民法みんぽう第だい759条じょう

条文じょうぶん[編集へんしゅう]

第だい759条じょう: 前条ぜんじょうの規定きてい又または第だい755条じょうの契約けいやくの結果けっかにより、財産ざいさんの管理かんり者しゃを変更へんこうし、又または共有きょうゆう財産ざいさんの分割ぶんかつをしたときは、その登記とうきをしなければ、これを夫婦ふうふの承継しょうけい人じん及および第三者だいさんしゃに対抗たいこうすることができない。

財産ざいさんの管理かんり者しゃの変更へんこう及および共有きょうゆう財産ざいさんの分割ぶんかつの夫婦ふうふの承継しょうけい人じん及および第三者だいさんしゃへの対抗たいこう要件ようけんが登記とうきであることを定さだめた規定きてい。明治めいじ民法みんぽう第だい797条じょうを継承けいしょう。

登記とうきの手続てつづきについては、第だい756条じょうの解説かいせつを参照さんしょうのこと。

『民法みんぽう（5）親族しんぞく・相続そうぞく（第だい3版はん）』有斐閣ゆうひかく新書しんしょ（1989年ねん、有斐閣ゆうひかく）45頁ぺーじ-66頁ぺーじ（山脇やまわき貞さだ司し執筆しっぴつ部分ぶぶん）
泉いずみ久雄ひさお『親族しんぞく法ほう』101-121頁ぺーじ（1997年ねん、有斐閣ゆうひかく）

明治めいじ民法みんぽうにおいて、本条ほんじょうには以下いかの規定きていがあった。

隠居いんきょ者しゃ又またハ家督かとく相続そうぞく人じんカ詐欺さぎ又またハ強迫きょうはくニ因いんリテ隠居いんきょノ届出とどけでヲ為ためシタルトキハ隠居いんきょ者しゃ又またハ家督かとく相続そうぞく人じんハ其詐欺さぎヲ発見はっけんシ又またハ強迫きょうはくヲ免めんレタル時じヨリ一いち年ねん内ないニ隠居いんきょノ取消とりけしヲ裁判所さいばんしょニ請求せいきゅうスルコトヲ得どく但ただし追認ついにんヲ為ためシタルトキハ此限ニ在ざいラス
隠居いんきょ者しゃ又またハ家督かとく相続そうぞく人じんカ詐欺さぎヲ発見はっけんセス又またハ強迫きょうはくヲ免めんレサル間あいだハ其親族ぞく又またハ検事けんじヨリ隠居いんきょノ取消とりけしヲ請求せいきゅうスルコトヲ得どく但ただし其請求せいきゅうノ後こう隠居いんきょ者しゃ又またハ家督かとく相続そうぞく人じんカ追認ついにんヲ為ためシタルトキハ取消とりけし権けんハ之のニ因いんリテ消滅しょうめつス
前ぜん二に項こうノ取消とりけし権けんハ隠居いんきょ届出とどけでノ日にちヨリ十じゅう年ねんヲ経過けいかシタルトキハ時効じこうニ因いんリテ消滅しょうめつス

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