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「アル」で始まる言葉が多いのは、'''al-''' がアラビア語の定冠詞だからである。 |
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==アラビア語を公用語とする国== |
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*[[アラブ首長国連邦]] - [[アルジェリア民主人民共和国]] - [[イエメン共和国]] - [[イラク共和国]] - [[エジプト・アラブ共和国]] - [[オマーン]] - [[カタール]] - [[クウェート]] - [[サウジアラビア王国]] - [[ジブチ共和国]] - [[シリア・アラブ共和国]] - [[スーダン共和国]] - [[ソマリア民主共和国]] - [[チュニジア共和国]] - [[バーレーン王国]] - [[パレスチナ]] - [[モーリタニア・イスラム共和国]] - [[モロッコ王国]] - [[ヨルダン・ハシミテ王国]] - [[社会主義人民リビア・アラブ国]] - [[レバノン共和国]] |
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==関連項目== |
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==関連項目== |
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*[[アラブ]] - [[アラブ諸国]] - [[アラブ人]] - [[アラブ連盟]] - [[語学]] - [[言語の分類一覧]] |
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*[[アラブ]] - [[アラブ諸国]] - [[アラブ人]] - [[アラブ連盟]] - [[語学]] - [[言語の分類一覧]] |
2004年1月3日 (土) 15:23時点における版
[[pl:J%EAzyk arabski]]
アラビア語(اللغة العربية アッ=ルガトゥ=ル=アラビーヤ)とは、おもに西アジア(中東)・北アフリカのアラブ諸国で用いられている言語で、アフロ・アジア語族(セム語派)の一種である。
もともとはアラビア半島で話されていたいくつかの言語を意味するが、現代では次の二つをさす。
- 文語:フスハー(正則アラビア語、古典北アラビア語ともいう)
- 口語:アーンミーヤ
フスハーはアラブ諸国の共通語で、アラビア文字で書かれる。起源は西暦4世紀ごろのアラビア半島にさかのぼるといわれ、イスラーム文明の出現と拡大にともなって北アフリカにまで使用地域が広がり、現在まで言語として大きく変わらずに使われている。イスラームの教典であるクルアーン(コーラン)はフスハーで書かれているため、ムスリム(イスラム教徒)にとっては聖なる「神の言葉」である。千夜一夜物語(アラビアンナイト)のような古典や書籍・雑誌・新聞などの文章はもちろん、公的な場での会話やテレビニュースなどでも使われる。
一方、アーンミーヤは国・地域によって大きく異なる方言で、文字で書かれることはふつうはない。アラブ人どうしの日常会話はアーンミーヤで話されることが多い。アラビア半島方言、イラク方言、シリア方言、エジプト方言、スーダン方言、マグリブ方言などに大別され、それぞれの地域のなかでもちがいがある。
アラビア語の特徴
文字
アルファベットは29文字からなり、大文字・小文字やブロック体・筆記体の区別はない。
文字一覧はアラビア文字の項を参照。それぞれの独立形が左右の文字と繋がっていくため、蛇のように見える。
発音
- 子音には喉の奥のほうでhやgなどを発音するような独特の発音があるが、母音は a, i, u の3つと長母音、2重母音しか存在しない。
- スペルは一部を除き子音字のみを用いるため、意味に応じて母音をつけて発音しなければならない。コーランや子供向けの読み物には、短母音記号などの発音記号が付記されている。
文法
- 定冠詞、前置詞が存在し、名詞と形容詞は格・性・数によって変化する。
- 女性形、複数形には一応の規則性はあるものの例外が非常に多く、個別に記憶しなければならないものが多い。
- 動詞は3人称男性単数完了形を原形とし、辞典はその形で引くことになる。原形を基本形、第一形ともいうが、これに、第二形から第十五形(現代語では第十形)までの派生形が存在する。多くの辞書の場合、この派生形のおかげで辞書を引くことが初学者には困難である。
アラビア語を起源とする語彙
- トタン
- 如雨露
- コーヒー
- ラケット
- シロップ
- アルコール
- アルカリ
- ソーダ
- シャーベット
- ソファ
- モンスーン
- 台風(ギリシア語typhõnともいわれる)
- 星の名前
「アル」で始まる言葉が多いのは、al- がアラビア語の定冠詞だからである。
アラビア語を公用語とする国
関連項目
アラビア語項目
参考文献
- 黒柳恒男、飯森嘉助『現代アラビア語入門』(大学書林)
外部へのリンク