オペラ・コミック

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ジュール・マスネのオペラ・コミック『サッフォー』のポスター

オペラ・コミック(opéra comique, 複数ふくすうがた:opéras comiques)は、フランスの、うた以外いがい台詞せりふふくオペラいち形態けいたい。「オペラ・コミーク」という表記ひょうきもある。サン=ジェルマン市場いちば(ふゆ)、サン=ローラン市場いちばフランス語ふらんすごばん (なつ)にひらかれていた市場いちば演劇えんげきないし劇場げきじょう (フランス語ふらんすご:Théâtre de la foire, さらに限定げんていするとコンメディア・デッラルテ〈コメディ・イタリアン〉)の人気にんきヴォードヴィルから誕生たんじょうした。最初さいしょにこの名前なまえ使つかわれたのはアラン=ルネ・ルサージュの『Télémaque(テレマック)』(1715ねん)だが、その伝統でんとうは20世紀せいきまでつづいた。

パリにあった劇場げきじょうオペラ=コミック関係かんけいしていて、元来がんらい名前なまえどおりに滑稽こっけいかるいものがおもであったが、18世紀せいき終盤しゅうばんフランス革命かくめいからは英雄えいゆうてき真面目まじめ内容ないようのものがえ、伝統でんとうてきなオペラとのちがいはレチタティーヴォではなく台詞せりふもちいること程度ていどになってゆく。事実じじつ、おそらくもっと有名ゆうめいなオペラ・コミックであろう『カルメン』は悲劇ひげきである。

代表だいひょうてきなオペラ台本だいほん作家さっか[編集へんしゅう]

代表だいひょうてき作曲さっきょく[編集へんしゅう]