さんすくみ

『さんすくみ』は、絹田きぬた村むら子こによる日本にっぽんの漫画まんが作品さくひん。

読よみ切きりシリーズ6編へんの掲載けいさい（『読経どきょうしちゃうぞ!』）を経へて、『月刊げっかんフラワーズ』（小学館しょうがくかん）2010年ねん4月がつ号ごうから2015年ねん4月がつ号ごうまで連載れんさい。宮司ぐうじの息子むすこ、住職じゅうしょくの息子むすこ、牧師ぼくしの息子むすこの3人にんが繰くり広ひろげるコメディタッチの作品さくひん。尚なお、当初とうしょは牧師ぼくしの息子むすこはいなかったが、担当たんとう編集へんしゅう者しゃの提案ていあんで加くわわった。

「全国ぜんこく書店しょてん員いんが選えらんだおすすめコミック2012」、13位い。

登場とうじょう人物じんぶつ

相澤あいざわ 恭きょう太郎たろう（あいざわ きょうたろう）

宮司ぐうじの息子むすこ（永なが室しつ神社じんじゃ。祭神さいじんは布留ふる御ご魂たましい大神だいじん。ご利益りやくは長寿ちょうじゅ延命えんめい・病気びょうき平癒へいゆ）。ヘタレ。おみくじでは大抵たいてい凶きょうを引ひく。その上うえ、降水こうすい確かく率りつ0%の日ひにまで雨あめが降ふる超ちょう雨あめ男おとこ。これまでに何なん度ども家業かぎょうが原因げんいんで女おんなの子こに振ふられてきた（「結婚けっこん前提ぜんていのようで重おもい」など）。母親ははおやが恐こわい。極度きょくどの甘党あまとうで、菓子かしを肴さかなに酒さけが飲のめる。一人ひとりっ子こ。霊感れいかんはない。

伊波いは 孝仁たかひと（いなみ たかひと）

住職じゅうしょくの息子むすこ（九きゅう誉ほまれ寺てら）。ビビり。読経どきょうしてからでないと眠ねむれない気質きしつ。霊れいを見みることができる。お嬢様じょうさま育そだちの母親ははおやが、何なにかにつけて浪費ろうひしてしまうのが悩なやみ。女子じょし高校生こうこうせいの妹いもうとがいる。

綾あや本ほん 工こう（あやもと たくみ）

牧師ぼくしの息子むすこ（秋あき日野ひの教会きょうかい）。クォーターで、元々もともと祖父そふは宣教師せんきょうしとして来日らいにちしたドイツ人じん。オカルト現象げんしょうやスプラッター映画えいがが大好だいすきだが、女おんなの子こにはなかなかその趣味しゅみを理解りかいしてもらえない。陰鬱いんうつな雰囲気ふんいきの美人びじんの女性じょせいが好すき。弟おとうとがいる。

読経どきょうしちゃうぞ!

ここでは「さんすくみ」の前身ぜんしんにあたる読よみ切きりシリーズ6編へんと同時どうじ収録しゅうろくの作品さくひんについて述のべる。

鳥居とりいは端はしからくぐれ!

『月刊げっかんフラワーズ』2008年ねん12月がつ号ごう掲載けいさい

大晦日おおみそかの夜よる、宮司ぐうじの父ちちがぎっくり腰ごしになり、急遽きゅうきょ元旦がんたんの一般いっぱん祈祷きとうの役目やくめを仰おおせつかった息子むすこの恭きょう太郎たろう。だが恭きょう太郎たろうは、元旦がんたんに初はつデートの約束やくそくを入いれていた。何なにとかデートも祈祷きとうも両立りょうりつさせようとする。

金曜日きんようびは悪魔あくま祓ばらい!

『月刊げっかんフラワーズ』2009年ねん5月がつ号ごう掲載けいさい

父ちちが留守るすにしていた金曜日きんようびの夜よる、信徒しんとの女性じょせいに「聞きいてほしいことがある」と言いわれた工こう。まだ牧師ぼくしではない工こうだが、女性じょせいが美人びじんだったために軽かるい気持きもちで応おうじてしまう。肝きも試だめしに行いった廃墟はいきょでロザリオを落おとしてしまったと言いう女性じょせいのために、工こうは恭きょう太郎たろうたちを連つれて探さがしに行いくことにする。

読経どきょうしちゃうぞ!

『月刊げっかんフラワーズ』2009年ねん9月がつ号ごう掲載けいさい

お盆ぼんに檀家だんかさんの家いえを回まわって読経どきょうしていた孝仁たかひとは、急いそぐあまりスピード違反いはんで婦警ふけいに止とめられてしまう。翌日よくじつ、お布施ふせの額がくが多おおい通称つうしょう・VIP檀家だんかの遠山とおやま家かを訪おとずれた孝仁たかひとは、あの婦警ふけいと再会さいかいする。

僕達ぼくたちには秘密ひみつがある

『月刊げっかんフラワーズ』増刊ぞうかん『凛りん花はな』第だい8号ごう掲載けいさい

3人にんが高校こうこうに入学にゅうがくしてすぐ、まだ互たがいの素性すじょうを知しらない時ときの物語ものがたり。

鎮しずめてみせます!

『月刊げっかんフラワーズ』2009年ねん11月がつ号ごう掲載けいさい

地鎮祭じちんさい日和ひよりのよく晴はれた秋あきの大安吉日たいあんきちにち、おみくじで「水難すいなんの相そうあり」の凶きょうを引ひいてしまった恭きょう太郎たろう。いつものこととは言いえ、落おち着つかない気分きぶんのまま現場げんばに向むかった恭きょう太郎たろうは、中学ちゅうがくの時とき同おなじクラスだった女子じょしと再会さいかいし、飼かい犬いぬを地鎮祭じちんさいに同席どうせきさせることを了承りょうしょうしてしまう。

小しょう羊ひつじの召めすまま!

『月刊げっかんフラワーズ』2010年ねん2月がつ号ごう掲載けいさい

間近まぢかに迫せまったクリスマスの準備じゅんびに忙いそがしい日曜日にちようび。降誕こうたん劇げきに出演しゅつえん予定よていの2人ふたりの子供こどもがインフルエンザでダウンしてしまい、時期じき的てきに暇ひまな孝仁たかひとと恭きょう太郎たろうに代役だいやくを頼たのむ。工こうは、外そとから練習れんしゅうをこっそり覗のぞくアンニュイな女性じょせいが気きになっていた。

『読経どきょうしちゃうぞ!』同時どうじ収録しゅうろく作品さくひん

道行みちゆき

『月刊げっかんフラワーズ』2008年ねん9月がつ号ごう掲載けいさい、第だい36回かいコミックオーディション銀ぎんの花はな賞しょう受賞じゅしょう

ど田舎いなかの祖父母そふぼの家いえに行いくことになった大学生だいがくせいの倫りん幸こう（みちゆき）。だが、父ちちが書かいてくれた地図ちずが適当てきとう過すぎて道みちに迷まよってしまう。

夏なつ男おとこと鳥とり女おんな

『月刊げっかんフラワーズ』増刊ぞうかん『凛りん花はな』第だい7号ごう掲載けいさい

美び大だいの学生がくせい、夏川なつかわ冬ふゆ彦と鴨野かもの。積づみ忘わすれた個展こてんに出品しゅっぴんする作品さくひんを運はこんでおいて欲ほしいと教授きょうじゅに頼たのまれた夏川なつかわは、面倒めんどうくさいからと業者ぎょうしゃに頼たのむが、それを知しらない鴨野かものは作品さくひんが盗難とうなんに遭あったと思おもい込こむ。

書誌しょし情報じょうほう

• 絹田きぬた村むら子こ 『読経どきょうしちゃうぞ!』小学館しょうがくかん・flowersフラワーコミックスαあるふぁ
  • 2010年ねん3月がつ10日とおか発売はつばい、ISBN 978-4-09-133100-7、「道行みちゆき」「夏なつ男おとこと鳥とり女おんな」収録しゅうろく
• 絹田きぬた村むら子こ 『さんすくみ』小学館しょうがくかん・flowersフラワーコミックスαあるふぁ、全ぜん10巻かん
  1. 2010年ねん11月がつ10日とおか発売はつばい、ISBN 978-4-09-133460-2
  2. 2011年ねん05月がつ10日とおか発売はつばい、ISBN 978-4-09-133814-3
  3. 2011年ねん11月がつ10日とおか発売はつばい、ISBN 978-4-09-134112-9
  4. 2012年ねん05月がつ10日とおか発売はつばい、ISBN 978-4-09-134467-0
  5. 2012年ねん12月がつ10日とおか発売はつばい、ISBN 978-4-09-134795-4
  6. 2013年ねん05月がつ10日とおか発売はつばい、ISBN 978-4-09-135220-0
  7. 2013年ねん11月08日にち発売はつばい、ISBN 978-4-09-135576-8
  8. 2014年ねん06月がつ10日とおか発売はつばい、ISBN 978-4-09-136115-8
  9. 2014年ねん11月がつ10日とおか発売はつばい、ISBN 978-4-09-136418-0
  10. 2015年ねん06月がつ10日とおか発売はつばい、ISBN 978-4-09-137307-6