この私 、クラウディウス
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『この
登場 人物
[- アウグストゥス
ロ ーマ帝国 の初代 元首 。明 るく開放 的 な性格 の持 ち主 。クラウディウスの才能 を一定 に評価 しており、クラウディウスは敬愛 していた。妻 リウィアによって暗殺 される。- アグリッパ
- アウグストゥスの
親友 にして片腕 。後継 者 候補 ともなった。リウィアによって暗殺 される。 - アグリッピーナ
- アグリッパの
娘 、アウグストゥスの孫 でゲルマニクスの妻 。 - アグリッピニッラ
- ゲルマニクスとアグリッピーナの
娘 でクラウディウスには姪 にあたる。小説 では描 かれていないがのちに皇帝 ネロの母 となり、クラウディウスの最後 の妻 となる。 - アテノドロス
- クラウディウスのギリシア
人 家庭 教師 でストア派 の哲学 者 。クラウディウスの才能 を高 く評価 し、クラウディウスに大 きな影響 を与 えた。のちに小 アジアの故郷 へ戻 りその地 で没 した。 - アントニア
- クラウディウスたちの
母 。終始 クラウディウスを評価 しなかった。 - ウルグラニア
- リウィアの
親友 にして陰謀 の盟友 。貴族 女性 の告解 師 の立場 を利用 し毒殺 に荷担 した。 - ウルグラニッラ
- ウルグラニアの
孫 でクラウディウスの最初 の妻 。知性 も教養 も持 たず、体 が大 きく力 も強 い。クラウディウスとの夫婦 仲 は良 くなかったがクラウディウスの能力 は理解 していた。 - ガイウス
- アグリッパとユリアの
息子 。若 くして後継 者 候補 となり尊大 な態度 を示 していた。リウィアによって暗殺 される。 - カストル
- ティベリウスの
息子 でポストゥムスの恋敵 。粗暴 で単純 ではあるが裏表 の少 ない性格 でゲルマニクスを敬愛 していた。セイヤヌスの姦 策 によって暗殺 される。 - カッシウス・カエレア
- ローマ
軍 の兵士 。最初 にクラウディウスが主催 した剣 闘士 試合 に飛 び入 りで参加 し、ローマを侮辱 したゲルマン人 捕虜 と対戦 した。その後 ゲルマニクスのもとで百 人 隊長 を務 め、ゲルマニアの軍団 暴動 の際 にはアグリッピーナらの軍団 からの避難 に護衛 として同行 した。このとき幼 いカリグラはカエレアに背負 われていた。しばらくすると親衛隊 に所属 し、カリグラのもとで部隊 長 を務 めていたが、カリグラの悪政 に対 して暗殺 の首謀 者 の一人 となった。 - カミッラ
- クラウディウスの
初恋 の少女 。互 いに惹 かれあっていたが婚約 の日 に何者 かに暗殺 される。 - カリグラ
- ゲルマニクスの
息子 でクラウディウスの甥 。幼少 期 をゲルマニアの軍団 で過 ごし、軍団 のマスコットとして扱 われていた。その性格 は残虐 を含 み、他者 に対 しては卑屈 であるか尊大 であるかの両極端 の態度 を示 す。ティベリウスやリウィアに卑屈 な態度 で接 し、第 3代 の元首 に就任 する。元首 就任 後 は半 ば狂気 に陥 り数々 の暴政 を行 った。この結果 親衛隊 によって暗殺 された。 - ゲメッルス
- カストルの
息子 だがセイヤヌスとリウィッラの不義 の子 と疑 われている。地味 で控 えめな性格 であったがカリグラ元首 就任 後 殺害 される。 - クレメンス
- ポストゥムスの
解放 奴隷 。ポストゥムスの追放 後 、真相 を知 ったアウグストゥスがプラナシア島 へ渡 った際 同行 し、アウグストゥスによって公 にポストゥムスの名誉 が回復 されるまでの間 、島 に残 りポストゥムスの影武者 を務 めた。その後 ポストゥムスが公的 に許 される前 にアウグストゥスは暗殺 され、入 れ替 わっていたことを知 らないクリスプスによってポストゥムスとして殺 された。 - ゲルマニクス
- クラウディウスとリウィッラの
兄 で父 ドルススが死 んだあとは父親 代 わりも務 めた。人格 者 であり、軍事 の才能 にも恵 まれた偉大 な人物 で民衆 の人気 も高 かった。共和 主義 者 で個人 的 な権力 に興味 を示 すことはなかった。アジアにおいて不吉 な兆候 の中 で急死 する。 - セイヤヌス
- ティベリウスの
下 での親衛隊 司令 官 。悪 しき人物 で自 らの権力 のために様々 な陰謀 を企 てた。クラウディウスに対 しては利用 価値 を認 めてか親 しく接 していたがクラウディウスは嫌 っていた。ティベリウスに忠誠 を尽 くし強大 な権力 を握 るが失脚 、処刑 された。テレビドラマではパトリック・スチュワートが演 じた。 - ティベリウス
- クラウディウスの
叔父 で第 2代 元首 。陰気 で内向 的 な性格 ではあるが才能 に恵 まれ、優 れた軍 司令 官 だった。弟 ドルススの急死 を母 リウィアによる暗殺 と疑 い、それ以後 恐怖 から母 に従属 する。アウグストゥスの没後 元首 に就任 する。元首 就任 後 は母 と距離 を置 き、セイヤヌスを側近 として重用 するとその影響 を強 く受 けるようになる。カプリ島 に少数 の友人 のみを連 れ隠棲 し退廃 的 な生活 を送 ったが、セイヤヌスとリウィッラの密通 を知 り、セイヤヌスを失脚 させた。 - トラシッルス
- ティベリウスの
友人 で占 い師 。その予言 は正確 であり外 れることはない。 - ドルスス
- クラウディウスたちの
父 でティベリウスの弟 。全 てに秀 でた偉大 な人物 で共和 主義 者 であったがゲルマニアで急死 した。 - ドルスス
- ゲルマニクスの
息子 でネロの弟 。両親 とは異 なり悪 しき性格 の持 ち主 。兄 を排 し自 らがティベリウスの後継 者 となるべくセイヤヌスに協力 する。 - ネルウァ
元老 院 議員 で法律 学者 。ティベリウスの友人 でよい影響 を与 えることのできた数少 ない人物 。小説 では語 られていないが後 に五 賢 帝 に数 えられる皇帝 ネルウァの祖父 にあたる。- ネロ
- ゲルマニクスの
長男 で才覚 はともかく父 から好 ましい性格 を引 き継 いでいる。セイヤヌスの姦 策 によって殺害 される。 - ポストゥムス
- アグリッパとユリアの
息子 でアウグストゥスの孫 。クラウディウスにとってのよき兄貴 分 。腕力 が強 く少々 粗暴 な面 もあるが開放 的 な性格 で、クラウディウスに対 しては幼少 の頃 からいつも守 ってやるなど面倒 を見 ていた。クラウディウスの才能 をゲルマニクス同様 高 く評価 しており、クラウディウスにとっても最 も親 しい友人 であった。クラウディウスの姉 リウィッラに思 いを寄 せていたが、ティベリウスの競争 者 となった時 そのことを利用 され追放 された。その後 ゲルマニクスとクラウディウスの尽力 でアウグストゥスの誤解 を解 き、和解 。改 めてアウグストゥスの後継 者 として遺言 状 に記 された。しかしその直後 アウグストゥスは暗殺 され、ポストゥムスに入 れ替 わっていたクレメンスは処刑 された。ポストゥムスはしばらく潜伏 したのち父 アグリッパを尊敬 する水兵 達 を味方 につけローマに入 るが、クリスプスの罠 にかかり逮捕 、偽 ポストゥムスとして処刑 された。 - ポッリオ
元老 院 議員 で歴史 家 。リウィウスとの歴史 についての論争 では「ありのままの歴史 」の立場 を代表 する。- マルケッルス
- アウグストゥスの
後継 者 候補 でアグリッパの競争 者 。若 くしてその立場 に着 いたため傲慢 な態度 を示 し始 めていた。リウィアに暗殺 される。 - メッサリーナ
- クラウディウスの3
番目 の若 い妻 。小説 中 ではまだ姦婦 として描 かれていない。 - ユリア
- アウグストゥスの
娘 。 - ユリッラ
- ユリアの
娘 。 - リウィア・ドルシッラ
- クラウディウスの
恐 るべき祖母 でアウグストゥスの妻 。非常 に権勢 欲 が強 く、政治 のためならば手段 は問 わない。親友 であるウルグラニアと共謀 してクラウディウスの祖父 でリウィアの最初 の夫 であったティベリウス・ネロを毒殺 。以後 マルケッルス、アグリッパ、ガイウス、ルキウス、アウグストゥスらを毒殺 した。またユリア、ユリッラ、ポストゥムスを謀略 によって追放 し、息子 のティベリウスにローマの支配 権 が握 られるように仕向 けた。恐 ろしい手段 を用 いながらもリウィアの政治 的 能力 は非常 に優 れており、ローマに安定 をもたらした。しかしティベリウスの治世 になると息子 との仲 は険悪 なものとなり、目 に見 えない対立 を深 めるようになる。クラウディウスに対 しては常 に嫌悪 を示 し晩餐 も共 にすることはなかったが、自 らの死 の直前 に突如 クラウディウスを晩餐 に招 いた。その席 で罪 の応報 から逃 れるために神格 化 を求 めていることを語 り、クラウディウスに神格 化 に尽力 することを約束 させた。クラウディウスはこれと交換 に自分 の知 らなかったリウィアの行 なってきた歴史 の暗部 を知 ることになった。 - リウィウス
- ローマの
歴史 家 。ポッリオとの歴史 についての論争 では「役 に立 つ歴史 」の立場 を代表 する。 - リウィッラ
- クラウディウスの1
歳 年上 の姉 。幼少 期 から悪戯 をするためクラウディウスは嫌 っていた。ポストゥムスの想 い人 だがカストルと恋仲 となり結婚 。その後 ポストゥムスの感情 を利用 し、ポストゥムス追放 の策略 に荷担 した。ティベリウス治下 、セイヤヌスと不義 の関係 を結 び夫 カストルを殺害 。セイヤヌス失脚 後 、母 アントニアによって餓死 させられた。 - ルキウス
- ガイウスの
弟 。兄 同様 尊大 な態度 を示 していたが、リウィアによって暗殺 された。