4ビットを変化へんかさせるには特別とくべつ命令めいれい実行じっこうする必要ひつようがある。これにより、メモリ空間くうかんは4KBを1ページとした16ページで構成こうせいされていた。

特徴とくちょうてきなスペック

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  • SC/MPはバス積極せっきょくてき解放かいほうできた。当時とうじとしてはめずらしいこの特長とくちょうのため、マルチプロセッサ構成こうせい実現じつげん可能かのうだった。しかしぼしい使用しようれいはなく、後継こうけいの SC/MP II になっていくつかの使用しようれいられるだけである。外部がいぶリンクにあるデータシートには3のSC/MPによるマルチプロセッサ構成こうせいしめされている。
  • プログラムカウンタは命令めいれいをフェッチするまえにインクリメントされる。したがってリセット最初さいしょ実行じっこうする命令めいれいのアドレスは 0001 番地ばんちである。0000 番地ばんちにはたいていNOPいていた。
  • チップすうすくなくするため、UARTなしでもシリアル通信つうしん可能かのう入出力にゅうしゅつりょくピンをそなえていた。この機能きのうは SC/MP III では削除さくじょされた。

実装じっそう

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  • ISP-8A/500 SC/MP I(1974ねん): 1MHz、PMOS
  • INS 8060 ISP-8A/600 SC/MP II1977ねん): 4MHz(内部ないぶ2MHz)、NMOS。アーキテクチャは SC/MP I と同一どういつ
  • INS 807x SC/MP III1978ねん): 4MHz(内部ないぶ2MHz)。アドレスバスを16ビットに拡大かくだいしてレジスタや命令めいれいセットを増強ぞうきょうした上位じょうい互換ごかんひん。ROMを内蔵ないぞうしたバージョンもあり、Tiny BASICをチップじょう搭載とうさいしていた。

使用しようれい

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  • MK14: ワンボードマイコンキット
  • ADB-002: アドテックシステムサイエンスせいのボード。RAMとBASIC ROMをソケットにすことでNIBLが動作どうさする。このボードをもちいたコンピュータキットのCOMKIT 8060が同社どうしゃから1978ねんに99,800えん販売はんばいされた。
  • Orange: Apple IIによく外見がいけんのコンピュータ。ただしCPUは SC/MP II であるため、Apple IIとの互換ごかんせいはない。

外部がいぶリンク

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