アリスショップ

アリスショップ外観がいかん（2004年ねん撮影さつえい）

『鏡かがみの国くにのアリス』に描えがかれた「The Old Sheep Shop」の店内てんない風景ふうけい（ジョン・テニエル画が）

アリスショップ（Alice's Shop）は、オックスフォード、セント・オルデイツ通どおり83番地ばんちに位置いちするイギリスの商店しょうてんである。この店みせはルイス・キャロルの児童じどう小説しょうせつ『鏡かがみの国くにのアリス』（1871年ねん）に描えがかれたことで有名ゆうめいになり、現在げんざいも当時とうじの外観がいかんを保たもったまま、アリスグッズの専門せんもん店てんとして開店かいてんしている。

歴史れきし

アリスショップはオックスフォおっくすふぉード大学どだいがくの学寮がくりょうクライストチャーチの入いり口くち・トムタワーの真向まむかいにある、600年ねんの歴史れきしを持もつ建物たてものを使用しようした店みせで、キャロルが作品さくひんを書かいた当時とうじは「シープショップ」（ヒツジの店みせ）という名なの雑貨ざっか店てんであった。「ヒツジの店みせ」は同どう学寮がくりょうに住すんでいたキャロルとアリス・リデルの行いきつけの店みせであり、アリスはしばしばキャロルといっしょにこの店みせを訪おとずれて好物こうぶつのバーリーシュガーを買かっていた。当時とうじの店主てんしゅは羊ひつじの鳴なき声ごえのようなしわがれ声ごえの老女ろうじょであったという。

「アリス」の物語ものがたりにしばしば自分じぶんとアリス・リデルとの共通きょうつうの知人ちじんやなじみの場所ばしょをモデルにしたものを登場とうじょうさせていたキャロルは、『鏡かがみの国くにのアリス』の第だい5章しょう「羊毛ようもうと水みず」の中なかにこのなじみの店みせを「The Old Sheep Shop」として登場とうじょうさせた。物語ものがたりの中なかでは、この店みせは本物ほんもののヒツジ（前章ぜんしょうでは「白しろの女王じょおう」であった）が店番みせばんをしており、店内てんないには様々さまざまな品物しなものが置おいてあるが、アリスが品物しなものをよく見みようとすると決きまってその棚たなだけ空からっぽになってしまう。『鏡かがみの国くにのアリス』に挿絵さしえをつけたジョン・テニエルはこの場面ばめんを実際じっさいの「ヒツジの店みせ」に忠実ちゅうじつに描えがいているが、ただし鏡かがみの国くにの話はなしであるため左右さゆう反転はんてんした形かたちにされている。

「アリス」の物語ものがたりが有名ゆうめいになると間まもなくこの店みせは「アリスショップ」の名なで呼よばれるようになった。店みせは依然いぜんとして雑貨ざっか店てんのままであったが、1960年代ねんだいの半なかばからアリスグッズの扱あつかいをはじめ、現在げんざいは作品さくひんゆかりの名所めいしょであるとともにもっとも著名ちょめいなアリス関連かんれん商品しょうひんの専門せんもん店てんとなっている。

参考さんこう文献ぶんけん

• 「アリスショップ in オックスフォード」 『Moe』 1987年ねん5月がつ号ごう、白泉社はくせんしゃ
• 舟崎ふねさき克彦かつひこ 『不思議ふしぎの国くにの"アリス"』 求もとめ龍りゅう堂どう、1991年ねん、47-48頁ぺーじ

外部がいぶリンク

• Alice's Shop

関連かんれん項目こうもく

• 不思議ふしぎの国くにのアリス関連かんれん一覧いちらん