いろは坂ざか (多摩たま市し)

いろは坂ざか中ちゅう腹部ふくぶ

いろは坂ざか（いろはざか）とは、東京とうきょう都と多摩たま市し桜ヶ丘さくらがおかにある坂さか。桜ヶ丘さくらがおか1丁目ちょうめと4丁目ちょうめの境界きょうかいをなしている。

概要がいよう

多摩たま市し桜ヶ丘さくらがおかを南北なんぼくに貫つらぬく「いろは坂ざか通どおり」の北端ほくたん部分ぶぶんが「いろは坂ざか」である。いろは坂ざか通どおりは北端ほくたんで「さくら通どおり」に接続せつぞくし、大栗おおぐり川がわを跨またいで京王線けいおうせん聖蹟せいせき桜ヶ丘さくらがおか駅えき前まえまで延のびている。非常ひじょうに斜はす度どの急きゅうな九十九折つづらおりの坂道さかみちで、付近ふきんの連光寺れんこうじ坂ざか、百草もぐさ園えん坂ざか、お化ばけ坂ざか（東寺方ひがしてらがた坂ざか、以上いじょうはいずれも俗称ぞくしょう）と並ならび、多摩たま市内しないの4大だい激げき坂ざかとしてスポーツ自転車じてんしゃ愛好あいこう家かのヒルクライムのメッカとなっている。

この坂道さかみちを有名ゆうめいにしたのはスタジオジブリ映画えいが「耳みみをすませば」で、いろは坂ざかは主人公しゅじんこうの月島つきしま雫しずくが駅えきから図書館としょかんに向むかう坂道さかみちのモデルとなった他ほか、坂さかの頂上ちょうじょう付近ふきんには月島つきしま雫しずくが同級生どうきゅうせいの杉村すぎむらから告白こくはくを受うけた神社じんじゃのモデルである金比羅こんぴら宮みやも存在そんざいしている。いろは坂ざかを登のぼりきってから道みちなりに約やく500m進すすんだところにはロータリーが存在そんざいするが、このロータリーは劇げき中ちゅうに登場とうじょうする骨董こっとう品ひん屋や兼けん弦楽器げんがっき工房こうぼう「地球ちきゅう屋や」の前まえにあるロータリーのモデルである。

劇げき中ちゅうラストシーンでは、この坂さかの付近ふきんに新宿しんじゅく新都しんと心こころを望のぞむことができる高台たかだいが登場とうじょうする。この場所ばしょには映画えいが公開こうかい後ごしばらくしてからファンの有志ゆうしにより「耳みみノート」と呼よばれるファンノートが置おかれるようになり、ここを訪おとずれた「耳みみをすませば」のファンが自由じゆうにコメントを残のこすようになった。しかし2000年ねんを過すぎた頃ころから心無こころない者ものがノートを盗ぬすんだり、落書らくがきやゴミが目めに余あまるようになり、2002年ねん頃ころからはグラフィティまでもが描えがかれるようになった。当初とうしょは作品さくひんのファンや地元じもとの有志ゆうしによる掃除そうじによって落書らくがきやゴミは処理しょりされていたが、やがて立たち入いりが出来できないようフェンスが設置せっちされた。その後ご、家いえが建たって立たち入いることは出来できなくなった（2010年ねん現在げんざい）。

なお、現在げんざい「耳みみノート」は上記じょうきロータリーに面めんする洋菓子ようがし屋や「ノア」の店内てんないに移設いせつされており、店内てんないにはバロンの置おき人形にんぎょうもある。また、隣接りんせつする東寺方ひがしてらがたには『耳みみをすませば』に肖あやかって『耳みみをすませばハイツ』という建物たてもの名めいの賃貸ちんたい住宅じゅうたくが存在そんざいする（映画えいが公開こうかい前まえから存在そんざいする建物たてものだが、作品さくひんが大だいヒットしたため『耳みみをすませばハイツ』に改称かいしょうした）。

関連かんれん項目こうもく

• いろは坂ざか - 栃木とちぎ県けん日光にっこう市しの坂さか
• 聖蹟せいせき桜ヶ丘さくらがおか
• 耳みみをすませば