ひょうたん温泉おんせん

ひょうたん温泉おんせん（ひょうたんおんせん）は、大分おおいた県けん別府べっぷ市し鉄輪てつりんの鉄輪てつりん温泉おんせんにある温泉おんせん入浴にゅうよく施設しせつである。1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）創業そうぎょう。

沿革えんかく

創業そうぎょう者しゃの河野こうの順じゅん作さくは、妻つまマツがリウマチを罹患りかんしたことから、かつて自身じしんの関節かんせつ炎えんの治療ちりょうのために湯治とうじに訪おとずれたことがあった鉄輪てつりん温泉おんせんに転居てんきょ。1922年ねん（大正たいしょう11年ねん）に高温こうおんの源泉げんせんを掘ほり当あてて、現在げんざいのひょうたん温泉おんせんに当あたる温泉おんせんを開ひらいた。この温泉おんせんには、ひょうたん型がたの浴場よくじょう、滝湯たきのゆ、砂湯すなゆ、蒸むし湯ゆ等とうの施設しせつが設もうけられ、養老ようろう園えんと名付なづけられた。

1927年ねん（昭和しょうわ2年ねん）には、木造もくぞう7階かい建だて、高たかさ18mの展望てんぼう台だい「瓢箪ひょうたん閣かく」を建設けんせつ。この展望てんぼう台だいは、本土ほんど空襲くうしゅうが激はげしさを増ました第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん末期まっきの1945年ねん（昭和しょうわ20年ねん）5月がつに、敵てきの攻撃こうげき目標もくひょうになる恐おそれがあるとの理由りゆうで軍ぐんの命令めいれいにより取とり壊こわされ、現存げんそんしていない。温泉おんせんの名称めいしょうや、浴場よくじょう、展望てんぼう台だいの形状けいじょうに用もちいられたひょうたんは、順じゅん作さくが好すきだった豊臣とよとみ秀吉ひでよしの旗印はたじるしである千成せんなり瓢箪ひょうたんに由来ゆらいする。

ひょうたん温泉おんせんは現在げんざいも営業えいぎょうしており、『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』で3つ星ほしを獲得かくとくしている。また、女おんな湯ゆには創業そうぎょう当初とうしょに設もうけられたひょうたん形がたの岩いわ風呂ふろが残のこっている。別府べっぷ八はち湯ゆ温泉おんせん道どうの温泉おんせん殿堂でんどうが設もうけられており、別府べっぷ市内しないの88ヶ所かしょの温泉おんせんを制覇せいはした湯ゆ名人めいじんの肖像しょうぞう写真しゃしんが永年えいねん展示てんじされる。

なお、順じゅん作さくは、1932年ねん（昭和しょうわ7年ねん）1月がつに、鉄輪てつりん温泉おんせん内ないで地獄じごくを掘ほり当あて、金龍きんりゅう園えん（現在げんざいの金きむ竜りゅう地獄じごく）を開園かいえんしている。

外部がいぶリンク

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