お練ねり祭まつり

お練ねり祭まつり（おねりまつり）は、長野ながの県けん飯田いいだ市しで行おこなわれる祭まつり。諏訪すわ大社たいしゃの御ご柱はしら祭さいと同おなじ数かぞえ年どしで7年ねんに一いち度ど、寅とらと申さるの年としの3月がつ下旬げじゅんに開催かいさいされる。名称めいしょうは神輿しんよ渡御とぎょ（みこしとぎょ/みこしとぎょう）を行おこなうときに行列ぎょうれつが練ねり歩あるくことからとされている。

歴史れきし

御ご柱はしら祭さいは諏訪すわ大社たいしゃの式年しきねん大祭たいさいとして有名ゆうめいだが、飯田いいだ市しにある諏訪すわ神社じんじゃ「外そと県けん 大宮おおみや諏訪すわ神社じんじゃ」（そとあがた おおみやすわじんじゃ）では神輿しんよをかつぐ祭まつりが行おこなわれている。「お練ねり祭まつり」はこれにあわせて行おこなわれるもので、大宮おおみや諏訪すわ神社じんじゃの祭まつりと直接ちょくせつ関係かんけいするものではなく、御ご柱はしら祭さいと比較ひかくして知名度ちめいどは低ひくい。しかし、地元じもとにとっては大おおきな祭まつりであり、飯田いいだ・下伊那しもいな出身しゅっしんの人間にんげんが一堂いちどうに集つどう機会きかいの一ひとつである。現在げんざい、お練ねり祭まつりは外そと県けん大宮おおみや諏訪すわ神社じんじゃと飯田いいだ商工しょうこう会議かいぎ所しょを中心ちゅうしんとした「奉賛ほうさん会かい」の主催しゅさいで開催かいさいされている。

いつ頃ごろから始はじまったかは定さだかではないが、正徳まさのり5年ねん（1715年ねん）のひつじ満水まんすいのとき、野底のそこ川がわの氾濫はんらんによって飯田いいだの町まちに濁流だくりゅうが流ながれこまんとしたとき大宮おおみや諏訪すわ神社じんじゃの龍神りゅうじん様さまに祈いのったところ、濁流だくりゅうは流ながれを変かえ町まちは大おおきな災害さいがいを免まぬかれた。飯田いいだ城じょう城主じょうしゅもその御利益ごりやくをたたえ享とおる保ほ四よん年ねん（1719年ねん）に町まちを挙あげて盛大せいだいに奉納ほうのうすることになったと伝つたえられている。

出だし物もの

お練ねり祭まつりには毎回まいかい、飯田いいだ・下伊那しもいなの数すう十じゅうの団体だんたいが参加さんかする。出だし物ものとしては獅子しし舞まいや和かず太鼓たいこなどが挙あげられるが、メインのイベントは東野とうの地区ちく（6地区ちく）の「東野とうの大だい獅子しし」と橋はし南みなみ地区ちく・本町ほんちょう三さん丁目ちょうめの「大名だいみょう行列ぎょうれつ」である。

「東野とうの大だい獅子しし」の獅子頭ししがしらは日本にっぽんで最もっとも大おおきいといわれており、幌ほろをつけた頭あたまの重おもさは30kgにもなる。胴体どうたいは木き枠わくに車くるまが付ついたものに布ぬのがかぶせられ、中なかには数すう人にん～十じゅう数すう人にんの楽団がくだん員いんが入はいって演奏えんそうをする。獅子ししを連つれる役やく（宇天王おう）もいる。

獅子舞ししまいは「所望しょもう（しょもう）」をし、祝儀しゅうぎを出だすスポンサーの店みせ（家いえ）の前まえなどを中心ちゅうしんに舞まいを行おこなう。お練ねり祭まつりが行おこなわれる、飯田いいだ下伊那しもいな地域ちいきの獅子舞ししまいの多おおくが屋台やたい獅子じしであり、幌ほろの中なか屋台やたいで太鼓たいこや笛ふえを演奏えんそうする。

関連かんれん項目こうもく

• 御ご柱はしら祭さい

• 獅子しし舞まい

• 大名だいみょう行列ぎょうれつ

外部がいぶリンク

• 飯田いいだお練ねり祭まつり - 飯田いいだ商工しょうこう会議かいぎ所しょ