アメリカ陸軍りくぐん弾道だんどうミサイル局きょく

陸軍りくぐん弾道だんどうミサイル局きょくのロゴマーク

アメリカ陸軍りくぐん弾道だんどうミサイル局きょく（アメリカりくぐんだんどうミサイルきょく ABMA, Army Ballistic Missile Agency）はアメリカ陸軍りくぐんにかつて存在そんざいした部局ぶきょく。弾道だんどうミサイルおよびロケットの開発かいはつを行おこなった。

概要がいよう

陸軍りくぐん弾道だんどうミサイル局きょくは1956年ねんにレッドストーン兵器廠へいきしょうで設立せつりつされた。この頃ころ、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく政府せいふは、人工じんこう衛星えいせいの打うち上あげはアメリカ海軍かいぐんが行おこなうこととし、陸軍りくぐんには弾道だんどうミサイルの開発かいはつにあたるように指示しじしていた。陸軍りくぐん弾道だんどうミサイル局きょくは事実じじつ上じょう、ヴェルナー・フォン・ブラウンが指導しどうしており、V2ロケットの発展はってん型がたであるレッドストーンミサイルの開発かいはつを行おこなっていた。

海軍かいぐんのヴァンガードによる人工じんこう衛星えいせいの打うち上あげは不調ふちょうであり、その間あいだにソ連それんが世界せかい初はつの人工じんこう衛星えいせいスプートニク1号ごうを打うち上あげた。これを受うけて、1958年ねん2月がつ1日にち、陸軍りくぐん弾道だんどうミサイル局きょくはレッドストーンの発展はってん改良かいりょう型がたであるジュノーI（レッドストーンの発展はってん型がたであるジュピターCを改良かいりょうしたもの）により、アメリカ初はつの人工じんこう衛星えいせいであるエクスプローラー1号ごうをケープカナベラル空軍くうぐん基地きちから打うち上あげ、これに成功せいこうした。

なお、陸軍りくぐん弾道だんどうミサイル局きょくのうち、宇宙うちゅう開発かいはつ関連かんれん部局ぶきょくはアメリカ航空こうくう宇宙うちゅう局きょくの発足ほっそくに伴ともない、1960年ねんまでにそちらに統合とうごうされた。