アンドリアン・ニコラエフ

アンドリアン・ニコラエフ

アンドリアン・グリゴリビッチ・ニコラエフ（Andriyan Grigoryevich Nikolayev、チュヴァシ語ご: Андриян Григорьевич Николаев、1929年ねん9月5日にち - 2004年ねん7月がつ3日にち）は、ソビエト連邦れんぽうのチュヴァシ人じん（テュルク系けい）の宇宙うちゅう飛行ひこう士し。

概要がいよう

ニコラエフはボストーク3号ごうとソユーズ9号ごうで2度どの宇宙うちゅう飛行ひこうを行おこなった。これらの飛行ひこうでの彼かれのコールサインはファルコン（ロシア語ご: Со́кол）だった。両方りょうほうの飛行ひこうで、軌道きどう上じょうへの滞在たいざい時間じかんの最高さいこう記録きろくを更新こうしんした。また、ボストーク2号ごうとソユーズ8号ごうではバックアップを務つとめた。1969年ねん1月がつ22日にち、ニコラエフはソビエト連邦れんぽう軍ぐんの大尉たいいヴィクトル・イリーインがレオニード・ブレジネフを狙ねらった暗殺あんさつ事件じけんから生いき延のびた。

ニコラエフは、1962年ねん8月がつに宇宙うちゅうから初はじめてテレビ放送ほうそうを行おこなった人物じんぶつでもある。ボストーク3号ごうでは、ボストーク4号ごうのパベル・ポポビッチとともに初はじめてデュアルフライトを行おこなった。

宇宙うちゅう飛行ひこうの初期しょきには、養成ようせい中ちゅうの宇宙うちゅう飛行ひこう士しを独房どくぼうに入いれて、どれだけ長ながい間あいだ孤独こどくに耐たえられるかを見みることが普通ふつうに行おこなわれた。多おおくの者ものが精神せいしんに異常いじょうをきたしたが、ニコラエフだけは最長さいちょうの4日間にちかんを耐たえ抜ぬき、鉄人てつじんとして知しられるようになった。

1963年ねん11月3日にち、ボストーク6号ごうで女性じょせいとして初はじめて宇宙うちゅうを訪おとずれたワレンチナ・テレシコワと結婚けっこんし、一人娘ひとりむすめエレナを儲もうけたが、1982年ねんに離婚りこんした。なお、エレナは長ながじて医学いがく博士はかせとなった。

ニコラエフは2度どのソ連邦それんぽう英雄えいゆうやレーニン勲章くんしょうのほか、様々さまざまなメダルや外国がいこくの勲章くんしょうを受章じゅしょうしている。月つきのクレーターニコラエフには、彼かれの名前なまえが付つけられている。

2004年ねん、ニコラエフはチュヴァシ共和きょうわ国こくの首都しゅとチェボクサルで心筋梗塞しんきんこうそくのために死去しきょしたが、後のちにスキャンダルが起おこった。モスクワに住すむ彼かれの娘むすめはスターシティの墓地ぼちに埋葬まいそうすることを希望きぼうしたが、チュヴァシ共和きょうわ国こく大統領だいとうりょうニコライ・フョードロフは葬儀そうぎの後のちニコラエフを出身しゅっしん地ちのショルシェリに埋葬まいそうしてしまった。しかしチュヴァシ共和きょうわ国こくには肉親にくしんは誰だれも住すんでいないため、スターシティに遺骨いこつを移うつす計画けいかくが進行しんこう中ちゅうである。