アイアイ温泉おんせん

アイアイ温泉おんせん Ai-Ais Hot Springs
IUCNカテゴリII（国立こくりつ公園こうえん）
アイアイ温泉おんせん
ナミビアにおける位置いち
地域ちいき	ナミビアカラス州しゅうアイアイ
座標ざひょう	南緯なんい27度ど55分ふん43秒びょう 東経とうけい17度ど29分ふん0秒びょう
面積めんせき	5,900 km2
創立そうりつ日び	1971年ねん3月16日にち
運営うんえい組織そしき	環境かんきょう観光かんこう省しょう

アイアイ温泉おんせん（アイアイおんせん、英語えいご: Ai-Ais Hot Springs） は、ナミビア共和きょうわ国こくにある硫黄いおう泉いずみ質しつの温泉おんせん。アイアイとは現地げんちで使用しようされているコイコイ語ごで「燃もえる水みず」を意味いみする。アイアイ/リフタスフェルト・トランスフロンティアパークの一部いちぶを成なし、ナミビア南部なんぶ・カラス州しゅうのフィッシュ川がわ渓谷けいこくの南みなみ縁えん、グレートカラスベルグ山脈さんみゃくに位置いちする。

歴史れきし

地元じもとの伝説でんせつでは、1850年ねんに遊牧民ゆうぼくみんであるナマ人じんの羊ひつじ飼かいがヒツジを追おっているときに温泉おんせんを発見はっけんしたという。温泉おんせんは河床かしょうの地下ちか深ふかくから湧出ゆうしゅつし、砂漠さばく気候きこうの地ちにオアシスを生成せいせいした。

ヘレロ・ナマクア虐殺ぎゃくさつの期間きかん中ちゅう、温泉おんせんはドイツ軍ぐんがベースキャンプとして利用りようした。1915年ねんに、南西なんせいアフリカ戦線せんせんで傷きずついた兵士へいしを癒いやすため南みなみアフリカ軍ぐんが基地きちとして使用しようした。1962年ねんに温泉おんせんは地元じもとの起業きぎょう家かに貸与たいよされ、その後ご国こくの天然記念物てんねんきねんぶつとして宣言せんげんされた。1969年ねんに保護ほご区くとなり、1971年ねん3月16日にちに基地きちは公式こうしきに開放かいほうされた。泉いずみ温あつしは平均へいきんしておよそ60 °Cである。温泉おんせんはパイプで引水ひきのみずし、屋内おくないのプールやジャグジーに供給きょうきゅうされている。

1972年ねん、1974年ねん、1988年ねんの度重たびかさなる洪水こうずいの際さいには一時いちじ的てきに閉鎖へいさされた。1972年ねんの洪水こうずいでは、高台たかだいにあった1軒けんの施設しせつを除のぞき、すべての施設しせつが破壊はかいされた。フィッシュ川がわ渓谷けいこく保護ほご区くは1987年ねんに渓谷けいこくの西部せいぶが拡張かくちょうされた。1987年ねんから1988年ねんにかけてアイアイのキャンプは大だい規模きぼな改造かいぞうが実施じっしされた。

2003年ねんに締結ていけつされた条約じょうやくにより, アイアイ温泉おんせんは南みなみアフリカ共和きょうわ国こくのリフタスフェルト国立こくりつ公園こうえんに組くみ込こまれることになり、アイアイ/リフタスフェルト・トランスフロンティアパークが設立せつりつされた。

温泉おんせんはケートマンスフープの南みなみ約やく200 km、カラスバーグの西にし約やく120 kmに位置いちする。

特徴とくちょう

温泉おんせんはナミビア人じん、南みなみアフリカ人じん、休暇きゅうかを楽たのしむ人々ひとびとに人気にんきの観光かんこう地ちである。硫黄いおう、塩化えんか物ぶつ、フッ化物ばけものに富とみ、リウマチ患者かんじゃからの評判ひょうばんも良よい。ザンベジイエローフィッシュやバーベルなどの魚さかなを含ふくむ多様たような生物せいぶつが生息せいそくする。夏季かきにあたる11月から3月がつ末まつまでは閉鎖へいさされる。

関連かんれん項目こうもく

• 世界せかいの温泉おんせん地ち一覧いちらん
• リフタスフェルト
• アイアイ (ナミビア)