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'''カム'''({{lang|en|cam}})は運動の方向を変える[[機械要素]]である。 |
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'''カム'''({{lang|en|cam}})は運動の方向をかえる[[機械要素]]。回転する[[ 軸]]に 取り 付けられ、 軸の 回転角度に 対応した 曲面が 形成されている。 一般には、 円板カムと 呼ばれる 中心から 円周までの 距離が 一定でない (卵型に代表される)板を 回転する 軸に 取り 付け、こ れの 板に 接する 物( 板や 棒)に 周期的な 運動を 与える。 |
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機械装置では、動きを伝える元になる側を'''原節'''、動きを伝えられて仕事をする側を'''従節'''と呼び、カムは原節にあたる。カムには直線的に往復運動するものと回転運動するものがあるが、どちらも、原節の形状と速度によって従節末端が動く時間と距離が決まる。この時の従節の動作を図形化したものを'''カム曲線'''と呼ぶ。カム曲線はカムプロフィール(カム自体の形状や輪郭)を示すものではない。 |
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典型的かつ、有名な例は、[[エンジン]]の吸排気バルブの開閉を行っているカムで、エンジンの出力軸から得た回転をバルブ開閉の往復運動に変換している。カムに追従させる部品が、カムフォロアである。なお、エンジンのバルブ開閉のカムのように、[[金属]]同士が高速で擦れ合うようなものの場合(カム表面とバルブのリフターと言う部分が激しく擦れ合う)、カムの表面が摩耗しないように[[チル処理]]や硬い金属の塗布などが施してあり、非常に硬く出来ている。 |
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回転する カムは[[ 軸]]に 取り 付けられ、 軸の 回転角度に 対応した 曲面が 形成されている。 一般には、 卵形に代表される円板カムと 呼ばれる 、中心から 円周までの 距離が 一定でない 板を 回転する 軸に 取り 付け、この 板に 接する 物( 板や 棒)に 周期的な 運動を 与える。 |
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典型的かつ、代表的な例は、[[機関 (機械)|エンジン]]の[[ポペットバルブ|吸排気バルブ]]の開閉を行うカムで、エンジンの出力軸([[クランクシャフト]])から得た回転運動をバルブ開閉の往復運動に変換している。カムに追従させる部品が、カムフォロアである。 |
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エンジンの[[カムシャフト]]のように、カムと[[タペット]](バルブリフター)の接触面で[[金属]]同士が高速で擦れ合うような場合は[[エンジンオイル]]で十分に[[潤滑]]され、さらに、カムの表面が[[摩耗]]しにくいよう[[チル処理]]や硬い金属による[[コーティング]]などが施してある。 |
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== 種類 == |
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== 種類 == |
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カムは大別すると'''平面カム'''と'''立体カム'''に分けられ、下記の種類がある。 |
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カムの形状は大別すると'''平面カム'''と'''立体カム'''に分けられ、下記の種類がある。 |
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*平面カム |
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* 平面カム |
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**板カム(周縁カム) |
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** 板カム(周縁カム) |
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**正面カム(溝カム) |
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** 正面カム(溝カム) |
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**円筒カム |
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** 円筒カム |
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**斜板カム |
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**球面カム |
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** 球面カム |
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なお、バネ、重力などによらずカムの輪郭に追従して動作するものを'''確動カム'''という。 |
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なお、[[ばね]]、[[重力]]などによらず、カムの輪郭に追従して動作するものを'''確動カム'''という。 |
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== 関連項目 == |
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== 関連項目 == |
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* [[カムシャフト]] |
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* [[カムシャフト]] |
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* [[ロッカーアーム]] |
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* [[ロッカーアーム]] |
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* {{仮リンク|カムフォロア|en|Cam follower}} |
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[[ru:Кулачковый механизм]] |
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[[zh:凸轮]] |
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2023年8月28日 (月) 11:48時点における最新版
カム(cam)は運動の方向を変える機械要素である。
機械装置では、動きを伝える元になる側を原節、動きを伝えられて仕事をする側を従節と呼び、カムは原節にあたる。カムには直線的に往復運動するものと回転運動するものがあるが、どちらも、原節の形状と速度によって従節末端が動く時間と距離が決まる。この時の従節の動作を図形化したものをカム曲線と呼ぶ。カム曲線はカムプロフィール(カム自体の形状や輪郭)を示すものではない。
回転するカムは軸に取り付けられ、軸の回転角度に対応した曲面が形成されている。一般には、卵形に代表される円板カムと呼ばれる、中心から円周までの距離が一定でない板を回転する軸に取り付け、この板に接する物(板や棒)に周期的な運動を与える。
典型的かつ、代表的な例は、エンジンの吸排気バルブの開閉を行うカムで、エンジンの出力軸(クランクシャフト)から得た回転運動をバルブ開閉の往復運動に変換している。カムに追従させる部品が、カムフォロアである。
エンジンのカムシャフトのように、カムとタペット(バルブリフター)の接触面で金属同士が高速で擦れ合うような場合はエンジンオイルで十分に潤滑され、さらに、カムの表面が摩耗しにくいようチル処理や硬い金属によるコーティングなどが施してある。
カムの形状は大別すると平面カムと立体カムに分けられ、下記の種類がある。
- 平面カム
- 板カム(周縁カム)
- 正面カム(溝カム)
- 立体カム
- 円筒カム
- 斜板カム
- 端面カム
- 球面カム
なお、ばね、重力などによらず、カムの輪郭に追従して動作するものを確動カムという。