イーゲン井上いのうえ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
イーゲン井上いのうえ
基本きほん情報じょうほう
本名ほんみょう イーゲン井上いのうえ
国籍こくせき アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
生年月日せいねんがっぴ (1965-06-04) 1965年ねん6月4日にち（58歳さい）[1]
出身しゅっしん地ち ハワイ州しゅうホノルル[1]
所属しょぞく グラップリング・アンリミテッド
→イーゲンズ・トレーニング・センター
身長しんちょう 175cm
体重たいじゅう 85kg
階級かいきゅう ミドル級きゅう
バックボーン ブラジリアン柔術じゅうじゅつ
テンプレートを表示ひょうじ

イーゲン井上いのうえ（イーゲン いのうえ、Egan Inoue、1965年ねん6月4日にち - ）は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの男性だんせい総合そうごう格闘かくとう家か。日系にっけいアメリカ人じん4世せい。ハワイ州しゅうホノルル出身しゅっしん。イーゲンズ・トレーニング・センター所属しょぞく。ブラジリアン柔術じゅうじゅつ黒くろ帯たい。元もとSuperBrawl無む差別さべつ級きゅう王者おうじゃ。元もとSuperBrawlミドル級きゅう王者おうじゃ。

総合そうごう格闘かくとう家かのエンセン井上いのうえは実弟じってい。

来歴らいれき[編集へんしゅう]

祖父そふの影響えいきょうで、3歳さいで松濤しょうとう館かん空手からてを始はじめる。小学校しょうがっこうから高校こうこうまでは、野球やきゅうとバスケットボールを経験けいけん。16歳さいでラケットボールを始はじめ、ハワイ大学はわいだいがくラボラトリー・スクール時代じだいに州しゅう王者おうじゃとなった。

卒業そつぎょう後ごもラケットボールを続つづけ、20歳さいでプロ選手せんしゅとなり、1986年ねんには初はじめて世界せかいタイトルを獲得かくとく。1990年ねんには2度目どめの世界せかいタイトルを獲得かくとくした。同年どうねん、ラケットボール製造せいぞう会社かいしゃ「E-FORCE（イー・フォース）」を設立せつりつ。1993年ねん、怪我けがによりプロラケットボール選手せんしゅを辞やめ、E-FORCEも売却ばいきゃくした。

ラケットボール引退いんたいと前後ぜんごしてブラジリアン柔術じゅうじゅつを始はじめ、エリオ・グレイシーの次男じなんであるヘウソン・グレイシーに指導しどうを受うけた。1995年ねんには地元じもとハワイにグラップリング・アンリミテッドを設立せつりつ。

1995年ねん10月がつ13日にち、ザ・トーナメント・オブ・J '95に参戦さんせん。1回戦かいせんでアレクサンダー大塚おおつか、準決勝じゅんけっしょうで郷野ごうの聡さとし寛ひろしに腕うでひしぎ十じゅう字じ固かためで一本いっぽん勝がちするも、決勝けっしょうで高こう阪ばん剛つよしに判定はんてい負まけし、準じゅん優勝ゆうしょうとなった。

1996年ねん8月がつ24日にち、初はつ参戦さんせんとなったリングスで成瀬なるせ昌あきら由ゆかりと対戦たいせん。激はげしい打撃だげき戦せんとなったが、グラウンドで顔面がんめんパンチを繰くり出だし、反則はんそく負まけ。

1999年ねん2月がつ、アブダビコンバット88kg未満みまん級きゅうに出場しゅつじょう。1回戦かいせんでロビー・キルパトリック（ケン・シャムロックの兄あに）に一本いっぽん勝がちし、2回戦かいせんではヘンゾ・グレイシーにポイント勝がちするも、4位いとなった[2]。

1999年ねん4月がつ29日にち、PRIDE初はつ参戦さんせんとなったPRIDE.5で豊永とよなが稔みのりと対戦たいせんし、パウンドでTKO勝がち。

1999年ねん6月がつ1日にち、SuperBrawl無む差別さべつ級きゅう王座おうざ決定けってい戦せんでマルセロ・タイガーで対戦たいせんし、反則はんそく勝がちを収おさめ王座おうざ獲得かくとくに成功せいこうした[3]。

2000年ねん3月、アブダビコンバット88kg未満みまん級きゅうに出場しゅつじょう。1回戦かいせんでエミール・チャトゥリアンに判定はんてい勝がちするも、2回戦かいせんを棄権きけんした[4]。

2001年ねん4月がつ、アブダビコンバット88kg未満みまん級きゅうに出場しゅつじょう。2回戦かいせんでヒカルド・リボーリオに判定はんてい勝がちするも、準決勝じゅんけっしょうで菊田きくた早苗さなえに判定はんてい負まけ。3位い決定けってい戦せんでもニーノ・シェンブリに判定はんてい負まけし、4位いに終おわった[5]。

SuperBrawl[編集へんしゅう]

2001年ねん11月2日にち、SuperBrawl 22のミドル級きゅう王座おうざ決定けってい戦せんでジョー・ドークセンで対戦たいせんし、アンクルホールドで一本いっぽん勝がちを収おさめ王座おうざ獲得かくとくに成功せいこうした。

2001年ねん12月15日にち、ハワイで開催かいさいされたSHOGUNのメインイベントでデニス・ホールマンと対戦たいせん予定よていであったが、左手ひだりて中指なかゆび骨折こっせつにより欠場けつじょうとなった[6]。2002年ねん2月がつ2日にちのWFAでもホールマンとの対戦たいせんが予定よていされていたが、中止ちゅうしとなった（大会たいかい自体じたいも7月がつ5日にちに延期えんきされた）[7]。

2003年ねん5月9日にち、SuperBrawl 29の修おさむ斗と世界せかいライトヘビー級きゅう（-83kg）・SuperBrawlミドル級きゅう王座おうざ統一とういつ戦せんで修おさむ斗と世界せかいライトヘビー級きゅう王者おうじゃの須田すだ匡ただし昇のぼりと対戦たいせん。開始かいし27秒びょう、右みぎフックでダウンするとパウンドでTKO負まけを喫きっし王座おうざ陥落かんらくした。

2003年ねん12月5日にち、SuperBrawl 32でジェイソン・"メイヘム"・ミラーと対戦たいせんし、肋骨あばらぼね負傷ふしょうによりTKO負まけ。この試合しあいを最後さいごに現役げんえき引退いんたいした。

2008年ねん5月16日にち、4年ねん半はんぶりに現役げんえき復帰ふっきし、ハンス・マレロにTKO勝がち。

戦績せんせき[編集へんしゅう]

総合そうごう格闘技かくとうぎ[編集へんしゅう]

総合そうごう格闘技かくとうぎ 戦績せんせき
21 試合しあい (T)KO 一本いっぽん 判定はんてい その他た 引ひき分わけ 無効むこう試合しあい
13 勝かち 3 8 1 1 0 0
8 敗はい 3 0 4 1
勝敗しょうはい 対戦たいせん相手あいて 試合しあい結果けっか 大会たいかい名めい 開催かいさい年月日ねんがっぴ
○ ハンス・マレロ 3R終了しゅうりょう時じ TKO（棄権きけん） X-1: Legends 2008年ねん5月がつ16日にち
× ジェイソン・"メイヘム"・ミラー 2R終了しゅうりょう時じ TKO（タオル投入とうにゅう） SuperBrawl 32 2003年ねん12月5日にち
× 須田すだ匡ただし昇のぼり 1R 0:27 TKO（右みぎフック→パウンド） SuperBrawl 29
【修おさむ斗と世界せかいライトヘビー級きゅう・SuperBrawlミドル級きゅう王座統おうざとう一いち戦せん】		 2003年ねん5月がつ9日にち
○ 内藤ないとう征ただし弥わたる 5分ふん2R終了しゅうりょう 判定はんてい3-0 SuperBrawl 28
【SuperBrawlミドル級きゅうタイトルマッチ】		 2003年ねん2月がつ8日にち
○ マルタイン・デ・ヨング 1R 2:46 KO（ハイキック） SuperBrawl 25
【SuperBrawlミドル級きゅうタイトルマッチ】		 2002年ねん7月がつ13日にち
○ マルコス・ダ・シウバ 2R 0:56 ギブアップ（パンチ連打れんだ） SuperBrawl 23
【SuperBrawlミドル級きゅうタイトルマッチ】		 2002年ねん3月がつ9日にち
○ ジョー・ドークセン 1R 0:56 アンクルホールド SuperBrawl 22
【SuperBrawlミドル級きゅう王座おうざ決定けってい戦せん】		 2001年ねん11月2日にち
○ ブレット・アルアザウィ 1R 1:29 前腕ぜんわんチョーク SuperBrawl 21 2001年ねん5月がつ24日にち
× ガイ・メッツァー 1R 2:25 KO（右みぎストレート） PRIDE.13 2001年ねん3月がつ25日にち
○ ジョン・アレッシオ 1R 2:41 チョークスリーパー SuperBrawl 15 1999年ねん12月7日にち
× カール・マレンコ 延長えんちょうR終了しゅうりょう 判定はんてい0-3 PRIDE.6 1999年ねん7月がつ4日にち
○ マルセロ・タイガー 2R 0:12 反則はんそく SuperBrawl 12
【SuperBrawl無む差別さべつ級きゅう王座おうざ決定けってい戦せん】		 1999年ねん6月がつ1日にち
○ 豊永とよなが稔みのり 1R 5:53 TKO（パウンド） PRIDE.5 1999年ねん4月がつ29日にち
× マウリシオ・シウバ 5分ふん3R終了しゅうりょう 判定はんてい WSKF: World Challenge 1998年ねん12月19日にち
× 成瀬なるせ昌あきら由ゆかり 11:51 反則はんそく（パウンド） リングス MAELSTROM 6th 〜旗揚はたあげ5周年しゅうねん記念きねん大会たいかい〜 1996年ねん8月がつ24日にち
× 菊田きくた早苗さなえ 5分ふん1R終了しゅうりょう 判定はんてい ザ・トーナメント・オブ・J '96
【2回戦かいせん】		 1996年ねん3月がつ30日にち
○ 松尾まつお康信やすのぶ 1R 1:20 アームロック ザ・トーナメント・オブ・J '96
【1回戦かいせん】		 1996年ねん3月がつ30日にち
○ ゴードン・デッドマン 1R 1:39 三さん角かく絞しめ 修おさむ斗と Vale Tudo Junction 2 1996年ねん3月がつ5日にち
× 高こう阪ばん剛つよし 3分ふん3R終了しゅうりょう 判定はんてい0-3 ザ・トーナメント・オブ・J '95
【決勝けっしょう】		 1995年ねん10月がつ13日にち
○ 郷野ごうの聡さとし寛ひろし 1R 1:33 腕うでひしぎ十じゅう字じ固かため ザ・トーナメント・オブ・J '95
【準決勝じゅんけっしょう】		 1995年ねん10月がつ13日にち
○ アレクサンダー大塚おおつか 1R 0:55 腕うでひしぎ十じゅう字じ固かため ザ・トーナメント・オブ・J '95
【1回戦かいせん】		 1995年ねん10月がつ13日にち

グラップリング[編集へんしゅう]

勝敗しょうはい 対戦たいせん相手あいて 試合しあい結果けっか 大会たいかい名めい 開催かいさい年月日ねんがっぴ
× ニーノ・"エルビス"・シェンブリ 10分ふん終了しゅうりょう ポイント判定はんてい ADCC 2001
【88kg未満みまん級きゅう 3位い決定けってい戦せん】		 2001年ねん4月がつ
× 菊田きくた早苗さなえ 10分ふん終了しゅうりょう ポイント判定はんてい ADCC 2001
【88kg未満みまん級きゅう 準決勝じゅんけっしょう】		 2001年ねん4月がつ
○ ヒカルド・リボーリオ 10分ふん+延長えんちょう5分ふん終了しゅうりょう 判定はんてい ADCC 2001
【88kg未満みまん級きゅう 2回戦かいせん】		 2001年ねん4月がつ
○ ウラジミール・ザルコフ 9:30 チョークスリーパー ADCC 2001
【88kg未満みまん級きゅう 1回戦かいせん】		 2001年ねん4月がつ
○ エミール・チャトゥリアン 10分ふん終了しゅうりょう ポイント判定はんてい3-0 ADCC 2000
【88kg未満みまん級きゅう 1回戦かいせん】		 2000年ねん3月がつ
× ヒカルド・リボーリオ 10分ふん終了しゅうりょう ポイント判定はんてい0-3 ADCC 1999
【88kg未満みまん級きゅう 3位い決定けってい戦せん】		 1999年ねん2月がつ
× カリム・ヴラチロフ 10分ふん終了しゅうりょう ポイント判定はんてい0-2 ADCC 1999
【88kg未満みまん級きゅう 準決勝じゅんけっしょう】		 1999年ねん2月がつ
○ ヘンゾ・グレイシー 10分ふん終了しゅうりょう ポイント判定はんてい2-0 ADCC 1999
【88kg未満みまん級きゅう 2回戦かいせん】		 1999年ねん2月がつ
○ ロビー・キルパトリック 9:25 アームロック ADCC 1999
【88kg未満みまん級きゅう 1回戦かいせん】		 1999年ねん2月がつ

獲得かくとくタイトル[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b イーゲン井上いのうえ SHERDOG
  2. ^ ADCC Championships 1999 -88kg Result adcombat.com
  3. ^ 「スーパーブロウル12結果けっか」 バウトレビュー
  4. ^ ADCC Championships 2000 -88kg Result adcombat.com
  5. ^ ADCC Championships 2001 -88kg Result adcombat.com
  6. ^ ［SHOGUN］ 12.15ハワイ大会たいかい結果けっか。KIDはテクニカルドロー BoutReview 2001年ねん12月5日にち
  7. ^ ［WFA］ 2月がつ2日にち大会たいかいを延期えんき。PPV放映ほうえい契約けいやくが完了かんりょうしていないことを理由りゆうに BoutReview 2002年ねん1月がつ29日にち

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=イーゲン井上いのうえ&oldid=91530538」から取得しゅとく