ジュノーI

ジュノー I

ジュノー I ロケット(USAF)
機能きのう	衛星えいせい打うち上あげロケット
製造せいぞう	クライスラー。ABMAが発注はっちゅう
開発かいはつ国こく	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
大おおきさ
全ぜん高こう	21.2 m (69.5 feet)
直径ちょっけい	1.78 m (5.8 feet)
質量しつりょう	29,060 kg (64,070 lb)
段数だんすう	4段だん
積載せきさい量りょう
LEOへのペイロード	16.86 kg
打うち上あげ実績じっせき
状態じょうたい	退役たいえき
射場いば	LC-5と26A, ケープカナベラル・ミサイル射場しゃじょう, フロリダ州しゅう
総そう打うち上あげ回数かいすう	6回かい
成功せいこう	3回かい
失敗しっぱい	3回かい
初はつ打うち上あげ	1958年ねん2月がつ1日にち
最終さいしゅう打うち上あげ	1958年ねん10月がつ23日にち
第だい1段だん - レッドストーン (延長えんちょう型がた)
1段だん目め名称めいしょう	レッドストーン (延長えんちょう型がた)
1段だん目め全長ぜんちょう
1段だん目め直径ちょっけい
エンジン	1x ロケットダイン A-7
推力すいりょく	42,439 kgf (93,562 lbf)
比ひ推力すいりょく	235秒びょう
燃焼ねんしょう時間じかん	155秒びょう
燃料ねんりょう	Hydyne/LOX
第だい2段だん - MGM-29を束たばねる
2段だん目め名称めいしょう	MGM-29を束たばねる
2段だん目め全長ぜんちょう
2段だん目め直径ちょっけい
エンジン	11基きの固体こたい燃料ねんりょうロケット
推力すいりょく	7,480 kgf (16,490 lbf)
比ひ推力すいりょく	214秒びょう
燃焼ねんしょう時間じかん	6秒びょう
燃料ねんりょう	固体こたい燃料ねんりょうロケット - ポリスルフィド-アルミニウム and 過か塩素えんそ酸さんアンモニウム
第だい3段だん - MGM-29を束たばねる
3段だん目め名称めいしょう	MGM-29を束たばねる
3段だん目め全長ぜんちょう
3段だん目め直径ちょっけい
エンジン	3基きの固体こたい燃料ねんりょうロケット
推力すいりょく	2,040 kgf (4,500 lbf)
比ひ推力すいりょく	214秒びょう
燃焼ねんしょう時間じかん	6秒びょう
燃料ねんりょう	固体こたい燃料ねんりょうロケット - ポリスルフィド-アルミニウムと過か塩素えんそ酸さんアンモニウム
第だい4段だん - MGM-29
4段だん目め名称めいしょう	MGM-29
4段だん目め全長ぜんちょう
4段だん目め直径ちょっけい
エンジン	1基きの固体こたい燃料ねんりょうロケット
推力すいりょく	680 kgf (1,499 lbf)
比ひ推力すいりょく	214秒びょう
燃焼ねんしょう時間じかん	6秒びょう
燃料ねんりょう	固体こたい燃料ねんりょうロケット - ポリスルフィド-アルミニウムと過か塩素えんそ酸さんアンモニウム

ジュノー I(Juno I)はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくが開発かいはつ・運用うんようしたロケット。4段式だんしきであり、1958年ねん1月がつにアメリカ初はつの人工じんこう衛星えいせいであるエクスプローラー1号ごうを打うち上あげた。レッドストーンシリーズのロケットであり、ジュピターC観測かんそくロケットの発展はってん型がたである。混同こんどうされる場合ばあいがあるジュノーII(Juno II)はPGM-19 ジュピター中距離ちゅうきょり弾道だんどうミサイルに由来ゆらいする。

開発かいはつ

ジュノーIはジュピターCロケットの発展はってん型がたとして開発かいはつされた。ジュピターCの3段だん目めの上部じょうぶに、4段だん目めを追加ついかしたものである。3段だん目めが燃焼ねんしょうした後のちに、4段だん目めが点火てんかして18,000 mph (8 km/s)の地球ちきゅう周回しゅうかい速度そくどに達たっする。ヴェルナー・フォン・ブラウンが提案ていあんしたオービター計画けいかくに基もとづき、1956年ねんにこの多段ただん式しきシステムが設計せっけいされた。上段じょうだんの誘導ゆうどう装置そうちを取とり除のぞいても、機構きこうが単純たんじゅん化かされた多段ただん式しきシステムは、ペイロードを軌道きどうに投入とうにゅうする有効ゆうこうな方法ほうほうとされたが、誘導ゆうどう装置そうちが無ない事ことにより正確せいかくな軌道きどうへは投入とうにゅうする事ことが出来できなかった。4段式だんしきのジュノーIの3段式だんしきのジュピターCの全ぜん高こうは両方りょうほうとも同おなじ(21.2m)であり、ジュノーIの追加ついかされた4段だん目めは、3段だん目めからのノーズコーン内ないに置おかれている。

歴史れきし

ジュノーIによるエクスプローラー1号ごうの打うち上あげはアメリカに大おおきな成功せいこうをもたらしたが、5回かいの打上うちあげげのうち、2回かいだけ（エクスプローラー3号ごうと4）が成功せいこうした。これは、ヴァンガード・ロケットとバイキング・ロケットシリーズの打うち上あげの失敗しっぱいの後のちにもたらされたものであった。

ジュノーIの相対そうたい的てきな成功せいこうの後のち、フォン・ブラウンはレッドストーンよりもPGM-19 ジュピターの1段だん目めを使用しようしてジュノーIIを開発かいはつした。

ジュノーIは6基き打うち上あげられている:

• 1958年ねん1月がつ31日にち: エクスプローラー1号ごうの打上うちあげ成功せいこう。衛星えいせいの重量じゅうりょうは30.66 lb (13.91 kg)でペイロード重量じゅうりょうが18.35 lb (8.32 kg)である。軌道きどうは近ちか点てんが224 mi (360 km),遠とお点てんが1,575 mi (2,535 km)だった。エクスプローラー1号ごうからの送信そうしんは電池でんち切きれで1958年ねん5月23日にちに停止ていししたがその後ご12年間ねんかん以上いじょうにわたり周回しゅうかいを続つづけた。1970年ねん3月31日にちに太平洋たいへいようへ落下らっかした。

• 1958年ねん3月がつ5日にち: エクスプローラー2号ごうの打上うちあげ失敗しっぱい、軌道きどう投入とうにゅう不ふ成功せいこう。衛星えいせいの重量じゅうりょうは31.36 lb (14.22 kg)でペイロード重量じゅうりょうが18.83 lb (8.54 kg)である。4段だん目めに着火ちゃっかできず失敗しっぱいした。

• 1958年ねん3月がつ26日にち: エクスプローラー3号ごうの打上うちあげ成功せいこう。衛星えいせいの重量じゅうりょうは31.0 lb (14.0 kg)でペイロード重量じゅうりょうが18.53 lb (8.41 kg)である。軌道きどうは近ちか点てんが119 mi (192 km), 遠とお点てんが1,740 mi (2,800 km)だった。1958年ねん6月28日にちに落下らっかした。

• 1958年ねん7月がつ26日にち: エクスプローラー4号ごうの打上うちあげ成功せいこう。衛星えいせいの重量じゅうりょうは37.16 lb (16.86 kg)でペイロード重量じゅうりょうが25.76 lb (11.68 kg)である。軌道きどうは近ちか点てんが163 mi,遠とお点てんが1,373 mi (2,210 km)だった。1959年ねん10月23日にちに落下らっかした

• 1958年ねん8月がつ24日にち: エクスプローラー5号ごうの打上うちあげ失敗しっぱい、軌道きどう投入とうにゅう不ふ成功せいこう。衛星えいせいの重量じゅうりょうは37.16 lb (16.86 kg)でペイロード重量じゅうりょうが25.76 lb (11.68 kg)である。分離ぶんり後ご、ブースターが2段だん目めに衝突しょうとつして上段じょうだんの燃焼ねんしょう角度かくどがずれて失敗しっぱいした。

• 1958年ねん10月がつ23日にち: 12 ft (3.7 m)の膨張ぼうちょう型がた航法こうほう衛星えいせいを軌道きどうに投入とうにゅうした。衛星えいせいの重量じゅうりょう31.5 lb (14.3 kg)でペイロード重量じゅうりょうが18.3 lb (8.3 kg)である。ブースターから途中とちゅうで2段だん目めが分離ぶんりして失敗しっぱいした。

エクスプローラー3号ごうを打うち上あげるジュノー I

参考さんこう文献ぶんけん

• Data Sheet, Department of Astronautics, 国立こくりつ航空こうくう宇宙うちゅう博物館はくぶつかん, スミソニアン博物館はくぶつかん.