練り

練ねり(ねり)もしくはお練ねり（おねり）とは、

1. 祭礼さいれいの神輿しんよや山車だしを神事しんじの奉納ほうのうや観衆かんしゅうへの披露ひろうのために動うごかす様子ようすのことをいう。祭礼さいれい中ちゅうの移動いどうのときは「市中しちゅうを練ねり廻まわす」「参道さんどうを練ねり歩あるく」などのような表現ひょうげんで用もちいる場合ばあいもある。
2. 静岡しずおか県けん西部せいぶ、遠とお州しゅう地区ちくでは、山車だし（この地方ちほうでは「屋台やたい」と呼よぶ）や神輿しんよとは関係かんけいなく練ねり歩あるいたり、練ねりを潰つぶしたり、振ふる舞まいが出だされたりする独特どくとくな文化ぶんかがあるが、これらは「初はつ練ねり」・「激げき練ねり」・「練ねり」などと呼よばれる（それぞれ若干じゃっかん用法ようほう・意味合いみあいが違ちがう）。詳細しょうさいは浜松はままつまつり#初はつ練ねり・激げき練ねり・練ねりを参照さんしょう。なお、お練ねりと呼よばれることは無ない。
3. 伝統でんとう芸能げいのうにおいて、役者やくしゃ等とうが一定いっていの距離きょりを関係かんけい者しゃらと行列ぎょうれつして歩あるく（あるいは船ふねで航行こうこうする）こと。見物人けんぶつにんが集あつまることを前提ぜんていとしているため、上記じょうきと同おなじような状態じょうたいになる。目的もくてきは襲名しゅうめい披露ひろうや公演こうえんの宣伝せんでんなど。この場合ばあいは、「お練ねり」の用法ようほうが一般いっぱん的てき。

関連かんれん項目こうもく

• お練ねり供養くよう　寺院じいんでの仏事ぶつじ。