鋤すき

鋤すき（すき）とは、ガーデニングや農業のうぎょうにおいて、地面じめんを掘ほったり、土砂どしゃなどをかき寄よせたり、土どの中なかの雑草ざっそうの根ねを切きるのに使用しようされる手作業てさぎょう用ようの道具どうぐ、農具のうぐである。

シャベルの一いち形態けいたいと考かんがえられる。構造こうぞうは、櫂かい状じょうであり、木製もくせいか金属きんぞく製せいの長ながい柄えと、金属きんぞく製せいの刃は、または竹たけで編あんだ箕みで構成こうせいされ、これらが一直線いっちょくせん上じょうにあるか、または鈍角どんかくをなしている。使用しよう法ほうは、手力てじからと鋤すき重じゅうとによる押込おしごめ力りょくと、手力てじからによる土壌どじょうの反転はんてんとを適当てきとうに利用りようして、農地のうちを耕たがやせ起おこりする。

なお、しばしば「踏鍬」（ふみぐわ）と称しょうされるものは、じつは鋤すきの1種しゅであり、踏圧力りょくを利用りようしてその鑱床部ぶを土中どちゅうに深ふかく挿入そうにゅうし、これを両手りょうてで押おし倒たおし、土壌どじょうを撥はね起おこしつつ、側がわ退すさ耕こう鋤すきするものである。

鋤すき（すき、en:Spade）は人間にんげんの手作業てさぎょうに用もちいる道具どうぐであり、使役しえき動物どうぶつ（馬うまや牛うしなど）に引ひかせて使つかう犂すき（すき、プラウ）とは、同おなじ音おん（おん）ではあるが全まったく別べつの道具どうぐである。

洋ようの東西とうざいを問とわず、反乱はんらんや一揆いっきの際さいには武器ぶきに変へんじた。豊前ぶぜん福光ふくみつ派は古いにしえ術じゅつにおいて、鋤すきは農民のうみんの護身ごしん用ようの武具ぶぐとして使つかわれている。日本にっぽん拳法けんぽう道どう連盟れんめい豊前ぶぜん福光ふくみつ派は古いにしえ術じゅつ連盟れんめい風ふう門もん館かんにより保存ほぞんされている。

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