鬼おに

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漢字かんじ

鬼おに

甲骨文字こうこつもじ	金文きんぶん	小篆しょうてん	流伝りゅうでんの古こ文字もじ

殷いん	西にし周あまね	《説せつ文ぶん》（漢かん）	《六書りくしょ通どおり》（明あきら）

↑ 王おう筠『説せつ文ぶん釈しゃく例れい』巻まき2。
沈兼士し「“鬼おに”字じ原始げんし意義いぎ之の試こころみ探さがせ」『国学こくがく季刊きかん』第だい5巻かん3号ごう、1935年ねん。
李り孝たかし定てい撰せん『金文きんぶん詁林読後どくご記き』中央ちゅうおう研究けんきゅう院いん歴史れきし語ご言げん研究所けんきゅうじょ、1982年ねん、348-349頁ぺーじ。
張ちょう世よ超ちょう、孫まご凌しのげ安やす、金かね国こく泰たい、馬うま如森『金文きんぶん形がた義ぎ通どおり解かい』中ちゅう文ぶん出版しゅっぱん社しゃ、1996年ねん、2295-2297頁ぺーじ。

「鬼おに」を音符おんぷとする形声けいせい文字もじ（諧声かいせい域いき＝*KUJ）
		見み母はは	溪けい母はは	匣くしげ母はは	影かげ母はは	曉あかつき母はは	疑うたぐ母はは
一等いっとう	平声ひょうしょう灰はい韻いん	傀𤪿𠐤瑰䕇	魁さきがけ	槐えんじゅ瑰		㾯	嵬
	上声じょうせい賄まかない韻いん	-	䫥傀磈	瘣溾㱱廆䕇𨝀	𨝀	𦞙	隗嵬䫥䃬
	去声きょしょう隊たい韻いん		塊かたまり凷	螝	𩲄
	入声にっしょう沒ぼつ韻いん
		見み母はは	溪けい母はは	匣くしげ母はは	影かげ母はは	曉あかつき母はは	疑うたぐ母はは
二に等とう	平声ひょうしょう皆みな韻いん						-
	上声じょうせい駭韻	-	-	-	-	-	-
	去声きょしょう怪かい韻いん				-
	入声にっしょう黠韻		-		-	-
		見み母はは	溪けい母はは	群ぐん母はは	影かげ母はは	曉あかつき母はは	疑うたぐ母はは
三さん等とうA	平声ひょうしょう微ほろ韻いん	騩		-
	上声じょうせい尾お韻いん	鬼おに	-	-			-
	去声きょしょう未み韻いん			-
	入声にっしょう物ぶつ韻いん
		見み母はは	溪けい母はは	群ぐん母はは	影かげ母はは	曉あかつき母はは	疑うたぐ母はは
三さん等とうB	平声ひょうしょう脂あぶら韻いん	螝騩			-	-	-
	上声じょうせい旨むね韻いん				-	-	-
	去声きょしょう至いたり韻いん	媿愧聭謉騩䁛		餽𩌃	-		-
	入声にっしょう質しつ韻いん		-	-	-	-	-

（おに） (神話しんわ・伝説でんせつの生物せいぶつ) 日本にっぽんにおける代表だいひょう的てきな伝説でんせつ上じょうの生物せいぶつ。世よの中なかに災厄さいやくを与あたえる妖怪ようかいとしての存在そんざいの他ほか、地獄じごくの獄卒ごくそつとされる。
（おに）冷酷れいこく非情ひじょうな人ひとのたとえ。
（おに）特とくに勝負事しょうぶごとにおいて、すば抜ぬけた能力のうりょくや集中しゅうちゅう力りょくを有ゆうする人ひとや動物どうぶつ。
（おに）遊戯ゆうぎにおいて、（一時いちじ的てきに）他たの遊戯ゆうぎ者しゃと別べつの不名誉ふめいよな役やくをつとめる人ひと。

ロろーマ字まじ表記ひょうき
- 普通ふつう話ばなし
  - ピンイン: guǐ (gui3), kuài (kuai4), kuǐ (kui3)
  - ウェード式しき: kuei³, k'uai⁴, k'uei³
  - 注ちゅう音符おんぷ号ごう: ㄍㄨㄟˇ
- 広東かんとん語ご
  - イェール式しき: gwai2
- 閩南語ご
  - POJ: kúi
- 閩東語ご
  - 平話へいわ字じ: gūi
- 閩北語ご
  - KCR: gṳ̌
- 客きゃく家か語ご
  - 白話はくわ字じ: kúi
- 呉ご語ご
  - ピンイン: ciu2, kue2
- 贛語: gui3
- 晋すすむ語ご: gui2
- 湘語: guei3
- 中ちゅう古音こおん: kjw+jX
- 上古じょうこ音おん:
  - 白はく一平いっぺい-サガール: *k-ʔujʔ
  - 鄭てい張ちょう: *kulʔ