ウマゴンとカフカ・サンビーム

金色きんいろのガッシュ!! > 金色きんいろのガッシュ!!の登場とうじょう人物じんぶつ > ウマゴンとカフカ・サンビーム

ウマゴンとカフカ・サンビーム は、雷かみなり句く誠まことの漫画まんが『金色きんいろのガッシュ!!』および同どう作さくを原作げんさくとしたテレビアニメ『金色きんいろのガッシュベル!!』の登場とうじょう人物じんぶつ。

ウマゴン

声こえ - こおろぎさとみ

• 本ほんの色いろ：薄うすいオレンジ
• 人間にんげん換算かんさん年齢ねんれい：4歳さい
• 家族かぞく構成こうせい：父ちち・母はは
• 好すきな食たべ物もの：魚さかな、お菓子かし、干ほし草くさ、焼やいも
• 嫌きらいな食たべ物もの：ニンジン
• 趣味しゅみ：ガッシュと遊あそぶこと、歩あるくこと、走はしること、噛かむこと

ガッシュの仲間なかまで仔馬こうまの姿すがたをした魔物まもの（「馬うま族ぞく」という種族しゅぞく）。性別せいべつは男性だんせいであり、一人称いちにんしょうは「僕ぼく」。本名ほんみょうはシュナイダーだが、まだ子供こどもであるため「メルメルメ〜」としか発声はっせい出来できず、また彼かれの本名ほんみょうを知しる魔界まかい時代じだいの知しり合あいがガッシュ以外いがいにいなかったため、「馬うまの怪獣かいじゅうみたいな感かんじだから」という理由りゆうで清せい麿まろに「ウマゴン」と名付なづけられてしまった。ガッシュは魔界まかいのころは本名ほんみょうを知しっていたが当初とうしょは記憶きおくをゼオンに奪うばわれており、また記憶きおくが戻もどった後のちもウマゴンの本名ほんみょうは思おもい出だせなかった。手てが蹄のため紐ひもを結むすぶことが出来できないが、物ものを持もったり投なげることは出来できる。通常つうじょうは4足そく歩行ほこうだが、後うしろ足あしで立たって歩あるくこともある。争あらそいを好このまない優やさしい気質きしつで人懐ひとなつっこいが、落おちこむと泣なきながら体育たいいく座ずわりをする。肉体にくたい強化きょうか系けいの術じゅつを使つかい、機動きどう力りょくに優すぐれている。

2歳さいになりたてのころに他たの魔物まものを乗のせる父親ちちおやを見みて、「乗のっている魔物まもののほうが父親ちちおやより偉えらそう」という理由りゆうで馬うま族ぞくの背中せなかに乗のることの出来できる魔物まものを嫌きらっており、このころに出会であったガッシュのことも最初さいしょは拒絶きょぜつしていた。しかしそれからしばらく後のちにガッシュと力ちからを合あわせて父親ちちおやを救すくい、彼かれと打うち解とけると同時どうじに、父親ちちおやのように生涯しょうがいの友ともを自分じぶんの背中せなかに乗のせることへの誇ほこりを得えた。

魔界まかい時代じだいから友達ともだちだったガッシュに特とくに懐なついており、アニメ版ばんでは恵めぐみにもよく懐なついている描写びょうしゃがあった。一方いっぽうで当初とうしょは「大好だいすきなガッシュを戦たたかわせる」清きよし麿まろにだけは懐いだかなかったが、本ほんの持もち主ぬし（サンビーム）が見みつかってからはともに戦たたかう仲間なかまと認みとめ、態度たいどを改あらためた 。争あらそいが苦手にがてなため、魔界まかいの王おうを決きめる戦たたかいにも積極せっきょく的てきには参加さんかせず、パートナーが見みつかることも本心ほんしんでは恐おそれていた。ナゾナゾ博士はかせによってパートナーのサンビームが見みつかった後のちも戦たたかいからは離はなれていたが、悩なやみ抜ぬいた末すえに千せん年ねん前まえの魔物まものと戦たたかうガッシュたちを助たすけるために勇気ゆうきを出だし、サンビームと共ともに戦たたかうようになった。他たの魔物まものの子供こどもに比くらべパートナーとの出会であいがかなり遅おくれ、それまでは高嶺たかね家かで暮くらすかパートナーを探さがして放浪ほうろうしていた。サンビームと出会であった後のちは家いえを出でたが、サンビームがアパート暮くらしであるため、再ふたたび高嶺たかね家かに居候いそうろうしている。

クリアとの決戦けっせん前まえ、アフリカに行いって様々さまざまな動物どうぶつに追おわれる生活せいかつをしたことで「生せいへの執念しゅうねん」を身みに着つけ、逞たくましく成長せいちょうする。クリアの「シン・クリア・セウノウス・バードレルゴ」と渡わたり合あったが、ガッシュと清きよし麿まろを決戦けっせんの場ばへと送おくり届とどける途中とちゅう、「シン」の術じゅつを使つかった反動はんどうで身体しんたいが崩くずれはじめ、ウマゴンの限界げんかいを感かんじたサンビームが恵めぐみに頼たのんで本ほんを燃もやしてもらい、魔界まかいへ帰かえった。

クリア完全かんぜん体たいとの戦たたかいではガッシュの金色きんいろの本ほんを通とおして出現しゅつげん。再ふたたび「シン・シュドルク」を使つかい、ガッシュと共ともに宇宙うちゅうへと逃亡とうぼうしたクリア完全かんぜん体たいを追おった。王おうを決きめる戦たたかいの終結しゅうけつ後ごも魔界まかいの王おうとなったガッシュと仲良なかよく学校がっこうに通かよっているようだが、いまだに「ウマゴン」と呼よばれている（ウマゴン自身じしんは気きにしなくなった模様もよう）。

初はつ登場とうじょうは6巻かんだが、ヨポポが優先ゆうせんされ、背せ表紙ひょうしを飾かざるのは完結かんけつ直前ちょくぜんの32巻かんとなり、実質じっしつ最後さいごを飾かざったキャラクターである（最終さいしゅう33巻かんは集合しゅうごう写真しゃしんのため）。

人気にんき投票とうひょうでは第だい1回かいは4位いだったが、第だい2回かい以降いこうは清きよし麿まろを抑おさえ2位いに浮上ふじょうした。

アニメ版ばんでは7話わ（スギナ戦せん回かい）にて先行せんこうで登場とうじょうしている。モチノキ町まちの子こども公園こうえんでガッシュと再会さいかいしたが、ナオミちゃんに犬いぬ扱あつかいされ、公園こうえんの遊具ゆうぐでどこかに飛とばされた（そのため、再さい登場とうじょうはイギリスになっている）。

呪文じゅもん

1. シュドルク

全身ぜんしんを鎧よろいで覆おおい、移動いどう速度そくども上あげる。同時どうじに「ゴウ・シュドルク」も出現しゅつげんしていたため、原作げんさくのバトルで使用しようしたのは初回しょかい登場とうじょう時じとカルディオ戦せん、ザルチム戦せんのみ。大人おとな一いち人にん分ぶんを乗のせるくらいの力ちからを持もつ。

2. ゴウ・シュドルク

一角獣いっかくじゅうのような角かくが生はえ、「シュドルク」よりも鎧よろいが強化きょうか・高速こうそく化かされ、体からだも一いち回まわりほど大おおきくなる。アニメ版ばんでは、空中くうちゅうに浮遊ふゆうしている描写びょうしゃも見みられる。心しんの力ちからが少すくない時ときは「ディオエムル・シュドルク」の代かわりにも使用しようされる。大人おとな3人にん分ぶんを乗のせるくらいの力ちからを持もつ。

3. ディオエムル・シュドルク

全身ぜんしんに炎ほのおを宿しゅくす鎧よろいと角かくが装着そうちゃくされる攻防こうぼう一体いったいの術じゅつ。力ちからの制御せいぎょに慣なれていなければ、パートナーさえも焼やきかねない危険きけんな術じゅつでもある。大人おとな8人にん以上いじょうを乗のせる、または引ひっ張ぱるほどの力ちからを持もつ。作中さくちゅうでは以下いかのような様々さまざまな戦術せんじゅつを用もちいていた。

球たまの盾たて（ラッピング）

身みの周囲しゅういに球状きゅうじょうに炎ほのおを放出ほうしゅつし、身みを守まもる。

剛つよし炎えんの盾たて（ブロック）

壁かべのように炎ほのおを放出ほうしゅつし、身みを守まもる。

炎ほのおの槍やり（ジャベリン）

角かくの先端せんたんに炎ほのおの力ちからを集あつめ、体からだを高速こうそく回転かいてんさせることで貫通かんつう力りょくを上あげて相手あいてに突撃とつげきする。強力きょうりょくで、ファウードの力ちからでパワーアップしたファンゴの最大さいだい呪文じゅもんを突つき破やぶった。

炎ほのおの兵隊へいたい（トルーパー）

多数たすうの炎ほのおの分身ぶんしんを作つくり出だす。

炎ほのおの光速こうそく矢や（ライトニングアロー）

炎ほのおを全身ぜんしんに纏まとい、炎ほのおの兵隊へいたいに紛まぎれ込こみながら高速こうそくで相手あいてを攻撃こうげきする。ただし、身体しんたいの負担ふたんが大おおきい。

4. シン・シュドルク

ウマゴンの最大さいだい術じゅつで「シン」の術じゅつの一ひとつ。強力きょうりょくな鎧よろいと角かくに加くわえ新あらたに巨大きょだいなブースターを獲得かくとくした、「ゴウ・シュドルク」より強化きょうか・高速こうそく化かされ、体からだも一いち回まわり巨大きょだい化かする。空中くうちゅうを自在じざいに翔かけることが出来できる他ほか、鎧よろいはある程度ていどの範囲はんいで変形へんけい可能かのうで、パートナーがダメージを受うけないように覆おおったり、体からだをホールドすることで乗のっている者ものを落おとさないように抱かかえ込こむ形かたちに出来できる。音速おんそくを越こえたスピードと極きわめて小回こまわりの利きく旋回せんかい性能せいのう、「バードレルゴ」を振ふり回まわせるほどのパワーとスピードを手てに入いれているが、強力きょうりょくすぎるために制御せいぎょ仕切しきれず長時間ちょうじかん使用しようすると肉体にくたい・精神せいしんが崩壊ほうかいして死しんでしまう危険きけん性せいを秘ひめている。なお作中さくちゅうの描写びょうしゃから、同おなじ高速こうそく移動いどう系けいの「シン」の術じゅつであるアシュロンの「シン・フェイウルク」とは最高さいこう速度そくどや航続こうぞく距離きょりなどは劣おとるが小回こまわりやパワー強化きょうかの面めんでは上回うわまわっているようで、どちらが上うえとは言いい切きれない。また、大気圏たいきけん突破とっぱも可能かのうであるらしいが、さすがに宇宙うちゅう空間くうかんの苛酷かこくな環境かんきょうを耐たえる能力のうりょくまでは持もっていない模様もよう。

5. バオウ･メルメル

アニメ版ばんにてウマゴンが考かんがえた架空かくうの呪文じゅもん。口くちから強力きょうりょくな光線こうせんらしきものを放はなつ。

6. シュドルド

ゲームオリジナル呪文じゅもん。菱形ひしがたの盾たてを召喚しょうかんし、相手あいての攻撃こうげきを防ふせぐ。

7. シュドルセン

ゲームオリジナル呪文じゅもん。複数ふくすうの角かくを飛とばす。

8. ジオ・ラ・シュドルク

ゲームオリジナル呪文じゅもん。地面じめんから巨大きょだいな角かくを出現しゅつげんさせる。

9. ギガノ・シュドルク

ゲームオリジナル呪文じゅもん。エネルギーを纏まつわって突進とっしんする。

カフカ・サンビーム

声こえ - 郷田ごうだほづみ

• 誕生たんじょう日び：10月12日にち
• 年齢ねんれい：33歳さい
• 血液けつえき型がた：AB型がた
• 身長しんちょう：176cm
• 趣味しゅみ：歌うた、パズル、ロック
• 好すきな食たべ物もの：チリビーンズ、ハンバーガー
• 好すきなタイプ：ナイチンゲール

ウマゴンの本ほんの持もち主ぬし。イギリス系けいドイツ人ひとで、自動車じどうしゃの走はしっていない国くにに製造せいぞう技術ぎじゅつを広ひろめる目的もくてきのため、日本にっぽんの自動車じどうしゃメーカーに研修けんしゅう社員しゃいんとして赴任ふにんしている。

真実しんじつを見極みきわめられる、悟さとりを開ひらいた僧侶そうりょのような不思議ふしぎな力ちからの持もち主ぬし。言葉ことばを使つかわなくても、ある程度ていど動物どうぶつ（ウマゴンも含ふくむ）と意思いしを通つうじ合あえる（ただし、なぜかウマゴンの本名ほんみょう「シュナイダー」は伝つたわらなかった）。たまに妙みょうな動うごきをしたり変へんなボケをかましたりするが、大事だいじな局面きょくめんでは年長ねんちょう者しゃに相応ふさわしい行動こうどうと判断はんだん力りょくを示しめし、特とくに清きよし麿まろの仮死かし状態じょうたい時じには司令塔しれいとうを代役だいやくした。最高さいこうにテンションが上あがると「グルービー!」（イカしているという意味いみ）と叫さけび、目めが光ひかる。「答こたえを出だす者もの」と同おなじような目めをしているが、保有ほゆうしているかどうかは不明ふめい。

仲間なかまに対たいしては敬称けいしょう略りゃくで呼よんでおり、ナゾナゾ博士はかせのことを「Dr.ナゾナゾ」と呼よんでいる。

作中さくちゅうでは主おもにワイシャツと緑色みどりいろのベスト、ベージュ色しょくのズボン、革靴かわぐつを着用ちゃくようしている。緑みどり髪かみが特徴とくちょうであり、当初とうしょは短髪たんぱつだったが、クリアとの決戦けっせん時じ以降いこうは肩かたに届とどくほどの長髪ちょうはつになっている。

デボロ遺跡いせきに向むかう前まえ、ナゾナゾ博士はかせの調査ちょうさによりウマゴンの本ほんを奪うばった犬いぬを捕とらえた形かたちでウマゴンと会あうが、ウマゴンが戦たたかいを恐おそれていたことを知しり、当初とうしょは協力きょうりょくしなかった。デボロ遺跡いせきでウマゴンと再会さいかいし、戦たたかう決意けついを秘ひめた彼かれの姿すがたを見みて、戦たたかいに協力きょうりょくする。千せん年ねん前まえの魔物まものとの戦たたかいを終おえた後のち、清せい麿まろの家いえの近ちかくのアパートでウマゴンと共ともに暮くらし始はじめる。

後のちにアフリカへ移住いじゅうし、自動車じどうしゃ工業こうぎょうを伝つたえるという夢ゆめに向むかい順調じゅんちょうに歩あゆんでいることを手紙てがみで清せい麿まろに知しらせる。同封どうふうされた写真しゃしんではエルといい雰囲気ふんいきになっており、最終さいしゅう回かいの様子ようすでは同居どうきょしている模様もよう。

アニメ版ばんではファウード突入とつにゅう直後ちょくご、崖がけで動うごけない状態じょうたいのエルを救出きゅうしゅつしてからいい雰囲気ふんいき（「頼たよりがいのある男性だんせい」「天使てんしのような女性じょせい」と意識いしきし合あっていた）、それ以降いこうも恵めぐみたちの前まえでエルと手てを繋つないでいたり、エルを守まもっていた。エルがドイツ語ごで歓喜かんきの歌うたを歌うたった際さい、彼女かのじょの美声びせいにき惚きほれていた。

どうぶつの国くに

作者さくしゃの次回じかい作さくである『どうぶつの国くに』ではウマゴンが魔物まものではなく主人公しゅじんこう・タロウザの村むらに住すむウマの子供こどもとして登場とうじょうし、タロウザの旅たびに一時期いちじき同行どうこうしている。本ほん作品さくひんでの彼かれの名前なまえは「シュナイダー」ではなくあくまで「ウマゴン」であるが、鳴なき声ごえはやはり「メルメルメ〜」である。本ほん作品さくひんには彼かれ以外いがいにもウマの子供こどもが登場とうじょうするが、デザインに違ちがいはあるもののウマゴンを彷彿ほうふつさせるシルエットをしている。