安あん慶けい緒いとぐち

晋すすむ剌王 安やす慶けい緒いとぐち
燕つばめ
第だい2代だい皇帝こうてい
王朝おうちょう	燕つばめ
在位ざいい期間きかん	757年ねん - 759年ねん
都城みやこのじょう	洛陽らくよう
姓せい・諱いみな	安あん仁ひとし執と（初はつ名な）→慶けい緒いとぐち
生年せいねん	723年ねん
没年ぼつねん	天成てんせい3年ねん3月9日にち （759年ねん4月がつ10日とおか）
父ちち	光ひかり烈れつ帝みかど
母はは	康かん夫人ふじん
年号ねんごう	載の初はつ : 757年ねん 天成てんせい : 757年ねん - 759年ねん

安あん 慶けい緒いとぐち（あん けいしょ）は、唐とう代だいの軍人ぐんじん。燕つばめの第だい2代だい皇帝こうてい。光ひかり烈れつ帝みかど安やす禄ろく山やまの次男じなん。

生涯しょうがい

父ちちの安やす禄ろく山やまから晋すすむ王おうに封ふうじられた。兄あにの安あん慶けい宗むねが玄げん宗むねによって誅殺ちゅうさつされると、燕つばめの皇太子こうたいしは空位くういであったが、安やす禄ろく山さんが洛陽らくようで病やまいを患わずらい、視力しりょくを失うしなって人間にんげん不信ふしんに陥おちいり、奢侈しゃしにもふけるようになってから、親おやに対たいする孝こうを失うしなった。安やす禄ろく山やまは寵愛ちょうあいする段だん氏しが産うんだ異母弟いぼていの安あん慶けい恩おんを立太子りったいしする動向どうこうが見みられ、安あん慶けい緒いとぐちは自身じしんが誅殺ちゅうさつされるとおののいた。そのため聖ひじり武たけし2年ねん（757年ねん）1月がつ、唐とう軍ぐんとのにらみ合あいが続つづく中なかで側近そっきんの厳いむ荘そうや安やす禄ろく山やまの側がわに仕つかえた宦官かんがんの李り豬児とともに父ちちを殺ころして、帝位ていいを簒奪さんだつした。しかし暗愚あんぐで筋すじが通とおった考かんがえを持もたず人望じんぼうのない安やす慶けい緒いとぐちに、家臣かしんの忠誠ちゅうせいを繋つなぎとめる事ことはもはや不可能ふかのうであった。

天成てんせい元年がんねん（757年ねん）10月がつ、唐とうの粛宗に派遣はけんされた郭かく子こ儀ぎらと回かい鶻の連合れんごう軍ぐんに長安ながやすと都城みやこのじょうの洛陽らくようを奪うばわれ、黄河こうがを渡わたり鄴に逃亡とうぼうした。天成てんせい3年ねん（759年ねん）3月がつ、有力ゆうりょく部将ぶしょうの史ふみ思おもえ明あきらの援軍えんぐんによって唐とうの大だい軍勢ぐんぜいを撃退げきたいしたが、間まもなく自身じしんも史し思おもえ明あかりの裏切うらぎりで殺害さつがいされた。

その後ご、史ふみ思おもえ明あかりは安やす慶けい緒いとぐちの軍勢ぐんぜいを引継ひきつぎ、本拠地ほんきょちの范陽に戻もどし、大だい燕つばめ皇帝こうていを称しょうするようになる。