源泉げんせん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
自然しぜん湧出ゆうしゅつがた源泉げんせん玉川たまがわ温泉おんせんだい噴)
掘削くっさく自噴じふんがた源泉げんせん有馬ありま温泉おんせん天神てんじん源泉げんせん

源泉げんせん(げんせん)とは、地中ちちゅうからみずてくる場所ばしょである。みず様子ようすからてんじて、物事ものごと金銭きんせんかんがえが発生はっせいするみなもととしての意味いみ存在そんざいする(れいとしては「源泉げんせん徴収ちょうしゅう」や「アイデアの源泉げんせん」など)。

温泉おんせんにおける源泉げんせん[編集へんしゅう]

温泉おんせんにおける源泉げんせんは、地中ちちゅうから温泉おんせんてくる場所ばしょである。源泉げんせん湧出ゆうしゅつ形態けいたいおおきくけて3つ存在そんざいする。岩盤がんばんなどから地表ちひょう温泉おんせん湧出ゆうしゅつしてくる「自然しぜん湧出ゆうしゅつ」、ボーリングにより地中ちちゅうかんめそのかんとおって水圧すいあつにより温泉おんせん湧出ゆうしゅつしてくる「掘削くっさく自噴じふん」、地中ちちゅうかんめたのちポンプだい深度しんど地下ちかからでもそのちから温泉おんせんげる「掘削くっさく動力どうりょくあげ」である。

自然しぜん湧出ゆうしゅつがた源泉げんせん地震じしん噴火ふんかなどの自然しぜん現象げんしょうともなって発生はっせいする場合ばあいがある。掘削くっさくがたボーリングなどにより人為じんいてき開発かいはつおこなわれる。新規しんき温泉おんせんひらうえで、掘削くっさくによる源泉げんせん開発かいはつかせないものとなっている。大分おおいたけん別府べっぷ[1]では、1879ねん明治めいじ12ねんごろ上総かずさという技術ぎじゅつ導入どうにゅうされて源泉げんせん掘削くっさくとっき」がさかんとなり、温泉おんせん旅館りょかん内湯うちゆようから、地域ちいき共同きょうどう温泉おんせんもちい個人こじんたく自家じか源泉げんせんまでおおくの源泉げんせん開発かいはつされ、別府べっぷ温泉おんせん温泉おんせん都市としへと発展はってんした。

観光かんこう名所めいしょとなっている源泉げんせん[編集へんしゅう]

自然しぜん湧出ゆうしゅつ源泉げんせん以外いがい湧出ゆうしゅつこうにはパイプやコンクリートせいがことうけられているだけのこともあり、おおくの源泉げんせん公開こうかいされていないが、くに名勝めいしょう指定していされる別府べっぷ地獄じごく4カ所かしょふく別府べっぷ地獄じごくめぐりや、製造せいぞう技術ぎじゅつ重要じゅうよう無形むけい民俗みんぞく文化財ぶんかざいである明礬みょうばん温泉おんせんはな小屋こや、そして草津くさつ温泉おんせんまん温泉おんせんはたけなど、自然しぜん湧出ゆうしゅつはな採取さいしゅ施設しせつのある源泉げんせんなかには観光かんこう名所めいしょとして公開こうかいしている温泉おんせん存在そんざいする。観光かんこう名所めいしょしている源泉げんせんおおくは自然しぜん湧出ゆうしゅつがた源泉げんせんである。一部いちぶでは、掘削くっさく自噴じふんがた掘削くっさく動力どうりょくあげがた源泉げんせんでも公開こうかいされているところもある。

源泉げんせんのすぐじょう入浴にゅうよく施設しせつがあるれい[編集へんしゅう]

普通ふつう源泉げんせんから湧出ゆうしゅつした温泉おんせんすいは、パイプや誘導ゆうどうみぞ経由けいゆして湯船ゆぶねなどの入浴にゅうよく施設しせつみちびかれる(引湯)。しかし一部いちぶ自然しぜん湧出ゆうしゅつがた源泉げんせんでは、源泉げんせん場所ばしょ入浴にゅうよく施設しせつ設置せっちされている場合ばあいがある(足元あしもと湧出ゆうしゅつ)。これが可能かのうなのは湧出ゆうしゅつ温度おんどがほぼ適温てきおんである場合ばあいかぎられる。ほぼ全国ぜんこくてき存在そんざいするが温度おんど範囲はんいせまためそのかずはそれほどおおくない。以下いかにはおもなものを例示れいじする。

北海道ほっかいどう
青森あおもりけん
秋田あきたけん
群馬ぐんまけん
富山とやまけん
和歌山わかやまけん
岡山おかやまけん
大分おおいたけん
熊本くまもとけん

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 源泉げんせんすうあな)2,847、湧出ゆうしゅつりょう137,040キロリットル/にちは、ともに日本一にっぽんいち平成へいせい12ねん環境省かんきょうしょう

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]