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オタマボヤつな

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オタマボヤつな
ワカレオタマボヤ Oikopleura dioica
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : さく動物どうぶつもん Urochordata
つな : オタマボヤつな Larvacea
  • Fritillariidae
  • Kowalevskiidae
  • Oikopleuridae

オタマボヤつな(Larvacea または Appendicularia)は、世界中せかいじゅううみ外洋がいよういきさく動物どうぶつである。オタマボヤつな動物どうぶつ通常つうじょうあさうみ濾過ろか摂食せっしょくおこなうが、いくつかのたねふかうみつかることもある。成体せいたいでもからだみき不連続ふれんぞくで、形態けいたい一見いっけんおおくのさくるい幼生ようせいている。

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

オタマボヤつなかたちちいさくまとまったからだ主部しゅぶ扁平へんぺいからなり、全体ぜんたいオタマジャクシている。

中心ちゅうしんには脊索せきさくがあり、背面はいめん神経しんけいかよっている。また、上皮じょうひ組織そしき基底きていまくかこまれた一連いちれん筋肉きんにくたいがある。うごかすと骨格こっかくなか水流すいりゅうができ、食物しょくもつあつめることができる。なお、からだ主部しゅぶとはそので90ねじれており、そのために腹背ふくはい扁平へんぺいであるようえる。

生態せいたい[編集へんしゅう]

おおくのさく動物どうぶつ同様どうように、オタマボヤつな微粒子びりゅうしじょう食物しょくもつエラ吸引きゅういんし、そこで食物しょくもつ咽頭いんとうから分泌ぶんぴつされる粘液ねんえきにつかまり、消化しょうかかんはいる。しかし、オタマボヤつなタンパク質たんぱくしつセルロースでできたあわのような構造こうぞうぶつをまとい(ハウス、あわとも)、そこに形成けいせいされたフィルターによってエラにあつまる固形こけいぶつ濃度のうどたかめることができ、吸引きゅういんをかなり効率こうりつしている。このハウスは成長せいちょうしてサイズがおおきくなったり、フィルターがまったりしたら、交換こうかんすることができる。このような行動こうどうをすることができるものはさくるいではにはない。てられたオタマボヤつなのハウスは、深海しんかいにもたらされる有機物ゆうきぶつのかなりの部分ぶぶんめている (Robison, Reisenbichler & Sherlock 2005)。

発生はっせい[編集へんしゅう]

オタマボヤつな幼生ようせいは、ホヤオタマジャクシがた幼生ようせいていて、発達はったつちゅう内臓ないぞうっている。からだみき成熟せいじゅくすると、腹部ふくぶ後方こうほう移動いどうし、からだみきたいして90がる。屈曲くっきょくつづいて、最初さいしょのハウスが分泌ぶんぴつされはじめる。

利用りよう[編集へんしゅう]

ワカレオタマボヤOikopleura dioica)へ外来がいらい遺伝子いでんし導入どうにゅうする技術ぎじゅつ発達はったつによって、このたね遺伝子いでんし発現はつげん脊索せきさく進化しんか実験じっけんモデル生物せいぶつとなった。

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]