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アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく中等ちゅうとう教育きょういく

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トーランス高校こうこう - カリフォルニアしゅうトーランス(ロサンゼルス大都市だいとしけん)
ノバイ高校こうこうのエントランスサイン - ミシガンしゅうノバイ(デトロイト大都市だいとしけん)

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく中等ちゅうとう教育きょういく(アメリカがっしゅうこくのちゅうとうきょういく、Secondary education in the United States)はK-12一貫いっかんせいをとっている。米国べいこくは、19世紀せいき初頭しょとうの8ねんせい初等しょとう教育きょういくから、1960年代ねんだいにはK12せい移行いこうし、12年間ねんかん初等しょとう6ねん中等ちゅうとう6ねん前期ぜんき3ねん後期こうき3ねん)の6・3せいっていた。 当時とうじ中等ちゅうとうの6年間ねんかんをハイスクールとび、前期ぜんき3ねんをジュニア・ハイスクール、後期こうき3ねんをシニア・ハイスクールとんだ。

1980年代ねんだいから、シニア・ハイスクールを4ねんせいにする学区がっくえ、それと同時どうじにジュニア・ハイスクールを2ねんせいにしたり、ジュニアハイスクールを廃止はいししてまったあらたなコンセプトでミドルスクールやインターミディエイト・スクールを設置せっちする学区がっくあらわはじめる。

ミドルスクール・コンセプトは、「ハイスクールの前期ぜんき(ジュニア)後期こうき(シニア)ではなくハイスクールとエレメンタリー(初等しょとう教育きょういく)の中間ちゅうかん橋渡はしわたしである」というコンセプトにっていてたんに2年間ねんかん3年間ねんかんというちがいではない。つまりコンセプトとしては2ねんせいであっても「ジュニア・ハイスクールはハイスクールの前期ぜんき」であり、ミドルスクールはかりに3ねんせいであっても「ハイスクールの一部いちぶではなく初等しょとう中等ちゅうとう橋渡はしわた位置いち生徒せいとである」というコンセプトになる(法的ほうてき制度せいどてきには中等ちゅうとう教育きょういく)。

アメリカは地元じもと教委きょういたいする連邦れんぽう教育きょういくしょうしゅう教育庁きょういくちょう強制きょうせいけん最低さいていカリキュラムなど以外いがいはほとんどく、全国ぜんこく13,588(2011ねん)の独立どくりつ教委きょうい学区がっく)がそれぞれ独立どくりつ採算さいさん独自どくじ人事じんじ採用さいよう独立どくりつ運営うんえいをしている。 よって、K-12の学年がくねんりもかく教委きょういによって6・3・3であったり、4・2・2・4であったり、5・3・4であったり4・4・4であったり非常ひじょうにばらつきがある。(ただし主流しゅりゅうは5・3・4) ちゅうにはおな教委きょういないで、ある地区ちくは4・2・2・4で、ある地区ちくは5・3・4であったり、マグネットやオルタネティブからの転校てんこう進学しんがくもある。 またおな教委きょういないで、あるミドルスクールは2ねんせい、あるミドルスクールは4ねんせいという場合ばあいもある。

ミドルスクール (だいだいろくないしだいなな学年がくねんからだいはち学年がくねん)

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ミドルスクール、ジュニア・ハイスクール、 およびイミディエイトスクールは、いずれも、だいろくないしだいなな学年がくねんからはじまりだいはち学年がくねんわる学校がっこう互換ごかんせいのある名称めいしょうである。まれに、だいきゅう学年がくねんゆうすることもある。ジュニア・ ハイスクールという呼称こしょうだいなな学年がくねんからはじまる学校がっこう一般いっぱんてきでなくなりつつある。

初等しょとう教育きょういくでは、すべての学級がっきゅう一人ひとりおな教員きょういんから担任たんにんされるのにたいして、中等ちゅうとう教育きょういくでは、生徒せいとたちははじめて、いちにち複数ふくすう教員きょういんから、どこで授業じゅぎょうけるかどうかという受講じゅこう計画けいかく登録とうろくする。授業じゅぎょう科目かもくは、通常つうじょう主要しゅよう科目かもくである自然しぜん科学かがく数学すうがく英語えいご社会しゃかい科学かがくと、ふく教科きょうかである文章ぶんしょう読解どっかい技術ぎじゅつなどからなる。幼稚園ようちえんからだいきゅう学年がくねんまでは必修ひっしゅう科目かもくとして体育たいいくがある。くわえてひとつかふたつの選択せんたく科目かもく受講じゅこうする。

ハイスクール (だいきゅう学年がくねんからだいじゅう学年がくねんまで)

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ハイスクールは通常つうじょうだいきゅう学年がくねんからだいじゅう学年がくねんまでであるが、この原則げんそく沿わない学区がっくもある。もっともよくられるのはだいきゅう学年がくねんがミドルスクールにふくまれる形式けいしきであるが、これは比較的ひかくてきふる形態けいたいであり消滅しょうめつしつつある[1]。ハイスクールでは、生徒せいと自身じしん教育きょういくによりおおきな自由じゆうゆうしており、基幹きかん科目かもく選択せんたくすることも可能かのうである。

基本きほんてきなカリキュラム構成こうせい

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米国べいこく教育きょういく制度せいどでは、先進せんしんこくことなり、高等こうとう教育きょういく機関きかんだい2学年がくねんまで基本きほんてき教育きょういく内容ないよう分岐ぶんきしない。ハイスクール段階だんかいでは生徒せいと様々さまざま科目かもく特別とくべつ専攻せんこうのぞいて幅広はばひろ履修りしゅうする。カリキュラムなんしつは、かくしゅうだけでなくしゅうない学区がっくによってそれぞれことなる。たとえば単位たんい取得しゅとく可能かのう合格ごうかくてんが100てん満点まんてんで70てん学区がっくもあれば75てん学区がっくもある。

以下いかしめすパターンは、ハイスクール修了しゅうりょう資格しかく取得しゅとくするのに最低限さいていげん必要ひつよう履修りしゅうれいひとつである。

このほかにもボランティア活動かつどう外国がいこく情報じょうほうリテラシー履修りしゅう義務ぎむづけたり、しゅう標準ひょうじゅんテストの合格ごうかくラインをたすなど卒業そつぎょう必要ひつよう条件じょうけん様々さまざまである。おおくのしゅう解剖かいぼうがく栄養えいようがく救急きゅうきゅう処置しょちせい産児さんじ制限せいげん基礎きそ概念がいねん、DARE.プログラムとばれる薬物やくぶつ乱用らんよう予防よぼう教育きょういく煙草たばこアルコールをなぜ回避かいひしなければならないかまなぶ"保健ほけん"コースの受講じゅこう生徒せいと要求ようきゅうしている。しゅう学力がくりょく低下ていか危機ききかんったり、地元じもと州立しゅうりつ大学だいがく卒業生そつぎょうせい学習がくしゅう内容ないようについて不満ふまん表明ひょうめいされたときなどには卒業そつぎょうのハードルをたかくすることがある。

選択せんたく科目かもく

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ハイスクールは様々さまざま自由じゆう選択せんたく科目かもく提供ていきょうしているが、学区がっく財政ざいせい状況じょうきょういかんで科目かもく削除さくじょされたり利用りようできる設備せつび制限せいげんされることもある。

出典しゅってん

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  1. ^ よここうろうニュースによれば、1980-1981年度ねんどにはミドルスクールがジュニアハイスクールを上回うわまわっている。

関連かんれん項目こうもく

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