出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
|
|
10行目: |
10行目: |
|
}} |
|
}} |
|
|
|
|
|
'''金正日花'''(きむじょんいるばな、キムジョンイルファ)は、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]の[[金正日]]の側近がやってきて「譲ってくれ」といわれ一度は断ったが、何度も来られ根負けし、差し上げた物。さらに北朝鮮で品種改良され作られたもの。[[球根ベゴニア]]の1品種。 |
|
'''金正日花'''(きむじょんいるばな、キムジョンイルファ)は、[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]の[[金正日]]のために作られたとされる[[球根ベゴニア]]の1品種。 |
|
|
|
|
|
== 概要 == |
|
== 概要 == |
|
[[1980年代]]、[[日本]]の[[静岡県]][[掛川市]]の園芸研究家で、観光農園「[[加茂花菖蒲園]]圓主の[[加茂元照]]が、研究用に[[品種改良]]を行い、誕生させた花である<ref>開発者の親族の中に、在日朝鮮人帰国者の日本人妻がいるとされている(高英煥『平壌25時』)。</ref>。[[1988年]][[2月16日]]、金正日の46歳の誕生日にさらに北朝鮮で品種改良され、寄贈された<ref>[[平壌放送]](1988年2月21日付)より。</ref>。 |
|
「[[1980年代]]、[[日本]]の[[静岡県]][[掛川市]]の園芸研究家で、観光農園[[加茂花菖蒲園]]圓主の[[加茂元照]]が、金正日のために[[品種改良]]を行い、誕生させた花で[[1988年]][[2月16日]]、金正日の46歳の誕生日に寄贈された」<ref>[[平壌放送]](1988年2月21日付)より。</ref>とするのが北朝鮮側の公式の見解である。 |
|
|
|
|
|
しかし、[[TBSテレビ|TBS]]のワイドショー『[[ひるおび!]]』の取材に対し、加茂はある朝鮮人に何度も譲るよう頼まれ、根負けして譲ったものだと語っている。譲る際にその朝鮮人が「金正日花」と名づけていいか聞いてきたといい(加茂は当時、金正日という人物を知らなかったという)、この花が「金正日花」と呼ばれることに対し「現在でも大きな戸惑いを感じる」という<ref name="ひるおび!">同番組2011年12月29日放送分</ref>。 |
|
|
|
|
|
なお、北朝鮮で品種改良されているという<ref name="ひるおび!">。 |
|
|
|
|
|
[[ベゴニア]]の一種で、寒さには弱い。 |
|
[[ベゴニア]]の一種で、寒さには弱い。 |
2011年12月29日 (木) 04:31時点における版
金正日花(きむじょんいるばな、キムジョンイルファ)は、北朝鮮の金正日のために作られたとされる球根ベゴニアの1品種。
概要
「1980年代、日本の静岡県掛川市の園芸研究家で、観光農園加茂花菖蒲園圓主の加茂元照が、金正日のために品種改良を行い、誕生させた花で1988年2月16日、金正日の46歳の誕生日に寄贈された」[1]とするのが北朝鮮側の公式の見解である。
しかし、TBSのワイドショー『ひるおび!』の取材に対し、加茂はある朝鮮人に何度も譲るよう頼まれ、根負けして譲ったものだと語っている。譲る際にその朝鮮人が「金正日花」と名づけていいか聞いてきたといい(加茂は当時、金正日という人物を知らなかったという)、この花が「金正日花」と呼ばれることに対し「現在でも大きな戸惑いを感じる」という[2]。
なお、北朝鮮で品種改良されているという<ref name="ひるおび!">。
ベゴニアの一種で、寒さには弱い。
金正日の誕生日に合わせて栽培するために大量の石油を用いている。
北朝鮮では金正日を象徴する花として知られており、テレビなどではしばしば放送され、バッジも作成されている。
アメリカ合衆国ベゴニア協会により、2004年、ベゴニア科の新品種991号として認定されたと言われている。
また、この花の栽培担当者が花が落ちた際に自殺しており、普天堡電子楽団は『金正日花』という曲を歌っている。
2009年11月30日発行された新50ウォン硬貨の図案に用いられている。
脚注
- ^ 平壌放送(1988年2月21日付)より。
- ^ 同番組2011年12月29日放送分
関連項目